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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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221.  十二人の怒れる男(1957)
この映画を見た後に思い出したのが、何故か「サイコ(60)」のマーティン・バルサム演じる私立探偵アーボガストの「我々の仕事は、世間で評判の善人を疑うこと。」というセリフ。この作品にも通じるところがあるなぁと余計なことを考えてしまいました。 それはこの映画で、誰が見ても明らかに有罪であるというこの事件を疑うことから出発した第8陪審員ヘンリー・フォンダの勇気ある態度からこのセリフを思い出すに至りました(笑)。そのマーティン・バルサムはこういう役(議長役)がすごく合ってると思う。「サイコ」の私立探偵役も良かったがこの作品でも見られるまじめな態度が好印象だった。 さて、肝腎のこのストーリーもなかなかのもの。すべての議論にこじつけがましい点も矛盾点も一切なく、見る側の人間のほとんどが完全に論破されたに違いない。やはり多くの方が仰る通り、それは脚本が優れているからなのだと思う。また、登場人物の一人一人においてもうまく個性が出されており、これもまた優れた脚本によるものである。 ひとつ不可解な点があるのだが、後半部分でエド・ベグリー演じる第10陪審員が議論を展開しているときにみんながそっぽを向いてしまったところがどうしても理解できない。リー・J・コッブだって有罪派のはずなのになんであのような態度をとったんだろうか。議長までもが無視してたのは過剰な演出では?それと、後ろに流れる音楽もいまいちだと思う。もっと重厚な音楽を使うべき。ラストシーンには合っているかもしれないが、2回目の投票のときにあの曲が流れたときは、ちょっとシラけた。 ヘンリー・フォンダは、自分は先に「未知への飛行」を先に見てしまったため、この映画でのヘンリーはこれ以降の作品よりも若いためか貫禄がなく、この映画の衣装も庶民的だったため今ひとつの印象を受けた。ヘンリー・フォンダのファンは「未知への飛行」を見るべし。
7点(2004-09-06 19:19:07)
222.  アルカトラズからの脱出
よく「大脱走」と比較されるこの作品。私はどちらかと言えば「大脱走」のほうが好きだ。 以前、テレビのドキュメンタリー番組で刑務所から囚人が脱走した時の再現をやっていて、全員が外に出されてバスケをしている最中に看守が牢屋の中をくまなくチェックする、といったことをやっていたので本作品の牢屋の管理の仕方がどうしてもヌルく思えてしまい、素直に楽しめなかった。また、本も読めるし楽器も弾ける、さらには、牢屋の中も完全にマイルームと化してフカフカの布団で寝ているのを見ればこれはもう面白いと思える訳がない(マッチを使っていたのにはビックリ!)。 この映画では脱走の過程を描くことに重点をおいているが、その割には肝腎な場面での緊張感が感じられず、映画としての評価となればどうしても低くなってしまう。これを見るくらいなら上記の「●●アンビリーバボー!」などのドキュメンタリーを見た方がまだマシであろう。 最後のエンドクレジットで出る転がった人形の首のカットは“脱獄は悪”というこの監督の考えが出ているような気がする。つまり、この主人公を悪役として見せたかったのではないか。だとすると、この映画の人物描写を徹底的に排除した淡々としたつくりは間違いであるとは言えず、見る者の主人公への感情移入を拒んだこの監督のやり方は評価に値するかもしれない。 けど、せめて、主人公の投獄理由くらいは出して欲しかったけどなぁ・・・
5点(2004-08-27 14:44:34)(良:1票)
223.  波止場(1954) 《ネタバレ》 
明らかに色褪せていますね。アメリカ人によるアメリカ人のための映画。当時のアカデミー賞の選考委員は全員アメリカ人だったんじゃないか?って思ったほど。 最後、テリーとジョニーの喧嘩の場面でみんなが集まってきたところなんかは凄く不自然。ちょっと前まではテリーのことを白い目で見て疎外していた癖に、ジョニーが海に落ちるとみんなで手のひらを返したように拍手喝采する変貌ぶり。「テリーが仕事に戻って来ないと・・・」にはいいかげん呆れた。  あの神父も正義感にあふれる役というのはいいが、随所においてタバコをふかしたりするところが気に入らん。デューガンが殺された後にクレーンで上にあがるときも呑気にタバコに火をつけたし、そのちょっと前もデューガンにタバコを貰うシーンがあったり、テリーがジョニーの写真に銃を投げたあとにも「ビールをくれ!」とか言って飲んでるしさぁ・・・。明らかに無駄なアクションじゃないの? 音楽も駄目。音楽に頼って雰囲気を盛り上げようとしているところが多々あったような気がします。音楽のチョイスも流すタイミングもいまいちだった。※
5点(2004-08-07 18:00:56)
224.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
好みの問題もありますので点数は低いですが、鳥の恐怖感はすごい出てたと思います。おかげで、この映画を見終わって街を歩いてたら鳩が何羽か道端でたむろしてて思わず身構えてしまいましたよ。煙突からスズメがどっさり入ってきたところとか、最後の方で家に篭城しているところなんかは音だけで恐怖感を煽ってるから余計に恐怖感が増してきます。ジャングルジムのシーンも必見。メラニーがベンチに座ったときの写し方、ジャングルジムを背景にしたあの構図がイイ。「サイコ」のシャワーシーンみたいに主人公を画面の中心よりもややずらして、反対側の空いたスペースに何かが起こることを暗示させるショット。メラニーが学校の方ばかりを気にして後ろのカラスの集団に気づいていないところなんかは見る側をじらすのが実にうまい。バックで流れる童謡もそれとは全く対照的な平和な感じだから、それをあのカラスの大群が襲うことを想像するとゾクゾクしてきます。ところで、メラニーがイヤ~な感じの女との意見がありますが、どうもそれには共感できませんね。むしろミッチがメラニーを挑発する態度の方が目に付きます。レディに失礼なことするな!ってな感じで。リディアのような息子を溺愛する母親も凄く厭だ。「お父様がいてくれたら!」なんて最悪。けど、これらのことが最後の方になるとみんな解決してしまっているのがこの映画のいいところなんでしょうね。メラニーの勝手に人の家に上がり込むような悪戯心やミッチのメラニーを挑発する態度やリディアの嫉妬心などがだんだんと消えていって、しまいにはお互いを信頼し合うまでに発展するわけですよ。マイナス点を少々。メラニーがボートに乗ってるシーンとか車を運転しているシーンとか合成しているのがみえみえだったところ。「北北西~」もそうだけど、光の当て方に原因があるのかな?あと、エンディングがどうも納得いかない。解決しないで終わるからという意味ではなく、画面がいきなりフッと暗くなるのが絶対変。まだフィルムが残ってるみたい・・・って、そう思わせるのが狙いか?それと、ティッピー・ヘドレンがこの映画にしか出ていないのが凄く残念。いい女優だと思うんだけどなぁ。DVDのメイキング集で当時を回想しながら語っているティッピーもとても綺麗です。ところで、この映画でバーナード・ハーマンはいくら貰ってるんだ?
6点(2004-07-27 17:17:42)
225.  大脱走
「アルカトラズ~」を見てから再びレビュー変更します。 2つを比べると映画としての面白さでは本作品のほうが明らかに上をいっていると思う。看守の監視レベルはどちらも甘く問題外ですが、脱走までの過程や緊張感もこっちの方が上だし、登場人物にも魅力を感じることができるのがこの映画の良いところ。エンターテイメント性を重視した本作品だからこそあのテーマ曲も生きてくるわけで、これもなかなか魅力的。 個人的には、独立記念日のパレードみたいな“アメリカ万歳”的な雰囲気が大嫌いなので、それさえなければそれなりに秀作と言えると思います。
[映画館(字幕)] 6点(2004-07-17 18:54:01)
226.  アグネス 《ネタバレ》 
サイコ2のメグ・ティリーのキュートさにすっかり惚れてしまい本作品にたどり着きました(笑)。サイコ2のノーマンをかばおうとする行動派のメグ・ティリーもとても良かったのですが、こういった純真無垢な役を演じるのも合ってますよね。 さて、この映画ですが、実は監督が言いたかったのは、この世の中が如何に汚れているかという事だったのかもしれませんね。修道院の中では神に仕える無知で純潔な人間が、一歩外に出るとそんな人間も精神異常の悪者扱いをされてしまう・・・ってすごく悲しい事ですよ。 映画の途中で、男が出てきたらどうしようどうしよう・・・出てきたらやだな~って祈るように見てましたよ。結局出てこなかったので、あの子は神からの授かり物だと自分の中でそう信じる事にしました。しかし、最後のアグネスのあの歌には本当にぞっとした。度肝を抜かれましたよ。 ところで、この映画の不満なところは、最初にキャストの名前を順番に出していくところで、メグ・ティリーが3番目に出てきたところがどうも納得いかないんですよね~。ジェーン・フォンダが最初に出るのはしょうがないとして、アン・バンクロフトの後にメグ・ティリーの名前が出るのがちょっと気に入らないかな~。見かたによっちゃあこの映画、メグ・ティリーが最初に出てきても決しておかしくはないはず。最後の鳩を放つシーンなんか本当にいい顔をしていてとてもよかったのに・・・。主演女優賞と助演女優賞とでは全然違いますしね。ちなみに、このサイトには出てないですが、メグ・ティリーはこの映画でゴールデングローブ賞の助演女優賞を取ったそうです。
7点(2004-07-15 12:59:43)
227.  駆逐艦ベッドフォード作戦 《ネタバレ》 
序盤のフィンランダー艦長の振る舞いは実に軍人らしく、見ていて気持ちがいいくらいだった。ただ闇雲に頭ごなしに命令するのではなく、部下に「もし君が艦長だったらどうする?」と意見を述べさせるところなどは人を育てるのがとても上手で感心してしまった。それにちゃんと答えた部下も立派だったと思う。軍隊なんだから、別に厳しくもないし、あのくらいで普通ではないだろうか。しかし、私が好印象を持って見ることができたのもこの辺くらいまでである。最後の艦長のとったあの態度はいただけない。責任者としてあれはないだろう。まぁ、気持ちもわからなくはないが・・・。 この作品で決定的にダメなところが3つ。1つ目はエンディング。かなりダメな終わり方だと思う。あのような終わり方では訴えるものがあったとしても伝わってくるわけがない。あの後に両国間の軍事会議でも展開したら面白いのに、と思うが。そこで、艦長だけが偶然生き残っていても面白い。2つ目は、この作品の主人公がはっきりしないところ。写真家の登場シーンが少ないから艦長が主人公かと途中までは思ったが、最後に写真家が艦長を追いかけてきたところを見ると、実はあの写真家が主人公なのかな?などと考えてしまったりもする。3つ目はこの作品がモノクロであるということ。私はモノクロ映画の独特の雰囲気が好きでよく見ているが、この映画はモノクロである必要が全くないと言ってもいいのではないだろうか。1965年と言えば既にカラーが主流となっている筈なのにあえてモノクロで撮った理由がわからない。モノクロだと、凍てつくような外の空気の冷たさも巨大な氷山の存在感さえも消してしまっているように見える。ただ単に予算の問題か?潜水艦も上の部分しか見えなかったし。下の部分を見えなくするためにモノクロで撮って誤魔化したのかも・・・。 
5点(2004-07-10 15:26:09)
228.  欲望(1966) 《ネタバレ》 
私もあのジャケットの表紙の絵に惹かれて見た人間の一人です。しかし、自分には合わなかった。そこにあるものが本当に実在するのかということを訴えかけているということはわかるような気がします。それを表現する為に写真という媒体を使ったのはナイス。評価できるところは、写真を引き伸ばしていくところ。しばし無音の状態が続き、ここが見せ場だという感じは伝わってきて私の目も覚めてきたが(笑)、それほどの緊張感はなかったと思う。それに、あの写真を見て死体の存在に気づくことも不自然・・・。いや、やっぱりあれでいいのかも。我々には見えなくとも主人公には見えていたのかもしれません、そこにある何かが。なるほど、確かにあのシーンに集約されていますね。さらに突き詰めていくと、盗み撮りされた女の人も本当に実在しているのか怪しいですよね。電話をかけても繋がらなかったし。あのライブのシーンにも特に意味は無いように見えるかもしれませんが、やはり、何か訴えるものがあるように思えます。あのライヴハウスの観客たちは異様なまでに見入っていましたけど、それは観客が聴いてる筈の音の存在、そしてアーティストの存在までも現実にそこには本当に存在しているのかを言い表したかったのかもしれません。また、ギターの一部が観客に投げ込まれても平然とした様子で、さらに言えば観客が存在していないかのように淡々と歌いつづけるヴォーカル。では、プロペラは?家に帰ってきて足で触った。動いた。間違いなく、確かにそこに存在している。プロペラはこの世で確実に存在しているものの象徴なんでしょうか? ラストは【月子】さんのご指摘で初めて気がついたのですが、音が出てたんですね。もっとはっきり聴かせてくれればよかったのに。 まぁ、いずれにしろこの悠長なストーリーは私には合わないですね。【STING大好き】さんのおっしゃる通り、起承転結映画に慣れた人間がいきなりこの映画を見るとどうしてもこんな点数になってしまいます(笑)。中途半端に明るい音楽もいいと思わないし。 今になってふと思ったんですけど、実はこの悠長なストーリー、それさえも存在していないかのように見せたかったのかもしれませんね。ストーリーの進みが異常なまでに遅く、進んでいるのかもハッキリしない。無駄な部分がやたらと多く組み込まれているのは、飲み物に水を入れて薄めるかの如く・・・って考えすぎかな?
7点(2004-07-03 21:41:50)(良:1票)
229.  マトリックス
ストーリーがダメだなぁ~。ありきたり。一昔前のRPGみたい。高校の頃とかによくドラクエやFFをやっていたせいか、ストーリーに面白味が全くない。アメリカじゃ斬新なストーリーとして認められるかもしれないが、日本でこのストーリーが受け入れられるのは理解に苦しむ。まぁ、一応ストーリーはうまく繋がっていたから合格点あげます。 エントランスホールの銃撃戦は良かった。コンクリートの破片が飛び散るところとか、スローモーションで見せたのは正解ですね。音楽もハマってたし。ただ、最後の1人を蹴散らす時、蹴りがまともにヒットしてないように見えます。 このレビューを更新する前はカンフーシーンとかをボロクソに貶していたんですが、DVDのメイキング集でキアヌ・リーヴスらが1年以上も前から特訓を重ねていたという逸話を聞いてなんだか親しみを感じてしまいました(笑)。
6点(2004-07-01 20:44:08)
230.  泳ぐひと 《ネタバレ》 
ビデオ屋であの裏表紙のあらすじを頭っから信じ込んでしまった。確かにあの裏表紙の解説通りに見ると、ネッドの周りの友人たちが時の流れとともに変わってしまったことに絶句し、家に着いたらそこはもう寒々とした廃墟で、時代の流れの悲しさをこのシーンで一気に押し出したといった感じの、時の流れの虚しさを訴えた映画として見ることが出来るかもしれない。ただ、この見かただと結末が凄く悪いと言うか、不条理極まりないと言う感じに見えてしまう。 次のような見かたも出来る。この映画、悲しむべきはネッドの周囲の人間達の変貌ぶりではなく、むしろネッド本人の境遇なのではないかと。ネッドは既に破産しておりネッド本人がその事実と向き合えずにいるが、すでに廃墟化した自宅に着いてようやく現実に戻され号泣する。この後者の見かたの方がつじつまが合っていると私は思う。この見かたで面白いのは、自己の破産を隠し通そうと躍起になっているのではなく完全に以前の上流階級のままであると思いこんでいる所、少しづつネッドの正体が知れてくる所、そして、ネッドが最初のダンの家のプールにどこからともなく現れたことであると思う。結末がわかってからオープニングのシーンを思い出すと非常に面白い。 〔追記〕この映画は、ある意味、自分を映画の世界に入り込ませたきっかけとなった映画かもしれない。 というのは、この映画を自分が初めて観たときの解釈(上記前半)と他のサイトでのこの映画の解説(上記後半)とが大きく食い違っていたから。自分の余りの理解力のなさに愕然としてしまい、その悔しさがそれ以来映画を観続ける原動力になっているような気がするのです。 戒めの意味も込めて、ちゃんと残しておきます(笑)
[ビデオ(字幕)] 7点(2004-06-27 00:25:39)(良:1票)
231.  ハリーの災難 《ネタバレ》 
全体でコメディ映画として成り立っていて、さらに細かな部分でも笑いを誘うところが多々あったので楽しんで見れたと思います。こういう穏やかなほのぼのとした笑いもなかなかいいですね。ワイル船長の、船の中で石の柱に頭をぶつけた男の話や、ミス・グレイヴリーのためにハリーを再び掘り起こすシーンで木陰で休んでいたのがワイル船長だったのがウケた。アーニーもとてもかわいかったし。マーロウの服が芸術家らしくないところがやや減点。恋愛シーンと絵の値段交渉のところがちょっとクサい感じがしてあまり好きではなかったけど、後から考えるとこの物語にとてもマッチしているような気がするのでよしとしましょう。あと、紅葉って外国にもあったのね。日本だけのものかと思ってた・・・ 
7点(2004-06-25 16:53:46)
232.  未知への飛行 《ネタバレ》 
特にこの映画が見たかったという訳ではないのですが、自分がこないだ買った5枚組DVDボックスの中にこの作品があったので見てみました。 私もこの映画は前評判通り必見の映画だと思います。人に薦めることのできる一作ですね。S.ルメットの隠れた名作ではないでしょうか。 私はモノクロ映画が好きでよく見るのですが、モノクロで撮って大正解ですね。映像面での技巧さは本当に素晴らしい。カメラの角度や光の当て方、カットやズームのしかたなど、非常にメリハリのあるセンスの良い映し方で画面に引き込まれてしまいそうになります。 キャスト陣もみんな迫真の演技でどの人もいいのですが、一人挙げるとしたらやはりH.フォンダでしょう。さすが4回も大統領役をこなしてきただけあってとても味のある貫禄たっぷりの振る舞いを見せてくれます。ファンからH.フォンダを大統領にとの声が上がるのもよくわかります。 また、個人的にはグロテシェル教授役のW.マッソーが好きですね。彼はこの映画を面白くさせるのに大変重要な役割を果たしています。こういうキャラがいなければこの映画はここまで面白くならなかったはず。このグロテシェル教授と周りの人とのやり取りが見ていて本当に面白いです。映画の序盤で限定戦について語っているところなどは、何気なく聞いているとたいした内容ではないように聞こえるかもしれませんが、結構ドキッとするところがあります。 ストーリーの前半はやや退屈気味で余計なシーンも混じっているような気がしますが、後半あたりからの緊迫感は見事としか言いようがありません。爆撃機が目標に刻一刻と迫っている中、水爆を落とすまいとする両国の懸命の努力とその努力のために自国の軍事機密を提供してしまうことに自問自答する切迫感とが重なり合い、巧妙な駆け引きを繰り広げています。また、大統領の最後の命令を学友ブラッキーに指示するところなどは、皮肉というか何と言うか・・・。 副音声の監督の解説では、低予算だったことを繰り返し喋ってそれを自分で笑ったりしていますが、そんなことは全く気にならない優れた作品であると言えます。 あえて欠点を挙げるとすれば、あまりのリアルな緊迫感のため気軽に見れないといったところでしょうか。  私は「博士の異常な愛情」をまだ見てないのですが、見たらこのレビューを更新をします。
9点(2004-06-18 19:45:03)
233.  チャンス!(1996) 《ネタバレ》 
お昼の民放でやってるのを見ました。 私は女性でもなく会社の重役ポストに就いているわけでもないので、そういった人たちの女性の扱い方がどのようなのかは知らないが、会社の役員というのはひどく女性を卑下するものなんだなと感じた。最後にそれをスカッとやってくれたところが気持よく、また、全てのキャストがみんな役にハマってたところが良かったと思う。 しかし、オチはあれでいいものだろうか。サリーがフランクの相談を例のセリフでお断りするところまではいいが、その後にローレルが直接フランクに何か皮肉めいたことでも言って追い返してやれば良かったのになあと思った。 ローレルの満面の笑みを最後に出したいという気持ちはわからなくもないが・・・。 ややメッセージ性が強すぎたのとアメリカ映画臭がプンプンしたのでちょい減点。
6点(2004-06-14 17:08:30)
234.  死霊の盆踊り 《ネタバレ》 
ついに見ました“盆踊り”!なんと私が借りたそのレンタル屋さん、御丁寧に“店長のおすすめ”なるラベルが貼ってあり、レジに持って行くのを躊躇してしまいましたが、思い切って借りてきました。この映画、私は大好きです。完全に“狙ってます”。確信犯です。アホな映画を作ろうとし、アホをとことん追求し、完璧なまでにアホ映画として仕上がっている本作を誰が否定するでしょうか。夜のドライブなのに昼の映像を織り交ぜるテキトーさもよし、チープなセット(明らかにロケではなくスタジオのセット)もよし、夜の帝王の一点を見つめる演技もよし、です。闇の女王を夜の女王と間違える字幕なんかも字幕制作に携わった人のヤル気のなさが伝わってきて実にいい味だしてます。この映画の日本語タイトルといい、まさに日米合作のおバカ映画と言えるでしょう。しかし、全てにおいてがテキトーというわけではないのです。本作のメイン、それはやっぱり死霊たちの裸踊りに尽きます。見て下さい彼女らの裸踊りを。どう見ても素人のなせる業ではありません。最後、“羽飾りのために命さえも捨てて殉じた女”のダンスはスゴイです。だって、乳首が円を描くようになんて踊れませんよ普通。さすが、大トリを務めるだけの事はあるな~と実感しました。やっぱりこの映画、ダンスがメインなだけあってそれだけは手を抜けないという監督の映画制作へのこだわりを感じさせます。どうしても単調になりがちになってしまいそうですが、所々に傍観者の会話を挟み飽きさせないよう配慮がしてあったり、側で踊りを見ていたカップルの人間模様も最後まで目が離せずきれいにエンディングを迎えるところなど、ただのアホな映画とは一線を画くような気がします。コメディ映画によくあるように、ギャグをとばして笑いをとることは誰にでもできます。しかし、ギャグを言わずしてこれほどまでに笑いをとった映画が他にあったでしょうか。ここまでアホに徹した映画を褒め称える場合、10点を与えるのはナンセンスであります。もちろん監督も10点なんか望んでないに決まってます。この映画を賞賛するならば、やはりこの点数しかありません。みんな脱力感に襲われるとか書いてるけど、私はこの映画を見て元気が出ましたよ。・・・・・しかし、もし予備知識なしで映画館にカネ払って見に行ったら、マジギレするだろうな~~。
0点(2004-06-12 01:57:48)(笑:7票) (良:4票)
235.  逃走迷路
ヒッチコックDVDコレクションVol.1に入っていたので見てみたが、このDVDボックスの中では一番評価が低いです。ヒッチコックの逃走ものの映画って何でみんな似たり寄ったりなんだろ?自由の女神のシーンだけで客を呼べると思ったら大間違いだ。
4点(2004-06-06 14:19:49)
236.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 
“交換殺人”と聞いて、はたと膝を打ちました。そしてその次の瞬間、大笑いしてしまいました。だって、“Swap murder”って言ってるんだよ。そりゃ、ガイも笑うわなぁ。ま、それはともかくとして、私が好きなのは、メリーゴーランドが大破してブルーノが下敷きになったとき、ブルーノが最後まで悪あがきをしていたところにポケットからライターが見つかったところです。ブルーノのあの態度が許せなかっただけに最後はうまく締めてくれて本当に良かったです。あと、皆さん触れられてませんが、ガイが夜中に抜け出してブルーノの家に忍び込んだときが一番ハラハラしたところだと思いますが、どうでしょう。
7点(2004-06-06 12:39:24)
237.  疑惑の影(1943) 《ネタバレ》 
いつも映画を見るとき、何を訴えたかったのかなんて特に考えないが、この映画に限っては言いたい「何が言いたいの?」と。エンディングは本当にあれでよかったのか。線路に落ちた後、ちょっとでいいから何かが欲しかった。良かったのは、あのおマセさんな小さな女の子かな。
4点(2004-06-06 10:55:03)
238.  北北西に進路を取れ
ヒッチコックの十八番は2種類あると思う。1つは三十九夜や逃走迷路、そして本タイトルのような逃走劇。そして2つ目はサイコ、ロープ、裏窓のような密室劇である。あくまで私の好みの問題だが、さすがヒッチコック!と言わせるのは後者の方なのである。(だったら、レビューするなってか?)
4点(2004-06-06 10:29:20)
239.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 
はっきり言って点数低いですワタシ。なんで、包丁とのこぎりを持っていただけで犯人と決め付けてしまうのか。軽率すぎるその推理にあっと驚く急展開をも期待してしまいました。が、ジェフたちの推理は的中し私は消化不良のままエンディングを迎えてしまいました。ジェフが、家宅捜索をしてくれと刑事に依頼したのも馬鹿げているなあと思ってしまったりで主人公の考えに共感できなかったのが点数の低さに繋がったのだと思います。それはともかく、この映画での評価すべき点はそんなところではなく、皆さんのおっしゃる通り、斬新な見せ方にあると思います。最後、ジェフが落とされそうになった時になって初めて視点が外からになってハッとした人も多いはず。終始ずっと家の内側からのみの視点で見せといて(悪く言ってしまえば、退屈させといて)、そして、クライマックスでいきなり外からのアングルで映すことによってそこにある緊張感がより高められる。さすがですね。しかし、この映画の見所はやっぱりグレース・ケリーの美貌につきますね。最高!!!J.スチュワートもオイシイ役もらったなぁ。※
7点(2004-06-06 00:06:32)(良:1票)
240.  サイコ2 《ネタバレ》 
続編って、よく叩かれるけど、これはいいと思います。メグ・テイリ―がかわいかっただけにあのエンディングはちょっと・・・。あれだけノーマンのことをかばってきたのに、うっかり刑事を階段から突き落として殺してしまい、最後にお母さんも殺され、挙句の果てにその母親殺しの犯人に仕立て上げられてしまってはかわいそすぎる。あと、家の構造についてだが、日本にはないつくりだったせいか、よく分からなかった。
7点(2004-06-04 19:42:09)
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