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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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621.  メリッサ・P ~青い蕾~ 《ネタバレ》 
イタリアの17才の女子高生が実体験を描いたという小説が原作。 セレブで遊び好きな少年を好きになったものの、弄ばれて屈辱感を与えられたことをきっかけに、どんどん無軌道な性にハマっていく。 自分をあえて傷つけるような浅はかな行動は、いかにも悲劇のヒロインを気取る自己陶酔好きの痛い女のよう。 『プラトニック・セックス』よりもっと青臭くて未熟。 なんの共感もできず、ストーリーも散漫で中途半端。 母とわかり合えてなんとなくハッピーエンドのようなラストが、とってつけたようで説得力がない。 主演のマリア・バルベルデは悪くないのに、メリッサが魅力的な人物として描かれていないのでまったく惹かれない。
[DVD(字幕)] 2点(2013-07-11 23:05:52)
622.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 
言うことを聞かない店主への見せしめに、孫の少女ごと爆弾で店を吹っ飛ばす。 冒頭のつかみからこれ以上ないギャングの極悪非道ぶりで物語世界に引き込まれる。 シンプルな善と悪の対立構造。 ギャングは悪役としてあくまで憎たらしく、少数精鋭の捜査官チームはカッコいいというのがわかりやすい。 王道なので安定感のあるエンターテイメント映画だけど、そのぶん意外性としては物足りないかも。 -------------- 前回はDVDの字幕鑑賞だったが、今回は吹替のテレビ放映を再鑑賞。 階段からベビーカーが落ちるスローモーションでは、瞬間的なワンプレイに心の声をたっぷり詰め込んだ昔のスポ根アニメを彷彿。 そんな一瞬にいろいろ動けるかよとツッコミを入れたくなるほど、シリアスな場面なのにマンガチックなものに感じてしまった。 評価を少し下方修正。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2013-07-10 22:26:43)
623.  羊たちの沈黙
クラリスとレクター博士の会話に漂う奇妙な緊張感。 サスペンス性が高く、レクター博士が不気味で何をするのか予測がつかない面白さ。
[地上波(吹替)] 7点(2013-07-09 21:52:48)
624.  スタンド・バイ・ミー 《ネタバレ》 
不朽の名作と世間の評価も高いが、共感も郷愁もあまり感じず。 昔見たときと同じで、年を経てもそれほどいいとは思わなかった。 死体を自分たちの手柄として利用しなかったことに成長が見えるが、そもそも有名になりたいために死体を探しにいくというのが理解しがたい発想。 この年頃では大した悩みもなく楽しくて仕方なかったけど、登場人物の喜びや悩みとはあまり重ならなかったようで感情移入できない。 自分にとって琴線に触れるものがテーマ曲以外にはなかった。 仲間の前で恥をかかされたエースが報復せずにすませるとは思えず、後日談がちょっと気になる。
[DVD(吹替)] 4点(2013-07-09 21:50:42)
625.  未知への飛行
核戦争の恐怖を描いたものは作品は結構あるけど、これはなかなかの力作。 両首脳のホットラインでの交渉がリアル。 アメリカ大統領の決断は実際には大批判を浴びるようなものだが、一番現実的な妥協案でもある。 それにしても、邦題と映画の内容がまったく合っていない。 結構いいかげんなものなんだな。
[DVD(字幕)] 7点(2013-07-08 22:19:34)
626.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 
『遊星からの物体X』は傑作だったが、それの前日談なので結末はおおよそ見当がつく。 この手の映画がネタバレしてると、面白さは半減。 それでも、誰がエイリアンかという疑心暗鬼の探りあいは見応えあり。 最後まで退屈せずに引きつけられるが、ご都合主義がかなり目につく。 怪物の触手が伸びたり、届かなかったりなど、スリリングにするために都合のいい設定が随所に。 ケイトがどうなったのかも中途半端。 前作で残った二人はいろいろと想像が広がる終わり方だけど、本作はその広がりがない。 前作が良すぎただけに、どうしても見劣りするのは仕方ないか。
[DVD(字幕)] 5点(2013-07-07 22:08:45)
627.  ディアボロス/悪魔の扉 《ネタバレ》 
陰惨な事件を起こした加害者を無罪にしようと画策する弁護士は、悪魔に加担していると思える。 それを弁護士の仕事としていくら正当化する理屈を並べられても、結果として悪を助長していることが引っかかり、モヤモヤしたものが鬱積する。 この映画はそんな普段感じている鬱憤をうまく突いていて、サスペンス性もあるので最後まで興味深く楽しめた。  ただ、夢オチのようなものが入るとどうしても仕上がりが軽くなる。 法廷サスペンスのようなストーリーが途中からオカルトチックになり、でもどこかユーモラスでもあるので怖さはなくてファンタジーのようなライトな感じに。 そこは確信犯的にやってるようだが、好みの分かれるところだろう。  悪魔の誘惑をケビンが最終的に拒絶して、その試みは失敗したかのように思えたけれど、実はまだ悪魔の大好きな虚栄のワナから逃れられていない。 悪魔の計画は続いていることが示唆されているけど、それにしてはスケールが小さいような…。 悪夢の幻想体験を経たケビンが、新聞記者の取材をきっかけに前回同様の道をたどる様がイメージしにくいので。  アル・パチーノは適役で、その存在感はさすが。 シャーリーズ・セロンも体を張った熱演で、心が壊れていく様子がリアルだった。 この二人は主役のキアヌよりインパクトが強かったかも。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-07 22:05:20)
628.  マルホランド・ドライブ
初見ではさっぱり理解できず。 夢か幻想が混じっていることはわかるけどその境目がはっきりせず、意味がわからず途方にくれて、思わず解説サイトをあさってみることに。 これほど置き去りにされた感覚は寺山修司の『さらば箱舟』以来か。 デヴィッド・リンチや寺山修司のアングラ系作品は難解で頭が混乱して疲れるので苦手。 一つの不明点でもあればそこに引っかかるタイプだと、イライラしてフラストレーションが溜まるばかり。 感性で観るのがいいようで、論理的に納得しようとすると迷路にはまる。 ナオミ・ワッツの魅惑の裸体のことなど吹っ飛んで、超難解な問題を必死で解こうとあがき出す。 本作はとても自分の手には負えない。 人の解説など参考にせずに自力ですべて感じ取れた人に畏敬の念を抱いてしまう。 解説を踏まえた上で見直すとなんとなくわかったものの、こういう世界観はやっぱり合わないし、同性愛的なドロドロした要素も苦手。 クオリティは高いけど、初見でわからないのも当たり前のような作り方って研究対象ではなく娯楽を求める映画としてどうなの?って気持ちも。
[DVD(字幕)] 3点(2013-07-07 22:03:57)
629.  ミッドナイト・ラン
ギャングに命を狙われる会計士と、賞金目当てで会計士を捕まえる警官崩れのロードムービー。 利害の反する二人に次第に友情が芽生えるというオーソドックスなパターン。 追いかけっこに出し抜き合戦と、殺伐としたところはなくてどこかほのぼのとしている。 なので、誰もが安心して楽しめる映画。 勝って損はない安心安定の定番商品という感じ。 その分、刺激が足りないような気もするが。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-06 22:54:43)
630.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 
ストーリーに一本の太い幹があるわけではなく、幾つかのエピソードによってできたオムニバス形式の映画。 起承転結のはっきりした盛り上がりのある映画ではないので、ちょっと苦手なタイプ。 でも、人間が立体的に描かれて体温を感じるような映画になっている。 人間はウソをつかずには生きていけない生き物だ。 ちょっとした見栄でついついてしまうものや、相手を思いやってのものなど、種類はさまざま。 ウソがキーワードになっていて、人と人とが触れ合いぶつかる中で、裏側にある隠れたものが見えるたびに、その人の人生が感じられる。 ブルックリン版「人間交差点」のよう。 ラストのオーギーとポールの会話は、言葉の裏にあるものが深くて、最初は意味が汲み取れなかった。 お婆さんとオーギーがお互いウソだとわかっていながらの交流は、温かくてほろ苦くてなんだか胸に迫る。
[DVD(吹替)] 7点(2013-07-06 22:52:52)
631.  俺たちに明日はない 《ネタバレ》 
アメリカンニューシネマを代表する『明日に向かって撃て』と共通点がいくつか。 ただ、切り口がまったく違うので好き嫌いが分かれるだろうけど、あちらのほうがずっと好みに合う。 それはキャラの違いが大きいのかも。 もともとはコンビニ強盗のせこい小悪党なので、大物感がない。 マフィアでもなく、銃のスペシャリストとか才能に秀でたわけでもない。 その分リアルではあるけれど、カッコいいとは思えない。  クライドが廃業になった銀行に押し入り、そこにいた行員をわざわざ連れ出しボニーに説明させるくだりは笑える。 そういうところは憎めないけど、写真のポーズからも感じる英雄にでもなったような自己陶酔がカンに障る。 暴走族や不良にあこがれる頭の悪い中高生みたい。 無軌道で稚拙だから、強盗の成り行きで人も殺してしまう。 そういう犯罪は今の日本でもニュースでときどき報じられるので、現実の嫌な気分を思い出させる。 物語の中だけで楽しむには、犯罪者という人物像の輪郭がはっきりしすぎているのだ。 それはマイナスだけでなくプラス面もあって、蜂の巣にされるラストシーンが生々しく活きてくるし、二人の最後にふさわしい名場面となった。 もしブッチとサンダンスのように銃撃前で終わっていたら、フラストレーションが溜まっていたところだ。 二人に好感を持つかどうかでラストの受け止め方が全然変わってくるだろう。 まったく共感を覚えなかったので、喪失感よりもスッキリしたというカタルシスのほうが大きかった。  警官サイドも人数をかけて何度も捕まえそうになりながら、素人のような寄せ集めグループに手こずりすぎ。 ボニーは母に会いたいと抜けたがるし、クライドの兄嫁とはよくある小姑のような仲違い。 犯罪組織の内部抗争というより、二世帯同居のトラブルでしかない。 実話ではもう少しプロらしい犯罪グループだったのだろうか。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-05 23:35:35)
632.  パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》 
脱獄犯ブッチと少年の間に芽生えた友情のようなもの。 それはストックホルム症候群だったのか、父子と重ね合わせた絆だったのか。 どちらにしても、少年にとっては好感を持った大人を銃で撃ってしまったんだからトラウマになりそう。 ケビン・コスナーと子役はとてもいいのだけど、ストーリーはイマイチ。 犯罪分析官サリーの存在価値がほとんど感じられないし、警察署長もブッチの人物像を浮かび上がらせるエピソードが少し弱い。 ブッチが黒人農夫を殺そうとした裏づけとなる過去の体験を、もう少し明確に描いてほしかった。 そこが不十分だったため、少年や農夫の家族の目の前で殺害しようとしたことに違和感があった。 感動ものとして誰かに感情移入するまでには至らないため、ラストシーンでは泣けず。
[DVD(字幕)] 5点(2013-07-05 23:33:59)(良:1票)
633.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
デニーロの演技が見事。 コミュニケーションがうまくとれずに孤独感に苛まれる。 好きな女に対する真心を不当に拒絶されたと思い込んで憤る。 相手の気持ちを汲む能力がなく、自分勝手な思い込みで行動するのが痛々しい。 だから周囲も距離を置き、ますます孤独感を深めていくという悪循環。 自省することがまったくないので、悪いのはいつも相手や社会というのがお決まりコース。 ヘドロのように負の感情が溜まっていく様子がリアル。 社会の底辺で暮らすどうしようもない閉塞感から抜け出したい思いも手伝って、街のゴミを片付けるという大義名分のもとに暴走。 やることなすこと終始ズレてる感じ。 ベトナム戦争の後遺症や社会の暗部が、病んだ人間を生んでいるという側面はあるけど、こういう人格障害的なコミュニケーション能力の低い人はそういうことに関わらず存在する。 日本でも問題になった通り魔事件と、犯人像に共通点がある。 鬱憤ばらしの対象が、悪人だったか、普通の人々だったか、子供だったかという違いはあるけど。 トラヴィスが殺害したのは悪事を働いている人間だったので、家出して売春していた少女の親からは感謝もされたが、本人はただ自分自身のガス抜きをしただけだし。 閉塞感や孤独感を抱えている人間は今の日本にだっていくらでもいるだろうし、そういう気持ちと折り合いをつけて生きていかなきゃいけない。 鬱屈した人間をよく描けているとは思うが、こっちまで病んできそうなブルーな気持ちにさせられるので、主人公も映画も好きにはなれない作品。
[地上波(字幕)] 5点(2013-07-04 21:02:46)
634.  ペイ・フォワード/可能の王国 《ネタバレ》 
クソみたいな世界を変えるために、三人に善意を渡してその輪を広げていく。 善意のマルチ商法的拡散ともいえるが、ユートピア的アイデアでうまくいくはずもない。 それで世界がよくなるほど性善説はとれないけど、理想としてはそうあってほしいとは思う。  火傷のコンプレックスから勇気を出して踏み出したシモネット先生と、それを受け入れたアーリーン。 母との情事が少年に見つかって慌てふためくシモネット先生が微笑ましい。 シモネットには暴力父にガソリンで大火傷を負わされた酷い過去があり、少年に自分の姿を重ねて気にかける。 この三人を軸に話は展開していくが、これらの役を演じたオスメント、ヘレン・ハント、ケヴィン・スペイシーがとてもいい。  少年が苛められている同級生を助けて殺されてしまうのは、現実を思い知らされる。 現実社会のニュースでも同様の事件が報じられるたびに、正義感や誠実さがバカバカしくなってくる。 追悼に集まる群衆の姿は、少年が大きな影響を残したという救いとして描かれたのだろう。 でも、それは本当の救いとは感じられず、映画としては少年を死なせてほしくなかった。 後味はけっして良くない。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-02 22:15:22)
635.  フェイス/オフ 《ネタバレ》 
潜入捜査に皮膚移植してギャングと入れ替わるなんて、マンガのようなストーリー。 『転校生』のようにファンタジーというわけではなく最新医療的な説明は入れている。 ただ、そこにはリアリティの欠片もない。 ツッコミどころは満載だが、そういうことを無視して見るなら娯楽作品としてはおもしろい。 二人の主役の善人と悪人の演じ分けが見事。 他人になることで、これまでの自分の姿が違った角度から見えてくる。 派手なアクションだけに頼るのではなく、微妙に変化していく心理描写も意外とちゃんとしていた。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-01 22:40:25)
636.  恋愛小説家 《ネタバレ》 
冒頭から作家の嫌味な偏屈ぶりがすごくて、いざこざを起こす隣人でなくとも腹が立ってくる。 ということは、キャラが個性的にうまく描かれているということだろう。 精神分析医に掛かっている主人公は、神経症的な症状で不自由な自分をもてあましている。 言わずもがなのことを言ってしまう不器用な男。 憎まれ口と空気の読めなさで人の神経を逆なでして怒らせてばかり。 キャロルといい雰囲気になっても、また場違いな発言をしないかとハラハラしてしまう。 こんなウザい変人はとんでもないと思っていたのに、いつしか肩入れしてしまう。 美男美女とはかけ離れた誰も羨みそうになかった二人が、最後は素敵なカップルに見えてくる。 この二人でラブストーリーが成立してしまうとは。 もうそれだけで不思議なマジックにかかった気分。
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-01 22:38:47)(良:1票)
637.  エレファント・マン 《ネタバレ》 
昔、テレビで観たときはおっかなびっくりだった記憶が。 ラストシーンの意味もわかっていなかった。 観直してみると、人間の本質的なものを描いた中身の濃い映画。  見世物小屋での動物並みの扱いと、病院での待遇は天と地の差。 やっと人間らしい生活を与えられたとき、金儲けを企む病院警備員の手引きで見物客が病室に潜入したシーンは胸が痛い。 心優しいメリックを弄ぶ醜悪な人間たちに殺意さえ沸く。 ただこの見物客と、劇場でスタンディングオベーションする客との間にどういう差があったのか。 同じ人間でも、その状況次第でどちらにでも転んだように思える。 エリックをからかって追い回した少年たちも、たいした罪の意識もなくやっていることが残酷で、イジメの構造の一端を見る思い。 病院の会議で、化け物の世話など論外だと追放を強硬に主張していた評議委員が、女王の親書に黙って意見を変えるのが痛快。 嫌悪感を露にしていた師長の変化と、メリックを脱出させた見世物小屋の仲間の温かさも心に染みる。  メリックは初観劇の興奮が覚めやらぬ中、大聖堂の模型を完成させて、安らかな死の床に就いた。 これ以上の幸福は望めないという思いもあっただろう。 その選択の裏に、いかに苛酷な生活を強いられてきたかがうかがえる。 死によって、地獄のような生活に戻ることなく、人としての永遠の尊厳を手に入れることができたのだから、その選択は間違っているとは言えない。
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-01 00:15:35)(良:1票)
638.  プリティ・リーグ 《ネタバレ》 
ストーリーはなんてことないのだけど、キャラがいい。 キレキャラで怒鳴り散らしてばかりの監督が、決勝での痛恨のエラーに怒りを抑えて不気味な笑みで慰めている姿が怖いやらおかしいやら。 ブサイクな選手は顔がわからないように広角で撮るシーンが笑える。 姉妹が軸になったストーリーで、妹の姉に対するコンプレックスと僻みが強く、それでも姉は妹をちゃんと愛している。 ラストのおばあちゃんになった選手たちの姿が、若かりし時の輝きを一層感じさせる。 でも、そこで姉妹が久々の再会ということは長年音信普通だったってことで、二人の間に確執が残っていたのかちょっと気になる。 人数の多いチーム競技を素材にすると、連続ドラマならメンバーそれぞれの掘り下げができるけれど、2時間程度の映画ならどうしても浅くなってしまうのが惜しい。 野球ものではマンガにも優れた連載が幾つもあるので、そういうのに慣れていると少し物足りなく感じてしまう。
[インターネット(字幕)] 5点(2013-06-29 23:46:36)
639.  天使のくれた時間 《ネタバレ》 
コンビニでトラブっていた黒人と関わった次の朝、まるっきり人生が変わっていた。 人生の分岐点で別な決断をしていたらとふと考えることが誰にだってある。 愛する家族と過ごすごく平凡な生活が、一番幸せな人生。 よくあるテーマなのでストーリーの流れも予測がついて意外性はないけれど、普遍的なテーマで感情移入しやすいのと役者がいいので引き込まれる。 ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、それに子役もすばらしい。 こんなチャーミングな奥さんと愛らしい子供がいるなら、大抵のことなら我慢できそうで、価値観が変わっていく男にも共感できる。 ラストの空港でのシーンは感動的で、コーヒーを飲みながらの会話が想像できて楽しい。 はしゃいだりふざけたり、お茶目でセクシーなティア・レオーニに魅了されて+2点。  コーヒーを飲みながら会話が弾むラストが絶妙。 突然元彼が現れてヨリを戻そうとしても、成功しているキャリアウーマンなら簡単に翻意するわけがない。 その後やっぱりそれぞれの道を歩むのが一番現実的だけれど、この映画はファンタジーなのだからもしかしたらと夢を持たせるラストがふさわしい。 「素晴らしき哉、人生!」を彷彿させるような後味の良い映画。
[DVD(吹替)] 9点(2013-06-29 23:43:43)(良:1票)
640.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 
ジェニーが死ぬとは思わなかったので、和解した父親と津波に飲まれるシーンが一番印象に残る。 一人のスーパーヒーローによってみんなが救われる某作品と違って、救われない人も多くて明暗くっきり分かれた分、リアリティを感じる。 群像劇としてそれぞれの人生が描かれているので、派手なアクションものではなく、ちゃんとした人間ドラマを見せてくれる。 ただ、彗星を爆破するのに、人類の命運がかかってるのだから、二の矢、三の矢の宇宙ロケットを用意しておけなかったのか。
[インターネット(字幕)] 6点(2013-06-28 21:21:16)(良:1票)
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