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《ネタバレ》 言うまでもなく、この作品はフィクションです。事実ではありません。
米国の歴史がめんどくさいので、日本の映画監督が架空の人物で米国建国史を描いたら 失笑ものです。 しかし・・・私達が日ごろ読み、感動してる歴史小説は「事実」でしょうか。古来私達が慣れ親しんだ数々の歴史物語も決して「事実」ではない。では、私達は何に感動しているのでしょう。私達は「事実」を自らの脳内で再構成し、そうして醸した幻影に酔っているのです。私達は原料には酔えません。歴史は「平家物語」「太平記」等など、優れた文学作品となることによって我らの血肉となったのです。 その点を理解した上で、この作品を観ると、これは決して悪い酒ではありません。 また、この作品。米国人にとってはセンス・オブ・ワンダーです。近代合理性の非情さに憤り、自滅の美学に感動する自分に気づいたとき、彼らは自分の内にある衝動に驚き愕然とするわけです。 【みみ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-12-20 22:18:21)
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