261. 虎の尾を踏む男達
筋立ては知っていましたが、榎本健一がどうにもこうにも癇に障る重厚さに欠けるというか安っぽいつまんない演出の作品でした。歌舞伎の素養がある方には楽しめるのですかね。森雅之さんに台詞があったのか、確かめる気にもなりません。 [DVD(邦画)] 3点(2022-01-13 01:30:25) |
262. 風の視線
誰一人として魅力を感じない登場人物全員が不倫していて、「三角関係だから角が立つ、みんなで角を丸くしよう」が浮かんだグダグダ模様。序盤の思わせぶりなシーンが悪質なサスペンスのサの字もない昼メロよろめきドラマ。鑑賞後の予告編にはアホクサとしかいいようがありません。清張らしからぬ駄作。 [DVD(邦画)] 3点(2022-01-06 01:30:03) |
263. 賞金首 一瞬八人斬り
《ネタバレ》 予備知識ゼロでの鑑賞。「なんじゃこりゃ」で埋め尽くされた作品。若山富三郎の出で立ちがパンチパーマ、メキシコ山賊のような衣装で、短銃、ライフル銃(そんなアホな)を多用、突然の濡れ場ではぎこちなく、一瞬だけど八人以上は斬っていました。ハナシはとっても他愛なく結末もやっぱり「なんじゃこりゃ」極悪人天知茂を拝めたところに点数の全てを。もっともその最期も再び「なんじゃこりゃ」シリーズものらしいですが、他作もこういうノリで作られているのでしょうか。確かめる気も無いですが。 [DVD(邦画)] 3点(2021-09-08 01:29:06) |
264. 人間の証明
《ネタバレ》 原作未読。「砂の器」二番煎じな物語で、脚本及び演出のハリボテ感が痛々しい。唯一心に残ったシーンがジョニー・ヘイワードの「僕がそんなに憎いかい」自ら深く刺し入れる姿。余計なエピソードを取り払って母と息子2人に絞って貰いたかったところです。 埋め尽くされた酷い演出で超絶だったのが、ラストのジョージ・ケネディ、岡田茉莉子のスピーチと聴衆の反応、「逮捕しましょか」に首を振る鶴田浩二、崖下に去る岡田茉莉子を見守る刑事2人・・・・これくらいにしておきます。 原作への忠実度がどれくらいなのか分かりませんが、本作は「見てから読む」のが正解だと思います。 [DVD(邦画)] 3点(2021-06-19 01:56:16) |
265. 万引き家族
《ネタバレ》 3人の給料と年金がありながらの万引き行為が情けなく、幼い子供にやらせているのが許し難く腸が煮えくり返る。0点 道徳心(死語ではない筈)無き絆が崩壊するという意味に於いての犯罪描写なのかもしれないが、犬畜生にも劣る実の両親を思うと疑似家族の日々の営みに感じた温もりに冷や水浴びせられてしまった。 初めて観た安藤サクラの演技力に+2点、どこか郷愁にかられた室内セット装飾に+1点 [インターネット(邦画)] 3点(2019-11-29 01:50:09) |
266. サイモン&タダタカシ
製作費が無けりゃ無いなりに工夫する意欲は見えるのですが、演技指導はどうなっていたのでしょうか。ギリギリでタダタカシは見られたものの、その他は全員酷くて侘しさでいっぱいです。脚本に目くじら立てる気力も起きなかったのが我ながら不思議です。 [DVD(邦画)] 3点(2019-09-22 15:13:27) |
267. 孤狼の血
知人の御親族がエキストラ出演という事が鑑賞理由。なかなか良いシーンのご登場が羨ましい! 反目するヤクザ2組と剛腕刑事三つ巴の闘いは、けたたましさとグロシーンのオンパレードで欠伸連発。頭痛・胃痛に難儀する。これは知人に何と申し上げるべきかの思案が原因か? 自分に正直には申し上げられない。ア痛タタタ。 [DVD(邦画)] 3点(2019-05-20 23:35:00) |
268. クライマーズ・ハイ(2008)
《ネタバレ》 「題名は聞いた事がある邦画」以外の知識無く鑑賞。あの大惨事に直面した記者達の物語なのだ。全権の息子も犠牲になったのだ。これは気合を入れて観なければと座り直しただけに始終味わい続けた「ポカーン」感が虚しい。犠牲者に対する敬虔な思いが殆ど無い職場の演出過多の罵り合いが不快千万。一点、実話かもしれないと思った、亡くなられた記者の精神が崩壊する迫真の姿に加点。 [DVD(邦画)] 3点(2013-11-23 02:31:08)(良:1票) |
269. ゴールデンスランバー(2009)
《ネタバレ》 降りかかる理不尽な災厄に立ち向かう主人公の人となりが丁寧に描かれていました。しかし、彼を助け支える人々や展開に無理筋が多く見受けられ失笑を禁じ得ず、設定のみで中身が空っぽの「巨悪」に萎えました。一矢も報いることなく生き延びましたが「だから何?」としか言いようがありません。香川、堺コンビは本作のヘビに睨まれたカエルの関係が王道ですね。 [DVD(邦画)] 3点(2012-01-07 17:38:58) |
270. 夜の女たち
家族を養うため止むに止まれずでなく、単に悲しみで捨て鉢になって躰を売る。ことは止めましょう。ごもっとも。田中絹代の演じる夜の女が単に言葉遣いが悪いだけという演出で、青臭い子供にしか見えなかったのでそれ以上の感慨が湧いてこない作品でした。 [DVD(邦画)] 3点(2011-08-09 21:41:48) |
271. THE 有頂天ホテル
冗長、散漫、センス無き笑い、薄っぺらいキャラクター。監督の独り善がりが見えてイライラし通しでした。公開時期待して劇場に行ったのですが満席で観れなかったのが今となっては幸いしました。 [DVD(邦画)] 3点(2010-08-16 01:08:07)(良:1票) |
272. 交渉人 真下正義
交渉の妙が皆無、犯人に対して喜怒哀楽の感情が湧かない、手に汗握れない展開、何じゃこりゃと思う結末。脚本が端から破綻しているので面白くなりようがないのでしょう。 大掛かりな撮影は、腐った素材を使って豪華なお皿に豪華に盛り付けてるようなもので子供騙しの追いかけごっこに過ぎません。 [地上波(邦画)] 3点(2010-07-31 02:42:50) |
273. 時雨の記
《ネタバレ》 熟年男女の不倫が描かれています。専務の要職にある壬生と彼の妻との絆が描かれておらず、壬生と多江双方、不倫であるが故の己の心を自ら縛り上げる葛藤が全く見えてきません。こんな子供じみた不倫ごっこを、美しい風景と日本伝統の美がちりばめられた舞台において肌を合わせる事のない二人の姿で、大人の落ち着き、しっとり感、上品さを表そうとしたところでウソ寒さしか感じません。キャストもミスキャストです。病が二人を別つというお決まりの展開も、それ以外に決着がつけられないのでしょう。白けるばかりです。 [ビデオ(邦画)] 3点(2006-05-02 20:34:35)(良:1票) |
274. トゥームレイダー2
体力の衰えを痛感する自分にとって天下無敵のララ・クロフトを見てため息が出ました。あんなに人を殴れれば気持ち良いでしょうね。鮫まで殴って。自分にはあの鮫が色んな人の顔に見えました。 3点(2003-12-29 22:48:09) |
275. ときめきに死す
沢田研二目当ての鑑賞でしたが。寡黙な中にもキラリと光るものが何も無く、芝居の体を成していない姿には呆れるばかり。思わせぶりな暗殺陰謀もショボさに苦笑するばかりで結末に開いた口がふさがらず。主役に見えた杉浦直樹のおかげでリタイアは免れましたが、私的に撃沈大ハズレ作品でした。(呆然) [DVD(邦画)] 2点(2023-02-21 00:58:20) |
276. アフリカン・カンフー・ナチス
《ネタバレ》 ヒトラーと東條英機はガーナに逃れて生きていた。ガーナでドイツ&大日本帝国を再興を目論む・・・・・って何言うとん。何でガーナやねん。ガーナアーリア人て何やねん。ヒトラーもそうやけど、東條英機の言動が目も当てられんしちっとも笑えんわ。て言うかアカンやつやで。ただのカンフー映画やったらインパクト無いからこんなアホみたいな話思いついたんやろか? 字幕が関西弁っていうのが最大の謎やわ。 [DVD(字幕)] 2点(2022-08-27 03:56:10) |
277. 美しさと哀しみと(1965)
22歳加賀まりこ演ずる小娘キンキン喚く台詞回しとペランペランの内容が胸糞アホくさの極み。山村聰の浅はかな中年作家センセイはまだ見れたものの、八千草薫の空回り感が痛く、25歳山本圭に至ってはマネキンのような存在にポカーン感しかありません。 [DVD(邦画)] 2点(2022-05-02 14:44:37) |
278. 相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
上質なテレビシリーズのファンである私にとってガックリな出来栄えです。突っ込みどころ満載の展開に失笑し、エキセントリックに過ぎる右京さんが痛々しく見るに堪えない姿でした。ただ舞台を大きくするだけの映画化は浅はかです。 [地上波(邦画)] 2点(2013-04-01 01:29:58) |
279. にっぽん昆虫記
生きるためには誠実さや倫理観などクソくらえ。自身が味わった理不尽さを他人に味あわせ、しっぺ返しを食らう主人公が見せる食うか食われるかの生き様がタイトルに相応しい。虫けら並みの交尾であっても子孫を残せばよい、では世代が進むにつれて人間の質と民族の文化が退化していくのだと思います。本作が殊更に見せ付ける「生きる」が人間の力強さとして描かれている事がこの上なく不快でした。 [ビデオ(邦画)] 2点(2009-09-17 18:47:13) |
280. 亡国のイージス
《ネタバレ》 観光地の遊覧船でなく、普通の人々の普通の暮らしを守るべく巨額の税金で建造されたイージス艦の副長宮津の反乱の動機に『盗人にも三分の理』を感じられず、私怨をヨンファにつけ込まれたように思えます。こういう人物についていった部下の死に顔に、国の為にという本望さを感じられないのがやりきれません。守るべき国うんぬんより、守るべき幹部がこんな体たらくでよいのでしょうか。いくらフィクションとはいえこんな脚本に自衛隊が協力した事が不思議で、金目当てのテロリストとの対決で良かったと思います。アクションシーンもどこぞで観た事のあるシーンが満載で、どこをとっても自分にはハズレの作品でした。 [映画館(字幕)] 2点(2005-08-03 23:14:32) |