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《ネタバレ》 幼い頃にテレビで終盤の襲われるシーンだけを見ていて、鳥はおろか、映画というメディアそのものに戦慄しました。トラウマものです。
安易に幼児と一緒に観るのはやめましょう。さて、それ以来、というか頭から見たのは今回が初めてだったわけですが 最初のゴジラはなかなか怪獣の全貌が拝めずに、その兆しを順繰りに出していって不安と期待を煽る、ややじれったい話運びでありますが この映画には、それに近い長い待たせがあります。しかし待たされた挙句出てくるものはいつも我々が目にする、鳥そのものであります。 兆候は副次的に描かれ、各々が親愛を一部欠落した女達による、ミッチという男性への恋慕的な、あるいは恋慕そのものの在り様が主体として描かれています それら普通のラブコメドラマの合間に、直接的な異変として鳥の異常行動が不気味に挿入されます。 事態は突然大きく動き、主・副は逆転します。鳥が人を殺し始めます。原因は何か?わかりません。 劇中でも、コメディタッチでああでもないこうでもないと議論していますがいったい何が起きているのか要領を得ません。 いつものように、そういう部分は排して、ご想像に任せているようです。 著名人が、マスコミや大衆に攻撃される様を鳥の集団攻撃になぞらえて恐ろしく描いているとも取れます。テーマがあるとしたらそのくらいの映画です パニック物の定番ともいえる屋敷の内と外での防衛戦、パニックのあまりヒステリー化したオバサンからの誹謗中傷、愚かな行動による死、 苦難を共にして生まれる絆、投げっぱなしエンドと、歴史的にパニック物で踏襲されてきたフォーマットの原点ともいえるのではないでしょうか。 それだけ、後世に影響を与えた重要なタイトルです さあて、これが今面白いかどうか?答えは、否かも・・・。怖さは、十分だと思いますが。画も、評価できるというか凄いですけれど 話がそれほどでもなかったから・・。鳥に襲われるのも、ネズミに襲われるのも、それ自体はそこまで面白いわけではないからなあ・・・ 【うまシネマ】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-09-08 19:47:11)
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