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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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361.  奪還 DAKKAN アルカトラズ 《ネタバレ》 
セガールの体が重そうで、アクションが俊敏に見えない。 設定やストーリーも雑。 サーシャが潜入捜査官だとあっさりニックに白状して、たいした山場もない。 潜入捜査官が実はニックだとかの捻りもないので、どこにも意外性がない。 派手な銃撃戦や爆破をやってりゃいいってもんじゃない。
[地上波(吹替)] 3点(2014-11-28 00:15:56)
362.  マイ・ガール 《ネタバレ》 
幼い少女がいろんな出来事を経て成長する物語。 ベーダとトーマスは実に微笑ましいが、「子供と動物には勝てない」ことを狙った反則気味のやり口に見えてちょっと引っかかる。 これでは泣けない。 子供がかわいい以前に、物語の内容で動かされたい。  蜂に刺されて死んだ男の子の話はとても切ないが、女の子のほうにあまり共感できなくて。 自分が病気だと思い込む不思議系少女の感情の推移についていけない。 遊園地ではバンパーカーをぶつける激しさに殺意さえ感じられるほどシェリーを嫌っていたのに、それにしてはやけにあっさりシェリーを受け入れたように見える。 トーマスが亡くなった直後なのに、先生に告白するのもエキセントリック。  なるほどそうきたかと感心するような展開はなく、スカートを履くようになったり朗読する詩に成長がうかがえるのも割とあるパターンで、結局子役のかわいさだけに頼っている感も。 父の葬儀屋という職業も生かしきれていないようで、いろいろもったいない。
[DVD(吹替)] 5点(2014-11-25 22:17:08)
363.  それでも夜は明ける 《ネタバレ》 
しっかりと丁寧に作りこまれた映画だけれど、心を揺り動かされるまではいかない。 たぶんそれは、予想の範疇に収まってしまう展開だからだろう。 奴隷制度がテーマの似たような物語は何度か見てきたので。  冒頭の回想シーンは、初見の黒人の区別がつかないこともあってわかりにくい。 もう一度見返したら何のシーンだったかようやく理解できるが、見返さないならかえって混乱するだろう。 時折挿入される回想シーンによって、拉致されるまでの生活がうかがえるが、家族で買い物するシーンも意味がわかりにくい。 見終わってから振り返ってみると、黒人の中にも階層があり、主人公も他の黒人奴隷のことを気にかけていなかったということを表したかったシーンなのだろう。 でも、セリフが足りないせいで妙に謎めいたシーンに見えて、主人公に声をかけようとした黒人奴隷が、その後の展開に関わってくるのかとか何か他に重要な意味があるのかと深読みしてしまった。 登場人物に自分さえ助かればいいという心情が随所に見え隠れするが、時代も時代で、実話ならそれが本音で仕方のないところか。
[DVD(吹替)] 6点(2014-11-25 19:58:55)(良:1票)
364.  スクリーム(1996) 《ネタバレ》 
驚かし系ホラーサスペンスで、怖さは感じない。 主人公やサイコな二人よりも、あのマスクが印象に残るだけ。 ホラー映画オタク的オマージュを散りばめたところで、それがなんなのとしか思わないし。 怪しい人物がたくさんいて、犯人はネタバラシまでわからなかったけど、だからといってそれが面白さに直結するかというとそうでもなく。 意外性はあっても、スッキリやられたって感じのネタバタシではない。 それと、ホラーに中途半端なコメディ要素はいらない。  ドリュー・バリモアが早々に消された冒頭は、インパクトがあって期待できるツカミだったのに。 主人公のネーブ・キャンベルの魅力がドリューより落ちるのも、右肩下がりの要因か。 普通なら魅力のあるほうを主人公にするけど、セオリーの逆をいくのがコンセプトでそうしたのだろうか。
[地上波(吹替)] 4点(2014-11-24 23:02:56)
365.  ウエスタン 《ネタバレ》 
これぞ西部劇。 165分の長尺なのに、漂う緊張感とサスペンス性で、珍しく長さが気にならなかった。 長いとダレてイライラするのが常なのだが、この作品にはたっぷりした間の演出が合っているということだろう。 三人組が出迎えるブロンソンの登場シーンからもう心を持っていかれる。 「俺の馬は?」「おかしいな。一頭足りないようだ」「いや、二頭余る」 笑っていた三人組が、ブロンソンの返しに顔色を変える。 セリフがいちいちキザだけど、含みがあって唸らされるカッコよさ。 子供も平気で撃ち殺す悪玉ヘンリー・フォンダの存在感が、対決を一層盛り上げてくれる。 フランツが死に際にハーモニカの正体にやっと気づく、ドラマティックで印象的な決着。 一対一のガンファイトは、西部劇の醍醐味だ。  悪玉だか善玉だかわからないシャイアンが、ハーモニカとフランクの戦いに絡んで良い味を出している。 その登場シーンも秀逸で、何者かまったくわからない状態で、酒を飲み干すときに両手の手錠が露になる演出が憎い。 それが直前の外での銃声と合わせて、警備を撃ち殺して逃げてきた囚人とわかる。 そんな男と主人公に芽生える友情が、いかにも漢っぽくて良い。 ジルも従来の西部劇での清純なヒロイン像とは違って、美しくて強かな娼婦上がりの女というのも面白い。 レオーネ監督の演出、セリフが冴え渡って、彼の西部劇の中では一番良かった。
[DVD(吹替)] 10点(2014-11-24 00:39:22)
366.  真実の行方 《ネタバレ》 
法廷で対決した女検事は、弁護士の元同僚で元恋人。殺された大司教には裏の顔があって、セックステープを作っていた。それが犯行動機と推定されるが、アーロンに多重人格障害の症状が表れて――。 白熱した法廷での攻防。ラストはどんでん返しが読めてしまったので驚きはなかったが、最後まで目が離せない。 多重人格者を装う詐病が真相となるサスペンスものは、この作品以降他にも見かけたが、本作が一番面白かったような気がする。役者も良くて、特にエドワード・ノートンは見事。  ただ、少し冷静に考えると現実味のないストーリーで大きな穴がある。最初からアーロンという人格が存在しないのならば、過去の言動を調べたらすぐにロイの人格としてのものが出てきたはず。何年も周囲に隠しきれるものではなく、少なくとも警察はアーロンの身元調査で把握できる。映画ではアーロンがどういう人物なのか聞き込み等でまともに調べるシーンがないが、調べてないというのは本来ありえないこと。ラストでどんでん返しをしたいがために、説明しがたい無理が生じている。  法廷戦術の巧拙によって、有罪無罪が左右される。そこに真実や良心は関係ない。あくまでビジネス。法廷というゲームで勝つことだけを考えている。そんな辣腕弁護士に嫌悪感しか沸かない。 二重人格や精神病を装った詐病は、無罪になるために現実にも使われている手段。サイコパスは息を吐くように嘘をつき無罪を手に入れる。弁護士はその共犯者となる。弁護士は信念をもって良かれと思ってやったこととはいえ結果的に悪魔を野に放ってしまった罪は重い。新たな被害者が出ればどうやって責任を取るつもりなのか。いや、たとえそうなっても責任を問われないことが釈然としない。間違った善意と信念の人というのが最もタチが悪い。 現実社会での裁判で、どうしようもない悪人を助ける弁護士の主張には、首をかしげるような例も多い。弁護するのが仕事とはいえ、どうにも割り切れない不満が蘇ってきて、愕然とする主人公の姿にもだから言わんこっちゃないという冷めた気持ちも。
[DVD(吹替)] 7点(2014-11-21 22:40:51)(良:1票)
367.  パラサイト 《ネタバレ》 
ハイスクールを舞台にしたB級クリーチャー・ホラー。 誰がエイリアンに寄生されているのか疑心暗鬼になる様子など、『遊星からの物体X』を思わせるが、それよりは作りが粗い。もっと簡単に人間を殺せる場面でも、攻撃が甘くて泳がせているような状態。怪物化すればドアでも破れるし、皆殺しにもできるのに、そうしないのは話が終わってしまうからという事情が見えてしまう。 事件解決後に何組かカップルが誕生したようだけど、なんとも不思議な組み合わせ。その他にも突っ込みどころは満載だけど、ジャンクフードのようなクセになる魅力がある。 ボスさえやっつければ寄生された人間も元に戻るという極めて都合の良い設定なので、ボスを見つけ出すまでの攻防がポイント。 鍵を握る転校生のローラ・ハリスは、どこかで見た顔だと思っていたら『24』に出てたテロリストだった。
[DVD(吹替)] 7点(2014-11-21 01:03:30)(良:1票)
368.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》 
イカれたアウトロー兄弟によるクライムサスペンスかと真剣に見入っていたら、よもやの後半に呆気にとられた。 そこには整合性など何もない。 そんなものクソ食らえとばかりにあえて整合性をぶち壊しているようにも見える。 クライムサスペンスが突然バンパイアものになったこともだが、主人公の凶悪犯がいつの間にか善人のようになっているのもそう。 その凶悪犯と人質にされた姉が、最後はロマンスでも芽生えそうないいムードで、家族が死んでいる状況にもかかわらず男を慕って付いていこうとまでする。 もう「何でやねん」のオンパレードで、やりたい放題。 思い返せば、フラーの子供二人の姉のほうが白人で弟が東洋人(ハーフにも見えない)というところから変だった。  なんともハードロックな反逆心を感じる作品だが、残念ながらこういうハチャメチャを許せる度量を持ち合わせていない。 まるでタトゥーに鼻ピアスの連中を遠目で見るかのように、眉をひそめる結果に。 イカれた兄弟のキャラが立っていただけに(特に弟役のタランティーノが秀逸)、クライムサスペンスで通したものが見たかった。
[DVD(吹替)] 2点(2014-11-19 20:56:22)
369.  縞模様のパジャマの少年 《ネタバレ》 
ラストが衝撃的という情報だけは知っていたが、少年がパジャマで収容所に潜入する計画を立てたところでイヤ~な予感。 でも、子供を使ってまさかそんなあざとい最悪の終わり方はしないだろうと思ったら、そのまんまで終わってしまったので唖然。  主人公の少年、父、母、姉、祖父、祖母の対ユダヤ政策に関する立場や考え方の違いがしっかり描き出されている。 脇役であるコトラー中尉、お手伝いの女性、使用人のユダヤの老人も、物語にうまく絡んでいる。 もちろん、物語の軸となる二人の少年の演技にも引き込まれる。  なので、あえてあの賛否が分かれそうな後味最悪のラストにしなくても良かった気がしないでもない。 あのラストにしたいがために、ストーリーの中でかなり無理が生じている。 収容所の警備が子供が簡単に入り込めるほどザルで、大人のユダヤ人収容者たちが子供が紛れているのに放置状態。 しかも、処刑場まで大人の陰に隠れてドイツ兵が誰一人子供に気が付かないということだから。 ベルトコンベヤーに無理やりのせて衝撃的なラストに持っていくような強引さを感じる。
[DVD(吹替)] 7点(2014-11-19 20:54:57)
370.  グッドフェローズ 《ネタバレ》 
『ゴッドファーザー』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のようなものを期待していたが、そういうのとはちょっと違っていた。 実話物のためか、ドラマ性はそれほど高くはなく、ドライで淡々とした印象。 平気で仲間を裏切り、堅気にも手を掛けるのも躊躇しない。 仲間との友情や義理人情、堅気には迷惑を掛けない任侠なんてのは、本当はこういう世界には存在しない、美化された嘘っぱちなのだろう。 下手にそういう甘さを持っていると、足元を救われて命を落とすだけというシビアな世界。 そんな世界で生きる三人のギャングを、デニーロ、ペシ、リオッタが熱演。  ギャング連中のクズっぷりがエグくて、ジミー、ヘンリーもそうだけど、トミーが最も印象的。 狂犬のようで手に負えない。 トミーの気まぐれで足を撃たれたバーテンダーは災難だった。 ケガをさせた謝罪もない上に嘲笑したトミーに、思わず一言返しただけで無残に射殺される。 こんな理不尽な死に方はない。 虫けらのように命を奪う者は、虫けらのように殺されても仕方ない。 トミーは殺されて当然のクズだった。  が、そういう連中をしっかり取り締まるべき警察や刑務所にも、腐敗した人間がいて連中の便宜を図っているという嘆かわしい構図。 正直者がバカを見て、力を持つ者が好き放題できる、力こそ正義の社会。 リアルなマフィア像が描かれるので、好きになれる人物がいない。 それが上記作品との大きな違い。 皮肉のこもったタイトルに騙されたが、もう一度見たいとは思わない。
[DVD(吹替)] 6点(2014-11-18 01:08:49)
371.  ブレイブハート 《ネタバレ》 
キャサリン・マコーマックの笑顔がとてもキュート。 その笑顔が3分の1にもならない前半であっさり消されたのはもったいない。 壮大なスケールでの戦闘シーンは、さすがに迫力があって圧倒される。 初夜の花嫁を領主に持っていかれるというのは最大の屈辱で、スコットランド農民の立場の弱さを端的に物語る。 スコットランド貴族が保身のために寝返ったあたりは、ドラマティックでよかった。 エドワード王の冷酷非情なキャラが立っている。 その王が死の床にあるとき、王妃が耳元で囁いた復讐の言葉。 王にとっては剣で突かれるよりもこたえたに違いない。 ソフィー・マルソーの気品ある美しさは、王妃の役に適っていた。  ただ、ストーリーはおかしなところもチラホラ。 ウォレスは新妻を殺されて復讐に立ち上がったのに、王妃と不倫してはひたむきな愛もぶち壊し。 それで処刑前に亡き新妻の幻影を見たところで、感動なんてできるわけがない。 イギリス軍に対してまったく戦意のなかった農民たちが、ウォレスの演説で一瞬にして180度変わってしまうところも解せない。 そんなに人々の心を動かすほどのことは言ってなかったし、ずいぶんと簡単な扇動に見える。 エンターテイメントのために民衆の心の動きを単純化しすぎていて、深みは感じられなかった。 それに、マコーマックとメル・ギブソンが同年代の幼なじみというのは無理がありすぎ。 どうみたって年の差カップルに見える。
[DVD(吹替)] 5点(2014-11-17 21:52:01)(良:1票)
372.  悪魔のような女(1996) 《ネタバレ》 
オリジナル版を見たかったのだが見当たらず、仕方なくリメイク版を鑑賞。 タイトルとシャロン・ストーン出演から、ほとんどネタバレ状態。 サスペンスでネタがある程度割れてしまうと、面白さは半減する。 やっぱりシャロンが裏のある悪女役だったが、悪魔というほどでもない。 『氷の微笑』のような妖しい輝きもなく、ごく平凡な印象。 映画自体たいして怖さもなく中途半端。 驚かせて心臓麻痺で殺そうとした手口も、回りくどくて不確実でリアリティがない。 オリジナルとはいろいろ違うのだろうか。
[DVD(吹替)] 3点(2014-11-15 22:38:05)
373.  ストリート・オブ・ファイヤー
一昔前のロックンロールな青春映画。 今みると、気恥ずかしくなるほど青臭い『スクール・ウォーズ』を彷彿するような、時代錯誤的な感覚に包まれる。 趣味じゃないし、乗れない。
[地上波(吹替)] 4点(2014-11-15 00:43:26)
374.  ロープ 《ネタバレ》 
優越感やスリルを味わうような殺人を、ほとんどカット割なしのワンシチュエーション、リアルタイム方式で描くという試み。 実験的な作品というのは、当時としては斬新だけど、それだけに古くなりやすい。 ヒッチコックの作品としては、面白い部類ではないような…。  殺人は優秀なる少数の人間に与えられた特権――ヒトラーのような選民思想に陥った殺人犯のキャラが、この試みでは尻尾を出すのが早くて伝わりきらない。 リアルタイム方式の映画だから、1時間余りで犯行がバレてしまい、完全なる殺人とは程遠い杜撰な印象を与える。 優秀性を自負する犯人ならば、もっとその優秀性を発揮してくれないとただの間抜けに見えてしまう。 結果的に犯行理論を与えてしまった教授も、言ってることがブレている気がする。 キャラ設定と実験的試みに矛盾があるために、チグハグになってしまったのが惜しい。  ブランドンがフィリップを共犯者にした理由がわからなかったが、同性愛の関係があったなら納得がいく。 その関係を示唆するシーンがあるにはあったが、わかりにくくて最初は気づかなかった。
[地上波(字幕)] 4点(2014-11-13 23:23:26)
375.  ダラス・バイヤーズクラブ
ガリガリに減量した体が本物の患者に見える。 共感はできなかったけど、役者は幾多の賞に値する熱演。
[DVD(吹替)] 5点(2014-11-11 22:07:06)
376.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 
ヒッチコックの作品には必ず印象的なシーンがある。 コンサート会場でのシンバルを合図にした狙撃。 大使館でのケセラセラの歌に応じた子供の口笛。 印象に残るというのは、演出が巧いということ。 ただ、ストーリーとしては凡庸で、もっと裏に何かあるかと思ったが、ハッとするような展開はなかった。 人質・陰謀サスペンスとしてはこれがベースで、その後、いろいろ付け加えたバージョンが派生していったのだろう。 その付け加えた作品に慣れてしまった今となっては、あまりにもシンプルで物足りなさを感じてしまう。
[DVD(字幕)] 4点(2014-11-10 22:14:03)
377.  ダイヤルMを廻せ! 《ネタバレ》 
ヒッチコックの代表作の一つと評されてはいるが、それほどでもないような。 グレース・ケリーのようなか細い女性が、男の背中をハサミで一刺ししただけで死んでしまったシーンには唖然。 背広にコートという厚着の上からだから、刺さっても何針か縫うだけの軽傷で終わりそうなのに、もうちょっと現実味のある殺し方をしてほしい。 二つしかない自宅の鍵をめぐって、真犯人が墓穴を掘ってしまう展開はなるほどと思わせる。 が、もともと舞台劇というのもあって、セリフによる説明が多くて単調に感じるところも。 沈着冷静な犯人がコロンボに出てきそうなタイプだったが、刑事がコロンボならもっと面白くなっただろうに。
[地上波(字幕)] 5点(2014-11-09 21:52:33)
378.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 
一方的に持ちかけられた交換殺人。 知らない間に共犯者に仕立て上げられた恐怖感。 得体のしれない犯人に巻き込まれる不気味さが出ていた。  ヒッチコックの演出はやっぱり巧い。 テニスの観客が皆ボールを目で追う中で、一人だけ主人公を見据える男を際立たせる。 ラストの高速回転木馬も風変わりで見応えがあった。  モノクロ画面もそうだが、面の小さな木製ラケットにも時代を感じる。 交換殺人はサスペンスで何度も使われてる手口で今ではお馴染みだけど、当時としては画期的でインパクトも大きかったに違いない。 ヒッチコック以降に作られた映画では、オマージュと思われるシーンを時々目にする。 暴走するメリーゴーランドもどこかで見たような気が。 それだけ影響力があったということだろう。
[地上波(字幕)] 6点(2014-11-09 21:43:19)
379.  プリズナーズ 《ネタバレ》 
最後までどうなるかわからない、真相が藪の中の面白さはあるが、設定にかなり無理を感じるところも。 特に、第二の容疑者であるテイラーのキャラがわかりにくい。 自分が誘拐されたからといって、その模倣に偏執することが、精神疾患とはいえありえることなのか全然ピンと来ない。 その不可解な言動には、観客をミスリードするためのこじつけ感が否めない。 真犯人夫婦がアレックス(最初の容疑者)だけ手元に置いて育てたのも不可解。 これもミスリードのための設定と感じる。 おかげでサスペンス性は高まっているが、その分すっきりしない部分も出てくる。  娘を助けたい一心で容疑者を拷問してしまう父親の暴走は見応えがある。 誘拐されたもう一人の方の両親が、その暴走を黙認してしまうのもリアルだった。 最初に誘拐されたバリー少年が、怪しい薬で知的障碍にされたアレックスと同一人物というのは予想できなかった。 人間関係を完全に整理するのに手間取るけれど、最後まで見入ってしまう。  テーマは宗教色が意外と濃い。 キリスト教的には蛇は悪魔の化身。 息子の不幸で神を呪い、神への反逆として他人の子供たちをさらいまくる。 子供の親を悪に引きずり込む発想が、実に悪魔的。 囚われの身(プリズナーズ)となっているのは誘拐された子供だけではなく、大人たちも含めてのタイトルだったようだ。  結構特異な映画なのにあまり心に刻まれなかったのか、初見から2年程経って見たら細かいところはすっかり忘れていた。
[DVD(吹替)] 6点(2014-11-08 23:12:13)
380.  片腕マシンガール 《ネタバレ》 
井口昇監督の『ゾンビアス』があまりにも酷かったので、逆に別の作品も見てみたくなった。 大便をした便器や鼻をかんだティッシュを、わざわざ確認しなくてもいいのについ見てしまうようなものだろうか。 本作はスカトロ要素がなかったので、期待?したよりはマシだった。 グロはあるけど、ちゃちな作りでリアリティはないので気持ち悪くはない。 演技は失笑レベルの素人芝居が多くて、穂花がずいぶんまともに見えた。  B級テイスト全開のチープな少年マンガのような映画。 こんなのを堂々と作ってみせる監督は、体裁よく評するなら「少年の心をいつまでも持っている人」。 俗っぽく言えば「永遠のオタク」「いつまでも大人になれない中二病」。 その中二病的欲求に従って、照れることなく楽しんで自分の好きなことをしているのが伝わる。 これって、作品の好き嫌いは別にして、結構羨ましい話ではある。
[インターネット(字幕)] 2点(2014-11-07 01:09:22)(良:1票)
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