Menu
 > レビュワー
 > Cinecdocke さんの口コミ一覧
Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 894
性別
自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  アメリカン・フィクション 《ネタバレ》 
"黒人"に対して何をイメージするか? エディ・マーフィーやウーピー・ゴールドバーグを代表するひと昔前のコメディ俳優か、 はたまた『それでも夜は明ける』『ムーンライト』みたいな理不尽な差別に耐える健気な主人公か、 それとも貧困と銃とドラッグにまみれた屈強で粗暴なラッパーか。 ハリウッドから提供されたイメージはその一側面に過ぎない。 これらが白人だったら我々はどう見ていたのだろう?  それなりの知識層で中流階級の売れない作家兼教師である主人公も黒人だ。 大学の職を追われた彼は、長年疎遠だった実家の家族に向き合うことに。 父は不倫して自殺、母はアルツハイマー病で、母を介護していた姉は急死し、兄は同性愛者と問題だらけ。 生活苦からヤケになってステレオタイプな黒人を題材にした三文小説を偽名で書き始めるも、 あれよあれよの大ヒットで映画化決定、文学賞最有力と自分でもコントロール不能になって…… というコーエン兄弟的な筋書き。  黒人への配慮がむしろ白人の免罪符になり、エンタメとして消費されていく皮肉。 それに気付かず、白人は素晴らしいと崇め、黒人ですら面白いと問題の小説に疑問に感じない。 ただただ酔えるなら三種類のジョニーウォーカーの中から安物でも構わない。 今日のエンタメ及びポリコレ産業に横槍を入れており、真実を明かす場面を敢えてカットすることで、 観客が何を求めているかを問いかけているように感じた。  でも悲しいかな、自分の創りたいものは商業でほとんど通らないし、それがウケるとは限らない。 何も見ていなかった世間知らずな坊ちゃんである主人公が現実を突きつけられ、 悲劇のステレオタイプな黒人イメージと折り合いを付けていく。 そんなクリエイターの悲哀、日本の漫画の実写化でもよく聞く話だ。  あのラストを見ると、今までの展開はどこまでが本当なんだろうか。 白人と黒人の関係が密なアメリカだからこその笑いでそのニュアンスをどこまで理解しているかは怪しいが、 マイノリティのジレンマを案外スルスルと見れる話術と仕掛けですんなり見れた。 ダークホースで脚色賞を取れるかもしれない。
[インターネット(吹替)] 6点(2024-03-11 21:07:54)
2.  アビゲイル・ハーム 《ネタバレ》 
視覚障害者と繋がりはあっても、容姿が認識されない以上、ふわふわ漂うような孤独を感じる。 "名前"という存在意義が頼り。 そんな日々を過ごす女性がある廃墟で謎の青年の浴衣を隠し、まるで猫を拾うかのように衣食住の面倒を見る。  彼女の好意に青年も愛情を感じるようになるが、どこか分かり合えない、自分でも何をしたいのか分からない。 なぜなら彼には名前がなく、どこにでもいる対等で普通の存在ではないから。 どこかへ行きたい青年と離れたくないと思いつつ、彼女は彼の想いを尊重するように浴衣を渡し、試そうとする。  そして彼は彼女の元を去る。 もしかしたら一連の物語は彼女の妄想なのかもしれない。 だから一旦は事が上手くいったのであり、厳格な父の死によって現実と向き合わないといけなくなったのか。  どう解釈するかは見る人の自由で実験的な作り。 抒情的で寂しげな空気を捉えた、透明感あふれる映像が印象的だった。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-24 02:16:50)
3.  アルゼンチン1985 〜歴史を変えた裁判〜 《ネタバレ》 
1976年から1983年にわたり、アルゼンチンで発足した軍事独裁政権による国民への熾烈な弾圧が行われ、数万人もの犠牲者が出た。 政権が倒れたあと、当時の首謀者を裁くべく、正義を以て戦う検事と若き法律家を描いた実録法廷ドラマ。  堅苦しい映画ではあるが、小難しい内容にはなっておらず、知らない人にも分かりやすいエンタメ作品に仕上がっていた。 法廷シーンに移行してからはずっと引き込まれ、暴力描写に満ちた回想シーンを一切用いらなくても、 証言が雄弁に真実を語る力強さに圧倒され、脅迫されても何事もなく振る舞う家族のタフさに驚かされる。  検事とタッグを組む副検事が政権を握っていた軍を全否定しないように、 人間という矛盾した存在ながらも、人の尊厳を保つこと、いかなる組織でも罪は罪であることを認識させることの重要さを説く。 民主主義と社会正義を強く訴える検事の最終論告も実際の映像を交えながら力強い光を放つ。 ここで終わってくれたら完璧だったんだけどね、その後の展開が蛇足になってしまった感がある。  とは言え、再現VTRに墜ちておらず、映画としてはなかなかの良作。 ゴールデングローブ賞で受けたのも、言語を超えた普遍的なメッセージ性と時折挟み込まれるコミカルさによる敷居の低さかな。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-05-02 00:06:10)
4.  アルマゲドン(1998)
日本では感動大作/欧米ではおバカ映画。 映画を観る人の成熟度と感性において御国柄で大きく左右されるものだと実感させられる。 マンガチックでリアリティの無い展開に感動のゴリ押しと仰々しい画面の洪水。 もはやギャグとしか言いようがなく、それでいてちっとも笑えないのは致命的。 横並びでシャトルに向かうショットだけは良かったです。
[地上波(吹替)] 2点(2023-03-18 00:42:25)
5.  ANIMA 《ネタバレ》 
ポール・トーマス・アンダーソン色はなく、ほぼレディオヘッドのミュージックビデオの趣が強い。 ひたすら前衛的で、疲れ切った労働者たちの渇望を白昼夢として表現している。 長い長いトンネルの中で足掻き、生きている、人間らしい至福を求めようとする。  深読みすればいくらでも深読みできるが、何を求めているかで意見が分かれる。 確かに撮りたいものを撮れるネットフリックスでしかできない。 とは言え、PTAがメガホンを取らなくても、 有能なクリエイターなら同様の世界観作れるのでは?と考えてしまった。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-12-31 23:43:59)
6.  愛してるって言っておくね 《ネタバレ》 
理不尽な形で娘を喪った夫婦。 無意識に避けてしまう現実に、娘との思い出が積み重なるほど辛くなって──  時間が元に戻ることはない。 悲しみも癒えることはない。 それでも娘のために生きていく。 遺された夫婦が立ち直る意思を持つカットが温かくも切ない。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-26 00:50:24)
7.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
映像に奥行きがあって凄い凄いと言われても、ストーリーがどうしようもなければ、この3DCG映像なんて30分以内で飽きる。 極めつけは、主人公の失態で原住民の住処が破壊され、彼らから信用を失くしたのにも関わらず、 赤い巨大ドラゴンを操って畏敬されたり、人間の身体を捨ててアバターで生きるラストなんてあまりにも御都合主義過ぎて、 サルでも分かるくらい酷いレベル。 これでアカデミー賞の作品賞を獲っていたら、賞の権威は地に落ちていただろう。 良質だが地味で宣伝する力が弱く、メジャー大作に埋もれてしまう現状に警鐘を鳴らす意味では、会員の判断は正しいと言える。 前例を作ったら、『トランスフォーマー』シリーズにも作品賞をあげても良いことになってしまうので。
[3D(吹替)] 4点(2022-10-22 21:30:57)
8.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
前半は孤独な男のサバイバルドラマとして面白かったのに、後半から凡庸で残念な結末に辿り着く。 中盤に脱落した相棒の犬が大きな存在として作品の質に貢献していただけに。  原作や別エンディングだと価値観の逆転が強調されていたようで、 そっちの方がまだコクがあって良かったかもしれない。 (そうなるとウィル・スミスのキャラ的に厳しいため、軌道修正が利かなかったのだろう)。  ちなみにDVD特典のサイドストーリーの方がグロテスクで本編より印象に残っている。
[DVD(字幕)] 4点(2022-10-12 23:15:19)
9.  I am Sam アイ・アム・サム
モヤモヤする映画だと思った。 7歳の知能指数しかない男が子供を作れるのか、 普通に働けるのかというリアリティの無さは置いといても。 ここでのめり込めるかで評価が分かれる  一番の白眉は荒々しい性格のショーン・ペンが ピュアで知的障碍を持つ男を見事に自分のものにしたところ。 ダコタ・ファニングもミシェル・ファイファーももちろん名演で、 ビートルズのカヴァーで誤魔化した穴だらけの物語を何とか見れたというのが大きい。  「個人的にはストーリーは並以下、配役はほぼ満点という印象の作品だった。」 レビュアーの意見でこれが一番腑に落ちた。
[映画館(字幕)] 5点(2022-09-29 14:50:32)
10.  アンブレイカブル
『シックス・センス』を見た後に本作を見ると、"衝撃のラスト"が途端に陳腐に見える。 話の切り口は面白そうなのに最後でぶち壊しになるのがシャマランの特徴である。 単品のみしか見てないので、後の2作品を見たら印象が変わるだろうか?
[ビデオ(吹替)] 2点(2022-08-13 22:46:09)
11.  明日に向って撃て! 《ネタバレ》 
凶悪な強盗団を、社会に上手く適応できない若者たちの青春物語に換骨奪胎したアメリカン・ニューシネマらしい作品。遠方から静かに迫る追手の描写といい、男二人女一人の三角関係といい、「もうどうだっていいや」という刹那的な生き方が'60年代末期のアメリカを象徴していて、作品に大きく影を落としている。いつまでもワガママなままではいられない。でも、自分を変えることができない諦観がそこにあって、だからこそ"明るい最期"を迎えたかったのかもしれない。前半をある程度切って、少しでも良いからボリビアまでの旅路を描いて欲しかった気がする。
[DVD(字幕)] 6点(2022-03-17 22:03:51)
12.  アイアンマン2
シリーズものならではの弊害で作品の勢いが感じられないのは言うまでもなく、シリアスな要素を必要以上に詰め込みすぎて、上手く収拾できていないことに尽きる。陽のアイアンマンには肩の荷が重すぎて似合わないから、もう少し軽快に描いても良かったはず。ミッキー・ロークにはもっと暴れて欲しかった。
[DVD(字幕)] 4点(2022-01-01 01:55:05)
13.  アイアンマン 《ネタバレ》 
一言で言えば「気持ち良い」作品。『アベンジャーズ』に繋がる以上、ヒーロー誕生秘話に大半の時間を取るが、現在のパワードスーツに至るまでの制作過程にワクワクするし、トニー・スタークの明朗快活ぶりが彩りを与える。演じるロバート・ダウニー・Jrはそれまでダーティーなイメージが先行していたが、この映画ではむしろキャラクターに奥行きを与えるくらいのハマり役なのだ。どこか大人になり切れていないチョイ悪ぽさがあり、愛国者というアンビバレントさが魅力的。彼なしでは今後のマーベルユニバースの行く末も大きく変わっていたのではないか。最後も気持ち良く、「真実を言おう。私がアイアンマンだ」と自ら正体を明かす潔さには憧れる。
[DVD(字幕)] 7点(2021-12-02 21:08:31)
14.  アナと雪の女王2 《ネタバレ》 
物足りない。前作で明らかにされなかった秘密を辿るのは当然の流れとしても、決定打と思える楽曲が見当たらず、インパクトのある新キャラが皆無なのが致命的。大団円の分かり切った完結のために、アナとエルサ以外のメインキャラを必要以上に持ち出しすぎて、物語のテンポが削がれ、作品のテーマがボケてしまった。そう、もっとバッサリ切る勇気も必要だ。例えば、ダム壊して全て収まるなら、この34年間でなぜ一度も巨人が壊さなかったのか、そして閉じ込められた王国の騎士団の服に継ぎ接ぎすらなくどう生活していたのか、全体的に説明不足なのでそこの言及に充てるべき。言わば、「あちらを立てればこちらが立たず」の状態に陥っていて、既にキャラを立たせた続編ものの限界かもしれない。
[地上波(字幕)] 4点(2021-11-20 12:22:46)
15.  アナと雪の女王
王道を地で行きながらも"真実の愛"の正体が意外な形で浮上する。ミュージカルシーンも素晴らしく、大ヒットする理由は分かる。しかし、「お粗末な脚本が足を引っ張っている」。これだ。上記の二つのお陰で、御都合主義が際立ってしまっているというか。幾度かピクサーと共同で製作しているディズニーだが、どうやらストーリーのノウハウだけは学べなかった。
[映画館(吹替)] 6点(2021-11-19 23:12:57)
16.  アナスタシア
ディズニーっぽいというレビューが散見されるが、そのスタッフを引き抜いて作ったのがこれ。どうりで似ているわけだ。問題はオリジナリティがなく、ただの劣化コピーで終わってしまったこと。予想通りのまま展開するのはともかく、脇役も悪役のラスプーチンもあまり活かされず、構成のバランスが悪くて退屈だ。随一音楽は素晴らしかった。あれからDNA鑑定によって、アナスタシアがボリシェヴィキに殺害されたことが正式に証明され、ロマンの欠片もなくなってしまった。そして、製作した20世紀フォックスがディズニーに買収され、本作がディズニープラスで配信されていることに皮肉を感じる。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-01-28 08:58:25)(良:1票)
17.  アイリッシュマン 《ネタバレ》 
なんて寂しいのだろう。裏社会を暗躍した男たちは次々に消され、或いは全てを失い、老いに向かって死を迎える。無法の限りを尽くした者には例外はあれど大方報いがやってくる。生き残るため、家族を守るために板挟みにあっていたアイルランド系のシ―ランもそうだろう。ブファリーノとジミー・ホッファのどちらかを選ぶように、両者に出会わなければ運命は違ったものになっていたに違いない。偶然が重なって、殺し屋として生きていかざるを得なかった男の悲哀が滲み出ており、3時間半の時間を使ってでも、CGで若返りさせてでもやりたかったことがここにある。大作でありながら会話劇主体の内省的な内容であるため、メジャーな製作会社から渋られたのも分かる気がする。それは居場所を失っていく古き良き映画を作り続けるスコセッシと重なる部分があり、テーマパーク的な単純明快さを求めるマーベル好きの若者には到底理解できないことだ。いつかは彼らに取って代わられるだろう。衰えた身体に鞭を打って棺桶と墓場を選び、牧師に懺悔をして部屋に一人残されるシ―ラン。家族や友人といった大切なものを失い、自分たちのしてきたことは一体何だったのか、と分断で混迷する現代社会に問いかける。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-12-29 01:41:46)(良:1票)
18.  アベンジャーズ(2012)
アベンジャーズに繋がる派生元の作品をチェックしないと楽しめないかもしれない。しかし一度波に乗ってしまえば冗長な前半を除いて、お祭り感覚で楽しめることは確か。価値観の違うヒーロー同士の対立から共闘へ突き進む熱い展開と、特殊効果をバンバン使った戦闘シーンでお腹いっぱいである。キャッチコピーの「日本よ、これが映画だ!」は落ちぶれていく邦画業界に再び聞かせたいものだ。
[映画館(字幕)] 7点(2019-09-10 20:32:40)
19.  アイ・スパイ
それほど期待していなかったが、ここまでダメだったとは。エディ・マーフィのボクサーの設定が活かされず、意外性もないまま、終盤がグダグダで盛り上がりに欠ける。小悪魔なファムケ・ヤンセンとブダペストくらいは魅力があると思いきや、全て捉えきれてない感じが拍車をかける。スパイものとしてもコメディものとしてもどっちつかずで何を描きたいのか分からないまま、エンドロールまで消化不良感が残った。観る人が望んだ展開を出し惜しみしまくった、スマートさのかけらもない駄作だ。
[地上波(吹替)] 3点(2019-05-16 19:28:26)
20.  アルゴ 《ネタバレ》 
ポリティカル・サスペンスとハリウッド・ショービジネスのユニークな化学反応。『最後の猿の惑星』から作戦の着想を得たのが可笑しい。繋ぎ合わされていく写真の断片、言葉の分からない海外の恐さが脱出劇の空気を引き締める。ハリウッドの凸凹コンビによる掛け合い、航空機のアナウンスによる粋な演出がいい。地味だけど、欠点らしい欠点のないエンターテイメントの王道を突っ切っていると言える。ディレクターズ・カット版では、疎遠になった家族とのドラマを描いており、スピーディーさは少し削がれるが深みが出ていると思う。イラン側の扱いが気になるものの、信仰の名の元に扇動された人がたくさんいたわけで、誰が善く、誰が悪いかは一概に言えない。
[映画館(字幕)] 7点(2018-11-12 23:57:02)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS