1. スパイダーマン(2002)
実は,今までスパイダーマンとせっする機会は結構あったんですよ。原作のアメコミとTVアニメは勿論のこと,今から30年少し前,学園紛争(死語)なんてのが華やかなりし頃,確か少年マガジンに和製スパイダーマンが連載していました。確か,作画は池上遼一だったような気がします。荒廃する高校を背景に,学園紛争と暴力に立ち向かったのがスパイダーマンでした。妙に弱くて時々窮地に立っていたことと,結構Hな場面があったりして,小学生だった私に少しばかりの罪悪感を覚えさせてくれました。80年代初頭には,お子さま向けの特撮活劇もありましたね。妙に動きが動物的で笑わせてくれました。同じ頃に,劇場版元祖「スパイダーマン」もアメリカで公開され,ほとんど話題にもならずに終わりました。これも後年TVで見ました。やはり妙に弱っちくて,結構悪党にやられて怪我したりしていました。VTR有るんでしょうかね。・・と余計なことをだらだらと述べましたが,要するにスパイダーマンの魅力は,等身大の人間に近いところにあり,勿論もの凄い身体能力は発揮するにしても,一般人同様に悩み,傷つき,そしてそれでもなお戦う・・・ってものだと感じていました。従って,本作のラストシーンのような活劇に相応しくないような妙な陰影が浮き彫りにされたりもするものなのでしょう。ただ,それにしては,脳天気な内容だったような気がします。ある知人は「最高に面白い」と言っとりましたが,確かに見事なCG処理を初めとする特撮の見事さは筆舌に尽くしがたいと思いましたが,あのゴブリンはふざけています。お笑いに徹するならともかく,スパイダーマンの設定を「愛と苦悩の蜘蛛男」とするならば,もっとシリアスに制作して欲しかったです。あ,皆さんご指摘のキルスティン・ダンストですが,確かに高校生というには老け顔かも知れません。私もついついあの巨乳に目が行ってしまい,そこだけを追いかけてしまいました・・・(爆)。ま,スパイダーマンの本質そのまま矛盾を孕んだ作品でしたね。 6点(2003-02-09 16:20:22) |
2. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
いや~,やはり賛否両論ですね。ま,20数年来のファンとしては,エピソードⅣ~Ⅵまで見ていないと本作の魅力はわからない,なんてタカビーなことを言うつもりは全くないけど,見ておいた方が理解と楽しみは増えるかな~と思います。とにかく私もエピソードⅠが全く印象に残らなかっただけに,はて一体如何なることに・・とドキドキもんでした。しかし・・・。CG処理の是非はあるでしょうが,全編を通してこれほどテンションの高い作品もそうそうありません。やはり,並の映画じゃございません。アナキン役のヘイデン・クリステンセン(デンマーク等の北欧系なのでしょうか)よりオビ・ワンのユアン・マクレガー(「ムーラン・ルージュ」や「ブラス!」より数段良い)の方が数段かっこよかったり,エピソードⅣ~Ⅵよりも古い時代の筈なのに,特撮技術がここ20数年間で飛躍的に進歩したせいか,本作の風物の数々の方が未来的だったり,相変わらずメカのデザインが魅力的じゃなく,よくもまぁこんな格好悪いもんばっかりつくるもんだと思ったことなど(エピソードⅣの終盤,デススター攻撃に向かうXウィングファイターが突入に際し翼を開くシーンを越える場面は未だないと思います),突っ込みどころもありましたが,こんだけ楽しませてもらったし,なんでエピソードⅣで,オーウェンおじさんが惑星タトゥーインに いたのか,など符合する場面もあったのでめでたく合格点です。 しかし,関係ないけどアミダラの方が(娘の)レイアより数段美しいと思ったのは私だけかな・・。それにしても,あんな刺激的なかっこうして「理性を保って」も,ないもんだけど・・。あと,皆さんご指摘のように,確かに新三部作の中じゃ,本作はエピソードⅤ同様の位置付けなんでしょうね。しかし,あのラストシーン,アナキンはまだ暗黒面に陥っていないようだし,次作への期待を高めてくれますが,エピソードⅤ程の陰影は感じられませんでした。また2年後なんでしょうかね,Ⅲは。できればⅦ以降も作って欲しいけど,あれだけの特撮技術を駆使できるのならば・・・,映画史上に残るような戦争映画の大作でも撮ってもらえないもんでしょうかねぇ・・・・・。 9点(2002-12-29 20:19:41) |
3. スモール・ソルジャーズ
本当に良くできていますね,あのフィギュア。結構笑えたし(特にヘリコプターが襲い来る場面),あの女の子は美形だったし,袖にされた情けない男も良かった。家族みんなで楽しみましょう。 7点(2002-08-16 17:25:51) |
4. 素晴らしき日
皆さん,ずいぶん評価が高いですが,私はそんなに楽しめなかったなー。ドタバタコメディーではないし,しっとり系でもないし,特に印象に残る作品とはならなかったのが残念。 6点(2002-05-11 15:13:59) |
5. スターリングラード(2001)
確かに突っ込みどころは多々有る。例えば,冒頭の壮絶なボルガ川渡河シーンで襲い来るJu87。果たして急降下爆撃機が編隊で機銃掃射するかどうか。キエフやミンスクならともかく,スターリングラードで独空軍にあれ程の制空権があったか?He111(ちょい形が変だった)の超低空爆撃も疑問だし,私もKar98kはあれほどの精度はないと思う。しかし,独ソ2人の男の戦いの息詰まるような緊迫感は全く弛緩の瞬間を私に与えず,深夜までの鑑賞を余儀なくさせた。特にエド・ハリスのケーニヒ少佐の存在感は余りに渋くてかっこいい。「ライト・スタッフ」のジョン・グレン(この間元気にシャトルで宇宙を飛んだ74歳のじいさまにして,朝鮮動乱のF86Fのエース)役とはまた違った味わいに満ちていると思う。皆さんおっしゃるように確かに女性がらみの場面(特にあの妙に生々しいHシーン)は,そこだけがストーリーから遊離した感じがしていただけなかったので-2点。「アポロ13」とラフマニノフの第一交響曲を足したようなホーナーのスコアも良し。ずらりと並んだⅢ号戦車も,フロントに少し難点があったが十分合格。走り回るハノマーグも良い。唯一ちらりと出てきたT34-85は考証不足。クルスク大戦車戦の後でしょうが。それにしても赤軍て,ただただ前へ前へ突撃するだけの無策と物量のみで独軍を圧倒したんでしょうか?だから戦死者が群を抜いて多いのかな・・・?(済みません,又してもついつい熱くなって長くなっちゃいました・・・) 8点(2002-02-02 15:45:01) |
6. スパイ・ハード
レスリー・ニールセンが主演。曲が久々のビル・コンティ,ということで大いに期待したのだが・・・。「裸の・・・」シリーズも尻窄みだし,やはりレスリー・ニールセンは80年代の作品の方が絶対面白い。 4点(2002-01-26 15:12:13) |
7. スパルタカス(1960)
50年代から60年代にかけて次々と作られたハリウッド超大作の一つ。「十戒」と「ベン・ハー」を別格とすると,「クォ・バディス」「ローマ帝国の滅亡」「ポンペイ最後の日」「アンソニーとクレオパトラ」「エル・シド」「キング・オブ・キングス」等と並ぶ代表作と言えよう。そして,チャールトン・ヘストンとこのカーク・ダグラスが2大スターとでも言うべきなのか。とにかく,ダグラスのパワーに圧倒された。がむしゃらに生き,ハチャメチャに戦い,そして死んでいく,という凄まじさに只々脱帽といったところか。今時,重厚にしてこれ程の存在感を示す俳優って居ないよな・・・・・。やっばり息子の比じゃないよな・・・。 8点(2001-11-16 21:18:24)(良:1票) |
8. スターゲイト
壮大にして神秘的なSFロマンを勝手に期待した私が悪いのは重々承知だが,それにしても中身のない感じが最後までつきまとった。皆さんご指摘の通り,カート・ラッセルは変だし,「インデペンデンス・デイ」もそうだったけど,どうもエメリッヒ監督と私は相性が悪いのかもかもしれない・・・ 5点(2001-11-16 21:06:29) |
9. スター・トレック2/カーンの逆襲
ドラえもんさんに同感です。この2作目は,かなりテレビシリーズを意識した内容じゃないかと思います。所謂トレッキーたちには不評だった前作ですから・・・。スポックが命を落とすシーンはショッキングでした。また,作曲家ジェームズ・ホーナーの名を初めて知ったのが本作品でした。さすがに,現在のように手法的に熟しておらず,マーラーの交響曲のように聞こえてしまったあたりが,妙におかしかった記憶があります。 6点(2001-11-14 21:11:01) |
10. スターシップ・トゥルーパーズ
気色悪いというか,悪趣味と言うべきか。私もB級SFホラーとしか思えません。唯一の収穫は,やっぱりデニス・リチャーズかな。露出度低いけど・・・。 5点(2001-11-14 21:02:06) |
11. スペースキャンプ
そうなんです。1986年の作品ですから,同年1月だか2月のチャレンジャーの事故のため,これだけの大作ながら興行的に駄目だったらしいです。これを見る前に,ぜひ「スター・ウォーズ」三部作は押さえておかないと,楽しみは半減です。とにかく主人公のガキんちょがとんでもないスター・ウォーズフリークなので,見ていないとさっぱり言っていることが理解できないことでしょう。シャトルものでは,クリント・イーストウッドの「スペース・カウボーイ」が近年話題になりましたが,人によるだろうけど,絶対こっちが上と思います。封切りの時,最後のランディングの場面では,何と感動の余り拍手が起こったといいます。マンネリとか金太郎飴とかとかく言われがちなJ・ウィリアムスの曲も,心を奮い立たせるような躍動感と覇気に満ちていて,◎です。子ども向けでもあるので,多少のお気楽さはありますか゛,かえってパニックものの深刻さが無く,私はお気に入りの作品です。DVDあるのかな・・・。 9点(2001-11-11 00:02:46) |
12. スター・トレック(1979)
「宇宙大作戦」,子どもの頃好きでした。カークにミスターカトー,そしてスポック。それらのキャラを見たさに映画館に飛び込んだのは20年以上前でした・・・。惑星連邦軍の敵であるクリンゴン星の艦隊が,膨大な発光量を持つ未知の発光体と遭遇するところからストーリーが展開していきますが,何かはまれないまま終わった感もあり,特撮効果が見事なだけに,やはり評価が難しい作品と思います。ジェリー・ゴールドスミスのスコアは,フルオーケストラに電子音響を見事に融合させた素晴らしいものでした。それにしても,ロバート・ワイズ監督とは・・・。確か「地球が静止する日」(超懐かしい!)じゃなかったっけ・・?違ったかな・・・。 6点(2001-10-16 23:57:09) |
13. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐
三部作中これが最も評判悪いですよね。Ⅳの衝撃やⅤの陰影に替わって,スピーディなストーリーの進行と熊の着ぐるみ(封切り当時,映画館ではイウォークのぬいぐるみが売られており,入り口には等身大の,槍を持ったやつが2頭いた),レイアがルークの妹という強引な設定,といったあまり芳しくない要素ばかり目立ち,どうも形勢不利は否めない。しかし,しかしですよ。あのエンドア星の森でのスピーダーバイクのチェイスに目を奪われ,イウォーク族を味方に引き入れた帝国軍との戦闘シーンやルークとベイダーの一騎打ちについ身を乗り出す思いだった方も少なからずおられることでしょう。3作以上作られ,ヒットした映画は少なくないでしょうが,一貫したストーリーを構成していて,これほど視聴者を魅了したシリーズはこれ以外存在し得ないでしょう。やはり並の映画じゃございません。 9点(2001-10-16 23:29:00)(良:1票) |
14. スター・ウォーズ/帝国の逆襲
三部作中マニアックな魅力では本作が一番だろう。雪の中巨大なウォーカーマシンで迫り来る帝国軍と防戦に手一杯の連邦軍。ヨーダとの邂逅。奇妙な空中都市とランドの裏切りに遭うソロ。そして「息子よ」。微妙な陰影を残し,次作への期待感をいやが上にも高めてくれる。計算づくとは知っていてもはまってしまった。ルークの手に,神経の通った精巧な義手が付けられ,渦巻き状の星雲を背景に連邦軍の宇宙船が次々と発艦していく。実に印象的なラストシーンとなった。 9点(2001-10-16 23:06:05)(良:2票) |
15. 素晴らしきヒコーキ野郎
底抜けに楽しい作品。どなたも未投稿とは残念極まりない。人類初飛行から間もない時期,まだ大空に男のロマンが有った古き良き時代を,異才アナキン監督が衒うことなく描いていて清々しい。子どもの頃初めて見たとき,「日本の飛行機が来たぞー」の台詞にに驚き,乗っていたのが裕次郎でまた吃驚した,ということも懐かしい思い出である。蛇足ながら,劇中,スーザの行進曲「マンハッタン・ビーチ」が効果的に使われていた。 8点(2001-10-07 00:32:14)(良:1票) |
16. スター・ウォーズ
制作後24年。CG等の撮影技術の進歩はめざましいものの,未だにこれを越えるSF作品が現れていないのが現状である。若かった日々,胸踊らせて何度も見た思い出が,鮮やかな色彩を伴って甦ってくる。エピソード1を機会に特別版も見たけれども,ま,翼を開く場面のXウィングファイターの数が増えていた,といった細部の違いだけで,特に大きな相違は感じられなかった。それにしても,デススター編は,今見ても本当に血沸き肉踊る興奮が健在だ。ルーカスにとってもJ・ウィリアムスにとっても一期一会の作品だったのかもしれない。 10点(2001-10-07 00:20:13)(良:1票) |
17. スピード(1994)
パニックアクションの傑作である。キアヌ・リーブスが見事にはまっていて実に魅力的だし,文字通り絶妙なスピード感が堪能できる。ただ,見ていて昨今の社会情勢を思うと余り気楽に見れなかったのも事実。ま,作品の価値とは無関係ではあるが。 8点(2001-09-29 18:49:11) |
18. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
特別版を除くと17年ぶりかな。私も「ポッド・レース」を「ベン・ハー」の戦車競争にオーバーラップさせながら見ました。来年のエピソード2が楽しみですが,若い頃胸をときめかせた三部作の興奮はもう求められないんだろうな。できればエピソード7以降を制作して欲しいけど,ハミルもハリソンもフィッシャーも年喰ったろうしなぁ。 7点(2001-08-17 21:17:04) |
19. スペース・カウボーイ
いやー一気に見ちゃいました。大多数の方がご指摘の通り,前半のモノクロシーンは「ライトスタッフ」,地上とのやりとりは「ファイヤーフォックス」,大気圏突入とランディングは「アポロ13」に「スペースキャンプ」「カプリコーン1」までオーバーラップしてしまった。エンターティメントに徹した作品が史実やスペクタクルに比べて感銘が薄い,などとは決して思わないが,それらの作品を知らなければもっともっと楽しめたろう。何か食い足りないというか勿体ないというかちょっと残念。もっとも「ファイヤーフォックス」にしても「ガントレット」にしても似たような感慨があったので,クリント・イーストウッドの作品てそういうものなのか,とついつい思ってしまった。そんなことよりイーストウッドの映画にかける情熱と見事なSFXを評価すべきなのかもしれない。 7点(2001-08-04 00:31:53) |