オリエント急行殺人事件(1974) の rhforever さんのクチコミ・感想

タイトル名	オリエント急行殺人事件(1974)
製作国	英
上映時間	128分
劇場公開日	1975-05-17
ジャンル	ドラマ,サスペンス,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化

《ネタバレ》　　日本の安っぽいミステリードラマなら、あの結末
「あの男を殺しても、決して死んだ人びとは喜ばなかっただろう」みたいな恐山のイタコまがいの安っぽい台詞が出て、犯人達は汚辱の中警察に引き渡されただろう。
　それと比したら、５人もの死んだ人々の無念がきちん晴らされて、犯人達が晴れ晴れと乾杯するラストシーンは、本当に素晴らしかったと思う。
　ただ、２時間ではちょっと寸足らずでは。犯人それぞれが自分の大事な人を亡くした悲しみをもう少し丁寧に描いて欲しかったし、またミステリーとしても「その時間には全員のアリバイが」とか言われても、いきなり謎解き直前に現れてる人もいるわけで。（ま、これは自分の理解力不足かもしれませんが）
　映画として傑作かと言われると迷うけれど、少なくともラストのポワロの裁き方で、自分にはとても愛着の沸く映画となった。