201. ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
《ネタバレ》 スターウォーズのスピンオフって、内輪受けみたいで面白い。 もっともそれだけじゃないのが、ハリウッド仕掛け人たちの思惑。 ファルコン号の脱出ポッドがない理由が明らかになったのが、 個人的には嬉しかった。 あとチューイとの出会いもなかなか。 部族か、ハン・ソロか、って悩むシーンはもう少し掘り下げても良かったと思う。 でハンの恋人なんだけど、なんか本作だけでは煮え切れないよね〜。 SWシリーズ最終話にもしかしたら、絡んでくるんじゃないかな? 楽しみができました。 [DVD(字幕)] 7点(2018-10-20 18:19:50) |
202. マチネー/土曜の午後はキッスで始まる
《ネタバレ》 この手があったか! 映画ファンなら間違いなく喜ぶ内容。 「ハウリング」のジョー・ダンテがこんな映画創るとは・・ まぁ「グレムリン」のバカ騒ぎから考えると、 本作も「有り」かなぁ・・ ジョンランデイスとの交友関係も影響したのでは・・ 某レンタル屋の発掘良品にあったので鑑賞。 まさしくこんな隠れたB級傑作を発掘してこそ。 「マチネー」とは昼興行のことみたい。 土曜の昼間の映画館での話だからか。 当時、中東との戦争が始まり、アメリカ国内でも 娯楽に対する厳しい目もあったんでしょうね。 ジョー・ダンテの「答え」がここにある。 [DVD(字幕)] 9点(2018-10-20 14:16:20) |
203. コヨーテ・アグリー
《ネタバレ》 最後の舞台での一曲。 人前で歌うのができないシンガーソングライターが 店内の照明を消されて、静かに歌い出し、そして弾けるように 歌い出すシーンは忘れられない名場面。 バー・コヨーテアグリーで鍛えられた度胸で堂々と歌うんだよね〜。 まぶしいとはこの事。 Can't Fight The Moonlight♪ 最初、田舎の女の子がセクシーなバーで働き始めるんだけど、 どうなるかと思ったら、オーナーが女性で、いい人ばかりで良かった、良かった。 酔った客まで、破廉恥なことしないもんね。 またお洒落な映画でもある。 ニューヨークの摩天楼を見ながら、作曲なんて、 ジョンカーニーの「はじまりのうた」はこの映画を意識してるかも、と思った。 早速、サントラを借りねば♪ [ビデオ(字幕)] 7点(2018-10-19 01:38:04)(良:1票) |
204. わが街(1991)
《ネタバレ》 名脚本家のローレンス・カスダンによる群像劇。 「再会の時」のときのローレンス節がみられて、嬉しかった。 ケビン・クラインの偽善が、周囲を振り回すが、 ダニーグローバ演じる黒人は彼のそんな善意を楽しんで受け取る。 不倫した旦那(ケビン)にどこまで気がついているのか、情緒不安定な 奥さんは息子の旅立ちとともに、偶然見つけた捨て子を養女にすることに 邁進する。 ケビンの上司はアメリカの格差がグランドキャニオンの亀裂のようになり、 そこから生まれる怒りを吸収すべく、俺は残酷映画をとるのだと 暴漢からおそわれた怪我が治るとまた思うようになる。 とまぁこんな話だが、あまり不倫に目くじらを立てないのが ローレンス調といったところか・・ この頃のアメリカは湾岸戦争前で、国内とくにロサンゼルスの治安が ものすごく問題になってた頃の話。 そんなロスで暴力に不安を感じながらも、人間性を失わないで 生きていこうとする人たちの人間賛歌である。 特に尺度を持ってきて、裁く話ではない。 中東との戦争で、訳がわからなくなる前のアメリカのヒューマンドラマである。 今となっては懐かしい空気だ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2018-10-18 02:48:16) |
205. シェイプ・オブ・ウォーター
《ネタバレ》 「ヘルボーイ」「ラビリンス」の監督だもん。 こういう映画、充分「有り」だよね~。 思うにデルトロは女性のきれいな体とクリチャーのラブシーンを描きたくて、 こんなラブストーリーを創ったんじゃないかなぁ。 美しいシーンが多く、手元に置いておきたい映画の一本です。 クリチャーとサドっぽいキャラ。 この二つがデルトロ映画の肝ですよね。 最高です。 ストーリーが分かりやすいのも、また良し!ですっちゃ。 [DVD(字幕)] 9点(2018-09-30 21:47:54) |
206. バスキア
《ネタバレ》 とにかく豪華なキャスト。 何より笑っちゃうのが、デビッドボウイのウォーホールとバスキアの合作。 これは本物? さもありなんという感じで、絵が完成していく様は楽しい。 それだからこその次にくるウォーホールの死。 観ている方も衝撃が来る。 そして旧友のデルトロが優しく迎え入れてくれる。 最後のジープでの飛翔のシーンはジーンとくる。 テイタムオニールが出てたんだね。 髪に赤いスカーフ巻いてた画商の女性と思うんだけど・・ 「がんばれベアーズ」の女の子からは、変わり過ぎてて、ちょっと自信がないのだが・・ いい映画でした。 合掌バスキア。 [ビデオ(字幕)] 7点(2018-09-30 21:46:12) |
207. クリムゾン・ピーク
《ネタバレ》 ギレルモデルトロの映画と言われなきゃ、ちょっと分からないくらい デルトロ色が薄い。 でもこの映像美! 特に圧巻なのが、屋敷のなかの映像。 もうミステリアスな雰囲気にどっぷりつかって、 家族の歪みを描いている。 なんというか、ちょっと前に大量に創られていたアメリカの猟奇殺人事件ものにうんざりしていたが、 このような世界観の中で描かれると、見応えある映画体験ができるものだと感心。 クリーチャーのあまり出てこないデルトロ映画。 でも見応えあった! 唸っちゃったよ。 [DVD(字幕)] 8点(2018-09-30 15:22:54) |
208. ダラス・バイヤーズクラブ
《ネタバレ》 元よりテキサスのカーボーイ。骨があるはずだよなぁ。 女好きのヤバイ遊びからHIVに感染した男が、 病院の使う薬の方が死を近づけ、国の認めてない薬が延命に効くことを発見。 HIV患者たちへの会員制クラブをつくる。 そしてやはりやはりの国側との対決。 裁判は訴えを棄却されてしまうが、仲間から賞賛を受け、大好きなロデオにも出場。 レビュワーさんも書いているが、まさしく主人公がHIVになってから人間的成長をしていく内容である。 人間、どんな生き方が大事か、考えさせる1本になってる。 HIVへの偏見を突き返す、アメリカらしい骨のある映画だった。 どこかポールニューマンの「評決」を思い出させた。 社会派シドニールメットが生きてたら、この映画の監督をしていたかもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-24 14:44:01)(良:1票) |
209. 人生の特等席
《ネタバレ》 い~ですね~。 イーストウッドの味が美味く生かされてます。 本物を見切る目利きの老スカウト役をいぶし銀で好演してます。 シブいっす! でもやはり時代の波を読んだか、もうこの頃から 監督業に専念するようになるんですよね~。 だけどイーストウッド主演の映画を楽しむ目利きもおりますぜ~(笑) イーストウッド主演映画の、女性と分かり合っていく映画が好きです。 「恐怖のメロディ」「白い肌の~」などの女性蔑視映画に出てた頃の言い訳みたいで ファンはニンマリしてしまいます。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-24 01:03:40) |
210. gifted/ギフテッド
《ネタバレ》 非常にだれることのない、面白い佳作。 このDVDの予告編が映画のストーリーを見事に言ってのけてたので、 終始、安定した気分で観られた。 それも面白く観られた原因かも・・ 確か次のような解説が予告編であった。 「一番大切なのは人を愛する才能でした」とか・・ ネタバレもたまにはいいか(笑) [DVD(字幕)] 7点(2018-09-16 00:57:09) |
211. スリー・ビルボード
《ネタバレ》 アメリカ南部の田舎町。 ある事件がきっかけで、小さな田舎町全員が傷つく。 このクビになった警察官の描き方がいい。 小さな町では、同じ人間がイヤな奴になったり、人情ある味方になってくれたりするのだ。 最後の代理復讐という展開を思いつくあたり、神の信仰がベースにある国だと思った。 ラストの車内の会話がいい。 代理復讐が気乗りしないとお互い正直に言うと、「まぁ道々考えよう」と言うくだりが 映画に余韻を持たせている。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-16 00:51:20) |
212. ドリームガールズ(2006)
《ネタバレ》 ドリームガールズというより、エフィが主人公のような映画ですね。 ネットで調べると、実際のエフィはグループを離れて、若くして死んじゃうんですよね。 現実はキツイ! あと劇中の「クレオパトラ」は、ルメットの「ウィズ」だとか・・ あれは・・ミュージカルとしてはどうかなぁ・・ 社会派映画の趣の方が強かったと思うけど・・ それにしても、この映画を観てて、役者さんの目がどれもいかしてるなぁと感心。 ジェイミーフォックスもダニーグローバーもエディマフィーも、 ビヨンセも、そして一番が、ジェニファーハドソン! 彼女の目つきは、セクシーだわぁ。 健康的で、いやらしくもない彼女の目にただただ釘づけ。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-09 00:44:37) |
213. 15時17分、パリ行き
《ネタバレ》 主役の3人、本人なんだね~。 それを知ってからでは、映画の印象がガラリ。 とてもじゃないが、恐れ多くて、マイナスのコメントなど言えないです。 いくら軍で鍛えられてるからって、銃を構えてる人にタックルなぞ・・・・俺は無理だなぁ・・ もし弾がひっかかってなかったら、確実に撃ち殺されてるのに・・ 強運というか・・ それにしてもイーストウッド監督は、前作「ハドソン」から アメリカ人の勇気を称える映画を創り続けてますね~ っていうか監督は、よく考えると、どの作品もアメリカ万歳だね。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-02 22:41:56)(良:1票) |
214. レディ・プレイヤー1
《ネタバレ》 オタクの祭典! 個人的には大歓迎。 会話や出てくるキャラクターの一つ一つがしびれるもんになってる。 面白かった。 ラスト、スピルバーグ流「書を捨てよ町へ出よう」。 [DVD(字幕)] 8点(2018-08-28 13:01:14) |
215. グレイテスト・ショーマン
《ネタバレ》 感動したぁ。 ミュージカルは数あれど、空中ブランコの歌のシーンは 初めてだ。 実に素晴らしい! あれで一気に映画に引きこまれた。 ブルーになる内容がミュージカルなので少なくて、 とても見やすく、有意義な時間を持てた。 [DVD(字幕)] 8点(2018-08-18 19:41:11) |
216. レディ・ガイ
《ネタバレ》 男を描き続けたウォルターヒル。 女性の時代にあっての監督の答えが本作なのだろうとうかがえる。 ウォルターヒルの監督作品を丹念に観ていけば、 彼が女性に対して敬意を表していることがわかる。 なのにその彼をして、このような映画ができてしまうという 時代は何を意味するのか? 女性の時代は暴力反対ということである。 ウォルターの映画では、喧嘩の暴力は一種の自己表現、愛情表現でもあった。 そういう男から、根こそぎ暴力を奪うことは何を意味するのか? これは主人公が、手術によって男性シンボルを取られることに象徴的に描かれている。 エンドロールでの最後の言葉。 「45口径は善行にも悪行にも使える。45口径は嘘をつかない。」 45口径とは、「男」ということである。 この言葉は彼の男の美学からの、今の時代に対する正直な気持ちだと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2018-08-11 23:04:06) |
217. オリエント急行殺人事件(2017)
《ネタバレ》 ルメットの「オリエント急行」も豪華キャストだったが、 本作も豪華な顔ぶれ。 ミッシェル・ファイファーを配した理由がラスト分かる。 カツラを脱いだギャップに女優ってすごいと思った。 一時期、ピータユスチノフでクリスティ推理モノを次々映画化していた時期があった。 (ポアロの仮説を一つ一つ映像化し、反論していくという演出が面白かった) しかし、本作は演劇人のケネスブラナーが主演・監督でポアロを料理。 さすがにポアロのアクションシーンには驚いたが、圧巻の演技で ラストまでダレることなく魅せる。 有名な原作なので、犯人は皆知っていただろうに、新たに創りなおしたのは、 映像化だけが目当てだったのだろうか? スマホとか、殺しの手も現代風に工夫してもらえればなぁとは思ったが、 それでもラストはウルッと感動させられた。 きっとケネスブラナーが温めていた映画化ではなかったかと思う。 面白かった。 [DVD(字幕)] 7点(2018-08-11 17:59:58) |
218. バーディ
《ネタバレ》 「フェーム」のアランパーカー、有名な今作を鑑賞。 若者の瑞々しい感性は「フェーム」、現実に押しつぶされそうな痛々しさは「ミッドナイトエクスプレス」。 鳥の目線で翔んでいく映像体験は、音楽系監督ならではのもの。 そしてニューシネマに有りがちな鬱っぽいラストじゃ「ない」ところが、「スヌーピー」を生んだアメリカらしいオチ。 精神を「病んでる」人のあっけらかんとしたところの描写が巧い! それにしても・・親より、友人が付きっきりなんだね(笑) [ビデオ(字幕)] 8点(2018-07-12 01:33:46) |
219. 星のない男
《ネタバレ》 カークダグラスが、星のない、憎めないがイマイチ「男」として物足りない人物を 好演している。 まるで「OK牧場の決斗」のドクホリディの若いころを描いたような映画。 無名の作品だが、このサイトで高得点なので鑑賞。 前のレビュワーさんが的確なコメントを寄せてますね。 高得点を与えるだけの思い入れの強い作品だったんでしょうね。 僕も観て、色々考えさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2018-06-30 23:36:40) |
220. ミステリー・トレイン
《ネタバレ》 いや、俺もそう思う。 異郷の地で聞く、真夜中の暴走族のバイクの音や夜行列車の音。 あれはどこに行くんだろう? ジャームッシュの「ミステリートレイン」のタイトル通り、まさにミステリーだ。 夜行列車から見る風景にも似て、寂しい心に突き刺さる。 ワインを一本空けて、観たからか、ジャームッシュの演出は笑いのツボにはまった。 ジャームッシュは酔わずに酔う、酒仙のような映画だ。 彼の映画のテンポが、酔った時の感覚に近いのに気づいたのは、発見だった。 永瀬くんのジャームッシュ映画の初登板。 「パターソン」を観て、時間の経過をしみじみ思う。 それにしてもジャームッシュはロードムービーの、まさに孤独の詩人だ。 [DVD(字幕)] 7点(2018-06-24 21:55:40) |