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レビュー情報
《ネタバレ》 凄い作品…何年に作られたのかなと思ったら、1989年?ビックリしました。製作年を全く感じない、モノクロで語られるストーリーの鮮烈さ。収容所と陰鬱な天気と未整備の泥道、貧しさに囲まれた極東ロシアに生きる、一人の少年。戦後・スターリン政権下のため、より一層寒々しい空の下、大人も子供も自分のことで精一杯。そんなまるで見えない状況の中での、唯一の救いのような少女も奪われてしまう。そして強烈なラストシーン。徹底したリアリズムの描き方に、“ドイツ零年”を思い出しつつ。しかし生き残ってしまう分、その後果たして少年はどうするのだろう?と考えてしまうと、本作の方が少し残酷なようにも感じました。しかし日本捕虜の歌う歌や少年の歌う歌が、妙にもの悲しくて印象的。非常に暗いけど、何かが胸に刺さって癒えない作品でした。
【泳ぐたい焼き】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2009-01-18 15:55:45)
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