181. ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
《ネタバレ》 見応えある、太った俳優をあまり観ないものね。 昔はチャールズダーニングとかいたんだけど・・ チャーチル演じる俳優に、独特の目力のあるゲーリーオールドマンを特殊メイクして、 起用するとこは面白いよね。 でもゲイリーらしさの、ちょっと悪どいとこが活かされてないというか・・ こんな直球の映画とは思ってなかった。 「ダンケルク」を観てたので、鑑賞もスムーズに。 でも、第2次世界大戦、イギリスこんなに追い詰められてたんだね・・ イギリス王朝が話の分かる人で良かった。 さすが歴史の長い大英帝国。 これから来るEU離脱問題もうまく対処できるだろうか・・ [DVD(字幕)] 7点(2019-01-27 00:44:13) |
182. ブレイド2
《ネタバレ》 ギレルモ監督ものとして観たが、やはり面白かった。 この監督って南アメリカのオタクなんだけど、動物の死骸とか間近に見てたんだろうね。 とにかくセンスがエグイもん・・(汗) ブレイドシリーズはよく知らないが、女性が出てこないのがキツイ。 この映画ではヴァンパイアの女性が唯一のヒロイン。 でも敵側の女性で、最初の方は、敵の敵は敵?とかもう誰が味方なのか全然分からなかった。 でもブレイド対戦用につくった兵隊たちのリーダーにブレイドがなるっていう発想は面白い。 やはりデルトロは一味違うようだ。 ウエズリースナイプスは同年にウォルターヒルの「デッドロック」にも出てる。 アクションのキレがいい。カッコいいね。 [DVD(字幕)] 7点(2019-01-18 01:35:14) |
183. ミミック
《ネタバレ》 モンスターパニックものかぁ。 ギレルモデルトロ監督じゃなきゃ観なかったろうなぁ。 ニューヨークの地下には何かいる。 そんな妄想を抱かせるような、ドロリとした感じが気持ち悪い。 昔、巨大ワニの「アリゲーター」なんてものもありましたが・・ 東京の地下に何かが潜むって映画、あまり聞かないものね。 キレイ好きな日本人には、まぁ、取り組まないような内容でした。 さすが、デルトロ。細部までのこだわりよう、安易な特撮を使わない映像で、 センスの良さを感じます。 [DVD(字幕)] 7点(2019-01-14 23:12:50) |
184. ジュラシック・ワールド/炎の王国
《ネタバレ》 前半はすごいですね。 よくまぁリアルな火山の噴火に恐竜を掛け合わせて描いたもんだ。 ドエライ作業量だったでしょうね。 後半は別の意味で面白い。 女の子と恐竜というファンタジーみたい。 夜の月夜に欧風の屋敷の上で恐竜が叫ぶ。 女の子は布団の中で震えてる。 子どもの悪夢をスピルバーグチームがジュラシックシリーズでも使ってしまう。 豪華2本立てといった感じの話で、面白かったです。 どこまで子ども心にブルーが届いたか、興味ある。 ブルーのフィギュア、欲しい。 [DVD(字幕)] 7点(2018-12-17 19:36:23) |
185. ゲティ家の身代金
《ネタバレ》 面白い!話もだれずに、最後まで見せる。 リドリースコットは、巧すぎて、作家性が見えにくくなるほどだ。 引っかかるとこがなく、何がリドリースコットらしさか、見えにくい。 クリストファープラマーがいい。 他の俳優が考えられないくらい、はまり役だった。 でもケビンスペイシーの方がリドリースコットらしさが出たかもしれない。 最後、あれほど大事にしてたお金が慈善事業にまわったというオチは少し笑える。 [DVD(字幕)] 8点(2018-12-15 15:54:20)(良:1票) |
186. トレイン・ミッション
《ネタバレ》 コレットセラ監督は割と好き。 「フライトゲーム」の興奮、再び!?と思い、鑑賞。 リーアムニーソンは娯楽作品に出てて、かなりの確率で面白い映画が多い。 「96時間」も面白かったし、これからも楽しみな俳優。 一時期のハリソンフォードと同じオーラがある。 絶対裏切らないオジサンと言った感じだ。 [DVD(字幕)] 7点(2018-12-09 00:13:22) |
187. ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
《ネタバレ》 面白い!骨太な傑作だ! 最後は自由の国アメリカ万歳で締めくくるから、気持ちがいい! スピルバーグの計算がかなりあるのだろう、これを今、世に出したのは・・ 報道の自由の危機の予感、女性の時代の到来等々。 相変わらずの演出の巧さで、地味な内容の映画を最後まで引っ張ってくる。 彼の映画で言えば「リンカーン」に近い。 自分にとってスピルバーグの楽しみは演出の巧さである。 個々の部屋での電話会談、機密登場の緊迫場面でレモンを売る娘、「ニクソン」側の役員への印象づけ、 各人各人のセリフの面白さ・・ 最初はちょっと難しいよ、スピルバーグさんと思って観ていた。 字幕のセリフを読んでるうちに、広い新聞社のオフィスの空気で眠くなってしまった。 これは前も経験したなぁ・・ あぁそうだ。「大統領の陰謀」や「ネットワーク」(これはTV局だけど)でもそうだった。 とにかくマスコミの方々の説明口調は映画と相性悪い。 でもそれを最後まで引っ張るスピルバーグ御大の演出には、職人の味がある。 [DVD(字幕)] 8点(2018-12-07 22:37:08) |
188. 評決のとき
《ネタバレ》 法廷ものの傑作をうみだすジョングリシャムの処女作の映画化。 メガホンを取るのは、「依頼人」の監督。 というわけでグリシャム原作なので、法廷ものである。 ラストの弁論で、不利な判決がひっくりかえるのは、ルメットの名作「評決」と同じ。 そういえば、タイトルも似てる(笑) 観てて思ったのは、アメリカという国は判例法主義なので、裁判に勝てば、法が時代に追いつく。 でもそのためには、多くの代償を伴うということ。 この映画では関係者が襲われたり、当の弁護士の家が放火されたり・・ それでもアメリカ人は騎兵隊のごとく、時代にぶつかって、国を前に進めていく。 異論もあろうが、やはりアメリカは、最前線の国だ。 振り返って日本を見れば、どうだろう・・ 原発一つとっても、中々状況は先には進まない国なんですよね・・トホホ [ビデオ(字幕)] 7点(2018-12-04 01:51:05) |
189. ヴァレリアン 千の惑星の救世主
《ネタバレ》 リュックベッソンのファンなんで、観ました。 リュックSFの「フィフス~」も後からジワジワ~と来て、結局DVD買っちゃいましたもん♪ 多分、この映画も手に入れることになるんじゃないかな?(笑) バンドデシネが原作なんだね。これは原作もなんとか読んでみたい。 近くの漫画ミュージアムに購入してもらうかな? 映像が派手な割に、話はシンプル。 1人の司令官のミスで、一つの惑星を破壊しちゃったって・・、そりゃあかん! この二人のコンビがいいよね。話の決め手は相方の女性だった。 この二人なら、SFじゃなくても、結構面白そうなストーリー出来そうな感じもします。 リュックベッソン、手落ちなし。 ユーモアも交え、ラストは愛で締めくくります。い~よね~。 [DVD(字幕)] 7点(2018-12-01 23:42:08) |
190. アメリカン・ドリーマー 理想の代償
《ネタバレ》 アメリカ版「ガイアの夜明け」といった趣で、石油販売新興企業の経営者きわっきわの人生渡世を描く。社長のアルパチーノ似は、ラストではビジネス成功本のベストセラー作家みたいなことを言ってのけるが、それまでの経営に邪魔が入ってうまくいかない過程がもう冷や冷やものである。しかも銃社会だと、危険も伴う。最後はマフィアから金を借りそうになるという、もう堅気すれすれで何とか事態が好転する。それも事件現場が近くで犯人を捕まえられたということと、奥さんのやり手ぶりで救われるのだ。しかもそのやり手ぶりは、会社の法務の人間まで抱き込んで、主人公より奥さんの方が実は会社の金を操作してたという、もうアメリカならではの良妻賢母ぶりを発揮する。日本では節約して、貯金してたというとこぐらいが関の山だが、さすがアメリカの女はやることが違う(笑) [DVD(字幕)] 7点(2018-11-25 20:28:27) |
191. ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
《ネタバレ》 ブルースダーンの表情がほんとうに素晴らしい。 老親と子どもの会話が、親子あるあるで、実にリアル。 子どもの話に、眉間にしわ寄せて「フアット?」と怒鳴るようにいうとこは 世界中どこ行っても一緒だなと思った。 しみじみしたいい話です。 確かに今ならメールで「おめでとうございます。○○万円当たりました!」とかいう ジャンクメールがよく来るけど、この話では郵便での話。 でも行ってみたら、案外いかがわしくない事務所だったので、アメリカではこうなのかと、う~んと思った。 当選してたらの話なんですね。 当選してないのに、100万ドル当たったとネブラスカまで取りに行くというのは、ちょっと哀しいかな・・ 観終わって、リンチの「ストレイトストーリー」を思い出した。 ラストのお爺ちゃんの誇らしげな運転を見て、そう思ったのだが、しみじみ度はこちらの方が上のように感じた。 [DVD(字幕)] 7点(2018-11-23 23:21:31) |
192. 北国の帝王
《ネタバレ》 この映画、ビデオで持ってたんだけど、カビてしまった・・(泣) いやぁアルドリッチの映画はイイよねぇ。 ほんと、ただ乗りと、それを阻止するだけの話なんだけど、 胸を張って、ただ乗りしてるリーマービンがカッコいい。 もはや伝説で、下層階級の人たちのヒーローなんだね。 もうね、新聞やテレビには出てこないレベルの話なんだよね。 アルドリッチって下積みが長かったか、生活が苦しくて、いろんな職業してたのか・・ 映画学校出には描けない男の話を創るのが、アルドリッチなんだねぇ。 ボーグナインがまた敵役として、よく似合う。 彼は、情け容赦なく、仕事を完遂する鬼にピッタシ。 こんな骨太の映画は、いまアメリカ映画には観られないね、残念。 むしろアジアから、こんな映画が出てくるんじゃないかという予感。 [DVD(字幕)] 7点(2018-11-21 22:35:45) |
193. トーマス・クラウン・アフェアー
《ネタバレ》 ご存知「華麗なる賭け」のリメイク。 本作では、見事に賭けに勝っちゃうんですよね。 男性側が・・ ジョンマクティアナン監督は、楽しみな監督だったんだけど、 こんな作品創っちゃったら、女性たちから総スカン食らったんじゃないでしょうか? それで監督作品が途絶えてしまったのでは? などとくだらんことを考えてしまうのですが、原作の男の嫌らしさは健在です。 ラブストーリーになってますが、この後、トーマスクラウンは、嫌になるくらいキャサリン(レネルッソ)から きつく反撃を食らうだろうなぁということを考えると、ハッピーエンドではないかも(笑) 本作は一級の娯楽作品です。 こんなにシンプルなオチの犯罪も、今では電子化、ネット化、AI化でもう見られないでしょうね。 でも新たな着想で、21世紀の「トーマスクラウンアフェア」を観てみたくもあります。 もちろん、今度は女性がそう簡単に落ちるとは思いませんが・・ むしろ賭けに勝つのは、女性の方だというラストが今風かも・・(泣) [ビデオ(字幕)] 7点(2018-11-18 23:24:10) |
194. 華麗なる賭け
《ネタバレ》 今宵は「トーマスクラウンアフェア」祭り。 第1弾は、まずは本家の「華麗なる賭け」の方から。 う~ん、この賭けとは女心を試す賭けだったんでしょうね。 マックゥイーンの「シンシナティキッド」のポーカーから、このタイトルが考えられたんでしょうか? 本当に最後のフェイダナウェイの何とも言えない泣き顔が印象的です。 俺をとるか、正義をとるか。 女性にこの選択をせまる男こそ、本当のワルといえるでしょう。 マックゥイーンには、そのワルが実に似合う。 画面を割る映像の演出も、オシャレな雰囲気も、まさにワルな映画にこそ似合いますね。 女性の強くなった時代、こんな映画もまぁ出てこないでしょうね。 60年代アメリカ映画の傑作です。 [ビデオ(字幕)] 7点(2018-11-18 20:26:13) |
195. イヤー・オブ・ザ・ホース
《ネタバレ》 ヴェンダースが「ブエナビスタソシアルクラブ」をつくったように、 ジャームッシュが本作を創ったのだろうと思った。 ヴェンダースの場合、リスペクトを込めてだった。 しかし、本作は最後のろうそくを抱いて唄うシーンは、 ジャームッシュと通ずるところがあるように思う。 ニールヤングは詳しく知らないが、早速CDを借りに行こうと思う。 カントリーでもない、ロックでもない(ロックなんでしょうけど(笑))、心地いい時間がそこにはあったからだ。 [DVD(字幕)] 7点(2018-11-17 17:04:25) |
196. ドア・イン・ザ・フロア
《ネタバレ》 アーヴィングの映画化された作品の中では、一番素直だと思いました。 自分が学生の頃、背伸びして最初に観た文芸作品がアーヴィングの「ガープの世界」でした。 その時の衝撃は忘れられません。原作も読みました。 それから30年近くたち、世の中の見方が変わるにつれ、「ガープ」の魅力も薄れていきました。 嘘があると思うようになったからです。 でも本作には、それはないです。 むしろ「ガープ」の嘘が昇華されて、より深く掘り下げられて描かれてました。 見事なアーヴィング作品です。 でも10点満点にしなかったのは、作家志望のエディが軽く扱われてるからです。 エディのひと夏の思い出みたいにして、彼が今、何をしているかまで描かれていたら、最高でした。 [DVD(字幕)] 9点(2018-11-15 23:39:58) |
197. ローガン・ラッキー
《ネタバレ》 社会派から娯楽まで幅広く創り続けるソダーバーグ。 本作では、一昔前のオーシャンズシリーズで培った娯楽手法で、見事に裁きます。 一見、ヒューマンドラマのような趣のなか、犯罪が粛々と行われ、盗ったお金は戻すかと思いきや、 やはりちゃっかりもらってた、なんて・・(笑) もうね、投資マネーやら電子マネーやら、もうリアルなお金の犯罪は、豪華絢爛に見せる時代ではないんですね。 大金を盗む話も、地味に語られるご時世。 ソダーバーグもその辺の時代認識を感じとっての本作なんでしょうね。 で、捕まらぬ犯人たちは、盗まれた側も保険金でカバーできるので、誰も興味持たない・・ ように見えて、実はヒラリースワンク演じる女性FBI捜査官だけ、ラストに犯人たちのバーで酒を飲んでる、 なんてラストで、ニヤリとしてしまいます。 ダニエルクレイグが昔のマックウィーンのようで華がある。 ソダーバーグは真面目に映画のことを考えてる人だと思います。 次回作も楽しみ。 [DVD(字幕)] 7点(2018-11-10 22:21:08) |
198. 犬ヶ島
《ネタバレ》 ウェスアンダーソンらしい、コミカルなテンポで話がズンズン進む。 これってストップモーションアニメなんだね。 CGアニメとは違う、切り絵的な感じがいい。 そうだよね、ウェスにはCGは似合わない。 冒頭の五匹の犬の登場シーンに七人の侍の曲が嬉しい。 日本大好きらしく、どこか大友克洋の「AKIRA」っぽい感じも ちょこちょこ入ってる。 感情移入して観る映画ではなく、ただウェスアンダーソンワールドである。 でも日本って犬と接するとき、「かわいい」って言葉で思考停止しちゃうけど、 なるほどアメリカでは犬はこんなこと考えてるんだろうなというのが現れてて、面白かった。 ノラ犬のすね具合がアメリカ人好みのヒーローみたいだね。 [DVD(字幕)] 7点(2018-11-10 15:57:09) |
199. パシフィック・リム
《ネタバレ》 ワンシーン、ワンシーン手を抜かず、 細部までこだわった映画。 デルトロってクリーチャーだけでなく、ロボットまで オタクとしての守備範囲があるんだね。 この先、デルトロはどこに行ってしまうのだろうか? [DVD(字幕)] 7点(2018-10-27 13:12:01) |
200. エクスプロラーズ
《ネタバレ》 キテレツ大百科みたく、「2001年」のスペースポッドのような 宇宙船を創っちゃうアメリカの子ども、畏るべし! 前半は、知的な展開だったけど、 (確かにUFOってプログラム的動きするよね) 後半はなんじゃこりゃって感じ。 ジョーダンテのB級スピリットだね。 [DVD(字幕)] 6点(2018-10-25 16:07:15) |