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Oliasさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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261.  海賊とよばれた男
出てくる役者のことごとくが役作りも行っていなければ演技もつけられていないので、見ていて非常に辛い。しかし吉岡君、もう50近くになっているのに、まだ演技力にまったく進歩がないとは・・・。●しかし最大の戦犯は、シーンの意味など考えることもなくどこを切っても同じようなただのBGMを無思慮にかぶせまくっている音楽担当者だと思う。ここまで手抜きがはっきり分かってしまうものを堂々と提出できる神経に、まず驚く。というか、監督もちゃんとダメ出ししろよ。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2021-03-20 00:35:41)
262.  男はつらいよ 寅次郎紅の花 《ネタバレ》 
この作品は、最後の最後にリリーの「もう一度のマドンナ」が間に合って完成し、それでシリーズがフィニッシュした、という意味において奇跡の作品。満男の所業についてディスカッションをする振りをしながら、かつて自分に踏み込んでくれなかった寅への怨み節をさらっと言葉に乗せる、これこそリリー。●そして、この物語の真の着地点は、寅とリリーがどうこうでもなく、ましてや満男君と泉云々でもなく、最後に二人っきりで残された博とさくらが(今回は工場のメンバーも訪問して来ない)、映画でも見に行こうかと語る場面ではないでしょうか。だって、このシリーズは、博とさくらの恋物語から始まったんですから。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-03-07 00:45:24)(良:1票)
263.  男はつらいよ 拝啓車寅次郎様 《ネタバレ》 
90年代に入ったくらいから、寅さんはもちろんとらや(くるまや)ファミリーまで一気に老け込んできたんだけど、それより先にスタッフの方が力尽きたというか息が上がってしまったの?と思うくらい、内容に乏しい作品。●かたせ梨乃はマドンナとして機能していないし、逆に女優としての魅力も引き出されていない。牧瀬里穂は、最初の方の不機嫌なシーンが、本当に怒っているようにしか見えない。よって、その後に満男君相手に急にいい関係になっても、不自然にしか見えないのです。●この作品の最大の意義は、谷よしのさんの登場シーンです。次作には出演しなかった谷さんは、これがシリーズ登場最終作品になりました。その谷さん扮する宿屋のお婆ちゃんに対し、寅さんは「世話になったね。ありがとう」と挨拶し、心付けを渡します。脚本上はまったく必要のないシーンでです。これは絶対に、長年にわたりシリーズを飾り続けてきた谷さんに対する制作者の感謝の表れであると考えています。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2021-03-02 21:03:01)(良:1票)
264.  博士の愛した数式 《ネタバレ》 
肝心の「80分しか記憶が保たない」という設定が、物語の中で何一つ生かされていない。つまり、浅丘ルリ子が最初に台詞でそう言っている、というだけ。●寺尾聰はただのいい人に見えてしまい、数学という特定の世界にそこまで没入しているようには見えない。十分周りとコミュニケートとれてるじゃん。最初の浅丘の「トラブルをこちらに持ち込まないように」云々という台詞からして、意味がなくなっています。●深津絵里は、家事の所作1つを見ても、10年キャリアの家政婦にはとても見えない。●台詞は全役者が棒読みレベルですが、これはその程度の場しか与えられない脚本と演出の責任。●一番の問題は、この話の中核要素であるはずの数学が、エピソードの紹介レベルにしか扱われていないこと。その奥深さにまったく踏み込んでいない、というかむしろそこから制作側が逃げてしまっているということ。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2021-02-23 01:39:44)
265.  男はつらいよ 寅次郎の縁談 《ネタバレ》 
結局何だったのかよく分からないゴクミシリーズも一応完結して、今回は元々あった基本フォーマット(?)に。見ていて思ったのは、やはり寅さんは、「縁側のある家」が似合うということ。この光景の中にいるだけで、すでに別世界が形成されている。●年齢を考えても、今さら寅さんが我を忘れてあれこれにはなりにくいと思うんだけど、それでもつかの間の高松デートを見せてくれたのは、やっぱりファンサービスだったのかな。よく考えると、寅さんがマドンナとサシでデートというのも、実は久しぶりでは?そして最後には、マドンナのとらや(くるまや)訪問というかつての定番締めです。●今回は導入部が象徴するように、満男の社会への入門というのが1つのテーマなのですが、島での満男の労働体験を割と丁寧に追っているのが成功しています。そこからすると、博にはもうちょっと何か見せ場が欲しいところでしたが。一方で、今回は珍しくさくらが「何でも先回りしてしまう鬱陶しいママ」になってしまっていて、こういうさくらはあまり見たくありませんでした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-22 00:45:02)
266.  男はつらいよ 寅次郎の青春 《ネタバレ》 
御前様の(画面上)ラスト作品、というのがもう最初から気になっていて・・・もちろんここ数作を踏襲して、最後の方の縁側の1シーンだけなんですけど、お召しのお着物が白色だったり、場面設定が頭を剃っている状況なのが「最後の身支度」みたいに見えてしまったりと、何とも言えなくなってしまう。●最後、珍しく寅の旅立ちを「とらや(くるまや)全員でしっかり見送る」というのも、もしかするとこれが最終作になるかもしれない、という制作側の想いがあったんじゃないのかな・・・。●マドンナは風吹ジュン様!いやーよくぞ選んでいただきました!と期待は高まったのですが、何と予想外に今ひとつでした。寂れた理髪店の店主という地味な設定がこの人には合わなかったのかな、もう少し崩れた役の方が・・・とも思ったり、慣れない九州弁(というか半分東北弁のように聞こえるが)に苦労したのかなとも思ったり。寅が帰宅を告げてからの一連の流れのみ、本領発揮でしたが。●泉と満男に関しては、作品を重ねるごとに低空飛行になってしまいました。あえて泉を社会人にしたんだったら、その中で社会の厳しさを着実に知っていく泉と、良くも悪くも純な学生のままの満男のギャップ、とかもう少し拡げられなかったのかな?4作も投入しているわけですから。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-02-18 01:05:08)
267.  ナチュラル・ウーマン2010
オリジナルよりは一つ一つの絵面の構成がきちんとしていて、まだ見られたと思います。もっとも、登場人物の人格設定やその表現にまでは至っていませんが・・・。時系列もあれこれ操作してるっぽいのですが、それも中途半端。
[DVD(邦画)] 4点(2021-02-16 23:38:31)
268.  男はつらいよ 寅次郎の告白 《ネタバレ》 
前半は何とも凡庸な出来で、これは前々作と前作からの勢いだけで作ってしまったかな?と思っていたのですが、流れを一気に変えるのは、やはりこのお方、杉山とく子小母さんでした。画面の中に、部屋の中にいるだけで、そのスペースを全部寅さんワールドに染め上げるこの力。いきなりゴクミに買いに行かせるのが「豆腐」なのは、もしかしてあの第5作へのセルフ・オマージュでしょうか?●吉田日出子のマドンナもなかなかでしたが、もっとじっくり見たかったな-。未亡人マドンナといえば、第19作(真野響子)や第29作(いしだあゆみ)など、すでに先行名作があるので、やはりハンデはあります。●ラストの夏木マリ姐さんも、ごく短時間ながら隙のない凝縮された芝居でした。というか、ここで気づいてしまったのですが、夏木マリは共演場面でゴクミの芝居を相当助けてますね。吉岡君の力では助けにならないことはもちろんで、したがって吉岡君とゴクミが2人だけのシーンというのは、どれをとっても低テンションゾーンに落ちてしまっています。喫茶店のシーンが何とか保たれているのも、達人・山口良一あってのこと。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-02-13 01:05:57)
269.  ナチュラル・ウーマン
限りなくアマチュアの自主製作っぽいというか・・・芝居は全員似たような感じだし、発声からしてできていないし、動作は照明やアングルが悪くて何をやっているのか分からない箇所が多数。90分弱が長く感じました。
[DVD(邦画)] 3点(2021-02-12 00:07:43)
270.  TOKYO JOE マフィアを売った男
かつて80年代に、シカゴ・マフィアの中核を占めながら、組織を離脱して詳細な証言を行い、マフィアを壊滅に導いた日系人、トーキョー・ジョーことケン・エトーを対象としたドキュメンタリーです。そもそもこういう人が存在すること自体知らなかったので、たいへん勉強になりました。視点は当時の捜査官や連邦検事からなのですが、なかなか突っ込んだ具体的なインタビューが丁寧に重ねられています。また、家族関係についてもきちんと追っていて、単なる元マフィアではない一人間としての対象者を浮かび上がらせています。中でも、マフィアの裏切り(制裁?)により頭部に3発の銃弾を受けながら奇跡的に助かったくだりなどは、こんなことが世の中にあるのか、と驚いてしまいます。一方で、マフィア内部で彼が何をしていたのかとか、その中で彼がどうやってのし上がったのかということについてはほとんどふれられていないのですが、まあ仕方ないでしょう、そんなことをまともに公に喋ってくれる人もまずいないでしょうから。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-09 00:19:48)
271.  男はつらいよ 寅次郎の休日 《ネタバレ》 
山田監督という人は、中年以上とか老人とかを描かせると天才である反面、若者に関してはまるで陳腐な描写しかできないのだが、そのことがよく分かってしまう作品。吉岡君の演技力の低さも足を引っ張っているが、さくらと博も、「夫婦」とか「姪(妹)とその夫」とかだと何をやっても面白いのに、「満男の両親」の立場になった瞬間に、つまらなくなる。●中盤で夏木マリが登場してやっとまともな作品の雰囲気になってきますし、サブが寺尾聰に宮崎美子(ほかの作品でマドンナでも全然おかしくない)なんてのも、実に贅沢です。というか、宮崎さんは上手すぎる割に登場時間が少ないので、かえって浮いているくらいです。●夏木マリのマドンナは水商売という設定で、とすると芸者マドンナだった太地喜和子や松坂慶子の洋風版みたいなのも期待してしまいますが、寝台列車と旅館で両方とも半泥酔状態というのは、ちょっと工夫がありませんでした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-02-04 00:59:11)
272.  男はつらいよ 寅次郎心の旅路 《ネタバレ》 
竹下景子が3作ぶり3回目のマドンナというのはあまりにも安直だろとか、それに伴って淡路恵子姐さんをまた引っ張り出すというのもさらに安直だろとか、寅さんをウィーンに連れてったって、何もできずに引きこもるのは目に見えているし、異文化交流的な面白さも出てこないだろ、ほらやっぱりとか、前半はほとんど面白みがありませんでした。●柄本明の関係も、あそこまでベクトルを向けたのだったら、むしろ「そのままダンス相手の姉ちゃんとうまいこといって現地に居着いちゃいました」くらいはしてほしかったと思いますが。●ただしこの作品はラスト5分に大きく救われており、いざ柴又の喧噪の中にいると「あれは夢だったのかなあ」と自分でも振り返ってしまう儚さの描写。オランダからの葉書と、それと対比される寅のいつもの街中の啖呵バイ。今までだったら、寅とマドンナが別離に終わっても、「いつかどこかの空の下で再会するかも」みたいな余韻もあったのですが、この絶望的な距離は、このマドンナとは寅は二度と会うことがないということを強烈に暗示し、切なさを増幅しています。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-01-22 00:44:33)
273.  恋は緑の風の中 《ネタバレ》 
タイトルからは何ともロマンチックな青春風景を想像してしまいますが、一切そんなことはありません。頭の中がエロで充満しているアホ中学生の日常生活譚です。しかもその主人公のエロアホ脳が、例えば「博多っ子純情」のような明快でストレートなものではなく、中途半端に理論武装(?)されて変に理性的なのがタチが悪いのです。さらにそのエロベクトルは、あらんことか自分の母親にまで(!)向いてしまいます(それにあながち満更でもなさそうに対応している水野久美も、むしろあっぱれというか何というか・・・)。そうそう、そのアホ生徒軍団に真面目に性教育をしようとする三田佳子の保健教諭というのも、今となっては実に貴重な光景かもしれません。で、大事なのはこれが当時16歳の原田美枝子様のデビュー作という点なのですが、意外に出番は多くないです。台詞回しなんかもまだまだ未熟なのですが、その存在感と安定感は、やはり少年少女キャストの中でも群を抜いています。作品としては、中盤過ぎまではその謎の暴走ぶりが面白かったのですが、終盤で隠れ家みたいな倉庫改造家がどうのこうのという方向に収斂して、広がりが薄れてしまったのが残念。
[DVD(邦画)] 6点(2021-01-20 00:48:41)
274.  9-NINE(2000)
渋谷でビリヤードに邁進する主人公と、その周りの仲間たち。という作品のようなのですが、とにかく出てくる人たちのことごとくが何も考えていなくて、ただワイワイつるんでいるだけ、動いているだけ。つまり、ビリヤードと繁華街と若者の頭数を揃えた時点で、制作側の力が尽きているのです。したがって、雰囲気映像にしかなっていません。
[DVD(邦画)] 2点(2021-01-16 01:24:31)
275.  男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 《ネタバレ》 
ついにサブタイトルでオリジナリティを放棄してしまって、その時点で制作側の志の低下が窺えるのだが、さらに問題だったのは、マドンナの三田佳子の造形から何からが、その2年前の大河ドラマ「いのち」の主人公そのまんまだということ。監督は一体何がしたかったのだろうか?そんなに慌ててシリーズを埋めなければいけなかったのか?●そんなわけで、そのままだったらシリーズ最大の駄作というか愚作となることは間違いなかったのだが、それを大きく救っているのは、何といっても前半のお婆ちゃんとのやりとりです。電球1つがあるだけで、夜になれば座っている空間以外の周辺は全部真っ暗という木造家屋。やっぱり寅さんにはこういう舞台が似合う。小諸の病院への駆けつけシーンも、ああそういえばこのシリーズは、「自分にどうしても会いたいと言ってくれる人がいれば、すべてを放ってでもすぐ会いに行く」という行動の美しさを描いてきたんだなあ、と思い起こさせる。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2021-01-12 01:38:38)
276.  日日是好日
画面内でやろうとしていることについて、そのまま一人称ナレーションで「解説」がついて回っているのであるが、この脚本家兼監督は、役者やスタッフをよほど信用していないのだろうか。そのような環境下で仕事をさせられる方が可哀想だ。●主人公についても、周辺の人たちについても、背景もなければ変化もないので、「ただそこにいるだけ」なのです。つまり、茶道のシーンを撮った時点で、制作側の力が尽きてしまっています。●それから、最後の部分を除いても、作中で15年くらいは時間が経過しているはずなんだけど、それが何も表現されていないのは、逆に意図的なんでしょうか?それに何か意味があるの?
[CS・衛星(邦画)] 3点(2021-01-07 01:01:23)
277.  男はつらいよ 知床慕情 《ネタバレ》 
マドンナが竹下景子というだけで、あの異次元の完成度を誇った「口笛を吹く」と比較されてしまうわけですが、やはり超えられませんでした。●しかしそんなことは想定内といわんばかりに、まずはサブゲストに世界のミフネ!そしてさらにサポートというには豪華すぎる淡路恵子姐さん!いや、今回のマドンナは、むしろこの恵子姐さんですよ。最初に三船宅にふらっと入ってきた一幕だけで、人格設定はもちろん、それまでの三船との関係まで全部表現している。終盤、ソファで三船の腕をとる一瞬に込められた情感。ブラボーです。竹下景子も、最後の寅さんとのやりとり(場所がわざとらしく縁側なのはご愛敬。初期にはこの構図がよくありましたね)という美味しいシーンがありましたが、それに至る積み重ねがまだまだでした。●あと、少し前の作品くらいから、どうも山田=朝間の脚本に陰りが見えているというか・・・三船が寅との初対面後に車に乗って「寅さんがいてくれてよかった」なんて、前の脚本だったら絶対にわざわざ言わせていないと思うし、知床での生活状況をとらやへの手紙で語ってしまうのも無粋、そして野暮。加えて、知床の風景のあれこれがやたら映されるのも、かえって興醒めしてしまう。どんなロケ先でも、一瞬の何気ないカットで現地の魅力を鋭く切り出すのが寅さんシリーズではなかったか。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-01-01 00:45:39)
278.  男はつらいよ 幸福の青い鳥 《ネタバレ》 
今回、谷よしのさんが「登場なし」!(第20作以来、ということになるかな?)●導入部でさくらが「1年以上もご無沙汰じゃない!」と言ってるのも、ネタですね(「キネマの天地」で1回飛ばされている)。●さてマドンナが悦ちゃんなんですが、まあ、絶望的なくらい合っていません。大空小百合の少女時代と全然違うぞ!という以前に、作品世界に合っていません。宴席で抱きついてくる客とか、ガード下で絡んでくるチンピラとか、そこで悦ちゃんの回し蹴り一発で返り討ちKOではないか?などと別の期待をしてしまいます。まあ、そういう無茶なキャスティングのおかげで、「お着物姿で炭坑節を歌う悦ちゃん」という貴重なものも見られたりするわけですが。●せめて、第33作で中原理恵がやったような役だったら、渡瀬恒彦とも上手く反応して面白くなったのではないかと夢想してしまいますが、まあ、そうすると寅さんシリーズではなくなりますね。●長渕剛の画家っていうのもどうにも合ってなくて、素直にミュージシャンの方がよかったんじゃない?ハーモニカのシーンだけ、異様に生き生きしていますよ。●とは言いながらも、例えば悦ちゃんの料理シーンなんかが不自然に多かったりして(「とらやでマドンナが食事の支度を手伝う」というのも珍しいと思う)、これはもしかすると、これが悦ちゃんの最後の映画出演になってそのまま引退することを踏まえたある種のお祝い作品だったのかもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2020-12-24 00:33:55)(良:2票)
279.  非行少女ヨーコ
タイトルがすべてを物語っているといいますか、とにかく、主人公ヨーコの希望なき怠惰な破綻した生活を追い続ける一品です。ただその中でも、あれこれ手を広げるわけではなく、終始軸足になっているのはずばり「薬」です(といっても麻薬とかそっちの方ではなく、市販薬の過剰摂取か脱法ドラッグっぽいですが)。これはもしかすると、「ドラッグストア・カウボーイ」や「レクイエム・フォー・ドリーム」に遥か先んじて存在した第一級のドラッグ・ムービーかもしれません。ストーリーらしいストーリーはなく、むしろ着地部分などはほぼ滅茶苦茶なのですが、その中でも主演の緑魔子の存在感が作品を支えています。●それから、若き日の石橋蓮司先生のオカマトークが全編にわたって満喫できるという点でも貴重かも・・・。
[DVD(邦画)] 6点(2020-12-21 00:34:32)
280.  ベニシアさんの四季の庭
英国貴族の家に生まれながら放浪の旅に出て、そのうち京都大原の古民家に居を構えたベニシア・スタンリー・スミスさんを捉えたドキュメンタリーです。しかし、ベニシアさんはハーブ研究家ということなのですが、そのハーブのディテールに全然踏み込まれていない。また、それはその他の(家の周りに多種多様に植えられている)植物についても同様です。ひいては、そのような前半生を有しているベニシアさんが、日本の、あるいは京都の何にそこまで魅入られたのかということも明らかになっていません。一方で、夫との関係のドロドロとか子供との関係の苦労とかについては妙に詳しく立ち入られていますが、別にそっちの方はいらないんだけどなあ(それはほかの家族を対象とした場合でも可能だから)。四季折々のいろんな風景は美しく撮られていて、撮影の手間ひまはかけたのだろうとは思いますが、それだけでは足りません。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2020-12-19 15:49:36)
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