1161. ダーティハリー5
出だしの80'sまるだしのBGMからして、これはハリーではないと強く感じさせてしまうわけですが、はたして中身についても、何のテーマ性もないただのポリスアクションでした。しかし、ニーソンにもクラークソンにもジム・キャリーにも、こんな超B級の役を演じていた頃があったんですね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-05-15 03:21:19) |
1162. めぐり逢わせのお弁当
《ネタバレ》 設定からしてルンルンなラブコメを想像するのだが、進行の雰囲気は異様に暗い。それぞれが手紙に書いていることは、やたらとディープな内容だし、そもそもそれぞれが穴に向かって語りかけるがごとく、言いたいことを一方的に言っており、双方向のコミュニケートが成立しているとは言いがたい。これは2人が会ったりすることはありえないな、と思っていたらやはりその通りで、それどころか終末部分はむしろすれ違いの方が際立っている。そうすると、作中で唯一、力強い口調で断定されていた、終盤の配達おじさんの言葉だけが、この作品の真実を意味していたら?と考えると、楽しすぎて仕方ないのです。はたしてサージャンという人物は、実在したのでしょうか? [映画館(字幕)] 6点(2016-05-13 23:01:16) |
1163. アウトブレイク
《ネタバレ》 前半の忍び寄るウイルス拡大のスリルはなかなかだったのですが、後半が・・・何よりもまずいのは、ホフマンが突然スーパーマンになってしまったこと。変装して脱走するわ、テレビ局は占拠するわ、ヘリチェイスまでかましてしまうわで、ウイルスの恐怖もどこかに行っちゃってます。それに、最後に進路妨害というおいしい場面があるのだから、そこで初めて操縦素人のキューバが必死で操作して何とか対峙する、の方が良かったんじゃない? [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-09 00:46:01) |
1164. ダーティハリー4
《ネタバレ》 今度はイーストウッド自ら監督に乗り出した上に、共演は気心知れたソンドラということで、全体としては要所要所でほどよく引き締まっています。1ほどではないにしても、2や3よりはずっと上ですね。ただちょっと、人がえらく死にすぎなのは、かえって途中から緊張感を削いでいますが。あと、80's前半丸出しの(というより「昭和50年代丸出しの」と言いたくなる)ロバータ・フラックのテーマ曲が良い感じです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-05-08 03:22:59) |
1165. ファイナル・デスティネーション
《ネタバレ》 最初の飛行機の爆発シーン(現実の方)の容赦なさにはびっくり。あれはなかなかインパクトがあったが、教師の惨殺シーンあたりから描写がしつこくなってきて、かえって緊張感を削いでしまっていた。ラストなんかは完全にコメディの世界ですね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-05-08 00:46:54) |
1166. アップタウン・ガールズ
《ネタバレ》 特に新鮮味も何もない、最初の設定からほとんど予想できるとおりの内容。ラストの盛り上がりで何とか形になったような感じ。ただし、"Molly Smiles"は良い曲だと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2016-05-07 00:16:45) |
1167. S.W.A.T.
《ネタバレ》 せっかくのSWATなはずなのに、隊員の能力が普通の警察以下という点ですでに駄目。被拘束者を簡単に奪われているとかいう点以前に、個別の動作や表情に緊迫感や実力というものをまるで感じない。何かやりそうな感じで登場したミシェル・ロドリゲスもただ加わっていただけだったし、何だったのという感じ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-05-06 02:50:54) |
1168. 11人のカウボーイ
《ネタバレ》 ホノボノムード全開の前半はあまり面白くないのですが、終盤のウェインとロングヘアーの対決の結果にはびっくり。その前に追跡を察知し、襲撃も想定している台詞があったので、まさかそれはないと思っていたのですが。途中までは区別がつかなかった少年たちも、ここから俄然良い顔つきになっています。あと、お姉ちゃん集団のその後が気になる・・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-06 00:23:00) |
1169. ウルフ・オブ・ウォールストリート
これまでのスコセッシ&ディカプリオ作品では、一応決まった題材があって、その中でディカプリオをどう生かすかということをとりあえずスコセッシは考えていたっぽいんだけど、この作品はもはや、主人公のジョーダン・ベルフォートがどういう人物だったのかなど、スコセッシにとってはどうでもよい。ディカプリオのハイテンション&力こもりまくり演技が、果たして何時間持たせられるのかという壮大な課題に敢然と挑戦した、純然たる体力勝負トライアスロンワールドです。それでいて映画としてはきちんと成立しており、なぜか3時間中だるみせずに続いてしまうという、ある意味奇跡のような作品です。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-05-03 03:02:11) |
1170. アメリカン・ハッスル
まあ、これだけのキャスティングなんで、達者な役者の皆様の安定した芝居を鑑賞するだけで、140分十分楽しめるのですが。しかし、制作側の方は、その役者陣を使いこなすだけで手一杯だったのか、その上に立つ演出の方向性までは固まっていませんでした。いっそ、もっとコメディチックな部分を強調した方がよかったのでは? [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-05-02 01:50:17) |
1171. ダーティハリー3
《ネタバレ》 2よりもさらに作りは大味なのだが、「とにかくキレて悪をぶっ放す」という線で統一しているのは、2よりもむしろ1に忠実な作りを感じさせる。犯人団がわざわざ逃げ場のないアルカトラスに立てこもるのはどうやってもありえないが、実は一番凄いのは、無邪気に登場する女性相棒刑事も最後は容赦なく殺していること。大抵の映画なら、このパターンは、何だかんだあって最後はいい雰囲気の名コンビになります、なんだけど、ハリーの鉄則(相棒は必ず不幸な目に遭う)の前には女だろうが関係ねえぜ、という制作者の不敵な態度が垣間見えて、この一貫性が作品を救っています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-01 00:32:28) |
1172. バンド・ワゴン(1953)
どのシーンでも明るく楽しく大騒ぎしているだけなので、歌やダンスとしての表現は一部感じられても、映画としての表現が感じられませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-04-30 16:54:11) |
1173. ダーティハリー2
ダーティハリー以上にダーティな敵方のおかげで、ハリーの立ち位置が全然はっきりしない。それに加えて、ここぞというところからの終盤の20分のダラダラぶりが、見た後の印象を大きく損ねています。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-04-26 01:15:13) |
1174. ヒューマン・トラフィック<TVM>(2005)
《ネタバレ》 3時間近くありながら、無駄なシーンがほとんどなく、しかも省略できるところはしっかり省略している。その中で、絶望的なほど手がかりのないスタートから、地道に一歩一歩を積み重ね、いつしか包囲網が完成していく過程が、まるでじわじわ攻めてくる満潮を見ているようである(しかも、適度に伏線と回収も埋め込まれていて、同時に高水準のサスペンス作品としても成立している)。サザーランドとカーライルの演技も充実しているし、劇場でそのまま上映しても全然おかしくない内容。 [DVD(字幕)] 7点(2016-04-22 01:47:49) |
1175. 荒野の決闘
とにかく描写が継ぎ接ぎ的で、一貫性がなくて、登場人物に主体性がなくて・・・どこまでいっても緊張感が少しも出てきませんでした。100分弱とは思えないほど長く感じました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-04-20 02:33:38) |
1176. 人生の特等席
《ネタバレ》 スカウト業を娘に継承していく主人公の姿を、イーストウッドは監督業をロバート・ロレンツに継承する自らの姿に仮託したのだろうか。そうだとすれば、彼は自ら主演すべきではなかった。長年にわたる自分のボスが主演ということで不必要に緊張したのか、この演出自体がすでに、直球は打てないことはないけどカーブは全然打てない、という状態に陥っている。もっと無名か中堅クラスの俳優にしておけば、エイミー・アダムスもティンバーレイクも伸び伸びと芝居ができたかもなあ、などと思ってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-04-17 00:09:31) |
1177. スター・トレック(2009)
頑張って盛り上げようとしている努力は分かるんだけど、何でつまらないのかと思ったら、危険の設定とか煽り方とかが、ことごとくどこかで見たシーンばかりなのですね。つまり、この味方とこの敵の衝突によって起こる何かというものがないので、ドラマが存在しないのです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-04-10 01:22:47)(良:1票) |
1178. ラブ・オブ・ザ・ゲーム
ストーリーも場面設定も台詞も、すべてがものすごく安易。一番の問題点は、登場人物が自分の心理を自分で説明してしまっていること。脚本書いてて、これではまずいと思わなかったのだろうか。ケビン・コスナーには格好良さなど期待していないが、ヒロインもあまり美しくないのというのも困りもの。 [DVD(字幕)] 4点(2016-04-09 15:02:20) |
1179. 夢を生きた男/ザ・ベーブ
《ネタバレ》 伝え聞く数々の逸話が正しければ、ベーブ・ルースという人は、野球上の業績では偉人であっても、それ以外の部分では何ら学ぶべきところはなく、むしろ目の前にいたら腹が立つというか、あまり一緒にいたくないタイプの人物であるので、このようなドラマの形で伝記として提示されても、あまり興味は引かない(ドキュメンタリーなら見てみたいが)。ただし、最後のいかにも衰えて弱々しくなった姿と、選手としては偉大だった彼が監督としてはどこからも誘われなかった冷厳な事実はなかなか印象的だった。 [DVD(字幕)] 5点(2016-04-07 23:43:24) |
1180. 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
《ネタバレ》 いろいろ頑張って作っている気配はあるのですが、それがことごとく空回りというか・・・敵役がブルーム、ヴァルツ&ミケルセンなんて超豪華ラインナップなはずなのに、全然使いこなされていない。全体的にサブキャラがごちゃごちゃしていて、見せ場の勢いを削いでいる。エンターテインメント作品として最後まで走りきる力はありましたが、よく振り返ってみると、ジョヴォヴィッチの潜入時のセクシーコスチューム以外、中身があまりありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-04-05 02:53:31) |