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1.  聖衣 《ネタバレ》 
こ、これは凄い。導入部で、これはよくあるローマ帝国の剣闘士ものかなあなどと思っていたら、イエスの処刑を転換点に(このシークエンスでの、1シーンだけ登場ゆえのユダのインパクトも強力)、ぐいぐいドラマが動き出す。そして主人公の(および作品世界全体の)宗教的方向へのテンションは着実に高まっていき、いつしか、信仰心が剣よりも強いというワールドが完成してしまう。この導線力というか吸引力は実に強烈でした。一方で、お顔から立ち姿からすべてが美しすぎるジーン・シモンズをできる限り存分に画面に登場させるというサービス精神も忘れてはおらず、作品が観念的次元に陥ることを防いでいます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-12-30 00:40:41)
2.  セッションズ 《ネタバレ》 
ポリオも四肢麻痺もそれは前置きでしかなくって、あくまでもメインテーマは、セックスを通じた主人公(と周辺人物)の変化。そこに明確に照準が絞られているのが素晴らしい。あれこれ考えが先走って、原始的な喜びを忘れているかのような導入部の主人公は、裏からの現代社会への風刺のようにも感じる。●ヘレン・ハントという絶妙なキャスティングが、作品をさらに意義あるものにしました。知性と優しさを同時に感じさせ、プロとしてのセックスセラピストの技術と誇りも同時に表現し、さらにヌード(この作品では当然ながら欠かせない必須の要素)も、整いすぎず崩れすぎず、いかにも身の回りにいそうなバランスある肢体。名演に拍手です。●ヘレンが最初に脱ぐときに全身ショットで仕草をきちんと収め、トイレのくだりで突然主人公が興奮する、など、性的思考のプロセスの一つ一つをきちんと押さえているのも、テーマに向き合った制作者の真摯な姿勢を感じる。●モーテルの受付の彼だけ、登場の意味がよく分からなかったかな・・・。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-05-31 03:25:06)
3.  聖母マリア(TVM) 《ネタバレ》 
なぜかビデオタイトルが「ジーザス」になっているのですが、あくまでもマリア側の視点です。したがって、イエスの出生~成長の前半は丁寧である代わりに、布教開始後のイエスのエピソードのあれこれはほとんどなし。しかし、それはそれで新鮮です。少年時のイエスがいじめに遭っている(!)とか、悩めるイエスにマリアが指針を与えるとか。最後のゴルゴダまでの流れもあくまでもマリア視点。したがってこれは、マリアの「受胎と子育ての物語」なのです。●しかししかし、もっと大事なことは、若き日のマリアを演じるのが、「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」の美少女、メリンダ・キンナマンちゃんだということなのです!そこからこの時点で15年近く経ってはいますが、凜とした美しさに衰えなし、というかむしろさらに開花しています。彼女のほかの映像作品はほぼ見る機会はないと思うので、これはとても貴重です。したがって、これがマリアであると言われても説得力十分。英語の台詞がちょっとぎこちないのはご愛敬。
[DVD(字幕)] 7点(2018-12-24 02:24:01)
4.  セッション 《ネタバレ》 
ラストのコンサート、常人の判断なら、「わざわざ観客の前で演奏を台無しにして、フレッチャーにとっては損しかないのではないか?」と思うところです。しかし、この時点でフレッチャーは、「お仕事」として請け負っている指揮業を無事にこなすよりも、千載一遇の好機で訪れたニーマンへの報復を実現することが優先であり、むしろわくわくしていたはずなのです(2曲目に予定していたのが、彼の嗜好とはおよそ相反する「スローな曲」だったことからも、彼がステージ自体にはそれほどやる気がなかったことが窺える)。つまり、はっきり言えばフレッチャーは狂っていたわけですが、その作戦も、彼が自ら育て上げたモンスターであり、同じく狂っていたニーマンによって逆襲される(ニーマンの狂気の引き金として、ニコルとの電話のあの一言というステップがさりげなく挿入されているのも巧妙)。その狂気と狂気のぶつかり合いも、彼らの唯一の共通項であるジャズによって共鳴し、いつしか渾然一体として統合されていく。そんな奇跡の瞬間を具現化したものとして、ステージ上での演奏そのもの以上に、あのラストは衝撃なのです。
[映画館(字幕)] 7点(2016-08-14 00:29:49)(良:1票)
5.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
作品全体が「生誕」の1つの隠喩になっているのはすでに指摘されているとおりなのですが、例えば、エアロックにたどり着いたサンドラが、作中で初めて宇宙服を取り払ってその肉体(手足)を見せるところは、胎内における人体の完成を意味しているのか?とか、それならばそれまでつながった状態で浮遊していたクルーニーとサンドラはもしかして?とか、いちいちシーンの意味が丁寧なのです。それに加えて、人や物が接触したり衝突したりするときの力のかかり方の描写なんかもいちいち丁寧で、それによって独立した完結世界を作り出すことに成功しています。見終わったときには、自分自身もまさに"Gravity"を体感してしまいました。
[映画館(字幕)] 7点(2013-12-15 21:00:32)
6.  世界にひとつのプレイブック 《ネタバレ》 
端から見たら違和感があってずれているんだけど、本人の中では、きちんと根拠があって首尾一貫している。そのような難易度の高い人格造型を、主演の二人は見事にクリアしている。また、その芝居を的確に受けきって、場面の緊張感をキープした助演の皆様の技量(とりわけ、自分がいないところでもその影を感じさせるジュリア・スタイルズに注目したい)、そしてそれらを拡散させることなくバランスをもって1つの筋にまとめあげた演出の腕も強力。その世界に浸っているだけで2時間を十分に満喫できるのですが、アップばかり多用しているカメラは、工夫がなかったですね。それと、ダンスを決めてめでたしってのも、これだけの重い世界の解決の手法としては、やや安直な気が・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2013-03-03 19:59:47)
7.  セレナ 《ネタバレ》 
何よりも、大量のエキストラの動員、各楽曲のほぼフルコーラスでの使用など、ライブシーンをきちんと再現しようという大きな努力があるのがよい。主人公はステージ上でこそ最も輝いていたわけで、そのイメージをありのままに映し出そうという誠実で真摯な姿勢は、必ず見る側の共感を呼ぶのです。ステージ部分に比べて私生活の部分は、描写が通り一遍で人間性の探究にまでは至っていないという気はしますが、基本のところがしっかりと押さえられているので、作品としての印象は良いです。対象に対する愛情を感じます。最後は一足飛びに記録映像が入ってきてちょっと驚きますが、あのシーンはスタッフたちも悲しさのあまり作ることができなかったんでしょうね。
[DVD(字幕)] 7点(2008-10-31 02:58:46)
8.  セルラー
危機の振り方にしてもその解決の仕方にしてもものすごく単純で、何か目新しいことをしているわけではないのですが、手がかりが偶然つながった回線のみという設定をフルに活用し、ほかの次元の問題に色目を使わないところが誠実で良い。それにしても、ひたすら泣き顔で座っているだけなのに何とも言えん色気を感じさせるキム・ベイシンガーはやはり凄い。以前の大女優然としていた頃よりも好感度アップです。
[DVD(字幕)] 7点(2007-09-10 01:59:40)(良:1票)
9.  セブン 《ネタバレ》 
改めてこの作品で一番凄いと思うのは、犯人があっさり自首していること。しかも、その展開に必然性があるということ。これを可能ならしめたという一点において、本作は他の幾多の類作と明らかな一線を画している。その後、刑事自身も当事者の地位に無理矢理置かれることによって、この作品は、サスペンスの約束事をごく自然に破壊し、大げさに言えば、世界を終焉へと導くのである。そして、真相(らしきもの)を一応提示した後も、陳腐な動機とか何とかを一切説明しない姿勢も潔い。
[DVD(字幕)] 7点(2004-04-19 01:35:39)
10.  西部無法伝
白人と黒人が組んで、奴隷として黒人を売っておきながら、後で黒人が脱走する詐欺、という驚くべきコメディ設定。邦題はえらく古めかしいのですが、71年にまで下ればこういうのもありだったわけです。中心の2人は、丁々発止のテンポの良いやりとりを繰り広げながら、時にはタランティーノばりのダラダラ無意味会話もあったりします(タラは絶対にこれ見てるだろう、などと想像したりもします)。そしてそこに、まるで峰不二子のような敵か味方か分からない女性キャラが絡んでくるという展開。また、サブで登場する黒人少女もいいアクセントになっています。全体としては、もうちょっと引っ張れそうなネタでもすぐ次に行ってしまってかなり目まぐるしい印象も与えるのですが、それでもぎりぎりのところで一本の筋が通っています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-11-28 00:33:44)
11.  西部魂(1941) 《ネタバレ》 
製作年代からいって、まあ素朴でのどかなウエスタンなのかな、と思っていたら、全然違っていました。導入部で重要な前置きを手際よく済ませ、年月を飛ばしてあっという間に本題に。そもそも主人公は、ガンマンでも何でもなく、地道に仕事を積み重ねる技師なのです。そこに、立ち位置が一筋縄ではいかないような曲者の脇役が絡んできます。主人公の妹をめぐるコメディの部分も挟みつつ、主人公にはいろいろ危機が訪れるのですが、爽快に銃をぶっ放すわけでもなく、さらに地道に我慢を続ける。それがラストに自然につながっていく。ウエスタンの雰囲気でありながら、中身はむしろビジネス・サスペンスですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-01 22:06:17)
12.  聖者の眠る街 《ネタバレ》 
どうしても「黄昏に燃えて」と比較してしまうのですが・・・あちらに比べると、ホームレスの日常生活における恐怖感や孤独感の掘り下げが弱く、描写の生々しさに欠けます。途中で奇跡云々の方に話が行ったときは、そのまま一気にファンタジー路線でまとめるのかと思ったのですが、それも中途半端でした。ただし、マット・ディロンの繊細な演技には見るべきものがあり、彼を役者として奥深く味わえたのは、もしかして初めてかも。
[DVD(字幕)] 6点(2011-03-03 04:12:53)
13.  セブン・イヤーズ・イン・チベット 《ネタバレ》 
ストーリーはいろいろ詰め込んだ割には描写は平坦で、チベットの土地柄や社会背景や風景に寄りかかっただけという気もするが、チベットが何であって、そこに中国がどう関わったのかということを、端的に示した心意気は買いたい。また、ブラッド・ピットはいい演技ができているとは言い難いが、彼が主演であることによって見たという人も多いと思われるし、こういった作品ではそういう要素も案外重要。
[DVD(字幕)] 6点(2011-01-16 02:23:16)
14.  潜水服は蝶の夢を見る
このシチュエーションをこの角度(一人称)で現実に撮ってしまおうという発想が凄い。しかし、主人公の努力や業績とは別の次元で、作品の描写自体は、平坦で同じような流れで最後まで行ききってしまっているので、主人公以外の人たちがどこでどのように考えていたのかということについては、あまり浮かび上がってこない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-23 00:27:54)
15.  ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 《ネタバレ》 
最初の15分間で、下積み時代の孤独な発掘作業をすべて表現している手腕は見事。また、その後も、画面内に余計なものを登場させず、ひたすら荒涼たる平原での地味な発掘をじっくりと見せてくれる。ダニエルの表現力、存在感は、いささかも低下することはなく、150分以上ほとんど出ずっぱりながら、テンションがまったく途切れていない。他方、ポール・ダノは良い俳優だとは思うが、ダニエルとの完全一騎打ちバトルというのはさすがに荷が重かったのではないか。主人公の静かなる狂気に対抗し、これを裏打ちするためには、神父もまた別な方向からの狂気を示していなければならないが、そこまでは遠く到達していなかった。
[映画館(字幕)] 6点(2008-05-06 04:43:07)
16.  世界で一番パパが好き! 《ネタバレ》 
今どき映画でここまでやらないだろうとつい思ってしまうくらい、何のひねりもない予想通りのストーリーなのですが、会話の節々はきちんと練られているので、退屈することなく楽しめます(エロトークや危険トークも満載)。ただし、住民相手のスピーチの場面は、音楽でごまかしたりせずに、きちんと脚本を書いてほしかった。あそこが一番の転機点なのですから。
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-08 01:51:33)
17.  センターステージ 《ネタバレ》 
バレエシーンや練習のシーンをふんだんに入れているのは見る側のニーズをよく理解しているが、その中でも、それなりの数の登場人物を巧く整理していると思う。ただ、演出サイドに無断で主役を変更ってのは、いくら何でもありえません。芸術としても納得のいかないものになってしまうし、運営面からも大きなトラブルになります。舞台製作の上ではクーデターにも等しい行為で、それだけで(話を受けた方も)入団云々など全部飛ぶほどの暴挙です。せめて、女性コーチの方はこっそり聞いていて知っていた、くらいにするべきでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-03-12 04:12:05)(良:1票)
18.  セント・エルモス・ファイアー
みんな勝手にアホな行動ばかりとっていて、しかも事態が全然収束していないのに強引にまとめてしまうところがよい。登場人物のきちんとした描き分けができていると、もっとよかったんですけどね。
6点(2004-09-08 03:48:06)
19.  セント・オブ・ウーマン/夢の香り
きちんと作りこまれた話で好感が持てますが、この題材で2時間半は長過ぎです。もっとコンパクトにまとめてくれたら、名作認定だったのですが。
[ビデオ(字幕)] 6点(2004-03-01 02:57:55)
20.  ゼイリブ
このサングラスのネタ一発だけで最後まで押し通してしまう潔さ。細かいことはどうだっていいんだよ、といわんばかりの必要最低限の描写。だからこそ、あの看板や広告のインパクトが後々まで残るものになっています。
[DVD(字幕)] 6点(2004-02-11 19:07:53)
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