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一体これは何だろうか? ラストに用意されていたのは、感動とは程遠い内容のものであった。そこにあったのは馬鹿でお人よしな皇帝の登場である。何やこれ!冒頭から皇帝が部下と剣闘の練習をしていた時点で、ラストのオチが読めなかった訳でもないが、それにしても何だこのラストは? 皇帝、しかもローマ帝国と言う世界の何分の1を占める大国のトップが、ゲラディエーターに成り得るだろうか? まあそこが映画だと言えばそれまでだが、それにしてもあんまりである。そこへ行くまでの過程が全く描かれていない。映画なんだから、必ず最後は主人公が勝つと分かっている。ならばかなりのハンディを付けなくては、皇帝は勝てないはず。なのに皇帝はちょっと肩辺りを傷つけただけである。「甲冑で隠せ!」生ぬるい。もし自分が皇帝だったら、片腕の1本か2本は切り落としている。だってそうでもしないと確実に勝てるか分からないからである。逆に片腕まで無くした主人公が、その逆境の中、逆転すれば感動が沸いて来るのでは?むしろハンデを一切付けずに、真っ向から立ち向かう設定もあったのではないだろうか?ラスト、何故か簡単にやられてしまった皇帝。ここまでのスケールの大きさを考えると、勿体無い気がした。映画と言うのはラストで決まるものである。それがこう言う形で終えると言うのは・・・
【☆】さん 6点(2001-05-02 23:59:32)
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