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《ネタバレ》 年に1度行われる『ハンガーゲーム』はまるで『オリンピック』の様な華やかさと賑わい。クジで選ばれ、生きるか死ぬか、の余興の駒にされた連中が訓練し、司会者のインタビューを受け、なぜ笑顔で受け答え出来るのか?誰一人として殺し合いのゲームに対する不安や恐怖心の描写が全く無く、その心境がさっぱり分からない。(『キャリア』と呼ばれる訓練組の説明が無さ過ぎ)ただの年中行事の競技大会にしか感じない。だから観客や司会者の、自分は安全な位置からただ見ている、という絶対的安心感と、駒にされたプレイヤーの絶望感との落差が皆無。賭けの対象にもされているが、それにより盛り上がる観客の描写も無い為、カタルシスゼロ。只々ゲームがダラダラ続くだけ。その『殺し合い』も、これっぽっちも切羽詰まった恐怖や緊迫感が無く、いつ話し合ったのか、グループを組んで1人を追い詰める連中。(元々知り合い?カイジ1の様に経験者?用済みになったら始末する?))隙だらけだが殺さない、堂々と近くで寝る、行きずりで仲間になったコを丁寧に葬ってあげる。(そんな余裕ないやろ。生き残れるのは1人、って分かってますの?)死に様はみんな凄い地味だし、メイン以外は扱い適当。やる気(生き残る必死な気持ち)がちっとも伝わってこない。同地区の仲間が死に、その様子を中継で見ていた地区で暴動が起こるが、これ、74回目ですよね?今までに何人死んでるんですか?ようやくアタマにきたか?同地区同士の戦いも無く、犠牲や葛藤のドラマはサッパリ無く、死因の多くを占める感染症や水不足といった苛酷なサバイバルを描く間も無くゲームは終わるし、どこで盛り上げるつもりなんだ?24人もいてなぜヒロインがこの苛酷なゲームに生き残れたのか、明確な筋や展開が無く、「だってヒロインなんだもん。」という子供でも分かる理由しかない。つまりハラハラもドキドキもしない。「仕組まれていた。」という台詞から続編の為の布石でしかないのか。言ってみりゃ『バトルランナー』の『ランニングマン』みたいだが、あっちの方が悪趣味でイイぞ。本国での大ヒットの要因がぼくにはよく分からない。そうそう、あのイザベル・『エスター』ファーマンが出てたのは嬉しかったな。そしてあの白塗りのオバちゃんがエリザベス・バンクスだったってのが気付かなかったし、驚いたわぁ。 (追記)【ヒナタカ】さんの仰る通り、ティーン向けかと思います。
【miki】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 3点(2012-09-20 23:46:16)(良:4票)
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