1. トランセンデンス(2014)
《ネタバレ》 ジョニー・デップファンなのでハズレは無いと思っていますから、面白かったです。 私はキリスト教的に置き換えて鑑賞していましたがどうでしょう。 やはり科学や特に医学の技術や発明は、思惑や利権が絡んで、こうして応用されていないものが多いのではないかなという想いも持ちました。 夫婦の関係としてはハッピーエンドで良かったと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2014-07-01 19:05:10) |
2. X-MEN:ファースト・ジェネレーション
《ネタバレ》 観終わって、「観てよかった」と満足しました。登場人物の内面や葛藤、生い立ちなどを、シンプルながら要点を押さえて明快に知らせています。チャールズとエリックがウルヴァリンを訪ねた時、ウルヴァリンが「おととい来やがれ」と相手にしない場面は笑えます。また、エリックが放つコインでショウを殺すときの場面は、ショウが完全に止まっていません。プルプル・・・って。動いとるやないかーい!ってやつです。次のカットではちゃんと止まってますが、あれはもったいないですね。ただ、まだショウの意識が戦っているということを表現したかったんでしょうか?まぁそういうことで良いでしょう。チャールズが車椅子の上で、「僕も頭がツルツルになるんだろう」と言うのもサービスでしたね。しかしまぁケヴィン・ベーコンの圧倒的な存在感はたまりません。 もう少し生かしといてほしかったなぁ。 [映画館(字幕)] 8点(2011-07-01 21:50:07) |
3. ブラック・スワン
《ネタバレ》 母親と共にひた向きにバレーに取り組んできた主人公の純真さが、追い詰められることによって革命的に開花する時点を表現したいのでしょう。 しかし同時にドッペルゲンガーにも悩まされるほど深いところまで墜ちてしまう。 母親が「あなたは病気なのよ」と叫ぶシーンは印象的でした。 舞台芸術、総合芸術として圧倒的な力で迫ってくる作品として、芸術性は高いと思いますが、エロやドラッグの描写はそれらの高得点圏のレベルを一段落としてしまったのではないでしょうか。芸術の世界と並べて表現しなくても他に手法は無かったのかな。 母親に向かって「私は主役を取ったけど、ママは群舞の一人にしか過ぎなかった」と罵りますが、本番で感無量になる母親を見ると、母もまた無償の愛、盲目の愛を娘に捧げていたんだと思いました。二人とも、これで完成を向かえたんでしょうね。 ナタリー・ポートマンの可能性はまだまだこんなもんではない、という印象が強く残ったし、彼女の代表作に仕上がりましたね。 [映画館(字幕)] 6点(2011-06-20 19:28:00) |
4. グラン・トリノ
《ネタバレ》 人種差別は個人的な偏見の集団意識でもあると思います。 時に、国民感情の平均値にもなりうるのかな。 特に主人公のような世代には固定観念でもありますよね。 それまで意固地だったが、妻を失ったことによって外柔内剛に変わろうとした様子をよく描いていたと思います。 イーストウッドは銃社会の映画から脱却を果たしたいのではないでしょうか? その先鋒作品を選んで来たではないですか。 ウェスタン、ダーティーハリー。 即決のエンディングで僕は良かったと思います。 あれは「美的完成」そのものですよね。 「美的完成」・・・・ 要するに「自殺」ですよ。 「懺悔」はキーワードでもありますよね。 観終わって、「あぁ、よう解った」と思いました。 映画はこうでなければいけないのではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-04 22:05:14) |
5. アバター(2009)
《ネタバレ》 戦争や環境問題も扱いたかったんでしょうかね? 興行的に世界の色んな地域や団体を意識しているんでしょうか。 その点は良かったと思います。 最初っから、『こいつら二人はワルモンやな』って分かりましたが、それはそれで良いですよね。 シガニー・ウィーバーは、まだ出るかって感じでした。エイリアンで満足できなかったんだなぁ・・・。 CGは新しいソフトの開発でかなりリアルになったとのことですが、動きは格段に良くなったものの、質感はもう一踏ん張りだったかなぁ。 あの翼竜の大ボスを手なずけたのは他の方も仰る様に、「え?もっと苦労のプロセス見せてよ」って思いますけど、 まぁ許せるか・・・何か事情があったんでしょうね。 半裸状態の、あんな先住集団を見たらドギモ抜かれますよね。 人間との体格の差は凄いですね。でも見ているうちに、ひょっとしたら愛してしまうかも・・・って思いました。 「惚れてまうやろー!」ってやつです。 3D作品はこの他にも今まであったわけですが、この作品はかなり下克上的な地位を『ぶんどったもの』になるのではないですか。(そういう点では8点!) 視覚効果だけならUSJのターミネーターのほうが凄かった。 スターウォーズを3Dリメイクしたほうが秀作になると思うのは僕だけっすか? ベン・ハーや十戒はどうなるんや。結構引き分けになるんじゃないっすか。 っていうか、引き分けになる作品が多すぎて・・・。(笑) でも良かったと思いますよ。CGの良さで7点献上! [映画館(字幕)] 7点(2010-01-04 23:00:58) |
6. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
27年経ちましたか。 第一作を彼女と観に行ったのは19才でした。 そして今、時系列は上手く纏めたと思います。 この物語の素晴らしいところは 「遠い昔」 の出来事ということではないでしょうか。 未来では無いんですよね。 ルーカスのライフワークであった事も素直に受け入れることが出来ますし、情熱も伝わってきます。 これは遠い昔に、銀河の遥か彼方で起こった歴史の一コマなんです。 これが凄いんですわ。 賢明な諸兄の中にはストーリーの「矛盾点」を突くことに余念が無い方々も周りに居ますが、僕はこれで良いと思っています。 親子で夢中になれる映画なんて、うちでは「十戒」と「マトリックス」ぐらいですし。 息子は僕が初回作を観た年齢になろうとしています。「フォース」というセリフが初回作では「理力」という翻訳だったというのを知っている方々もみえるでしょうね。 いつから「フォース」一本になったんだろう。 ま、よしとしよ。 [映画館(字幕)] 9点(2005-08-25 03:07:01)(良:1票) |
7. キャットウーマン
ただハル・ベリーに4点という感想です。 それはそうと、シャロン・ストーンが小顔になってたので「へ?誰?」って思いました。 キャット・ウーマンと言えばバットマンのキャラですが、そこら辺を外伝として(もっと)描くと言う事は出来なかったんでしょうかね。 ヴァル・キルマーとすれ違うとか。(^^; 4点(2004-11-07 22:51:14) |
8. パッチ・アダムス
パッチが審議に掛けられる場面と小児病棟でパッチと遊ぶ場面で登場する子役や家族のエキストラは、本物の患者と家族だそうです。 数々のヒューマン・ドラマを自分の色で仕上げてしまう、ロビン・ウィリアムスの魅力に触れるとき、この人は作品を選んで出ていると言うことを改めて強く感じることが出来ます。 泣きたいのに笑ってしまう、笑いたいのに泣いてしまう。 見終わった後ほのかな余韻に浸り、心豊かになりたい時は、もうこの作品をおいて他はないでしょう。 8点(2004-06-18 03:33:53) |
9. 誘う女(1995・米)
まぁ関係者や実話を知る人は興味深く楽しめたかも知れませんが、要するに二コールが演じたから騙された人が多すぎるんかも知れませんね。でも可愛いから許す。^^; 4点(2004-06-17 21:55:46) |
10. 21グラム
パーツやユニット毎に組み立てが終わっているのを、何度もはめ込む場所がずれ込んでいるような作り方・・・でしょうか。 付き合ってやった、と言う様な後味が残りました。 でもあの作り方じゃなければ何でも無いストーリーだったと思うので「あーもなるわなぁ」というのは分かりそうな気もします。 4点(2004-06-17 03:35:43) |
11. ビッグ・フィッシュ
二役こなした配役も居ますが、若かりし頃と成人してから、そして年老いてからの配役に、よくまぁあれだけ似た人を持ってきたもんだなぁと感心しました。 父親の話というものは多かれ少なかれああいうもんだと思います。 幼い頃は、父親が偉大で、話すことにも威厳がある。 でも子供が成長するにつれ畏敬の念も薄れていくものです。 やがて父親が子供にかえって行く姿を知るのは、どこの家庭でも多少はあることでしょう。 お互い善意と愛情に始まり、更に深い愛で終わって行く。 親を失った人には取り分けそれを身近に感じる映画だと思います。 7点(2004-06-17 03:25:54) |
12. シカゴ(2002)
ストーリーで観る映画では無く、グイグイ見せつけるのを、あるがまま見せられる映画という感じですが、私としては普通のミュージカルです。アカデミー賞では少々騒ぎすぎた感があり、「なんで?」という後味です。 5点(2004-06-09 05:28:27) |
13. 愛しのローズマリー
今の美意識というのは一方的に発信されたものが知らぬ間にスタンダード化されてしまったものだと反省?させられるような作品でした。 「あばたも笑窪」と言うように、人間の何をもって美しいとするのか、それは「見抜く」作業や才能とも言えるのかも知れません。 美人っていうのは相対的真理ってことですね。 7点(2004-06-09 05:11:21) |
14. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
「エピソード1」で観客には半ば強制的なフィードバックの面もありましたが、かなりキーとなる作品で、シリーズ中の各作品の位置付けを明確にするという意義を持っただろうなとは思います。 この壮大な物語が、エピソード1と2の段階を経るものであるにも関わらず、前作品群によって、観客にはその後の展開が刷り込まれているというのも計算高い一面であり、興行的にも効果的であるでしょう。 ジェダイの理念と、その対極にある暗黒面を描写するBGM等も細かい配慮がなされており7点献上。 7点(2004-06-09 04:57:54) |
15. ストリート・オブ・ファイヤー
監督のウォルター・ヒルは、この前に「ウォーリアーズ」も手がけており、青春期のダークでアグレッシブなパワーを若者の立場から見事に描いていると思いました。 また彼は、この映画の完成後、「アメリカン・コミックス」の展開でヒーローを描きたかったと言っていますが、確かにマンガのようなタッチを意識したことが感じられます。 ダイコンのマイケル・パレがあんなにカッコ良く見えるのは、もう監督のマジックでしょう。音楽も楽曲が素晴らしく最高の仕上がりと思います。 9点(2004-06-09 04:52:49) |
16. アンタッチャブル
子供の頃は訳も分からず、このテレビ番組に釘付けになっていた記憶があります。 ブライアン・デ・パルマ監督らしい、見る側の神経と心理をを巧みにイジリまくる手法は、正に芸術と言えるでしょう。ケビン・コスナーが他の俳優陣に食われているのがかえって良かったかも知れない。 9点(2004-06-09 04:40:34) |
17. エニグマ
「U-571」もこれを巡るストーリーでしたよね。あっちのほうがエニグってたと思うんですよね。 戦争モノかサスペンスか、色んな要素を含んだ作品として作りたかったのでしょうけどもインパクトは薄いです。 自分で自分をアップさせながら観る分には面白いと思います。 でもそれは疲れる。 4点(2004-06-09 04:37:28) |
18. ブラックホーク・ダウン
ソマリア軍事介入時の実話ですね。 アメリカの親分的、保安官的な、いつもの恩着せがましい戦争が如何に馬鹿げているかが分かります。 8点(2004-06-09 04:31:40) |
19. アザーズ
正統派ゴシックホラーと言っても良いでしょう。全編通して格調高く仕上がったかと。 「シックス・センス」の二番煎じとも言われましたが、「ドラキュラ映画」が数多いように、僕は全く構わないと思います。 何よりニコールの美しさには溜め息が出ます。彼女に免じて7点。 7点(2004-06-09 04:28:57) |
20. メンフィス・ベル(1990)
戦争肯定とまでは言わないまでも正当性や賛美はチラホラ露出していると思います。 ただ当時の少年兵達がイケイケの勇気だけで自らをアップさせていた姿と、それを薙ぎ倒してしまうほどの実戦体験や戦友の死が重くのしかかっていく過程の描写は見事。 伝説の爆撃機となったメンフィス・ベルと、それを操って生還するまでに、少年兵たちが成長する様子が感動的に描かれたと思います。 8点(2004-06-09 04:26:24) |