1341. ミセス・ダウト
ロビン・ウィリアムスのコミカルな演技は一見の価値はあるかもしれないけど、映画全体としては、あまりにバタバタしすぎて落ち着かなかった。テンポも良くなく、鑑賞中に心地よさがなかった。 4点(2003-10-17 13:46:10) |
1342. ピノキオ(1940)
子供の頃は何気なく観ていたけど、考えてみればもう60年以上も前の映画で、その時代にこれほどのアニメーションを作り上げたことにまず感慨深さを感じる。古き時代のディズニー映画は、確実に大人が見るということもあるせいか、実に芸術性が高い。技術的には、確かに近年の作品の方が映像が綺麗で見やすいけど、映画作品としての深みを感じるものが少ない。思うに、アニメーションを作る上で重要なことは、より実写に近い滑らかさを出すことではないと思う。アニメーションである以上、アニメらしい動き、滑らかさを出すこと求めるべきではないかと思う。 8点(2003-10-17 00:48:22) |
1343. 王さまの剣
すっとぼけた魔法使いのレクチャーを受けて、しがない少年が伝説の王になるというストーリーが実に魅力的だった。幾種かの小動物の生活を体験することで人間的に成長していく展開がとてもファンタジックで楽しい。憎まれ口をたたくフクロウや魔法使いのライバルの魔女と脇のキャラクター性も秀逸で味わい深い。あまり有名ではないけど、ディズニー映画の隠れた名作であることは間違いない。 9点(2003-10-17 00:30:03) |
1344. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
美しい映像というのは作品を語る上でよく出る言葉であるが、この映画の場合、素晴らしいものは、その美しい青である。海というものはその存在のみで美しく、素晴らしいものだが、その魅力を100%映像として引き出すのはとても難しいことだと思う。この映画の偉大なところは、海の青を、その魅力を全力をもって映しつけ、主人公の海に対する狂おしいほどの純粋な思いを描き出したことである。 8点(2003-10-16 01:36:26) |
1345. シザーハンズ
数あるヒット作・名作に出演しながらいまだにこの映画が代表作の一つとして上げられることが多いジョニー・デップであるが、それはやはり今作で演じたキャラクターの強烈さ故であることは間違いない。ティム・バートン監督の異色作をこれほどまで万人に受ける映画へ昇華させたのは、デップが演じた切ない怪人のあの深い眼差しだったのだろう。 7点(2003-10-16 01:28:45) |
1346. デビル(1997)
まあ予想できたところではあるけど、新旧2大スターの共演という宣伝文句だけでその魅力を使い果たしてしまっているような映画だった。「ザ・メキシカン」は観ていないけど、ブラッド・ピットは、個性的な映画に挑戦する一方で明らかに駄作になりうる映画にもあっさりと出演してしまうから困ったものだ。 2点(2003-10-16 01:12:18) |
1347. ハートブルー
サーフィン、スカイダイビング、追跡劇と映像的な見応えがあった。全体的なストーリーはいまいちだけど、パトリック・スウェイジとキアヌ・リーブスの2人の男の対峙はカッコ良く映画的な魅力はあった。 6点(2003-10-15 21:52:05) |
1348. ダブル・インパクト
「くっだらない」と言いたい映画だけど、良い意味でも悪い意味でもヴァン・ダムらしい映画と言えるかもしれない。アクションスターとして有名だけれど、もはや州知事まで登りつめたシュワルツェネッガーほどのスーパースターにはなりきれなかった根っからのB級っぽさこそ、今やジャン=クロード・ヴァン・ダムという俳優の魅力と言えるのではないか。だが、この映画はつまらない。 3点(2003-10-15 21:42:21) |
1349. マーズ・アタック!
公開時劇場で観た時は間違いなく「駄作」と言い切りたい印象だったんだけど、今考えると、あの超豪華キャスト陣を惜しみも無く殺していく破天荒な展開や徹底してチープに造型した宇宙人や宇宙船にティム・バートンならではの作家性を感じる。あれ以来観ていないけど、再度見れば評価は変わってくるだろう。 5点(2003-10-14 15:33:18) |
1350. フック
スティーブン・スピルバーグ監督作の中の数少ない駄作のひとつであることは間違いないと思う。豪華キャストで見所がないわけではないが、内容のわりに盛り上がることなく終わってしまった。スピルバーグには珍しく全体的に完成度が低かった。 3点(2003-10-14 15:28:19) |
1351. 告発
ケビン・ベーコンは全体的に秀逸な演技を見せてくれたが、特に娼婦にフェラをしてもらうシーンの演技がとても切なく深いものがあり巧かった。あまり評価されてないけど、クリスチャン・スレーターの演技もなかなか良かったと思う。物語の核となる2人の配役がこの映画の成功を決めたと思う。 8点(2003-10-14 15:25:10) |
1352. ショーシャンクの空に
数多くの映画を観てきて何十本かに1本とてつもなく大きな衝撃を受ける映画に出会うけど、今作は紛れもなくその1本だった。こういう映画の感想は言葉にするとあざとくなって嫌なんだけど、あえて言うならば、今作ほど「爽快感」を真に感じる映画は他にない。もう、ただそれだけです。 10点(2003-10-14 15:13:37) |
1353. ブロークン・アロー
もちろん「フェイス/オフ」ほどの芸術性はなかったが、ジョン・ウーがハリウッド進出の試金石とした部分は大きかったと思う。「フェイス~」でのジョン・トラヴォルタの悪役ぶりも今作での手応えがあったからこそのものだったに違いない。 6点(2003-10-14 15:04:48) |
1354. デッドマン・ウォーキング
安易に感動を強調するテイストに仕上げてはいないので、むやみに心が揺さぶられるということはなかったけど、心の奥にずうんと響くものはあった。死刑判決が下るほどの犯罪を犯した死刑囚が主役なわけだから、手放しに主人公に同調することは出来ない。作り手としては非常に難しい題材であったはずであるが、見事に上質なドラマとして仕上げたティム・ロビンス、ショーン・ペン、スーザン・サランドンに拍手。 7点(2003-10-14 14:55:20) |
1355. 12モンキーズ
まずテリー・ギリアムの特異な世界観に圧倒される。特に未来の世界のそれは秀逸で異世界を映し出すようであった。その映像世界と同調するようなストーリー展開とテーマ性はまさに衝撃的であった。未来を変えようと奔走する主人公、しかし運命は変えられず文字通り悪夢が現実となる。元ネタは短編映画「ラ・ジュテ」からであるが、哲学性と宇宙的思想からなるこの物語の独創性は素晴らしい。 9点(2003-10-14 14:48:30) |
1356. ダンテズ・ピーク
災害パニック映画が流行っていた時期に公開された映画で、全体的にありきたりさはあるけど、パニック映画においてはある種のB級的なありきたりさを望むところもあるのでストーリー展開に問題はなかったと思う。売りであるCGも迫力があり緊迫感のある映像を見せてくれた。ジェームズ・ボンドではないピアース・ブロスナン、サラ・コナーではないリンダ・ハミルトンが興味深かった。 6点(2003-10-14 14:27:09) |
1357. 身代金
メル・ギブソンの大根役者ぶりも手伝って全体的には凡庸な感じの誘拐サスペンス映画だったけど、犯人役を演じたゲイリー・シニーズの存在感が大きく作品の質を盛り立てていた。 6点(2003-10-14 14:13:50) |
1358. さまよう魂たち
公開当時は予備知識もほとんどなくマイケル・J・フォックスが主演というだけで観に行ったが、予想以上に出来がよく満足感が高かった。内容はホラー・コメティと言えるもので、登場する幽霊たちの怖さとユーモラスさのバランスが非常に良かった。監督は「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンで、彼特有の悪趣味な映像感覚がアクセントととして効いていた。 7点(2003-10-14 14:09:29) |
1359. 必殺処刑コップ
バイオレンスと言えなくもないけど、ストーリーが滅茶苦茶でまともに見れるものではなかった。主演のルー・ダイアモンド・フィリップスをこの映画で初めて見たんだけど、「なんだこのイモい俳優はー?」なんて思ってしまった。しかしその後観た出演映画ではまともな演技をしていた。 1点(2003-10-14 12:23:49) |
1360. ポリスアカデミー4/市民パトロール
大傑作のシリーズだけれど、今作で主役のスティーブ・グッテンバーグが去ることになってしまい、これより後の作品は4までと比べると若干質が落ちてくる。ヒロイン役で売れてない時期のシャロン・ストーンが出ていることにずいぶん後になってから気付いた。 7点(2003-10-14 10:36:36) |