<ネタバレ>複雑な家庭環境を持った三姉妹と腹違いの妹の、ささくれはあって .. >(続きを読む)
<ネタバレ>複雑な家庭環境を持った三姉妹と腹違いの妹の、ささくれはあっても深刻な展開や大きな事件に発展することもなく、淡々と日常を謳歌しているように見えた。タイトルに違わず、たったそれだけの内容だが、俳優陣と過剰を排した演出で一気に見せる。ただ漫画原作らしく、シビアさをオブラートに包んだ非現実さが是枝監督の作風と幾分ミスマッチしている感が否めない(過去作品でもなくはないが、本作が一際目立つ気がする)。リアリティ重視か、ある種のファンタジーとして見るかで評価が分かれそう。鎌倉の下町の空気感は素晴らしいが、漫画的記号を現実世界に上手く変換できず、あべこべに感じてしまう。