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レビュー情報
《ネタバレ》 ひっさびさの怖い映画。ホラーとかオカルトめいたジャンルは好きだが得意ではない。指と指の間から観たりして。でも“怖いもの見たさ”で、じっ…と映像を、暗がりを、影を、映し出される部屋の隅々まで、何かを見逃すまいと見入ってしまう。そして同時に耳をそばだてる。深夜、ありえない音を聞き取ろうと。圧倒的な恐怖を、がっかりする位古典的な手法で演出してのけている、まずそこに驚かされる。映画は所詮作り物。そう達観しちゃうと泣けもしないし怖くもない。しかしドキュメンタリー仕立てにすることでリアリティが増す、共感を得る、家に帰っても後を引く。予算の問題は置いといて、“見えない何か”は一見怠慢だがこれが正解でしょう。金をかけたCGモンスターや特殊メイクはもはや萎える。興行収益が如実に物語るのが、この作品のありのままの評価だ。何気にいらない効果音とふたりの写真がどうにかなってた部分と、あれ以上のラストは難しいとは思いつつ消化不良で、厳しく2点減。あと、感じるところは人それぞれあってそれは勿論当然だが、本作のレビューに関しては的外れと言える内容が多いんじゃ?変に作品の良さが霞む。様々な捉え方をしてくれてそれは監督冥利に尽きるのかもしれないけど…。繰り返すけどここはひたすら純粋に“怖いもの見たさ”で、館内の照明が点いて現実に引き戻されるまで、ただじっと観てて欲しいな。
【乳時雨】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-02-06 18:12:46)
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