| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 モンキーパンチ的な作画にちょっと感動した。
ファーストシーズンのような固めの絵に、心躍ったがそれは長く続かない。 ストーリーが年に一回のテレビムービーのようで、全然新しさが無かったからだ。 カリオストロを後にした、泥棒としては焼きが回ってしまった1968年のルパンではない、年を取らないルパンの方にはどうも違和感を感じてしまう。キャラクター原案をしたモンキーパンチは、ルパンのキャラクター造形に一つのこだわりがあるようなのだが、自身が作り出したかつての大泥棒で荒くれだったルパンはここにはいない。 アニメ版のルパンを作るために、ルパンに詳しい漫画家をお招きして、アニメ版の雇われ監督としてそれ以上のことはしてもらわなかった。そういう雰囲気だったのが残念。 作り出したルパンというキャラクターをテレビアニメが育て、育てた者達の手を離れ制御不能になりかけたルパンに、宮崎駿と大塚康生がそっと幕を引いた。育てた彼らは道化や猿回しの猿になっていくルパン達に我慢が出来なかった。 その結末に納得がいかなかったのか、それとも元の、昔のルパンにもう一度会おうとしたのか、モンキーパンチは奮闘したけれどうまくいかなかった。 大人の事情って怖い。 【黒猫クック】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-04-29 08:29:11)(良:1票)
黒猫クック さんの 最近のクチコミ・感想
|