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あろえりーなさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 4683
性別 男性
年齢 41歳

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501.  愛と誠(2012) 《ネタバレ》 
なかなか面白かったですね~。三池崇史らしい娯楽作品に仕上がってました。突然始まるミュージカル。それぞれがそれぞれのキャラの持ち味を生かした選曲で、唄の上手さにばらつきがあるんだけどその下手っぷりすらもエンターテイメントになっている。ただまぁ、ミュージカルシーンが少し長いかなっていう気もしはしましたが。全体的に、人も環境も凄くデフォルメされていて、たとえば青葉台学園の雰囲気の良さと花園実業のありえないほど荒んだ校舎の対比とか、そして絵に描いたような不良達の不良っぷりとか、そういう漫画的な面白さがまずあって、それでいてたとえばガムコの乙女な恋心とか、そういう「ギャップ」を面白く見せてくれる。そしてまたあちこちに見られる、どぎついエロ要素なんかはいかにも三池さんらしいなと思うし、格闘シーンは安定した迫力を見せてくれる。この作品は、そういう漫画的なデフォルメとギャップ、三池さんのエロとアクションという娯楽要素の塊で出来てる。ただ、前半こそユーモアたっぷりで良かったんだけど後半は話が重く暗くなる感じなので、前半の感じでずっと突っ走ってほしかったかなという気持ちはある。まぁいずれにせよ、人によって好き嫌いはあるだろうが個人的には楽しく鑑賞出来ました。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-11-23 01:06:32)
502.  テルマエ・ロマエ 《ネタバレ》 
皆さんおっしゃるように、前半と後半でだいぶ違ってきますよね。原作は、ローマ人が日本の風呂にタイムスリップするという内容なので、たぶんこの作品の前半がそのコミックに忠実で、後半は映画用の創作ということなんじゃないかな。というわけで、この前半は文句なしに楽しいです。日本の風呂にタイムスリップして、日本独自のアイテムに逐一驚く様は見ていて楽しい。特に、自動で動く仕組みを「何人もの奴隷がやっているんだ」と思うアイデアが良い。そして、浴場でのおじいちゃんたちのキャラが、いかにもおじいちゃん的で良い。また、ローマ帝国の広場やテルマエなど、これまでの邦画ではなかったような規模のセットを見せてくれ、これまた目に楽しい。ただ、これだけ忠実に映像世界を作り上げているのに、たとえば洗濯機に入った人形でタイムスリップを表現するとか、そういう意図的なチープさが個人的に不満だった。後半は笑いもなくなり、やたらとメロドラマ的な感じになるのだが、失速感は否めないもののワンアイデアだけで一本作る難しさもまたあったのだろう。星空の下で語り合う中、体がだんだん透けていって、ふと消えてしまう、そのへんの切なさも良かった。もう少しラブ要素が強くても良かったかもしれない。 あ、そしてなにより主役を務めた阿部ちゃん。阿部ちゃんがいなければ、この作品は成り立たなかったであろう。彼の筋肉美と熱演に拍手を送りたい。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2012-11-22 22:55:05)(良:1票)
503.  ポテチ 《ネタバレ》 
う~ん、困った。あちこちのサイトで賞賛されている作品を悪く言うのは気がひけるのだが、自分にはいまいち入り込めなかったです。空き巣犯なのに人助けしようとしたり、それぞれのユーモアある会話に時たま笑えたりもするのだが、これだけ現実離れした人たちを見せられても、それで感動出来る気持ちが湧いてこない。なんだかんだいっても物取りで生活してる連中だし、さすがにおせっかいすぎる。「いい人」の面だけを見せていて、汚い面は一切見せてない切り取り方に違和感を感じる。
[DVD(邦画)] 5点(2012-11-17 21:29:46)(良:1票)
504.  わが母の記 《ネタバレ》 
画作りがとても気合入っているのがわかって、その映像の綺麗さを堪能するだけでも良かったです。もの凄くブルジョアな一族の物語。正直に言えば感情移入しにくい面もあったのですが、自分の祖母も認知症だったので、八重さんが夜な夜な、ふら~っとどこかに出て行っちゃうのはこちらも経験あり、みんなして捜す光景に共感出来ました。役所広司も熟練の演技を見せてくれていましたが、なんといっても樹木希林ですよ。最初の頃と、物忘れが酷くなっていってからとで顔が全然違う。いやほんと、すごい女優さんだなと驚嘆致しました。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2012-11-15 23:00:51)
505.  friends もののけ島のナキ 《ネタバレ》 
不覚にも感動してしまいました、、、。山崎貴氏は、監督としての才能もさることながら、脚本家としても見事だな~と毎度感心させられます。たしかに、ある意味では型にはまったストーリーテリングで、意外性みたいなものは全然ないんですけど、ファミリー映画ですからこれでいいと思います。設定としては「モンスターズ・インク」にそっくりなんですけど、あちらに負けないぐらい、よく出来たキャラクターたちですよ。コナキの可愛らしさや、グンジョーとナキの友情には心動かされますね~。森の中を跳ねるうにジャンプするとスーパーボウルみたいなのもたくさん出てくるその映像の躍動感の素晴らしさ、テングダケを食べたときの美味しさの表現、何度投げ返しても戻ってくるコナキのユーモラスさ、強がっていたのにすかさず逃げる用心棒たちなど、いいなと思えるシーンはたくさんあるのですが、なんと言っても、最後の最後に大泣きしてしまうナキのシーンですかね。いや~切ないけど、ほろっときちゃいましたよ。全てのこども達に安心してお勧め出来る良作です。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2012-11-11 22:59:55)
506.  ワイルド・スピード/MAX 《ネタバレ》 
これまでの3作とは違い、刑事捜査ものみたいな内容になってます。4作目ということもあって、新路線が必要との判断でしょうが、カーレースのシーンはその分控えめな印象。冒頭のタンクローリー回転シーンとか、やりすぎるぐらいのアクションを見せてはくれるのですが、いかにもCGといった感じで、実写派の人には不評かも。でも坑道?のシーンは割とスピード感あって良かったと思います。
[地上波(吹替)] 5点(2012-11-11 21:01:09)
507.  HOME 愛しの座敷わらし 《ネタバレ》 
いやもう何が素晴らしいって、映像の美しさですよ。ひゃ~、日本てこんなに美しい国なんだな~って。オープニングの牧歌的で雄大な景色からはじまり、岩手の田舎の美しさをこれでもかと切り取ってみせてくれる。最後のエンドロールの画まで気持ちよく鑑賞しましたよ。移り住むことになった古民家までもが美しい。正直ストーリーはそんなたいしたものではなく、とてもあっさりしたお話です。座敷わらしも、家族とそれほど関わってこないし、認知症のおばあちゃんの話も主軸にあんまり絡んでないし、娘や息子が友達と別れるシーンも、それまでのふれあいが描写足らずで感動に乏しいし、不満もないわけではないのですが、でも見終わった後はほっこりした気持ちになりました。そしてまた、お父さん役の水谷豊がとても良かった。心優しい父親像を見事に演じていて、「相棒」よりもハマり役立ったように思います。大きい目が印象的な座敷わらし役の子も本当に座敷わらしっぽくて良かったです(笑)。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-11-08 22:41:55)
508.  ムンクの叫び 《ネタバレ》 
ムンクの話じゃなくて、ムンクのキャラを借りた いじめられっ子の話。そのアイデア自体は悪くないし、 主人公にとって「理不尽」なことが延々と蓄積していく様を 観客は見せられるので、いやが上にもこの不憫な主人公に 同情してしまう。だから最後まで飽きる事無く見れたし、 「白色」の話で綺麗にまとめているところも巧い。 ただ、映像や音楽、そして老けメイクなどあまりに チープで自主映画的なので実にもったいない。 シナリオも悪くないしかずおもメイクも良かっただけに なおさらそう感じる。もっと予算をつけてあげたかったね。
[DVD(邦画)] 6点(2012-11-06 19:32:13)
509.  セイジ -陸の魚- 《ネタバレ》 
個人的には映像表現が凄くいいなと思いました。 序盤から、ハッとさせられるようなセンスある 映像の蓄積に思わず魅せられましたね。 バブルの熱気があった時代の話だけど、 全体的なけだるさや雰囲気はむしろ現代的で、 付随音楽も今風な感じで、伊勢谷友介の 直球スタイルが伝わってきます。 それでどう話が進んでいくんだろうと思い見ていましたが、 動物愛護団体の人たちが出てくるシーンの演出は あまりにあざといし、我々は鈍感だけどセイジは あまりに多くのものを見すぎて~という台詞を おじいちゃんが語る下りとか、凄く安直なんですよね。 伝えようとしてることとか、伝え方が凄く「若い」んです。 でもそれは良くも悪くもです。 終盤のシーンは確かに衝撃で、女の子の心を解き放つためには あんな荒行事しなきゃならなかったのかと。 たぶん違和感を持つ人も多いかとは思うんですが、 これもまた若さ故の表現という感じがして、 個人的には伝わってくるものがありました。
[DVD(邦画)] 6点(2012-11-04 16:31:23)
510.  青春の構図 《ネタバレ》 
一言で言えば、「きっちりとした少女漫画」でしょうか。 スポーツと恋に邁進する女子大生。 恋愛に対しては、みんな実に初々しい感じなんだけど、 ガソリンスタンドの店長やってたり、 堀君は実業家から経営を任されたりと、 実に早熟なんですよね。先を行くような 大人っぽい人格が少女漫画的であると同時に、 それは決して嘘くさく感じない。たぶん、 この頃の若者は本当に自立心が強かったんじゃないか。 現代っ子の自分としては、70年代の青春というものは いろんな意味で考え深く、それ故に面白く見る事が出来た。
[DVD(邦画)] 6点(2012-11-04 16:29:58)
511.  スクラップ集団 《ネタバレ》 
どういう解釈で汲み取っていけばいいのか正直悩むような話なんですが(笑)、まぁ、へんてこな男4人でスクラップ集団を作り、スクラップセンターを建てるまでのその奇想天外っぷりは実に愉快だし、特に象の解体シーンなんてかなりシュールな笑いでしたね。あの象さんは本物ではないだろうけど、割と良く出来てたと思います。ラストなんて、ちょっと物悲しいというか、これまたかなりシュールですよね。「え、そういう結末になちゃうん?」て驚いたけど、喜びだけでなく、悲しみも含めて喜劇に昇華させたかったのでしょうね。個人的に、炭坑テーマパークがすごく気に入りました(笑)。本当にあったら行ってみたいです。
[DVD(邦画)] 6点(2012-11-02 20:12:45)
512.  みな殺しの霊歌 《ネタバレ》 
確かに、フィルムのワールな映像は実に雰囲気があるし、白黒で見せる乳房というのも妙な艶かしさが出ていて惨殺シーンはどれも芸術的香りすら漂わせる。故にファンが多いのも理解出来るが、お話自体はどうにも理解出来ない。なんの接点もない少年が女性たちに犯されたからという理由だけで、その女性たちを惨殺しいくというのは動機として意味不明だし。なんというか、現実的でなく、いってみれば「文学的」な動機付けだと思う。
[DVD(邦画)] 5点(2012-11-02 17:17:13)
513.  僕達急行 A列車で行こう 《ネタバレ》 
鉄ちゃんなら面白さ3倍、普通の人ならそれなりに、といったところでしょうか。かなりユルい笑いで、変な効果音がついたり妙なやりとりが続いたりするので、人によって合う合わないがあるかもしれません。僕自身も笑えたところは二箇所くらいしかなかったので、コメディとしては正直物足りなかったのですが、出てくる人全てが善人キャラなので、観ていてさわやかな気持ちになるのもまた事実です。鉄ちゃんでない自分にとっても、鉄道の話で盛り上がったり幸せそうに模型を楽しんでいる姿を見てるとこちらもその幸せを共有出来そうなものがありました。特に、同じ鉄オタで意気投合した人が実は会社の社長で~という下りは愉快だし、人の縁の繋がりってやっぱり大切よねと実感させられる。あやめちゃんの父が実は~まで繋がっちゃうのは少し行き過ぎな気もしたけど(笑)。まぁ、全体としては佳作かなと。
[DVD(邦画)] 6点(2012-10-28 21:00:01)(良:1票)
514.  遙かなる走路 《ネタバレ》 
今でこそ当たり前の存在になっている自動車ですが、 その自動車の創成期がどのようなものであったのか 本作を見て知る事ができ、とても興味深く、 そして面白かったです。  トヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎の お話ということですが、やっぱり見ていて思うのは、 「創業家精神」というやつですよね。 父の佐吉さんから受け継いだ、やると決めたら とことんまで突っ走る精神、誰もやってないことを やり抜く精神、この精神の崇高さを感じた次第です。 誰もやらないことに挑戦すると、いつの時代でも必ず 批判や困難がつきものです。 何度失敗しても、うまくいくまで何度でもトライする。 そしてどんな困難があろうと、成功するまで挑戦する。 全ての創業者は、多かれ少なかれ皆同じ道をくぐり抜けて いるんだろうなと、これまでの日本を作り上げてきた 多くの先人の努力に思いを馳せ、胸が熱くなりました。  物語としても、ぐっとくるところがあります。 経営陣に幾度となく反対されながらも、彼らを説得する 様子や、ついに一台の車を作り上げたときの、 多くの技術者たちの喜び様など色々ありますが、 一番はやっぱり実の母と対面して、お母さんを 自分が作った車に乗せようとするシーンですかね。 本当に感動しました。まぎれもない良作です。
[DVD(邦画)] 8点(2012-10-22 20:56:34)
515.  喜劇 爬虫類 《ネタバレ》 
渥美清主演の喜劇。 渥美さんといえば「男はつらいよ」の寅さんの印象が 強いので、おっぱいが出たり人殺ししようとしたりする 映画に出ていたんだということが新鮮でした。 1968年の作品ということで、内容が凄く時代を 感じさせるわけで、それもまた新鮮で面白かったです。 ストリッパーのメリーは毎日ビフテキを食い、 裏舞台を支える三人組はいつもひもじい飯を食う。 「アメリカと日本じゃ生活のレベルが違うんだから 仕方ないだろ」なんて言ってたり。 そしてまた、外国人自体が物珍しい時代でも あったんだろうなというのがわかる。 どこかの炭坑でのショーなんて、男たちは もはや野獣と化してメリーに襲いかかろうとする。 なるほど。今と違い、この時代はエロ自体が 充実していなかったのだろう。 欲望こそが、人をエネルギッシュにさせる。  ちゃんと笑わせてくれる内容だし、 この三人組の友情が目に楽しい。 喧嘩したり、よからぬことを企んだりしつつも、 最後には3人とも丸く収まってる。実に微笑ましい。 見終わった後には爽やかな満足感が漂う。
[DVD(邦画)] 7点(2012-10-22 19:28:17)
516.  アフロ田中 《ネタバレ》 
なかなか面白かったですね~。終始ニヤニヤしながら観ていました。松田翔太が見事なまでにはまり役といいますか、巧い事演じきっていたように思います。彼の「心の声」がまた面白いんだな~。妙に真面目キャラではあるんだけど、彼の心のつぶやきは、大方共感出来るものがある。恋愛の初心者だった頃は誰しもが経験するであろう気持ちというものを代弁しているようなところがあるし、その純粋さやウブさを観ていると、いつのまにかアフロ田中君を応援したくなる自分がいる。だから、あのラストはちょっと悲しいというか、上手くいってほしかったから残念ではある。まぁ、恋愛だけでなく、この話は男の友情の物語という側面もあって、そっちのほうもまた同様に共感出来るものがあり、4人がまた仲直りしているから良しとするか。田中君が、次こそは素敵な彼女が出来ることを祈りつつ7点を献上。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-10-19 20:26:44)(良:1票)
517.  貞子3D 《ネタバレ》 
貞子が3Dで飛び出してくるというもんだから、どれどれと思い見てみましたが、3Dの実力を醸し出しているシーンは貞子の手と飛び散るガラスと蝶々ぐいかな?それでいて特に序盤は、その3Dをもの凄い意識して作りましたっていう映像ばかりで安直さを感じる。いや、それよりも、ホラーなのに全然怖くないことが問題だ。なんというか、全体的に綺麗すぎるんだ。怖いというよりむしろ笑えるシーンが多いので、ホラーじゃなくてコメディだと思って観た方がより楽しめるかもしれない。終盤になると「モンスター貞子」が出てくるのだが、個人的にはこの斜め上の進化は嫌いじゃない。というか、貞子があまりにジャパニーズホラーの定番になりすぎて食傷気味だったので、こういう新しいタイプを作り出してくれるその心意気を買いたいと思った次第だ。ストーリーとしてはよくわからない点も多く、茜の超能力を貞子はどうしたかったのかとか、あの蝶々の意味はなんなのかとか、なんでスマホをぶっ壊したら貞子が消えるのかとか、管理人の女性は一体何者なのかとか、謎が多くて釈然としないのでもう少し噛み砕いて理解出来る内容だったら良かったかなと思う。
[ブルーレイ(邦画)] 5点(2012-10-17 22:41:15)
518.  ダメおやじ 《ネタバレ》 
いや~愉快愉快。大いに笑わせてもらいました。なにをやってもダメな平社員のダメおやじと、いつもしごきまくるオニババの掛け合いはそれだけですでにコントになってるんだけど、課長の不倫のいざこざが引き起こす悲喜こもごもの人情劇などストーリーもよく出来ていて実に感心させられる。資格をとるために徹夜で勉強させられて、ノイローゼ気味になり、かなり危うい妄想を試験中にはじめちゃうシーンなんかは少し可哀想な気もするが、課長の件も含め、ブラックユーモアがちゃんとユーモアとして機能していた古き良き時代というものを感じさせてくれる。こういうのを今やるとコメディにならなそうな気もするので、昔はとてもおおらかな時代だったんだなと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2012-10-15 20:26:06)
519.  皇帝のいない八月 《ネタバレ》 
う~ん、個人的にはいまいちピンとこなかったですねぇ。国内でのクーデターを真面目に扱った作品なんて今じゃ観る事も無いのでその点は興味深かったのですが、自衛隊を国軍にするために、伝統と秩序をとり戻す為に、国民を人質にとって目的を達成しようとするというのがどうにも非現実的で、なおかつその主張が台詞にもあったように「軍国主義に酔っているだけ」で実に空虚。彼らの主張に共感が持てればぐんと面白くなったと思うんですけどね。70年代だったら、これでも現実味があったのかな。そしてまた例の三角関係も物語を面白くしているようには思えず、むしろいらないのではないかとすら感じる。派閥争いの政治家、総理の私生活、三国の拷問シーンなど、ダーティな雰囲気は巧く描かれていたとは思うが。
[DVD(邦画)] 5点(2012-10-10 20:59:14)
520.  利休 《ネタバレ》 
なんといっても、ワダエミが手がける衣装でしょう。人の内面とかキャラクターを、衣装によって表現する。本作もそのスタイルが貫徹されていて、美しい和服の数々を堪能することが出来ます。同時にまた、全体的なセットも良かったです。ただ、ワダさんの衣装というのは綺麗そのもので生活感がなく、外道キャラの豊臣秀吉も漫画的に感じるところもあり、全体としてリアリティの重みに乏しいなとも思う。勿論、その外道キャラの秀吉と感情を押し殺す利休の対比が面白ので、それ自体は悪くはないんだけれども。映像的には、定位置からの長回しショットなど、どことなく黒沢映画を意識しているようにも感じられ、三国連太郎と熱演にも特段の不満はありません。ただ利休のキャラクターが、ずっと我慢し続けて最後の最後に自我を貫いた一人の男というだけで、その生き方や考え方と、茶道の精神とがもっとリンクして伝わってくるような構成であれば良かったのになという気がします。
[DVD(邦画)] 6点(2012-10-09 19:11:43)
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