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《ネタバレ》 よくある“ジプシーの呪い”もので、やはりどうしてもサム・ライミの『スペル』を思い出してしまいますけど、『スペル』のようなぶっ飛んだところがない分だけ微妙な感じがします。呪いをかける方もかけられる方も“みんな悪人”状態ですけど、お話しが進むにつれてどうしてもジョー・マンテーニャが演じるマフィアの親分に感情移入しちゃいますね。だってこの親分、義理を大事にするしほんとムダにカッコよいじゃないですか。この人以外の登場人物たちは、良くも悪くもキャラがブレブレ気味だから余計に目立っちゃいます。ジプシーの106歳の頭目にしたって最後の方になるとだんだん心持がぶれてきて、悪徳弁護士の呪いを解いてやるし「死ぬときは心を清くしておけ」なんて宗教家みたいなことまで宣います。特殊メイクにはけっこう力が入っていて、各人の死にざまはけっこうグロいですね。どんどん痩せてゆく主人公も映画の中盤の80キロ前後の体型がこの俳優の本来の姿なんでしょうけど、同じ映画の中で超デブからほとんど骨と皮だけまで特殊メイクを使って演じるってのは、けっこう珍しいんじゃないでしょう。どうせならトコトン痩せて死ぬまで観せてくれた方が面白かったかも。 観終わってとにかく「?」だったのはあのイチゴのパイで、なんで娘は食べても何ともなかったんでしょうか?
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-20 22:25:36)
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