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《ネタバレ》 ものすごく残念な映画です。
裁判で、ものすごく重要なことを丁寧に描いてるんで、本来なら10点満点なんですが。 残念な点がいくつか。 1 木村拓哉さんが演じる主人公。 彼が嫌いなわけじゃありません、むしろ好きな俳優です。 けれども、映画の中の人物としてのキャラクターづくりよりも、彼の個性がそのまま優先されるのって、もうその時点で真っ当な映画として失格です。 ラフな髪型、ラフな服装で法廷にいる時点でリアリティぶち壊しです。 2 全く無駄な韓国部分 説明する必要はありませんね。 ここまでは、批判ばかりだが、それにも関わらず、この映画が本当に素晴らしいと思うのは、裁判のあり方です。 弁護士によって、「被告人は有罪が決定するまでは無罪であり、立証責任があるのは検事側であり、弁護側には無罪を立証する義務はないんだ」と語られ、主人公はごく当然のことと受け入れ、おそらく観てる大部分の方も当たり前のことだとそんなに深く、受け止めなかったと思います。 ところが、現実の裁判は違ってきているんですよ。、ある裁判では、遺体も見つかってない、動機も全く無い犯人が控訴審で「無罪とすべき合理的な理由が無い」という理由で有罪にされてます。つまり、弁護士に無罪を立証しろと! こんな裁判がまかり通る今の日本で、裁判のあるべき姿を説くこの映画の素晴らしさは、どれだけ強調しても足りないと思います。だからこそ、上記のようなものすごくつまらない理由で、この映画の価値が減じているのは残念で仕方がありません。 平成24年4月15日再見 つくづく一見さんお断りの、ドラマファンだけのための映画だなと。もともとのドラマがそうかもしれないけど、犯罪の捜査を扱ったドラマで、ほとんどトリックも意外性も伏線や落ちもないのは、思入れのない人間には無理。 自動車が縁石をこすった痕とか、駐車場のスペースとか、単なる警察の初動捜査のミスを検察が補ってるだけにしか見えず、それこそテレビドラマとしても並以下のレベル。 あと、確かにこのドラマは上記したように裁判のあるべき姿なんだけれど、自動車のタイヤ痕が現場に残されてて、その自動車が翌日に処分されてたら(たぶん被告は自動車を処分した合理的な理由を説明できないから)もう状況証拠としては裁判官もしくは裁判員の心証を決定するのには十分でしょ。いくらなんでも現実離れし過ぎ。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-11-23 12:02:51)
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