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《ネタバレ》 別にお金をかければ、いい作品になるわけではないから、ああ製作費つかってないなと思わせても別に駄作とは限らないんだけれど、やはりあまり無理な大風呂敷をひろげたり、大規模な話を避けた方が。
霊によって生きている人間がどんどん消し去られ、やがて世界が崩壊していくという、なかなか「雄大な」話ではあるんだけれど、実際に描かれる世界崩壊の描写は、延々と流される行方不明者のアナウンス、こわれた自動販売機、たった一台(失笑)の壊れて燃えている自動車、あまり上手でない墜落する飛行機のCGぐらいかな。非常にちゃちで、これで全人類が滅びるような事態を感じ取れと言われても。なんか大学生が映研でつくる自主製作映画みたいな感じですね。 よくよく考えて見ると、ここで描かれている世界の終末ってすごいですよね。戦争とか伝染病、(伝染病によるゾンビw)あるいは隕石の落下、極端なことを言えば、宇宙人の侵略でさえ、なんらかの意味では我々の想定内なんだけど、霊によって一人ひとり消し去られていくとか、もう今まで築き上げられてきた、文明、文化、世界観の完全な崩壊であるわけで。これ以上すさまじい終末の迎え方はないですよね。 ところが、そんなすさまじい世界を描いているようにはまるで感じられなかったわけで。 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-04-23 10:00:10)(良:1票)
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