1. 死霊のはらわた(1981)
この映画のビデオが始めてレンタル店に並んだ頃、父親に借りてくれと頼んで拒絶された思い出があります(それくらいヤバいパッケージだった)。中身の壮絶さも期待以上。血しぶきを浴び、仲間に殺されそうになりながら生きようとあがく主人公、気の毒です。そしてクライマックスのクレイアニメ、気色悪すぎ。小綺麗なCGでは表現不可能な生々しさ、毒毒しさは必見です。 (追記)序盤の、食事中に地下室への扉が唐突に開くシーンが何度見ても怖い。 [DVD(字幕)] 10点(2024-06-02 11:12:22) |
2. 死霊のはらわた ライジング
昨今のホラー映画のテンプレートに地面スレスレを走るカメラ、死者の書をぶち込んで一丁上がりという感じですね。いかにも二次創作的で工夫がなく志の低い作品作りにうんざりします。監督は今作で自分でないと描けないものを描いたと思ってるんでしょうか。死霊のはらわたのオリジナルを10回観てホラーファンから今でも熱烈に支持される理由を学ぶべきと思います。 [DVD(字幕)] 1点(2023-12-06 14:16:18) |
3. 7月4日に生まれて
愛国心に燃えてベトナム戦争に参加した若者が身も心も傷つけられて反戦運動家となる。正直です。観ていて痛々しいほどですが。 [DVD(字幕)] 6点(2023-11-05 00:34:21) |
4. 13日の金曜日(1980)
あまりにもたくさん作られすぎてイロモノ扱いされる「13金」シリーズですが、初期の数作、特に1作目はショッキングな殺戮シーン、意外な犯人、最後にもう一捻りサプライズと、傑作と言える内容です。若い人にも観てほしいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2023-02-22 21:39:37) |
5. ジョーカー
《ネタバレ》 圧倒的カリスマ性を持つバットマンのライバル・ジョーカーの誕生エピソードとしては弱いと感じます。鬱屈した男に小さな偶然が重なっただけに思えますし。一本の映画としても、アーサーに思い入れ出来る部分がまるでなく、観ていてしんどかったですね。 [DVD(吹替)] 5点(2022-04-24 22:28:10) |
6. シンデレラ(1950)
義母たち家族にはいじめられるけど、小動物たちに慕われ支えられる主人公という構図がいいですね。物語は、ディズニーアレンジというのでしょうか、山あり谷ありに仕上がって飽きることがない。これは子供が好きになって当然ですね。最後にガラスの靴を履いた後のの余韻がもうちょっとほしかったと感じました。 [DVD(吹替)] 8点(2021-05-25 08:33:10) |
7. 白雪姫
80年以上前にこれだけ滑らかなアニメーションが実現していたことに驚きます(しかもフルカラー)。ストーリーは極限までのシンプルさ。はいいんですけど、王子様が完全に添えもの。もうちょっと何とかならなかったんでしょうか。 [DVD(吹替)] 7点(2021-05-23 22:01:34) |
8. 17歳のカルテ
『カッコーの巣の上で』のようなエグイ話を期待すると肩透かしと感じますが、若者が仲間との葛藤を通して成長する話として見たら感動します。俳優さんたちの演技も良いですしね。 [DVD(吹替)] 7点(2021-05-17 22:11:06) |
9. 13日の金曜日PART2
前作の事件から数年後という設定をあちこちに生かして、おっと思わせてくれることもしばしば。殺戮は後のファーマット通りですが、母親に化けて反撃するシーンや、呑みに行って巻き込まれずに済むメンバーがいるのもシリーズ初期ならではです。それにしてもジェイソンは隠れているときの立ち回りは見事なのに、姿を見せた途端グズになるなあ。まあ、これもホラーのフォーマットか。 [ビデオ(字幕)] 6点(2020-10-08 23:08:08)(良:1票) |
10. ジーザス・クライスト・スーパースター
自分らの神様を現代のロックで表現するとか、破天荒な試みだったんでしょうね。私がクリスチャンだったら、もっといろんな意味でエキサイトできただろうにと残念に思います。ところで、登場人物はイエスを除いて70年代のファッションで着飾っていますが、一番何なんだお前感が強かったのは、終盤に登場したヘロデ王でした。 [DVD(字幕)] 6点(2020-08-15 23:55:44) |
11. シャレード(1963)
亡き夫の残したという25万ドルの正体には興味をそそられるし、終盤のチェイスも緊張感があってよかった(ゲーリー・グラントという俳優を私がよく知らなかったため、犯人が誰なのかも最後まで分からなかった)。でも、肝心のオードリー・ヘプバーンの魅力はイマイチ。状況に流されるばかりで主体性を感じないからか。「ローマの休日」が素晴らしすぎた。 [DVD(字幕)] 6点(2020-04-29 12:45:27) |
12. 十戒(1956)
●過去、テレビで何度か目にしたはずなんですが、海が割れる場面、十戒が書かれる場面を断片的に記憶しているだけでした。今回、旧約聖書の基礎を勉強してから通して鑑賞すると、3時間超えを忘れるほど面白く感じました。なるほど、あの記述を映像化したらこうなるんだと。●ユル・ブリンナーは今作では悪役で、最後の方は気の毒なほどですが、男前ですね!●登場人物中、モーゼの次に信念が強いのは、何度も奇跡を目の当たりにしながら隙あらば「エジプトに帰って奴隷に戻ろう!」と言い放つデイサンでしょうね・・・。 [DVD(字幕)] 10点(2020-03-18 19:21:47)(良:1票) |
13. ジェイコブス・ラダー(1990)
ランボーやディア・ハンターのようなベトナム戦争のトラウマを扱ったものと思いきや、反対の作品でした。タイトルの意味を知ってから見直すと、荘厳さが増すのが不思議です。 [DVD(字幕)] 8点(2020-03-14 16:41:58) |
14. ジェーン・ドウの解剖
《ネタバレ》 死体の秘密が明かされると、ああちゃんと伏線が張ってあったんだ、最初の事件もそれだったんだと感心しました。終盤は彼女の呪いを解く方向へ行くと思ったのですが、人間二人の手には余ったようですね。ちょっと気の毒。 [DVD(吹替)] 8点(2019-11-04 22:18:31) |
15. JFK
《ネタバレ》 日本における「本能寺の変」、「坂本龍馬暗殺」、このあたりがシンプルな事件を黒幕の存在だのお無理やりミステリーに仕立てている感があるのに対し、ケネディ大統領暗殺事件は、本物の陰謀が隠されているとしか思えず、ぞくぞくしますね。3時間の映画を観通しても明確な答えが出るわけではない、そう分かっていても緊張感がありました。2038年、本当に真相が明かされるんでしょうか?事件の当事者が誰も存命していないとしても、一国のトップを政府機関が殺害したなんてドエライことですからね。何とか2038年まで生きていたいものです。 [DVD(字幕)] 8点(2019-09-04 17:11:09) |
16. シャイニング(1980)
通して観るのは4回目ですが、4回目が一番楽しめた気がします。その不穏な空気が良いですね。記憶に残るシーンがやけに多いです。 [DVD(字幕)] 10点(2019-02-14 16:23:45) |
17. シェーン
ラストシーンだけ何度も耳にした作品をようやく鑑賞しました。強い大人の男へのあこがれがほとばしる少年の叫びも良かったですが、その直前、銃撃戦に勝利しながら悔いを口にしたシェーンの態度も印象的でした。男の薄暗い過去を想像させる演出は地味に素敵です。 [DVD(字幕)] 7点(2018-02-03 18:08:38)(良:1票) |
18. 深夜の告白(1944)
情婦ほどのインパクトはありませんが、最後まで気が散らずに観られました。切れ者のキーズがかたわらで真実スレスレの推理を披露するのに戦々恐々な主人公の場面が好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2017-11-27 11:51:32) |
19. シャッター アイランド
なるほどこれはいい二度見作品です。 [DVD(吹替)] 6点(2017-03-11 21:30:51) |
20. 情婦
モノクロという共通点もあるからか、『十二人の怒れる男』と同じ「良いものを見せてもらった!」という第一印象です。とにかくウィルフリッド卿のどっしりした演技が頼もしい。この人が主役なら、がっかりさせられることはないだろうと思えました。作品は開始後ちょっとした掛け合いの後すぐに法廷シーンへ移り、どんどん引き込まれ、先を見たくなります。弁護側・検察側それぞれに有力な証言が出て振り回された末の判決、そしてどんでん返し、更に一ひねりしてのエンディング。最後まで楽しめました。 [DVD(字幕)] 9点(2017-01-10 20:14:18) |