1. ローマの休日
絵に描いた様な美男美女が演じるラブストーリーの王道と呼べる作品。成就しないと理解していても、人は恋をしてしまう。切なさがたまらない。この歳になって初めて観た作品で、グレゴリー・ペックにのたうちまわってしまった。 10点(2004-04-07 07:40:10)(笑:2票) |
2. ロバータ
アイリーン・ダンが歌い上げた Smoke gets in your eyes は本作の為に作られたそうです。その切なさは染み入るものでした。オートクチュール洋品店「ロバータ」を舞台にしたランドルフ・スコットとのロマンスは他愛ないものでしたが、二人を食ってしまった感のあるフレッド・アステアのダンスシーンが凄過ぎます。ジョージ・ラフトの妖艶さとジェームズ・キャグニーの弾けまくる情熱を併せ持った神懸かり的なステップに拍手喝采。bravo!!! [DVD(字幕)] 9点(2019-10-26 22:47:47) |
3. ロリータ(1997)
《ネタバレ》 遠い昔に失った初恋の人を思い続けて独身を通す人は珍しくないと思います。初老となってからロリータに偶然出会ったハンバート。ロリータは幼く無邪気な子供が好奇心丸出しでハンバートに接しているのに、理性も教養も持ち合わせているはずのハンバートは自制しようとするも効かず虜になってしまいます。ロリータの心が自分から離れて行くのを悟った時点で、ここらが潮時、いい夢見さしてもらったと自ら身を引くべきでしたね。アイアンズにそのような役どころは不似合いですか♪ 子供を宿してオバサン臭くなったロリータと再会した時のハンバートの絶望感は、自分の想像を遥かに超えるものなのでしょうね。何処の誰か分からない若い旦那は許せても、キルティは許せず挙句の果ての凶行は歪んだ嫉妬心からのように感じました。踏みとどまる事ができない者の悲しさを感じた作品でした。 9点(2004-01-27 01:01:26) |
4. ローラ殺人事件
期待通りのダンディさであったお目当てダナ・アンドリュースを上回ったのがクリフトン・ウェッブであり、ピンと伸びた背筋同様に筋の通った毅然とした物言いに見惚れました。春日八郎の唄が浮かんだ展開に無理筋があったものの、誰が犯人かの興味が尽きない良作。 [DVD(字幕)] 8点(2018-10-21 00:27:46) |
5. 六番目の幸福
気の強さに鼻白む事があるイングリッド・バーグマンですが、本作での強さは何があっても信念を曲げず自分で困難な道を進む勇敢さと他者への思いやりも持ち合わせるものでひれ伏しました。ジェナイにとっての6番目の幸福とは逃げ出さない事に思えます。そんな彼女にジワジワと惹かれてゆくリン大佐の心模様もさることながら、滋味深い県長が絶品で彼女との別れのシーンでの万感胸に迫る姿に涙が溢れました。作品公開を待たず53歳で他界したロバート・ドーナットのラストパフォーマンスをこの先忘れる事はないでしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2018-06-03 00:33:35)(良:1票) |
6. ロード・ジム(1965)
《ネタバレ》 お目当てジェームズ・メイソンの他にピーター・オトゥール、クルト・ユルゲンス、ジャック・ホーキンス、イーライ・ウォラック、ポール・ルーカス、エイキム・タミロフと重厚な俳優陣にビックリ。更に伊丹十三(この時は一三)出演に二度ビックリ。異国情緒溢れる舞台で、消えない過ち(事故シーンの迫力は特筆もの)に苦しみながら転落人生を懸命に生きるジムを熱演するピーター・オトゥールが素晴らしい。手に汗握った戦闘シーンの決着にハッピーエンドで良かったと思った時に、ジェームズ・メイソンが登場していない事に気がついた。??? 1時間48分を経過して、ペストよりも多数の人を殺したという鬼畜船長、人呼んで「紳士のブラウン」としてご登場。 クルト・ユルゲンスを子供扱いする貫録を示し、ジムの本質を見抜くあたりは流石の存在感。しかし、小汚い真似でジムを破滅に追いやる極悪人ぶりがステレオタイプで迫力に欠けたのが残念。 死をもって過ちの呪縛と訣別しようとするジムと彼を連れて帰ろうとするスタインとのやりとりに胸が詰まる。 長かったもののブラウン船長登場以降のシーンは本作にとって欠かせないものだった。 ジムの生涯を描いたスケールの大きい冒険活劇且つ人間ドラマとして十二分に楽しめた逸品。 [DVD(字幕)] 8点(2018-05-14 02:54:49) |
7. ロンゲスト・ヤード(1974)
《ネタバレ》 アルドリッチ節全開の名作。 クルー:「所長を殴って後悔した事は?」 老トレーナー:「無い」 所長の言いなりになって後悔するより意志を通して後悔する事を選んだ本作一番の名シーンに胸を熱くさせられる。 刑務所モノの所長のなかではダントツの憎たらしさでクルーを引き立てたエディ・アルバートの変わらぬ名脇役ぶりに喝采。 [DVD(字幕)] 8点(2018-03-28 14:51:37) |
8. ローズマリーの赤ちゃん
《ネタバレ》 ポランスキー監督ならではの上質なサスペンス。とりわけミア・ファローが素晴らしかった。妊娠を喜ぶみずみずしい笑顔から不安と皆に対する不信でどんどんやつれていく姿は見ていてゾッとした。悪魔に魂を売り渡した夫(しかも己の出世の為)の顔に唾をはきかけ、悪魔の我が子をいとおしく見守り、育てようと決意する姿に強烈な母性を感じた。 8点(2003-12-26 16:12:05) |
9. ローガン・ラッキー
《ネタバレ》 3兄弟と3兄妹の6人チームが金庫の大金をせしめようとする話。そんなにウマい事いく筈ないようなサクサクとした展開を白ける事無く観れたのは6人の天然キャラのお陰でしょうか。裏切りが皆無な上欲をかかず礼を尽くす結末が心地良い。悲壮感の「ひ」の字も無い肩の力の抜けたダニエル・クレイグもまた良しといったところ。 お目当ても期待も無かった作品が結構楽しめたのは小さな幸せです。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-10-02 20:25:49) |
10. ローラーガールズ・ダイアリー
《ネタバレ》 家族、友人、チームメイト、恋人、それぞれとの関わりのなかで成長してゆくティーンエイジャーの物語。予定調和な展開で we are No.2 が意外でありその爽やかさが心に残ります。小学3年生頃に見た、土居まさるさんの実況による「日米対抗ローラーゲーム」悪役好きな私がどういうわけかアメリカチームのえげつない反則プロレス技に怒りまくって声を枯らして東京ボンバーズを応援していたのを思い出しました。本作での試合は煽るDJとは裏腹におとなしいものでしたが、別に異議も無く。ジュリエット・ルイス似だなぁと思ったのがその人だったのが驚きであります。 [DVD(字幕)] 7点(2020-10-09 02:31:53) |
11. ローマ帝国の滅亡
《ネタバレ》 予備知識はジェームズ・メイソン出演のみ。鑑賞史上初めての叫び声のない拷問シーンで掌にたいまつの火を3度押し付けられて声を上げずに耐えるお姿に握り拳!僅かな登場シーンでもいぶし銀の存在感に感激。クリストファー・プラマーが共演しているだけで嬉しいのに、超オトコマエで且つ主役は貴男だと言える熱演ぶりにも大感激。史実に即しているのかどうかは気にならず、長すぎる事と心理描写の浅さを差し引いても、壮大な音楽にのせて豪華なセットで数えきれない程の人馬エキストラと共に繰り広げる歴史活劇として楽しめた作品。 [DVD(字幕)] 7点(2018-05-07 20:05:57)(良:1票) |
12. ロング・グッドバイ
原作未読。思いを振りかざさず、思いは左右されず、思いはぶれず。エリオット・グールド演ずるマーロウが探偵としての矜持を魅せてくれます。一癖も二癖もある登場人物達が物語の味わいを深めております。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-05 02:28:50) |
13. ロッキー
ロッキーのように成功出来るかどうかはともかく、幾つになってもどんな境遇の中にあっても、自分の人生は自分で切り開いていこうとしなければ、と思わされる映画史に残るテーマ曲です。 [地上波(吹替)] 7点(2010-04-10 03:25:15) |
14. ロープ
映画にとって厳しい制約を自ら課した中で、これ程の作品に仕上げる監督の力量はプロ中のプロだと感じます。フィリップが何時崩れるか、観ている方はハラハラするのですが、もしかしたら、ブランドンはそんなフィリップの様子を楽しんでいたのかもしれないですね。露見するシーンがもう一捻りきいてくれたらと思うのは贅沢でしょうか。見応え充分の作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-05 23:31:44) |
15. ロビン・フッド(1991・ケビン・レイノルズ監督作品)
本作のアラン・リックマン。ハンス・グルーバーから知的さを取り払った下品悪人ぶりが不満です。 マリアンは見たことあるけどどこだっけ・・・・トニー・モンタナの妹でした。 冒険活劇としてそれなりに楽しめた作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2024-06-26 01:50:39) |
16. ロビンフッドの冒険
冒頭で紹介された善からぬ人物王弟ジョンはお目当てクロード・レインズに間違いないとワクワクしていたところでの登場に呆然。イヤミが浮かんだパッツンパッツンの前髪に「別人なのか?」「いやいや、鼻は彼に間違いない、しかしまぁこのヘアメイクは無いわ~」そしてゼルダの伝説リンクに見えて仕方なかったエロール・フリンにも「この衣装は無いわ~」 わかりきった起承転結で悪の化身として爪痕を残すクロード・レインズに寄せた期待も空振り(悄)。そういうお目当てを抜きにして観る分には冒険活劇として楽しめる製作費200万㌦興行収入400万㌦を誇る力作です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-03-07 20:25:56) |
17. ローマ発、しあわせ行き
クラウディア・カルディナーレ目当ての鑑賞。絶世の美女だったCCの77歳のお姿は「・・・・」何とも言えないものがありますが、言葉少ない中に見せる貫禄は流石CC! 主役は彼女であり、サラ・ジェシカ・パーカーから受ける胸糞悪さを鎮めてくれました。他愛ない起承転結に文句を言う気力が起きないのはCCの力業に押さえ込まれたというところでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2020-06-26 04:16:30) |
18. ロッキー・ザ・ファイナル
ロッキーの人柄に励まされた思いが、あまりに現実離れしたファイトシーンにドン引きして醒めてしまいました。 [ビデオ(吹替)] 5点(2011-06-04 19:45:05)(良:1票) |
19. ロッキー4/炎の友情
初見。娯楽作品としては華やかで上々だけど、脚本、監督、主演のスタローンの独り善がりぶりに失笑。 昭和51年2月に行われた輪島功一リベンジマッチでの最終ラウンドKO勝利という私の中の不滅のシーンが甦りました。 嗚呼、懐かしい。 スタローンはこの試合を見た事あるのかなぁ。 こういう男の中の男の熱いドラマを彼流に映画化して欲しいもんですわ。 [インターネット(字幕)] 4点(2018-12-28 21:01:30) |
20. 老人と海(1958)
1から10まで説明するナレーションが鬱陶しい。他愛ない話を大層に語るのにも辟易させられる。名優をもってしてもかなりなコケ具合が残念。 [DVD(字幕)] 3点(2024-01-31 22:50:28) |