1. 007/スカイフォール
《ネタバレ》 導入部から中盤までは、ボンドがあっちこっちを右往左往しているだけで、それほど面白くない。大怪人ハビエルが登場してからはいきなり緊張が走りますが、結局はキャラクター頼りの内容であるため、いったん上がったテンションも長続きしません。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2023-08-23 01:56:15) |
2. 007/慰めの報酬
肝心の主人公が、ひたすら行き当たりばったりに行動して、困ったときには肉弾戦か銃撃戦で切り抜けているだけにしか見えないのですが・・・あれだけノーガードな人がするすると目標に到達していると、逆に敵のレベルが低く見えてしまいます。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2023-08-07 00:15:49) |
3. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
肝心のポーカーシーンに、心理戦のやりとりがまったくないのが難点。日本の麻雀漫画を見習え。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2023-08-04 00:14:24) |
4. タワーリング・インフェルノ
30年近く経った今見ても全然退屈しません。それどころか、変にデジタルな特撮技術で飾り立てていない分、かえって身近な恐怖を感じますし、後々まで心に残ります。いろいろな立場の登場人物が火の巡りにあわせてそれぞれの人生を変わらせていく様子は、全盛期の森村誠一の長編を読んでいるようです。あと、作品を引き締めているのは、消防隊のすべての人たちが、どんな指示・命令に対しても、一瞬で即時に対応していること。 [映画館(字幕)] 7点(2023-07-30 14:26:46) |
5. たくましき男たち
《ネタバレ》 強盗をしようとしたはずの主人公が、なぜか被害者に言いくるめられて、一緒に牛の集団を運ぶことになってしまう。なかなかコメディチックでつかみOKな出だし。さあこれから、牛の集団の大行進スペクタクル!と期待していたら、なぜか全然別の方に話が進んでしまう。単身で戻ってヒロインを救うところまではいいとして、そこから焦点の定まらないぐだぐだしたやりとりが続く。その余波で、合流後も何か引き締まりませんし、ヒロインの取り合いっぽい部分も盛り上がりません。最後のスタークのオフィスのところは、旅が終わった後の締めの儀式みたいな雰囲気を感じさせてまあまあ良かったのですが、そこだけでしたね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-06-03 00:23:58) |
6. 大逆転(1983)
《ネタバレ》 ありえない設定なんだからもっと突き抜ければいいのに、中盤までは、妙なところで演出が律儀だったりして、テンポが弱まっています。一方、終盤の大反撃の部分は、(みんなが集結するところから含めて)やたらとんとん拍子に都合よすぎで、やっぱり変です。ただ、そんな中でも、ジェイミー・リー・カーティスの堅実な仕事ぶりは素晴らしい。この人物(オフェーリア)をもっと活用してほしいところでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-03-22 00:57:45) |
7. たった一人のあなたのために
《ネタバレ》 シングルマザーとその2人の息子が、突然旅に出て、昔の男と会ったり、変な男と会ったり・・・という枠組なのですが、一番の問題は、主人公にも息子たちにも、キャラとしての魅力がまったくないこと。ダメ母親ならダメ母親でいいんですけど、ダメなりのこだわりなり一貫性は見せてくれないといけません。結果、作中でも、ただ表層的に出会いと別れを繰り返すだけになっています。あと、ケヴィン・ベーコンをこれだけ有効活用できてない作品というのも、珍しいんじゃないのかなあ。 [DVD(字幕)] 3点(2023-03-12 22:08:43) |
8. タップ
《ネタバレ》 とにかくタップを見せる!あらゆるシチュエーションで見せる!主人公以外も見せる!という統一された意識が何とも美しい。またその中で、ただタップをさせるというだけではなくて、主人公のタップの作り方とか(工事現場の勢揃いタップは名シーンだと思います)、ストリートタップとブロードウェイタップの違いとかにも食い込んでいて、制作者のタップへの愛情を感じます。それと比較すると、昔の仲間とどうこうはいらないんじゃないか?と思っていましたが、オーディションで恥をかかされた反動でそっちに走ってしまうくだりで、上手くつながりました。あと、暗めのところに光が差して溜まっているようなスタジオの撮り方も巧いと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-09-18 00:37:08) |
9. 大脱出2
悪役は揃ってみんなしょぼいし、かといって脱出側も特に知能や技術や作戦を使っているわけでもないし、施設自体に何か凄い装備が施されているわけでもないし、そして肝心のスタローンにはほとんど出番ないしで、とにかく適当に作った感まる出しでした。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2022-08-30 02:14:37) |
10. タイタニックの最期
《ネタバレ》 タイタニックの作品と思っていたら、随分とのんびりした描写が続く。場所が船室内というだけの別の話と錯覚しそうです。全体が100分のはずなのに、1時間を超えても沈没の気配が見えません。そして残り30分であっという間に結論に至るわけですが、これはこれで、それまであった個々の生活が遮断される容赦なさを表現しているといえなくもありません。主人公夫婦の描写については妙にメロドラマチックなのですが、これも時代でしょうか。一方で、逃げまどうエキストラ、一つ一つ降ろされる救命ボート、沈没を悟る船長の描写、やっぱり出てくる卑怯な脱出客など、頑張った映像表現も見られます。タイタニック号の史実については、この5年後に「SOSタイタニック」という傑作が世に放たれ、さらに約40年後にキャメロン版に継承されるわけですが、その基礎を固めた作品としては、今に至る歴史的意義を有しています。 [DVD(字幕)] 6点(2022-07-05 03:11:01) |
11. ダーティファイター(1978)
いや、こんなユルユルでのんびりしててなーんも考えてないイーストウッド作品があったんですね。主人公がしていることは、一目で気に入ったお姉ちゃんを追いかけることと、行き先ごとに殴り合いの喧嘩をしていることの2つだけ。それ以外には作品の内容は本当に何もなし。というかウータン君に頼りすぎでしょ。困ったときにはとりあえず何かさせておくという感じで。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-03-29 01:47:58) |
12. 黄昏(1952)
《ネタバレ》 登場人物がなーんにも考えてない人たちばかりである上に、やたらそれぞれが機嫌悪く怒っているシーンが多いので、どうも恋愛ドラマになりそうでなっていない。あと、導入部の重要なポジションであるチャールズが、芝居の出来も含めてあまり機能していないと思う。●それでも、ラストのインパクトは強力なのですが、それなら何でああいう優れたシーンが序盤中盤にもなかったのかと思わずにはいられない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-12-20 02:04:29) |
13. 大災難P.T.A.
一緒になっていらいらさせられるシーンばかりで、ほとんど笑えるところがなかった。最後のところがちょっとほろりとしてよかったので+1点。 [DVD(字幕)] 4点(2021-11-30 00:58:19) |
14. ターミネーター
《ネタバレ》 今見るとこの作品って、最初から最後まで「追いかけられるだけ」なんですよね。途中で各登場キャラクターが別方向にぶれたりはしない。背景だの何だのの説明は必要最低限。その焦点の絞られ方、見る側の想像力に委ねる信頼感こそが、作品のインパクトを高め、写真やベッドシーンに至るまでの周辺部分の説得力を強めています。●(追記)今頃になって気づいたのですが、あの写真の使い方って、もろに「ある日どこかで」じゃないですか。「タイタニック」があちこちであの作品を下敷にしているのは知られていますが、キャメロンはよほどあの作品が好きだったのか? [映画館(字幕)] 8点(2021-08-08 16:02:57) |
15. ダーティ・ダンシング
《ネタバレ》 これぞ青春映画、そしてこれこそダンス映画。しかもそれだけではなく、全体に満ちている躍動感と前向きな意志の力は、今見ても素晴らしい。加えて、パトリック・スウェイジはもちろん、この後映画への出演が急速に少なくなっていくジェニファー・グレイやシンシア・ローズについても、一番美しい時期を確かに切り取って残したという意味において、貴重で意義のある作品だと思う。●再見して気づいたのだが、最後に山荘の経営者が「今の子供たちはもうこんな過ごし方は喜ばない。そのうちこの山荘もなくなるだろう」みたいなことをさらっと言っている。つまり、この作品は、そのような失われた伝統的カルチャーへの哀悼の念が裏テーマだったかもしれないのだ。ベイビーがダーティ・ダンシングを通じて成長する過程も、もしかすると、アメリカの若者全体が「ほかの楽しみ」を見つけてしまう成長の象徴だったのかもしれない。だから、この物語は、場所は山荘内、期間は一夏のものとして完結している。この脚本は意外に奥が深い。 [映画館(字幕)] 8点(2021-07-18 17:31:17) |
16. ダブル・ジョパディー
設定に無理がありすぎ。なんだから仕方ないけど、ストーリーに突っ込みどころが多すぎ。大体、少なくとも日本の法解釈では、後で本当に夫を殺したら、それは独立して有罪になるはずなんですが(前のやつは再審で無罪にはなるけど)。なので、そもそもプロットが成立していません。 [DVD(字幕)] 4点(2021-07-01 00:53:02) |
17. 007/スペクター
いろいろ凝っているのは分かるんですが、結局は、発想がどこかで見たようなシーンのつなぎ合わせで、右から左に流れていってるだけなんですよね。あと、レア・セドゥが全然演技ができてないのも問題。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-06-29 02:39:54) |
18. 断崖
《ネタバレ》 ベースがコメディなんですよ。よって、後であれこれ重ねていっても、あまり怖くならないのです(脚本はよくできているので、程良く苛々はしますが)。その中でも一押しのシーン、ヒロインの「仕事するのよ」という至極当たり前の提案に対し、素で「仕事?」と心底驚くケイリー・グラント。いや、アンタのその反応の方が驚きです。呼吸からボケのタイミングから絶妙です。思い出すだけで笑えます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-03 01:02:55) |
19. ダブル・ミッション
《ネタバレ》 とにかく子供の上2人がクソ生意気で、苛々させられて。いや、途中からジャッキーを見直していって、最後は団結して活躍するのは分かってるんですけどね。敵軍のコメディな部分の方がむしろちょこちょこ笑えてしまったのが皮肉でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-05-23 00:20:51) |
20. 大地震(1974)
《ネタバレ》 地震で部屋とか街中が散らかるのはやむをえないのだが、映画そのものがとっ散らかってはいけないだろうに・・・。導入部から、特に個性のない人たちの特に何も際立ってないストーリーがばらまかれ、そのまま地震へと突入する。よってその後も、みんながワーワー騒いでいるだけにしかなってないのです。●それとあの決壊するダム、流水がそのまま下部の住宅街(?)を直撃しているんだけど、普段の放水はどうしていたんだろう? [DVD(字幕)] 3点(2021-03-09 01:26:55) |