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犯人の狂気をその所作で示すのでなく、
深層心理を映像美として描き出しているところが面白い。 抱えるトラウマ、それを基にした全能の恐ろしい存在、 入り込んでいき、いいように侵されるシーンは恐怖をかき立てる。 ただ、逆に捜査官の心理に犯人を呼び込むシーンは、 当然せつなさを感じつつも、なにか物足りなさ、違うのではないか という印象をもった。 犯人の心理は今なお危うい、だからこそ全能の存在をもつ心理に 恐怖を感じていたところ、 捜査官の心象風景の中で無力化され、 子ども時代のような儚い存在に戻されてしまう。 なんと儚いことだろう。 事件そのものの残虐性の描き方に物足りなさを覚えつつ、 深層心理に入り込む展開は好みでございました。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-03-30 14:37:35)
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