1021. 砂丘
このサイケデリックな開放感とダラダラ感が、いかにも70年。全体のバランスなどまったく考えていない構成がよろしい。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-28 23:03:44) |
1022. ファミリー・ツリー
言わんとすることは分からないでもないし、絵として優れたショットも見受けられるのですが、全体の進行が頭で考えて作った感に満ちており、何かが動き出すという感覚が感じられないのです。そういえばこの人は、サイドウェイやアバウト・シュミットでもそんな感じだったなあ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-28 02:58:51) |
1023. イエロー・ハンカチーフ
《ネタバレ》 あれだけ独立した世界として完結している原作を、一体どうやってリメイクするのかと思っていたのだが、意外に、変えられる部分は変えていて、頑張って作っていると感じた。導入部の静謐な雰囲気はなかなかのもの。ただやっぱり、あの耐え忍ぶヒロインの凛とした誇りは、倍賞千恵子でないと難しいかな・・・。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2012-10-27 00:00:28) |
1024. ランボー3/怒りのアフガン
結局やはり、一作目とは全然別の作品。大体、ランボーをコントロールできるほどの歴戦の勇士であるはずのトラウトマンがあんな扱いって、そもそも続編を真摯につくろうという意思が感じられない。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2012-10-26 00:44:14) |
1025. 人生万歳!
アレン作品にしては見やすく違和感が少ないかと思いながら見ていましたが、結局ドラマらしいドラマはありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-10-22 01:55:55) |
1026. 最後に恋に勝つルール
くっつきそうで別れそうでという微妙な関係がもたらす切なさを出したかったのでしょうが、肝心の描写自体が凡庸というか無内容なので、何も面白くないのです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-10-20 02:31:25) |
1027. モ’・ベター・ブルース
もっとノリノリの展開を勝手に予想していたのですが、えらく真面目でゆったりじっくりした作りでした。しかし、描写が表層的で平坦なため、途中でだれます。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-18 02:24:40) |
1028. ヘルプ 心がつなぐストーリー
《ネタバレ》 前半は人間関係がちょっと分かりづらいのだが、それが整理されてきた中盤以降からは、全体が一体となってドラマが展開する。ただ、テーマへの突っ込みはやはり表層的で浅い。導入部と結実部分で視点が異なっているのも、それを象徴している。それを救っているのは俳優陣の達者な演技。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-10-16 00:42:02) |
1029. アパルーサの決闘
《ネタバレ》 前半は、真面目に作られているとは思いますが、何も逸脱がなくて面白みがない。後半は、目新しいことをしようとはしていますが、結局まとまりがつかなくなって拡散してしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-10-10 02:00:05) |
1030. みんな元気(2009)
《ネタバレ》 終始、画面や背景が明るすぎるのが気になりました。これでは登場人物は何の悩みも葛藤もないことになってしまいます。ラストに向けての展開もそのまま一直線という感じで、何とも予定調和的。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-04 01:35:33) |
1031. ドラゴン・タトゥーの女
いくら周りをいろいろと考えてデコレートしても、肝心の謎の設定やその解決が平坦な上に新鮮味がないため、あまり意味がないのです。ルーニー・マーラのキャラクター創造力だけで2時間半は辛いと思う。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2012-09-10 23:26:17)(良:1票) |
1032. イントゥ・ザ・ワイルド
ありがちなエピソードつぎはぎロード・ムービーを危惧していたのだが、この出来の良さには驚いた。ショーン・ペンという人に監督の才能まであるとは思わなかった。余計な発想一切なし、ただアラスカを目指したいからと、粛々とそれに向けて進む主人公。そのコンセプトで作品全体が確実に統一されているし、陳腐な「自分探し」などとは無縁な潔さに溢れている。主人公と接する人はみんなどこか主人公と同じ匂いがするし(トレイシーだけ浮いている気はするが)、妹のナレーションを挟んでいく構成も効果的。遠・中・近や動・静を使い分けるカメラワーク、静謐ささえ感じさせる音楽もセンスが良い。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-08 00:50:13) |
1033. フリーダム・ライターズ
起こった出来事の表面をなぞっていっただけのような感じで、なぜそれが起こりえたのかということについての掘り下げが浅すぎ。ラップの挿入曲に韻をつけた訳を当てていった訳者の方の頑張りは見事だった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-09-05 23:33:04) |
1034. ヒューゴの不思議な発明
映像の美しさには終始見入ってしまったのですが、それ以外の要素が何もありませんでした。冒頭で、時計台の中に潜む少年という、実は映像の見た目とは逆の、陰鬱で屈折した魅力的な謎を提示していながら、それがその後につながっていないのです。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2012-09-04 01:14:07) |
1035. ストレンジャー・ザン・パラダイス
《ネタバレ》 結局誰も何もしないんですが、その登場人物におつきあいするがごとく、じーっと動かない、正面から撮らない、突然気まぐれっぽくシーンが終わる、という撮影と編集のコンセプトが凄いし、そのまま作品全体を通してしまったぶれなさっぷりも凄い。このインパクトがすべてですね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-01 23:11:51) |
1036. アベンジャーズ(2012)
《ネタバレ》 ここまでの集大成にして、実はこれこそが後に続くためのスタートだった、という、よく考えると驚くべき作品。●再見してすっごく今さら気づいたのですが、視覚効果や音響効果の数々、そしてキャラクター集合のお祭り感もさることながら、会話や台詞の一つ一つがきちんと削ぎ込まれている。登場人物が強いだけではなくて頭も良いことが示されている。だから、見ていて心地良いし、ちょっと見始めたらそのままずっと見入ってしまうわけです。 [映画館(字幕)] 6点(2012-09-01 22:55:44) |
1037. コーチ・カーター
《ネタバレ》 バスケットのシーンは、ほかのバスケ映画、いやほかのスポーツ映画全般を通じてもトップクラスなほど迫力が溢れているのですが、それ以外のところがほとんどすべて予定調和的で、学園スポーツものの定番パターンを順々になぞっていっただけなのが痛い。つまり、この作品で光っている部分の源は、映画の力ではなく、バスケットの力なのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-09-01 00:27:16) |
1038. フローズン・リバー
じっと息をひそめているような独特の雰囲気は悪くないのですが、全体の描写や登場人物がとっている行動がすごく観念的というか、「こう動かしたいからこう動かす」に見えてしまうのです。登場人物の背景や日常が見えないのです。全体的にカメラがやたら近すぎるのも残念でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-26 00:53:57) |
1039. ダークナイト ライジング
《ネタバレ》 3時間の間片時も飽きさせない大風呂敷拡げ力は、やはり素直に凄いと思う。前作に比べると思索性という点では少し落ちるが、三部作の総括としては十分すぎるほどの内容。ただし、これだけのネタと素材を揃えておきながら、随所でカメラがいい加減なのが気になった。 [映画館(字幕)] 7点(2012-08-25 23:35:36) |
1040. ロッキー・ザ・ファイナル
《ネタバレ》 導入部の静謐な雰囲気が実にいいのです。チャンピオンの栄光の時期は完全に過去のものとした上で、未練も煩悩もなく、地道で穏やかな生活を送っているロッキーが、1~5のどれとも違うキャラクターとしてきちんと再生していて。しかし、そこの出来が良いからこそ、それをひっくり返して試合に挑むところの動機付けは難易度が高くなってしまうのですが、やはりその辺はあっさりしていました。しかし、試合終了後にリング上でポーリーに向けた一言がすべてを説明しきっているので、許す。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-23 02:14:33) |