181. タイタニックの最期
《ネタバレ》 自分はこちらの方が好きですね。人間がはるかに上品で。生命の危機に瀕した際の乗客たちの行動を「不自然」ととるか「上品」ととるかでこの映画の評価がきまるようで。 (ただ、妻が最悪でしたね。ほとんどビッチそのもので。自分の不実な行為をを逆手にとって父子の間を引き裂こうとする。で、その結果、父親が息子に冷たくすると非難する。 上品ぶってはいるけれど、なかなかこういう自己中な存在も珍しい) [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-12-10 15:40:46) |
182. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
評価のみ。一つの作品としか思えないので、コメントはまとめて王の帰還に [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-17 14:46:34) |
183. ロッキー
《ネタバレ》 それまで全く芽が出なかったボクサーが、本当に稀有のチャンスを与えられて発奮し、 前近代的なトレーナーのもとでありきたりなトレーニングを重ねれば、恋人への愛情に基づく精神力に支えられて、世界チャンピオンとほぼ互角に戦うことができる。 アメリカ人も結構、精神主義が好きですね。(実際はボクシングほど科学が取り入れられてるスポーツも無いんだが) 筋が完全に頭に入ってると、無教養なことを逆に居直ってるロッキー、エイドリアンの陰気さ、内気さ、そしてたまらないポーリーの下品さ(こいつの後年の行動をしってるだけに余計)、ほとんど魅力を感じるキャラクターが出てこない映画は自分には苦痛でした。(実は、今回全話見直すつもりだったんだけれど、2のCM撮影に失敗するあたりで、 うんざり感一杯で中止しました) [DVD(吹替)] 6点(2011-09-05 18:54:49) |
184. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 平成23年9月3日全面改訂。過去の記憶が途切れている時点に、実は未来から戻っていたという発想は面白いし、基本的には過去を変えることによって自分が望まない思いもかけない結果をもたらしてしまうというストーリー展開もまあまあ。ただ、書いたのが本職のSF作家でないためか、いかにもストーリーが粗雑、整合性とかなんて最初から考えてないように感じられる。 主人公に起こった過去の重大な出来事を時系列順に並べてみるならば、児童ポルノ撮影→爆破事件→犬の殺害という順番になる。この映画のテーマに従うならば、塚従わなくても当然、過去の出来事を変えればその後の出来事に影響を及ぼすはずであり、そのことはこの大きな3つの出来事に関しても当てはまるはず。 ところが、一番最初の過去の改変(児童ポルノの撮影阻止)が行われ、一組の兄弟の人生をまるで変えてしまったにも関わらず、爆破事件、犬の殺害に関しては全く同じ状況、 全く同じスチュエーションで起こるとか!? あるいは、小学生が自分の手の平を釘で刺し貫くとかかなり大きな出来事なのだが、 それが手のひらの傷以外には未来に全く何の影響も及ぼさないとか。 脚本を書いている時点で、自分の扱っている題材、テーマを本当に理解していたのか疑問を感じる。 さんざん、貶してしまったが実は、映画の設定の矛盾についてこれほどじっくり考えてみるのは、新鮮味があって面白かったのでその点では感謝すべき作品。(皮肉ではなく本当に) あと、別に特に演技力を必要とされない、美少女とされるヒロインの2番目の少女のキャスティングにかなり疑問を感じた。何か事情でもあったのだろうか? [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-03 10:23:10) |
185. ジェニファーズ・ボディ
《ネタバレ》 実は、あにやんさんのレビューを読んで膝を手で打ちました。自分も似たようなことを考えたから。ただ、自分はジェニファーは架空の存在とは思わない。ニーディの中で、だんだん存在がゆがめられていって最後は殺された哀れな被害者と。 一人の女性がだんだん妄想にとらわれ狂気に取り付かれていく映画ととらえたら、なかなか上質なんだが……。そう解釈するには、あまりにニーディ視線を離れた客観的な描写が少なすぎる。ということは深読みなのかな。 とすると、ネットで調べた(爆笑)儀式にで悪魔を呼び寄せようとするバンド、悪魔の解説が事細かに載っている学校の図書館の本、そして全くその通りに行動する悪魔に取り付かれた少女。一言で言えば、アメリカ人って…… 進化論を否定するような非科学的な政治風潮が強まった結果がこれか?(っていうのは冗談ですが) 馬鹿らしいという言葉しか出てきませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-13 18:53:37) |
186. ライトスタッフ
《ネタバレ》 平成23年8月3日全面改訂 ・欠点 宇宙飛行士部分が空疎。単なるエピソードの、しかも不真面目にギャグっぽく演出した羅列。(正直、臀を見せれば喜ぶっていうアメリカンジョーク、体調の悪い時はきつい)いくら群集劇とは言え、もう少し誰かを中心にして欲しかった。あれでは、グレンが中心やら、ガスが中心やら、ゴードンが中心やら。もう少し誰かに重点を置いても。非常に散漫な印象が。事実であろうが無かろうが、わざわざ実在の政治家を貶める表現が、この映画に必要か? アボリジニーのわざとらしい表現。(本当にごくごく基本的な科学知識にさえ欠けている民族が、本能的に宇宙を感じられると信じてるのか?だったら、そんな素晴らしい民族を、同じアングロサクソンが絶滅寸前まで虐待したことを、ちっとは反省しろ)総じてこの部分、ドキュメンタリーとしては満点だが、映画としては疑問符。 しかし、それにも関わらずチャック・イェーガーの部分が本当に素晴らしかった。誰よりも極限を追い求めながら、「宇宙飛行」という極限の機会を与えられなかった男、それでも彼は自分に与えられた全てで夢を追い求める、そして夫の身を気遣いながらも、あくまで夢を追い求めることを求める妻。最高だった。この部分をもっともっと長くしてもらえれば。 チャック・イェーガー部分の短さ、宇宙飛行士部分とのつながりの薄さ、そして宇宙飛行士部分に一部見られるあまりのくだらなさ。ものすごく素晴らしい題材だけに、ストーリーから練り直してリメイク希望。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-08-03 10:59:26) |
187. トリスタンとイゾルデ
《ネタバレ》 映像的には満点でした。 ヒースの丘の上を流れていく雲、荒涼とした海岸、とても素晴らしかったです。 また戦闘シーンや決闘シーンも自分的には満足できるものでした。 ただ、ストーリー的には主役二人が…… イゾルテには、まだ同情すべき点もありますが、 トリスタン、忍べよ!ってところです。 彼が王より受けた愛情、恩義、あるいは王と二人で共有した夢、 それら全てよりも一時でも愛?が優先されるっていう恋愛至上主義には、いささか引きました。 だから、最後に彼が愛より国を選んだ時は、ほっとしましたが。 二人よりもマーク王によほど感情移入して見ました。 (ヒロインの女優が好みじゃないと、どうもいまいち、のれないってのは映画を鑑賞する姿勢としてかなり幼稚なのは自覚してるんだけど、自覚したからってどうなるものでもないですねw) 平成23年8月1日追記 恋愛部分以外は、よく出来た話だと思うんですよ。風俗にしろ、戦い方にしろ、非常に資料に乏しい時代を描くのによく上手に本当っポイ嘘をついてるなと。これくらい上手で真面目な嘘ならよろこんで騙されます。 ただ、イゾルテの人物像と恋愛パートがね。何、自分の人生と自由な恋愛を求める暗黒時代の王女w それから、あの本も笑えるなあ。あんなすごい恋愛至上主義、何時代のどこの国の人が書いたやら、ギリシャ哲学にも無いぞ、あんなまとまった文章。 この部分だけ本当っぽい嘘じゃなくて、露骨に嘘っぽい嘘で、白けました。 しかし、とことんイギリス人の女優とは相性悪いなあ。イギリス映画のヒロインの選考基準と、自分の女優の好みには何か根本的な隔たりがあるみたい(笑) [DVD(字幕)] 6点(2011-08-01 15:14:52) |
188. レイチェルの結婚
《ネタバレ》 平成23年8月1日全面改訂 じっくり落ち着いて見たら、素晴らしい映画だった。過去の悲劇から立ち直れない家族同士のすれ違う気持ち、それでいて切り離せない家族の絆。特に交通事故でボロボロになって帰ってきた妹を姉が風呂で洗ってあげるシーンに泪が。ハサウェイはどんなにしても美人! ただ、アメリカ映画見ていつも思うのだけれど、「薬物」があまりに日常的、ありふれたもののように扱われてて、日本人には違和感が。日本人の感覚からすれば、少女が中毒になるほど薬物を入手できたこと自体が最大の悲劇の原因なんだが、それはアメリカ人にとっては、あえて言及する必要がないほど日常的なことなのか? [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-01 13:07:32) |
189. SAYURI
《ネタバレ》 いや、毎度のことながらジャパン国というのは不思議な国ですね。なまじっか日本と少し似たところもあるので、よけい違和感が目に付きます。 まず、言葉。この国の公用語が英語であることは、もう少し前の時代を描いたラストサムライからも分かってましたが。それなら何でほんの少し日本語が混じるのか?おそらく日本と中国からの移民で成り立つこの国の言語体系の成立過程を是非勉強したく思いました。 あと、自称「ゲイシャ」のアクロバチックダンス。踊りというのは大事な文化なんですが、日本とジャパン国は、同じ民族でありながらどこでこんなに文化がかけ離れて言ったか、これも研究課題です。 他にお寺に真っ赤な提灯がかかった芸者の学校とか、見たことも無いようなカキ氷の食べ方とか、日本とは微妙に名称が違う相撲の決まり手とか、ほんとにジャパン国には興味深深で、飽きることはありません。 ただ、一つだけ気になったのは、どうしてジャパン国の物語を映像化するのに、わざわざ日本人の俳優を数名起用してるでしょうか?微妙です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-07-27 12:04:32) |
190. 理想の彼氏
《ネタバレ》 大学院出て、すぐ結婚した専業主婦が離婚したら、かなり年下の優しい彼氏が出来て、 子供たちも素直に育つ、自分自身もきちんとしたキャリアに恵まれる…… ま、一種のファンタジーですね。会話がちょっときわどい割には、たいした出来事もない単調なストーリーで。 ただ、自分的には最初から最後までジョーンズに見蕩れたから全然問題ありませんがw 平成23年7月再見 うーん、二度見ると、まことに残念ながら自分にとっては「ゼタ=ジョーンズ 終了のお知らせ」みたいな映画になりました。綺麗であることは間違いないんだけれど、ただ彼女目当てに映画を見るのはちょっと。 あと、他の映画でも感じたことなんだけれど、ぶっちゃけ日本より厳しい格差社会のアメリカで、あきらかに現実離れした生活力のない人間を「理想」と描くのって、何故なんだろう、どのような意図なんだろうと疑問に思うことがしばしば。あの彼氏、せっかくのキャリアを捨てて世界中をフラフラしてきたわけで、これからどうやって生計成り立たせるんだろう?彼女の収入に頼りきり?別に一つの生き方として否定はしないけれど、もしそれが何らかの事情で途絶えたら?高額の健康保険一つ入れずに、あの養子にした子が病気になっても医者に見せることすらできない。それが理想なのか? [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-23 19:24:36)(良:1票) |
191. そんな彼なら捨てちゃえば?
平成23年7月18日全面改訂 女性向け映画だからって言っちゃおしまいですけど、あまりにも全体を流れる価値基準、行動原理が女性固有のもので、正直ついていけないです。特に、あの煙草がらみのストーリー。確かに信頼を裏切られたやり切れ無さは理解できますが、ああいう神経質な拘りをもった人、苦手だなあ。見てて逆にイライラしました。 それと、自分幼稚なんで、メインの女優さん(ジジ ジニファー・グッドウィン)に全く魅かれるものがないと、正直だれますね。(スカヨハの出番少ない、少ない) あと、出てくる男性があまりに小市民的なのも退屈ですね。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-18 17:14:49) |
192. プラトーン
《ネタバレ》 軍隊の兵士達の出身が下層に偏ってること、兵士達の間で麻薬がごく当たり前に蔓延してること、ベトナム人に対する虐待行為が行われたこと、上層部は不祥事を隠蔽にはしること。●● こういった本来なら隠したいような事実を、きちんと描写して、しかもその映画が大ヒットするというは、アメリカって結構懐が深い国だと思われました。●● ただ、主人公がベトナムに志願してきた理由が、あくまで「自分が…」の方がメインで、得たものも「自分は…」ってのがちょっとひっかかりました。ぶっちゃけそんな自分探しのために人殺しに来られちゃ、来られた方が迷惑です。●● 例え、建前でも「自由のため」とか、「祖国のため」とか言って欲しかったし、(言っては、いるんだけどもっと強く)、描写的にも北ベトナム、ベトコン側の暗黒面も描いて欲しかった。●● なんか、この映画の描き方だと、戦争という不可避な「大災害」が起こっていて、それに巻き込まれた人々の苦痛を描く映画だと受け止められてもしょうがないと思われ。●● 追記 「ママもパパも入隊に反対してたんだ 堅実な家庭を築かせようとした それに反発してたんだ おばあちゃん」「親に守られた僕でなく一市民になりたかった」 これが、入隊の動機として一番強く描かれてるように思われます。 平成23年7月17日再見 戦争の悲惨さというより、堕落した軍隊、指揮系統がおかしくなった軍隊が、どれだけ災厄を巻き起こすかという観点で見れた。ま、そもそもベトナム戦争での米軍自体がそういう傾向にあったのは否めないが、特にあの小隊が悲惨だったのは、我の強い下士官の対立ではなくて、彼らを抑えきれない指揮官の少尉の権威の無さ、優柔不断さ。無能さ。一見我が強くてどうしようもない下士官達も中隊長の大尉の言葉には、素直に服従していたわけで。どれほど無能な指揮官が災厄を巻き起こすかというのがよく分かる映画だった。 [DVD(邦画)] 7点(2011-07-18 16:09:53) |
193. ローマ帝国の滅亡
《ネタバレ》 まず、最初に強調したいのは、この映画も史実とは全然違うという点においては、グラディエーターと全く変わりないということ。 少しでも忠実と言えるのは、皇帝二人と皇女の名前、コンモドゥスが剣闘士に殺された(浴場でね)くらい。 あとは、主人公の設定も、父皇帝の平和主義も、死因も、東部の反乱も、ゲルマン人のローマ近郊への入植とか虐殺とか……一切フィクション。 フィクションでも面白ければいいんだけどグラディエーターに比べて明らかに落ちる。 まず、他の人が書いたように間延びする葬式シーンとか皇帝のローマへのシーンとか、やたら無意味に長いシーンが多かった。 それから、そんなところに長尺使ってるわりには、登場人物の描写不足が酷くて何故と思わせる行動が多い。 グラディエーターがあれば、こっちはいらないですね。 平成23年7月17日再見(恐らくラスト)そもそも、ハリウッドには、時代考証という発想は無いんでしょうか?騎馬主体のローマ軍とか、ローマ近郊に移住させられた(爆笑)蛮族のどこから取ってきたか訳分からない風俗とか頭痛がしてきました。二千年前の話とは言え、日本人の作家が研究して結果を出せるほど、しっかりと文書も資料も残っている時代なのに。 この、製作者自身に全く自覚がない不真面目さがとてつもなく嫌。 これに比べればグラディエーターの方がかなり真面目でした。 [DVD(字幕)] 2点(2011-07-18 15:51:17) |
194. アンタッチャブル
《ネタバレ》 本当にアメリカ人の「正義」の恐ろしさを感じる映画でした。 殺し屋を屋上から突き落として殺すエリオット・ネス、それは明らかに復讐のための発作的な私刑に他ならないのに、そのことを他から追及されることも無ければ、自ら省みることもない。あるのは「爽やかな」達成感のみ。 正義の復讐のためなら、全てが認められるというアメリカ人の正義を、これほどあからさまに表現したシーンを今まで見たことがありません。 もちろんアメリカ人がこういう映画を見て喜ぶのは自由なんですが、「卑劣な」パールハーバー不意打ちを行ったために、「無差別爆撃」「原爆投下」という「正義」の復讐を受けた国民が喜んで観る映画ではないと思われ 昔の西部劇の保安官達は、たとえ復讐のためであっても相手に先に拳銃を抜かせてから、殺したのにな…… 再見して、確かに突き落としのシーンの主人公の心情に、多少同情できるものは感じた。 しかし、あの乳母車のシーンは酷いねえ。ある意味映画史上最悪の「名シーン」かもしれない。 ①設定の不自然さ。何あの階段と乳母車。あれだけ大きな駅で、乳母車が通るたびにあんなに苦労しなければならないのか?しかもあれだけあからさまに困ってるのに主人公以外誰も手を貸そうとしない更なる不自然さ。 ②主人公の軽薄さ、冷酷さ すぐに銃撃戦が起こる可能性があるのに、平気で銃を携えたまま母親を助けに行く、あまりに軽薄な「親切さ」(塚、銃器に対する鈍感さ、無神経さか。日本の警察官が同様なケースで同様な行動を取る可能性は100%ないと断言できる) そして、それでいざ銃撃戦が始まると完全に意識から乳母車のことがぶっ飛ぶどころか、無意識とはいえ、自分で階段から落とす冷酷な「軽率さ」(乳母車が銃弾で蜂の巣にならなかったのは、全くの結果論。これも日本の警察官なら、乳母車を押えたまま撃たれるほうを選ぶのではないか? こんな「あえて言おう、滓である」シーンが名シーンとしてもてはやされるのが理解できません。 あと、実は史実のアンタッチャブルは地道な証拠集めと、カポネの資金源を徐々に狭めていくことによって勝利を得たわけだが、こんな短絡的、暴力的な手段の描写が喝采を浴びる今のアメリカと、そのアメリカに支配されている世界が嫌です。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-11 19:20:53) |
195. 荒鷲の要塞
《ネタバレ》 今回改めて理解できたのは、「戦争」アクション物は、正当な戦争物とは全く別物だということ。そう割り切れば無理やりな設定も、ベルリンからアルプスまで飛んでくるヘリコプターwも、敵国の軍服を着込む明確な国際法違反に対する拘りの無さも少しも苦にならない。 ドイツとかイギリスとか第二戦線とか一切関係なく、単に敵の要塞、大部隊相手に少人数で乗り込む、007のような架空のスパイ物だと思えば、逆転、また逆転の話は結構楽しめました。 ただ、どなたかが指摘したように、敵側がキャラクター的には面白かったわりには、話のふくらみがなかった。 あと、こういう点に触れると自分でもかなり幼稚だと思うが、映画というのはあくまで映像表現なんだから、昔の撮影技術のために劣っている点は、劣ってると率直に指摘すべきで、「昔の映画なんだから」と言い訳する必要はないと思う。 正直、ロープーウェイの上の格闘シーンとか、あまりにも合成が稚拙で全然スリルを感じられなかった。車の中から外を映すのも、はめ込み画面ミエミエで、昔って本当に撮影っていろいろ制約があったのがわかった。 ちょっとけなしちゃったけど、まあ楽しめた。女性が二人とも美人でセクシーなのも好感度アップ。 平成23年6月20日追記 駄目ですね、2度見ちゃ。もうぬるい、ぬるい。例えば、銃を突きつけられて自動車で連行される主人公二人、靴の紐を直すといって屈みこむやいきなり暴れだし、ドイツ人はみな撃たれるか自動車から飛び出るかして死亡。主人公二人は全くの無傷。って馬鹿な。あるいは、隠れ家をドイツ軍に包囲される、やはり主人公二人。ところがドイツ軍は、真っ正直に表しか見ず、誰一人裏に回りこむことは考えない。(日本の警察だってもうちょっとは用意周到w) だいたい、作戦目的そのものが?戦時中なんだから怪しけりゃ即拘束して尋問するとか、映画中に出てくる自白剤もあることだし。もう、そこをぬるい、不自然と感じたら見続ける元気なく成りますね。 ということで、テレビドラマが普及してない時代だからこそ通用した一回で十分な映画化と [DVD(吹替)] 5点(2011-06-20 11:43:19) |
196. 悪いことしましョ!(2000)
《ネタバレ》 エリザベス・ハーレーが凄く素敵なんで、もっとつけたいんだけどストーリーがこれでは。 こういう、青い鳥的な、「いろいろあったけど、けっきょく元がいい」みたいな話って退屈です。アメリカ人は好きみたいね。 平成23年6月16日 エリザベス・ハーレーって山本モナに似てない?ってのは置いといて、ああいう肉食系、どSはツボなんですが、ストーリーがどうにもこうにも。一つ一つの願い事のうまくいかない原因があまりに無理やり杉。バスケットボール選手の肉体的欠陥、とか流行小説家の性癖とか、だた単に悪魔が上手くいかないようにしこんでるにすぎないわけで。それを主人公の覚醒に結びつけるのは、かなり乱暴な脚本。で、そうまでして語ろうとしたテーマが、本屋に行けば文庫本でごろごろしていそうな安手な「人生哲学」 こんなにゴージャスな女優と、面白い設定を使って、こんな退屈なストーリーにしてしまうとか信じられない。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2011-06-16 14:38:07)(良:1票) |
197. タイムライン
《ネタバレ》 以前から気になってたんだけど、単なる空間移動にしろ時間移動にしろ、人間が分子レベルまで分解されたらそこで一旦死んじゃうと思いません? 正確な情報に基づいて分解した分子を再結合したら確かにそこには元の人間と同じ外見を持ち、同じ記憶を持つ人間が現れるわけだけど、分解された時点で一瞬でも完全に死んでる以上、元の人間の単なる完全な複製に過ぎないとしか思えないんだけど。 どうも欧米の人は全然気にしていないようで。単なる肉体を超えた霊魂の存在をそれほど深く信仰してるのでしょうか? ストーリーの方は、考古学者の割には歴史変えちゃうことを全然気にしてないのは、少しひっかかりましたけど、過去の歴史の中に、あらかじめ未来から来た人間の行動が組み込まれてるってのは、ありがちだけど、それほど矛盾は感じませんでした。 ただマレクとクレアのカップルを除いては、過去の人との人間的なふれあいとかない点がつまらなかったです。 他の方に何人か「クレヨンしんちゃん」の方がという方がいらっしゃいましたけど、自分はあえて、ちょうど今DVDが届いたBALLADの方が面白かったと言わせていただきます。(ガキヲタなんでw) 平成23年6月13日 ようやくノーカット版を見て、意味不明だったことがいろいろ理解できました。(いや、前回見たのが酷いカット版で、主要な登場人物の死も、現在から来て過去にとどまってる男の話も全部カットですからね、そりゃ訳分からんってw。しかし、戦闘シーンの迫力とか、女優の魅力とか長所が無いわけじゃないんだけれど、基本的に入りにくい映画ですね。何と言っても、主人公達の行動の動機が理解できない塚、表現が弱い!フランス人女性と恋愛関係になったマレクはいいとしても、主人公カップル。何故、あそこまでフランス軍に肩入れするのか分かり辛い。単に父親を助ける手段を超えているような。あくまで歴史を守りたいという気持ちか?酷い目にあわされたイギリス軍への反発か?彼らには、フランスの現地人?との接触がほとんど無かったわけだから、あそこまではしゃいで肩入れする理由がほんと分からない。そこらへんが脚本、ストーリーの拙いところでは。 [地上波(吹替)] 6点(2011-06-13 09:52:21) |
198. セント・エルモス・ファイアー
チャーリーズエンジェル2でさえ綺麗に思ったほどデミ・ムーア大好き人間の自分でさえ、この映画のデミ・ムーアにはあまり魅力を感じませんでした。あとの二人、特に眼鏡も全然ぱっとしないで。ぶっちゃけ、女優にほとんど魅力を感じない恋愛映画は自分には無理です。(あの女医さんだけ、ちょっと素敵だったな) [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-26 17:00:32) |
199. アリス・イン・ワンダーランド
アリスを演じた女優さん、撮影当時18歳ということで。別に成長したアリスと言うことで問題はないんですが、同じ18歳にしてももう少し少女らしさを留めた女優さんを選んだほうが作品の性格にあってたのでは?なんていうのは綺麗事で、正直彼女が登場した瞬間、激しく「萎え」てしまって。(笑) ただ、ハサウェイはどんなメイクだろうが素敵だし、原作をきちんと読みたくなるような丁寧な物語作りには好感を持ちました。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-05-23 12:47:52) |
200. 墓石と決闘
《ネタバレ》 OK牧場物の中では一番つまらないですね。 最初の方は裁判とかリアルな設定で、クラントン側の事情も少し垣間見ることができて、 これはと期待したんですが、その後の展開がどうもすっきりしない。 「法だ、法だ」と口にしながら復讐のみにはしるワイアットに魅力を感じにくいし、 彼が復讐に奔走してる間に、街の人々が金の力で事態を解決してしまったのも事実かもしれないけど、かなり面白みにかけるストーリー展開で。 ものすごく簡単に裏切られるクラントンのあまりの人望の無さにw ただ、再見して見てこの当時のアメリカ国内の政治の仕組み、特に地方に置ける権力の所在なんてものは、じっくり本かなにかで調べて見たい気にはなりました。 そういう気持ちを与えてくれたということでプラス1点 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-17 06:07:48) |