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《ネタバレ》 25年余りで三度もテロ計画を阻止しぶっ殺したテロリストは40人近く、でも勲章ひとつもらえず未だに“ベテラン刑事”と呼ばれるだけ、ジョン・マクレーン、人呼んで“世界でいちばん出世運が悪いデカ”。『ダイ・ハード』シリーズを総括するとこういう感じでしょうかね、現実世界でこんな警官がいたら、出世どころか政界に進出して合衆国大統領になっていてもおかしくないぐらいです。 “冴えないオッサン刑事が実はスーパー・ヒーローだった”という初期のコンセプトはとっくに忘れ去られて、本作のマクレーン刑事はジェームズ・ボンドかジェイソン・ボーンかという無敵ぶりです。さすがに疾走する車から飛び降りて死ななかったりF-35戦闘機にしがみついて結果的に墜落させてしまったり、はっきり言ってやり過ぎです(笑)。前作からプロット化しつつあるマクレーンの私生活の不幸振りもついにホリーとは完全に離婚、年頃の娘には邪険に扱われる始末で同世代のお父さんの涙を誘います。敵は敵でハリウッド映画では現在最凶の組み合わせ、ハッカー&テロリストですから脚本にも力が入っています。でも今までの敵テロリストはそれぞれある集団に属していることが明確だったのに、今回ははみ出し者のプログラマーがなんで冷酷なプロ集団を集められたのか、もうちょっと丁寧に説明して欲しかったですね。 前作よりも出来が良いのかなと期待してましたが、終わってみれば良くも悪くも普通のアクション映画だったなという感想でしかありませんでした。ブルース・ウィリスがあと何作このシリーズを続ける気なのかは知りませんが、きっと最終作ではホリーとよりを戻すんだろうなという予感がしています。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-29 20:37:05)
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