261. 名探偵コナン 11人目のストライカー
《ネタバレ》 今作の舞台は熱狂するスタジアム。ゲスト出演の遠藤、中村らが躍動するサッカー試合の裏で爆弾解除に奮闘するコナンたち。「電光掲示板が観客席を滑り落ちてドカン」は迫力ありました。コナンとスペシャルゲスト・キングカズによるしょっぱい爽やかサッカー。そしてお決まりのラスト・スーパーアクション、少年探偵団がつないだパスを受けたコナンのダイレクトボレーシュートがゴールポストに“ゴツン”。ネタ切れを露呈したかのような題材でしたが意外と楽しめました。 [地上波(邦画)] 6点(2013-04-20 00:23:13) |
262. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 ほとんど校内の出来事だけで描いたわずか5日間の学園ドラマ。話題の中心は作中一度も登場しないバレー部のスター“桐島”。部活、受験、友人・恋愛関係などにおいて高校生たちが未成熟で繊細な心の揺れを感じつつも、青春を謳歌している姿を忠実に再現していて懐かしさを覚えました。ついこの間まで子役だった神木隆之介以外はほぼ無名の若手俳優を起用。雰囲気の暗さがテンポの悪さを助長してしまっていますね。それでも2012年度日本アカデミー最優秀作品賞受賞作。 [DVD(邦画)] 6点(2013-04-17 01:40:48) |
263. ドラゴンボールZ 神と神
《ネタバレ》 約1年ぶり2度目TV観賞。ファン待望のドラゴンボール映画。魔人ブウ編後、破壊神ビルズとの戦い。映画館の2列目で観たため、バトルシーンがまるで絶叫マシンのような臨場感。舞台はブルマの38歳誕生パーティーでベジータの下手なオドリ、ピッコロの下手なカラオケ、グレートサイヤマンのヒーローショー、亀仙人の要所でのボケセリフ、アートネーチャーか何かの効力かアタマふさふさのクリリン、ビルズにびびって不自然に謙虚になるベジータとシェンロンなど笑いの見所も満載。ブルマがビルズに引っぱたかれて怒るベジータが実力以上の力を発揮、今作の敢闘賞でしょうか。ビーデルの胎内にいるパンの力も借りてスーパーサイヤ人ゴッドになる悟空もビルズに歯が立たず、意外な結末。Z戦士総出演、さらにピラフ・トリオも登場しキャラ盛り沢山で予想以上に大いに楽しめました。TV版では新作シーン満載。アニメ映画では異例の傑作に疑いありません。 [映画館(邦画)] 8点(2013-04-07 23:42:21) |
264. 白い巨塔
《ネタバレ》 伝説的二枚目ドクター・田宮財前のモノクロ医療法廷ドラマ。互いの派閥の命運を懸けた方々手回しによる次期教授選出票争奪戦、医療誤診裁判の法廷で語られる一言一句に一喜一憂する原告被告両軍の表情。その切羽詰まった緊迫感がよく表現され引き込まれました。裁判には勝ったが改めるべきはその高慢な気性。「フンモンガン」、「ソーカイシン」など医療専門的用語続出。山崎豊子原作の本格社会ドラマの金字塔、不朽の名作。 [DVD(邦画)] 8点(2013-03-31 00:45:26) |
265. わが母の記
《ネタバレ》 井上靖の自伝小説を映画化。母親が息子を捨てるはずない、無二の母子の絆を懐かしく香る昭和日本の風景が優しく包み込みます。目の前にいる息子に気づかずしきりに息子に会いたがる認知症の母を希木樹林が凄みある怪演。 [DVD(邦画)] 6点(2013-03-25 00:20:41) |
266. 東京家族
《ネタバレ》 約3年ぶり2度目観賞。関連作品公開に備えて復習。名作「東京物語」を現代風にリメイク。今の家族のカタチをありのままに描いた人情物語。オリジナルではカツ丼だったが鰻重に格上げ。主軸は堅物オヤジとやや頼りないムスコのやり取り。お母ちゃんが亡くなってから、ムスコの婚約者に本音を語るオヤジ。評価は前回観賞時と変わらず、傑作に相違なし。 [映画館(邦画)] 8点(2013-01-30 01:05:11) |
267. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 「私は誰だ」―残された記憶のピースをつなぎ合わせ―えっ、私は暗殺者…。サスペンス展開が弱く中盤の中だるみは減点材料です。アクションはそれなりに楽しめましたが「96時間」には及びません。麗しきヒロインのはずがあんなにワルい女狐、若き頃のクレア・デインズ見えてしまいます。 [DVD(字幕)] 6点(2013-01-06 00:49:55) |
268. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
《ネタバレ》 数年ぶり2度目観賞。続編公開に向けての復習。いきなり前作から14年の時がぶっ飛び崩壊した世界、さらなるフォースインパクトを防ぐため彼らはエヴァに乗り戦う。美しいアニメ映像は良いんだけど、ぶっ飛んだ展開に評価は難しい。まあ、観衆を置き去りにしてる時点で高い評価は付けられねえな。駄作。 [映画館(邦画)] 5点(2012-12-08 21:14:55) |
269. ブラック・レイン
《ネタバレ》 マイケル・ダグラスとアンディ・ガルシア、高倉健と遺作となった松田優作が大阪の地に揃い踏み。日米をつなぐ夢のような伝説的作品です。日本人の描かれ方に違和感があったけど、関西人なら特に観ておきたいですね。親友との死別を乗り越えて新たに芽生えた友情は日米友好の証でしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-16 23:16:13) |
270. アウトレイジ ビヨンド
《ネタバレ》 約4年半ぶり3度目観賞。新作公開に向けて復習。北野武監督によるヤクザ抗争「~バカヤロー、…コノヤロー」の続編。凶暴なバイオレンスシーンに加えてサスペンス要素が深まった今作。輝く神戸のロケ地においてキンキ2大勢力の山王会と花菱会の間で、生きていた大友と義理堅くなった木村が大暴れ。濁声で吠える山王会の若頭・石原、その本性は情けないションベンコゾー。「あのヤロー、特別に取り立ててやったのにっ、裏切りやがって…」(笑)。一番ワルくてあはれなのはフミヨ刑事。インパクトの強かった前作には劣りますが傑作に疑いありません。 [映画館(邦画)] 8点(2012-10-16 22:49:17)(良:1票) |
271. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
《ネタバレ》 豪華キャスト共演の三谷ワールド、今作は幽霊裁判の模様を描いた法廷コメディ。2011年邦画興行収入№1作品。主演・深津絵里、ドジ弁護士を体当たりで熱演し主題歌をも熱唱。落ち武者の霊を背負って法廷で弁をふるう、笑える法廷ドラマですがシナリオが浅いですね。死んだ父親がクサナギで拍子抜け。 [DVD(邦画)] 6点(2012-10-14 23:35:14) |
272. ボーン・レガシー
《ネタバレ》 半年ぶり2度目観賞。前3部作の裏で動いていた極秘プロジェクト。東南アジアで極限のオニゴッコ。追う組織、逃げる男エージェントと女医師の構図。新エージェント“アーロン・クロス”を道化ヅラのジェレミー・レナーがアグレッシブに演じています。レイチェル・ワイズ好演、現時点でシリーズ中最高のヒロインです。ストーリーはやや支離滅裂。終盤に東アジア系の“№3”男が執拗な追跡、スピード感あふれる緊迫のバイクチェイス。エンドロールにあのイケイケ主題曲が流れて安堵。 [映画館(字幕)] 6点(2012-10-13 01:55:56) |
273. クリフハンガー
《ネタバレ》 クセある敵キャラを一人ずつ葬っていく、スタローン版ダイ・ハード。主演スタローン、打たれども打たれども決して死なない男、その不死身さはマクレーン刑事並み。それを見ているだけで楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-09 01:40:40) |
274. 涙そうそう
《ネタバレ》 夏川りみの名曲が原作。にーにーと妹・カオルによる異形の兄弟愛を土井裕泰監督が違和感なく表現、やはり泣き所を心得ています。天真爛漫の妹を長澤まさみ、尽くしすぎて亡くなる兄を妻夫木聡が好演。鼻をつまんで泣く姿がこの作品の象徴です。「何くるないさ…」など沖縄弁がチャーミング。 [DVD(邦画)] 7点(2012-10-06 23:23:04) |
275. ハナミズキ
《ネタバレ》 名曲「ハナミズキ」を基にした青春ラブストーリー。波乱万丈の人生を送る2人が織り成す恋愛。少し青臭い青春ドラマから成長して徐々に大人のドラマになっていき、思わず引き込まれてしまいました。「いま、会いにゆきます」の土井裕泰監督、泣かし所を心得ています。世評に反して意外な良作。「ナマラ」、「ダベヤ」…道弁がチャーミングです。 [DVD(邦画)] 7点(2012-09-09 01:41:42) |
276. るろうに剣心
《ネタバレ》 4か月ぶり2度目観賞。少年ジャンプの我らが伝説的剣客浪漫譚、待望の実写映画化。原作ファンとしてはキャストにツッコミ所満載ですがそれはそれで楽しめました。コスプレ大会になるのは免れたでしょうか、ただし減点1。イケてたのは怪演の香川照之で顔オモシロすぎ、ウサンクサイ役を演じさせたら一級品ですね。剣心役の佐藤健、殺陣シーンは凄まじいけど優男すぎ、「オロ」「ゴザル」など剣心語が不自然です。薫役の武井咲、斉藤一役の江口洋介は原作イメージとは全く異なります。左之助は生卵飲みすぎ。弥彦は顔黒すぎ。蒼井優は化粧濃すぎ。敵役に元格闘家・須藤元気参戦ですが寝技で勝負して頂きたかったです。 雰囲気や挿入歌などで大河ドラマ「龍馬伝」を想い起こされました。続編は希望します。 [映画館(邦画)] 6点(2012-09-04 00:24:20)(良:1票) |
277. あなたへ
《ネタバレ》 6年ぶり映画出演の我らが“健さん”のイメージそのままを味わえる武骨で素朴でマジメな人情ロードムービーです。その道中で出会うのは豪華キャストで固める脇役たち。予想できたオチよりも、天空の城・竹田城や海面に沈みゆく太陽など美しい背景に呆然としました。 [映画館(邦画)] 6点(2012-09-03 01:28:55) |
278. 麒麟の翼~劇場版・新参者~
《ネタバレ》 “麒麟の翼”は人生再出発の原点。罪を認めるのもまた勇気、過ちを犯した者へ償いと再生を促しています。大ドンデン返しの本格サスペンスと格差社会に悩む若者の姿を痛切に投影した人間ドラマの見事な融合。主演・阿部寛は武骨でスゴみのある役がよく似合いますね。 [DVD(邦画)] 7点(2012-09-03 00:37:32) |
279. ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~
《ネタバレ》 ドロボーしてタダ酒呑んだくれてあげくの果てに不倫相手と心中未遂、どうしようもないダメ亭主の小説家・大谷を支えるカラ元気の気丈な妻。2人のドロドロ破滅人生が冷淡に容赦なく描かれていて、観るに耐えないほどに重苦しく痛々しいです。暑苦しいテンパの広末。 [DVD(邦画)] 6点(2012-08-21 21:59:06) |
280. 東京物語
《ネタバレ》 東京での再会と尾道での死別。淡々としすぎて少々ヌケた感じはあるけど日本家族の原風景、子の自立と共に疎遠になっていく微妙な親子関係を綴った小津安二郎監督の代表作。和室の床からのぞく「小津的」な独特のカメラアングルが際立っています。 [DVD(邦画)] 7点(2012-08-20 00:50:04) |