181. あの頃ペニー・レインと
バンドと追っかけの映画でしたが、ウィリアムの視点で観るか、ペニー・レインの視点で観るかの2つの楽しみ方があると思います。ラッセルのマジ顔がウィリアムに感化されているもの、と思って観ていたので、バンドとグルーピーたちと同行する中で成長していくウィリアムという、主人公の人間描写が分かりやすくて良かったです。ケイト・ハドソンがきらきら光っていました。 [DVD(吹替)] 7点(2005-06-15 09:14:44) |
182. 恋しくて(1987)
エリック・ストルツのなよなよ感は好き嫌いの分かれる所ですが、メアリー・スチュアート・マスターソンの勝気ながら、リー・トンプソンに対して憧れと嫉妬を感じる繊細な演技は上手いと思いました。女性向きの映画という感じです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-14 23:33:22) |
183. Ray/レイ
《ネタバレ》 レイ・チャールズについては、ふらふら揺れながらいつも笑顔で唄うサングラスをした黒人、という程度の知識しかありませんでした。レイ・チャールズのことを具体的に知らない自分でもよく分かるくらいジェイミー・フォックスの演技は素晴らしかったです。終始、自分の不注意で弟を死なせてしまったことへの罪悪感が、麻薬におぼれているレイを痛々しく映し出しています。しかし、良い曲って、愛人の妊娠中絶を迫ったりしたときに出来たりと、けっこうあっさりと完成してしまうんですね。永年お世話になったアトランティック社をそでにしたのは残念だったかな。でも、そでにしたからこそ、さらなる飛躍があったわけで…。うーん、複雑だ。 [DVD(吹替)] 7点(2005-06-13 11:57:10) |
184. コールド マウンテン
レニー・ゼルウィガー演ずるルビーの粗野でパワフルな女性が強烈なインパクトを残してくれました。個人的に大ファンなので、オスカーを受賞したのは嬉しいです。南北戦争のつめあとは、『風と共に去りぬ』とか『グローリー』でしか分かりませんでしたが、本作を観てよかったです。出てくる女性の性描写が戦時の地獄を上手く体現しております。最初は弱弱しかった、二コール演ずるエイダが、ルビーの影響で力強い女性に変わっていくのも、必見です。 [DVD(吹替)] 7点(2005-06-07 11:04:22) |
185. パットン大戦車軍団
今で言うと、リストラされた営業部長のような映画でした。年代が古いだけに戦闘シーンに期待してなかったのですが、当時としては結構、大作の仕上がりです。パットンVSロンメル元帥というより、むしろパットンとモンゴメリーの武功の対比の方が強調されていました。ほとんどの人はモンゴメリーのように着々と実績をモノにして上へ行く。しかしパットンは、政治的批判おかまいなしに、自分の信念に従って戦場を欲する。最初は自分のことをどれほど偉大な軍師かと自慢しまくりでヤなやつでしたが、部下のことを誰よりも思う姿勢は、好感がもてました。ガンコ者ですが、優秀でありながら、時代に認められない、最後まで偉大な哀しき軍人でした。 [DVD(吹替)] 7点(2005-06-04 21:53:33) |
186. ターミナル
《ネタバレ》 恋愛映画にならなくて良かったー!ビクターの奇怪な行動(書くよりも、観てもらった方が楽しめますね)が、あの目的のためにとどまり続けると知ったときは、コメディだけど自分の好きなジャンルのヒューマンドラマだなぁと分かり、素直に感動できました。さすがトム・ハンクスです。 [DVD(吹替)] 7点(2005-06-02 16:09:22) |
187. 陽だまりのグラウンド
《ネタバレ》 キアヌ・リーブスって、感情描写の下手な役者だと思っていました。しかし、この映画では、役の設定が良いのも手伝って、心がこもっている非常に良い演技をしていました。題材も野球がメインではなく、ハーレムの子供たちの生活ぶりに焦点を合わせており、荒廃の中でも野球を楽しんでいる子供たちという部分で、感動しました。ただ、キアヌがどの辺りで子供たちのことを大切だと思うようになったかのきっかけが分かりにくく、知らぬ間にギャンブルから足を洗って…、という展開がちょっと話についていくのに戸惑いました。しかし次第に借金の返済のためでなくなり、本当に子供たちのことを親身になっていくキアヌの変化が素晴らしい映画でした。ベイビーGが死んでしまったのは残念でした。 [DVD(吹替)] 7点(2005-06-01 21:11:40) |
188. マイノリティ・リポート
《ネタバレ》 くすんだ映像に最初ちょっと戸惑いました。ですが、出てくる近未来型の武器や機械が非常に面白かったです。なんだか、ほんとに実現しそうで良かったです。”予言で犯行前に犯人を捕まえる”発想が斬新でしたね。基本的に僕は細木数子が嫌いなんですが、こういうのは好きです。的中率100%との苦悩の戦いとしてみれば、意外にハラハラしました。コリン・ファレルの名推理ぶりもさまになっていて好感触です。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-31 11:30:19) |
189. ロンゲスト・ヤード(1974)
《ネタバレ》 いいっ!熱いっ!最初はむさいオッサンだったバート・レイノルズが、刑務所生活に溶け込むにつれて、どんどん渋みが増していて、非常にカッコイイ!20年の追加刑も恐れず、勝利のため、調達屋の復讐のため、看守チームに戦いを挑んでいく姿が男気を感じます。アメフトならではのド迫力シーンもなかなかの見ものです。あの図体が2メートルぐらいの大男のひとは、もしかしてストロング金剛さんですか? [DVD(字幕)] 7点(2005-05-31 08:22:03) |
190. クライム&ダイヤモンド
《ネタバレ》 あらゆる部分で”芸術的”でした。若き日のリチャード・ドレイファスの強奪のシーンといい、ティム・アレンの一癖も二癖もある役どころといい、セオリー通りの映画を作っていないところに好感がもてました。映画の尺は短いですが、ファンタジーとコメディが、サスペンスの血生臭さをうまく打ち消してくれています。空想と現実の交錯がこの映画の醍醐味ですね。観ながら、「ん? あれ? …あぁ」と、うなずきながら観てました(笑)。初めて観る人は、パッケージのあらすじを読まないで観た方が、ほんわかした気分になれるのではないかと思います。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-27 20:11:11) |
191. 10日間で男を上手にフル方法
《ネタバレ》 バカこけゲームが終盤、ああいった形で出てくることに驚かされました。サンドイッチのシーンといい、スポーツの観戦のシーンといい、トコトン、ベンに嫌われるように振舞う、アンディを演じたケイト・ハドソンが面白おかしく、それでいて輝いて見えました。それがお互いの素性を知ったときのつらさを引き立てていたように思います。胸ペッタンコでも演技力は高いですね。胸ペッタンコなのが非常に残念だ。ホントに。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-25 18:17:27) |
192. ディープエンド・オブ・オーシャン
《ネタバレ》 家族について考えさせられる映画でした。実の親か、育ての親か、一緒に暮らすのは子供にとってどちらがが幸せなんでしょうか?いくら実の親といえど、簡単にそれが決められるんでしょうか?たしかに人さらいは犯罪です。しかしそれによって不幸になるのは必ずしも被害者だけではないということを学びました。なにかと弟を挑発する兄貴を最初、(なんてムカツク奴なんだ!)と思ってましたが、それは弟に対する悔恨と戸惑いの裏返しだったのですね。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-25 15:20:54)(良:1票) |
193. フォーン・ブース
《ネタバレ》 短時間でコンパクトにまとめ、最初から最後まで緊迫感が続き、こっちまで胸が苦しくなったサスペンス映画です。けっこう小道具がいい味を出してます(おもちゃのロボットとか、ケータイ電話、照準機の赤ライトとかね)。「もし電話ボックスに閉じ込められたらどうするか?」という要素がてんこもりでした。それにしても、声優の大塚明夫さんは相変わらず上手いですね。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-25 15:08:08) |
194. ロープ
冒頭に殺されるお兄さんのシーンを巻き戻して、4、5回観たけど、やっぱり右手がお留守。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-15 13:06:15) |
195. ドクター・ドリトル(1998)
よく考えるとベイビー・トークのパクリなんだけど、エディ・マーフィの軽さが上手く合っていました。無難といえば無難。2を先に観ましたがダメだったのでどうかな~と、この1を観る前は思ってました。自分が幼少時そうだったように娘の個性を変に思わない、とか、動物たちだって本能だけで行動しているわけではなく、感情を(この中身がこの映画での面白さなんだと思います)もって生きている、など、こっちの映画の方がテーマがあって良かった。ただひとつ、サーカスの団長が志茂田景樹に似ていたのがちょっと気がかり。 [地上波(吹替)] 6点(2006-01-21 21:08:05) |
196. ドク・ハリウッド
田村正和といえば『古畑任三郎』であるように、マイケル・J・フォックスといえばマーティというイメージがどうしてもついてしまう。『バック・トゥ~』の直後に撮ったこの映画ですが、どうしてもイメージをひきずってしまうのは実に惜しい。でもこういう小さな町で本当に自分を必要としてくれる人たちに出会える幸せというのは、僕が今、ひそかに目指している転職にも通ずるものがあり、そういう意味ではつい共感してしまうものがありました。コメディとしてはいまいちでも、こういう町ぐるみの交流のお話としては悪くなかったです。特にあの頑固者のおじいちゃん医者の存在はスパイスが効いていて良かったです。あらためてマイケル・J・フォックスが好きな役者であることを再認識。難病に負けず頑張ってほしいと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2006-01-21 20:53:43) |
197. エース・ベンチュラ
いつも僕は映画のDVDをジャンルごとに整理して棚に並べるんですね。この映画もテレビでやっていたので録画したワケですよ。で、いつも通り棚にしまおうと思ったんだけど…、ん? 動物もの? ミステリーもの? サスペンス? コメディ?? 整頓に困った。だって、ジム・キャリーのオーバー・アクションがおっかしくて。指輪を確認するシーン、倍速逆戻りのシーン、あんな面白いシーンを超ハイテンションな独特の演技でやってのける彼に圧倒されまくり! ストーリーの流れや真犯人の正体は、んなアホな!?というツッコミをせざるを得ませんが、今まで観てきたジム・キャリーの映画の中では、理性のタガが外れかけた笑いをもたらしてくれたのは確かでした。もしかしたら、彼は、私生活ではものすごくマジメな人なのかもしれない…。 [地上波(字幕)] 6点(2006-01-08 16:44:55) |
198. ランド・オブ・ザ・デッド
僕みたいな若造が言うのもどうかと思うんですけど、他の方も仰るとおり、今作の一番の欠点はやはり”通貨(現金)”の存在にあると思います。ロメロの撮るゾンビのテーマは秩序の崩壊にあります。貧富の差があるというのは、悪くないと思います。しかし、通貨よりも物資の方が貴重なのは明らかです。今作のゾンビも怖いけど、今までと決定的に違っていたのは、どこか応援したくなってしまうという感情です。なぜなら、生き残った人間達の遊びや駆け引きの道具にされてしまっていたから。しかし、たしかにこの映画を65歳のじじいが撮ったというのはすごいとしか言いようがない。どんなスプラッター映画やモンスター映画ですら、ゾンビに勝てるホラー映画は到底現れてこないと思う。ゾンビ映画として巨匠の撮った作品を尊敬します。’78年の『ゾンビ』を観たときは、(今でもだけど)一人でオシッコに行けない恐怖がありました。どうしても今作に限っては、道具を使うことに対して新境地を開いたことは評価したいのですが、相対評価で6点が限界です。 [DVD(吹替)] 6点(2005-12-27 16:57:30)(良:1票) |
199. メイド・イン・マンハッタン
シンデレラ・ストーリーはありきたりなのですが、レイフ・ファインズの方が魅力的でした。政治家とメイドの恋。夢があっていいと思います。あれこれ突っ込みを考えないで、素直に観た方がいいと思います。ここまで平均点が低いのはちょっと残念です。しかし、スタンリー・トゥッチのインパクトは絶大です。愛すべきハゲです。こういう映画は、評価を上げておいてもいいかなと思うので、6点ぐらいで。 [地上波(吹替)] 6点(2005-12-25 20:11:57) |
200. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 この映画を観て、新潟県中越地震を思い出しました。阪神大震災がみんなお互いに助け合ったのに対し、新潟県の地震では『車中泊』やトイレの衛生面への不平不満という、プライベートの確保というかエゴイズムのような印象を感じていました。この映画でも、動く車を見て、1台の車を奪い合う群集が、今まで観たどのゾンビ映画よりも怖かったです。モンスター映画ではなく、得体の知れないものから逃げる恐怖と、混乱の中での恐怖と、惹き付けられるものはありました。なぜ生き残れたのかが不明なのが、製作者の狙いだと分かっていても釈然としませんが、これで良かったような不思議な感じもします。トム・クルーズが肩を脱臼しやしないかが一番ドキドキしました。 [DVD(吹替)] 6点(2005-11-10 21:57:36)(良:1票) |