1. 猟奇島
レスリー・バンクスありきの作品。偶然にも3日前に観ていましたが別人のように思えます。 登場シーンから既にただならぬ存在感、紳士然としながら妖気を漂わせる眼力が物凄い。 迫力満点なマンハント(舞台がセットというのに+1点)の展開を経た結末は予定通り。 瑞々しいジョエル・マクリーも拝めた満足の一品です。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-22 18:16:26)★《新規》★ |
2. フォードvsフェラーリ
《ネタバレ》 皆が実在人物とも知らず。 マイルズ優勝確定「やったー」→腐れ重役さんの減速指令「ハァ、何言うとるんじゃ」→当然無視して優勝やね→そんなアホな事あるかいな! 信じがたい展開の中で飄々としているマイルズに後光が差していました。 フェラーリ視点がほぼ無かったのが物足りないところです。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-22 17:48:33)★《新規》★ |
3. ミステリー・ストリート
《ネタバレ》 性根の腐った女性ダンサーが殺されるのに不謹慎ながらスカッとしました。 ハーバード大学法医学教授が河原で発見された白骨死体から性別、年齢、死亡日、職業、妊婦を言い当てるのに、当時に観た方の驚きが想像出来ます。「先生は頭で、警察は足で」事件を追う二人三脚ぶりに好感。冤罪をかけられる者あり、途中で分かる真犯人と彼を強請る家主の女性(エルザ・ランチェスターのイヤらしさが絶品)ありのベタながら結末まで一気見でありました。ジョン・スタージェス監督作が意外な小品佳作。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-20 22:22:01)《新規》 |
4. 凱旋門
大戦前夜のパリを舞台にした名匠作品でシャルル・ボワイエ、イングリッド・バーグマン共演、更に更にチャールズ・ロートンも出演とは「あらまぁ」再生前からコーフンしてたのですが。何がダメだったのだろう。舞台の不穏な様子が極薄。バーグマンの既視感ある自分可愛い身勝手二股女の鉋屑に火を点けたかのような語り口。そしてチャールズ・ロートン全くの無駄遣い。 出来の悪いメロドラマにガックリで、ボワイエ、ロートンの2ショットが観れたのは良かったと自分を慰めています。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-19 23:21:05)《新規》 |
5. 恐怖の足跡
知識皆無での鑑賞。 白塗り男は出てくる予感通りに登場して怖かった。 三途の川を渡る事に考えが及んだ哲学的で(大げさかな)不思議な作品でした。 後の多数の著名な監督が影響を受けた作品だというのに 無限へぇ であります。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-18 01:00:29)《新規》 |
6. 奇妙な扉
《ネタバレ》 いやぁ、面白かった! 80分の尺にギッシリ詰まった物語がよそ見出来ないテンポの良さで綴られます。 漂うゴシックホラー感は仕掛け満載忍者屋敷のような城もさることながらチャールズ・ロートンの存在に尽きます。 フランス大貴族らしい自分だけエエもん食べてはち切れんばかりの巨体とアンパンマンの如きお顔。(役作りでなく元からの体型) 全ての台詞まわし。自分(だけ一方的に)愛した女性が自分の兄と結ばれ出産時に亡くなり、兄と姪への歪んだ異常な逆恨みと母親そっくりの姪への哀愁漂う愛憎模様は天下の名優に相応しい。 ナイフで背中を一刺しする時の何とも言えない顔+1点はリプレイタイム。 もう一人のお目当てボリス・カーロフは意外にも大活躍で、水戸黄門の弥七(だったか?)危うしの天井が下がってくるシーンを思い出した左右から迫り来る壁の危機にはベタでも手に汗握りました。 美男美女2人の臆する事無い演技にも拍手。 忘れ難い掘出物の逸品です。 [インターネット(字幕)] 9点(2025-02-16 16:36:45) |
7. オリエント急行殺人事件(2017)
74年版鑑賞済み 大大大スターそろい踏みに比べれば格落ち感がありましたが、言うのは野暮なのでしょう。 私怨を私刑で晴らす事に対する作品の思いが旧作との大きな違いで、ちょっと芝居が過ぎる演出ではあったものの私はこちらを支持します。 旧作で感じた、ネットもない時代にサクサクと全員の身元を明らかにする違和感は本作でも同じでした。 ケネス・ブラナー野心作はまずまずの良作です。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-16 15:54:11) |
8. イコライザー THE FINAL
《ネタバレ》 70歳目前のデンゼル・ワシントンまだやるのか、半笑いで観ていました。 歳相応に不注意から痛手を受けリハビリ歩行でのお疲れ具合は笑いも消え共感持てるものでした。 街を牛耳るゴロツキ兄弟に天誅を下す内容は弟は言うに及ばず兄もスケール感がイマイチでしたが、無駄の無い脚本で見応えがありました。 舞台となったイタリアの情緒豊かな風景・街並みに+1点 住むのはムリでも1度は行ってみたい~。 ダコタ・ファニングが何者なのかが分かる粋なラストに+1点 そもそもが2でタクシーに乗せた夫婦の奪われた年金を取り戻すというのに「それで死体の山を作るのか・・・・」は言うたらあきまへんね。 迷った挙げ句観たのが正解だった良作。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-16 15:23:58) |
9. 関心領域
《ネタバレ》 ヘス宅が収容所の真隣にあるのが一番の驚きでした「ホントなのか、近すぎるよ」 これで子供達が湧いてくるであろう疑問「あそこから聞こえてくる声は? 何時も煙が出てるけど? 何をする建物?」にどう対応していたのか。これに対応するのは母親であってその存在が大きいかと。彼女の母親が一日で帰ってしまったのと併せてナチスが仕切るドイツ人でも価値観は一つじゃない事を思わせます。 庭の花々の煌びやかな色合いと収容所の茶色・灰色のくすんだ色。 壁一つ隔てた世界の対比が強烈な印象を残すのを見ると、やはり真隣なんでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2025-02-16 15:01:05) |
10. セルラー
粉々にされた電話器を何とかしてたら携帯に繋がった。「ヘッ???」 野暮であり、それを言っちゃぁ話が先に進みまへんわ、ではありますが、小気味よく展開していく中でちょいちょい頭によぎったのが残念。 まさかのアクションでの身のこなしがサマになっていたウィリアム・H・メイシー > 胸糞極まる悪党ジェイソン・ステイサム > シワシワ泣き顔のアップに於いても貫禄あるキム・ベイシンガー、各々が印象深い好演でした。 洒落たエンドロールに+1点。 [DVD(字幕)] 7点(2025-02-16 14:36:26) |
11. バンクジャック
《ネタバレ》 銀行のセキュリティ担当者が貸金庫の金を盗む。 日本でつい最近同じような事件がありました。 今作では盗まれた事を申し出られないヤバイ輩たちがそこそこ凶悪で展開に惹き込まれました。 くどすぎる追跡劇(-1点)を経ての結末はゴールディ・ホーン一人勝ちかと舌打ちしそうでしたが、茶色のジャケットの粋な演出に拍手でありました。走り倒したウォーレン・ビーティお疲れ様の良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2025-02-10 21:00:26) |
12. イコライザー2
マッコールのご意見無用天下無敵の殺戮模様は前作観ているので想定内。 なので脚本に頑張って貰わないといけないのが力不足でした。 見かけ倒しのお粗末裏切者4人組との対決など、血圧が1ミリグラムも動かず。 続編の難しさを改めて実感した残念な作品。 [DVD(字幕)] 4点(2025-02-09 17:45:44) |
13. 獣人島
「ドクターモローの島」の元作が1932年に作られていたのに驚きです。 当時の方にとってモジャモジャ獸人は恐怖だったでしょう。 画面停止してまじまじと眺めてもベラ・ルゴシとは分からず、気高きドラキュラ伯爵が演じているのが何か寂しい。 自分だけは特別との掟破りが破滅を招いたチャールズ・ロートンの姿は、今のいろんなレベルのエライさんに通じるところかと。 リメイク作と比べるのはどうかと思いますが、どうしても迫力に欠けて物足りなさを感じてしまったのが残念。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-07 19:31:10) |
14. 必殺マグナム
作品を観もしないで何も考えずやる気無く適当につけた邦題は鑑賞歴中屈指の呆れ具合。 しかしながら、中身は掘出物の良作でした。 序盤こそ小娘に蹴り上げられたり、元妻のストリップをわざわざ見て萎えてしょぼくれていたのが、以降は65歳を感じさせないブロンソン演じるジャックと憎まれ口が止まらないすれっからしながらも一瞬人懐っこさを見せるアラベラのバディムービーとして楽しめました。 薄気味悪く情け容赦ないジョーンにビクビクさせられましたが、恨みの大きさがやり口と比例しないちっちゃさだったのが惜しかったかと。-1点。 この作品を観てあの邦題を付けるとは・・・以下、自粛。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-06 14:14:22) |
15. イコライザー
《ネタバレ》 自国内でロシアンマフィアにやりたい放題されてるアメリカ。いいのかこれで。 ここに正義の鉄槌を下す元凄腕CIAデンゼル・ワシントン。昼はホームセンター社員、夜は凄腕殺し屋。三味線屋の勇次みたいですなぁ。 アメリカ人好みの展開です。 対する元スペツナズのトラブル処理屋はまぁまぁでしたが、引き立て役の域を出ず、部下が揃って間抜けなのがいけません。 食器や洗剤やカイロなど買ってるホームセンターが今作では殺しの道具が揃った戦場というのが「へぇ」何か新鮮。 めでたく成敗した挙げ句ロシアまで出張って元締めを仕留めるのは過ぎたるは及ばざるが如しです。 更に騒動のきっかけの女の子のラストシーンの演出は粋に決めて貰いたかったところです。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-05 14:24:28) |
16. ロード・トゥ・パーディション
《ネタバレ》 以前に鑑賞していますが、ポール・ニューマン出演以外全て忘れています。 トム・ハンクス、スタンリー・トゥッチ、ダニエル・クレイグ、ジュード・ロウ、キアラン・ハインズ他演技達者が揃っています(当然ながら皆お若い!) ニューマンとハンクスそれぞれの子供(ニューマンとハンクスは他人ながら親子のような関係)との関わりを軸足として、エグさ控え目の復讐ドンパチ模様は添え物に思えます。 二人の最期ではキャリアラストパフォーマンスであったニューマンのそれが沁みました。 バカでも息子は息子、息子の不始末の落とし前をつけるずぶ濡れでの立ち姿、その背中は小さくてやるせない姿でありました。 「お前でよかった」(熱)嘗てのアル様の台詞が浮かびました。 サム・メンデス、コンラッド・L・ホール名コンビによる良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-02 17:51:27) |
17. マイ・ボディガード(2004)
《ネタバレ》 デンゼル・ワシントンの水泳レッスンからの1位獲得は実の親子のようで良かったのですが。 ピタの遺体の描写が無いので、昔で言うヘイズコードに配慮したのだろうか、モヤモヤしてました。 なので積み上げた積み木を自らひっくり返るような展開に呆れてしまいます。 その最期にも感慨無く。 クリストファー・ウォーケンはフェードアウトしてしまい、お懐かしやミッキー・ロークも見せ場無しで ガッカリ度合いが大きい作品です。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-01 12:17:18) |
18. ワールド・ウォー Z
起承転結の「起」が無く、何か知らんけど街なかがエライ事になってるつかみに口アングリ。 軍隊蟻を思わせる人間壁よじ登り描写に「オーッ」となったもののやはり盛り上がれず。 研究所内での対ゾンビがなかなかのスリルで、ブラッド・ピットと差し向かいのシーン(ゾンビ所員は美味しい役どころでしたね)とそれを見詰める研究所員に胸熱でありました。点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-01 11:31:31) |
19. 歩道の終わる所
《ネタバレ》 犯罪者の父親を反面教師として警官となり行きすぎた正義感で降格させられたマーク。 「俺にだって歩道を歩く権利がある!」息巻く宿敵スカリーシ逮捕への捜査中に傷害致死事件を起こしてしまい、スカリーシに罪を着せようと遺体を隠蔽工作するところからドラマが動き出します。遺体の別居中の妻モーガンに恋心を寄せるも、彼女の父が誤認逮捕されるに至って、自分が死んだら開封してくれと上司に手紙を託し、スカリーシに突撃するマーク。そのかっちりとした美しい文字に得も言われぬ覚悟を感じて胸熱に。 事件解決で「君は死んでないから手紙はこのまま返すよ」に対してのマークの返答が私的にクライマックス。 激熱、流石名脚本家! の直後のモーガンに「ホントに?」熱々が急に冷めたところが惜しい。-1点 とは言え、善と悪の狭間で揺れ動くダナ・アンドリュースを始めとし、カール・マルデン、ネヴィル・ブランド、ジーン・ティアニー、ゲイリー・メリル、全キャストの好演が光る名匠による短い尺にドラマがギッシリ詰め込まれた秀作でありました。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-02-01 11:06:13) |
20. オーシャンズ8
綺麗どころが集まってお賑やかに~♪ 目くじら立てるのは野暮かもしれませんが、スイ~スイ~と事が運ぶのに馬鹿馬鹿しさしか感じませんでした。 本作の脚本も兼ねた監督に「抵抗(レジスタンス)死刑囚の手記より」を観て下さいと言いたい。 肩の力が抜けたケイト・ブランシェットに点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-01 10:03:19) |