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《ネタバレ》 作品の本質にかかわるネタバレをしますので、絶対初見の人は読まないでください。
本当に1回限定の映画。できたら、この映画に関する記憶を消してもう一度見たいくらい。 そうすれば、娘の身体の中から徐々に消えていく、妻の切ない思い。そうして夫婦の二度目の、そうして本当の別れにかなり感動することが出来るだろう。(でも、感動が深ければ深いほど、結末に唖然としてしまい、席を立てなくなるかもしれないが) ところが、結末を知っての上で見てみると、もう直子の敢えて言おう「猿芝居」が鼻について鼻について、たまらない。よくあんな臭い、しかも不必要に手が込んだ芝居が出来るものだと、ほとんど見るに堪えられない。 しかも、その直子の動機が・・・・・・・ おそらく原作も、それから映画の表面上の流れも、そして直子自身の表面的な意識、建前は「夫を苦しめないため」ということに、なってて、それをそのまま受け止める方も大勢いらっしゃるだろうし、自分だって、そんな純な心になれたらと思わないわけではないんだけどさ、 どう考えても直子の中に、「せっかく与えられた20年の人生を別の形で行きたい」という気持ちが全く無かったとはだれも否定できないと思う。 そもそも、夫婦生活ってプラトニックでは絶対成立しないのか?直子が夫を想う気持ちが真実なで、それをぶつければ、あのままの生活をそのまま続けることはできなかったのか? 別に娘の身体の中に転生することは、まあ滅多に起きないとはしても、何らかの事情で夫婦間の行為がダメになってしまう夫婦なんてざらなんだが。 あと、物語としては本当に脇の部分なんだが、バス事故の原因と、それの受け止められ方もちょっと。 托卵されて産まれてきた息子を、それでも大事に育てるまでは、とても立派、いい人だなと思うんだけど、他人の子供を妊娠したままで結婚し(っていうことは、同時に複数の男と関係してたわけだ)、5年間も偽り続けた元女房が病気になったからと言って、超荷重労働を行い、あげくが何十人の人間を道連れに死んでいった男の話に、どこが感動する余地があるのか不思議で不思議でしょうがない。 単なるお人よし、しかも家族の幸せが大事かもしれんが、家族以外の幸せには極めて無責任な、お人よし。 こんな話にどこが感動しろと。 原作未読で軽々に判断するのはどうかとも思うが、どうも東野圭吾さんは、身近な愛情をそそぐ人間の命と、そうではない他人の命の扱いにあまりに差をつけすぎるような気がする。 そりゃ、誰だって近い人間の命の方が、自分とは全く関係ない命より絶対大事、大切なのは当たり前なんだけど、その本音をむきだしにして感動しろと言われるのには、抵抗しか感じない。 無茶苦茶、批判してしまったが、広末涼子が超絶可愛いのには、今さら驚き、昔本当に好きだった気持ちを思い出し懐かしく思ったし、(実はrhforever のrhって広末涼子なんだよなあw)竹内まりあの主題歌も大好きで毎日のように聞いているんだが・・・・ なんか淡く感動した思いを残してた映画だけに見直してがっかり。DVDなんか買ってなきゃよかった。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 6点(2022-12-06 19:29:36)
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