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コメディ色がやや強い人間ドラマ。コメディ色は終盤になるにつれて減っていく。空港や飛行機要素はあまりないため、そこを重視しての視聴はしないのが無難。
アメリカ映画の良いところ(でもあり悪いところ)は、「ヒーロー」。この場合のヒーローとは、結果的に大成功させた奴、というようり、感情的に人を突き動かした人物。この前提において、主人公の「人としての良さ」によって、最初は1vs99の状況から、1人、また1人と感情を突き動かせ、最終的には99vs1の状況となり、状況を、周囲を、世界を動かしていく。そういう映画だった。 論理と感情という常に対立する概念を、感情に寄せるのがアメリカ映画。この点、日本人とは若干の差異を感じる。本作を冷静な日本人が観た場合、「システムが全て⇒うん、そうだよな」「ご都合主義すぎ」「変な奴には関わらないようにしよう」「うわこの女無いわ」「こんな展開あり得ないわ」と思うのは至極当然。私も日本人だからそう思うわけだが、それでも心を突き動かされて「すげえ良い映画だ」と思ってしまう。それは、感情部分にダイレクトに響き、自分がこういう映画が大好きだからだ、という、結局にして「好き」という感情面の範疇に入るからだ。 つまるところ、全てが論理的に構成されていない作品は好きではない、という人にはこの映画は向かない。酒飲みながら気楽に頭空っぽにして、この作品に入り込んで、入り込んで、是非観てほしい作品です。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-05-29 21:31:11)
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