バウンド(1996) の miki さんのクチコミ・感想

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バウンド(1996) の miki さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バウンド(1996)
製作国
上映時間109分
劇場公開日 1997-07-05
ジャンルアクション,サスペンス,ラブストーリー,犯罪もの,同性愛もの,エロティック,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 紙一重の信頼と裏切りが交錯するドラマがラストまで緊張感を保ち、目が離せない。エレベーターで出会った瞬間、惹かれ合う二人の女。共にある道を選んだ為に、二人は「5年」という自由を代償として失った。コーキーとの出会いは人生を変える為に訪れた運命。そして偶然訪れたマフィアの金を手にするチャンス。そして同時に狂い出す、男たちの運命の歯車。「盗みとセックスは同じ」、だけどセックスは初対面でも出来るが、盗みは相当な相手とじゃないと出来ない。この完璧な説得力とセンスある台詞。完璧な計画、大金、それよりもコーキーには手放したく無いもの、ヴァイオレットの存在。男たちも同じ。外見は明らかに男勝りなコーキーを除けば、マフィアの情婦として「女」を売りにし、終始タイトな格好で妖艶な雰囲気と魅力を醸し出しているヴァイオレットだけが、この映画で唯一の「女」なのかもしれない。そして男たちを翻弄するしたたかな女である。自由を失った5年間ではあるが、その間でさえ全ての事を「ビジネス」だったと言い切る始末。つまり「信頼」や「愛」なんてこれっぽっちも無かった訳だ。この映画においてヴァイオレットの本質を、いや、「女」の本質を見抜けなかった男たち。信頼から裏切り、愛し、信じていた女に撃たれて死ぬシーザー、キスひとつでのぼせ上がってしまうミッキー。失った代償に気付かない哀れな姿に、ヴァイオレットの痛快な笑みが映える。そして「信頼」から「絆」へと成長した二人の運命。「私からは裏切らない」コーキーの信念が実を結んだハッピーエンド。ファム・ファタールを軸にノワールの世界に浸透させた監督の脚本とスタイリッシュな演出が素晴らしく、妖艶さと男勝りな相反する二人の美が印象的な女優二人のキャスティングも見事だった、自分の中の完璧な作品の一本です。 それにジーナ・ガーションが最高にクール!コーキー役は彼女の一番の当たり役だったと自分は思います。惚れました。
mikiさん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2012-05-10 09:55:10)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2017-08-27エイリアン:コヴェナント7レビュー5.75点
2016-05-24グリーン・インフェルノ(2013)4レビュー5.29点
2015-12-22スター・ウォーズ/フォースの覚醒9レビュー6.85点
2015-12-10007/スペクター4レビュー6.43点
2015-10-26セッション8レビュー7.59点
2015-08-22アンダー・ザ・スキン 種の捕食7レビュー4.81点
2015-08-11ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション8レビュー6.99点
2015-08-07007/ゴールデンアイ8レビュー6.04点
2015-07-13ターミネーター:新起動/ジェニシス4レビュー5.30点
2015-06-17マッドマックス 怒りのデス・ロード8レビュー7.72点
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