Menu
 > レビュワー
 > キムリン さんの口コミ一覧。3ページ目
キムリンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 297
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  ひろしま(1953)
現在であればCGなどをふんだんに使って制作できるところを全てセットとエキストラで対応してここまで の臨場感を演出したことに驚きます。 まだ原爆の記憶が残っていて実際に体験した人たちも参加しているということが、さらにリアルさを出して いるのだと思うし、あの時代でなくてはこの作品は制作できなかったと思う。  それにしても松竹が削除を求めた箇所(①爆弾投下した米パイロットが地上にいる市民に同情などしないとい う告白が学校で放送されるシーン、②病院で米国は無辜の市民を原爆のモルモットにしたと高校生が語るシーン、 ③原爆で死んだ人の頭がい骨を集めて米人に土産物として売ろうとするシーン)がもし削除されていたら、この 映画の価値は半減していたと思うので、苦渋の決断だったとは思うけども、要求を断った制作側には敬意を表 したい。  それにしても終戦特集でEテレで放映されるまでこの映画の存在は知りませんでした。まさに忘れられた映画と なっていたということ。その理由が、この映画がイデオロギー色が強く、東西冷戦が激化するなかで米国を刺 激しないようにとの忖度が働いたというのは、あまりにも酷いはなし。 平和や反戦を求める声に「アカ」と罵声を浴びせる風潮が今も残っているのは悲しいこと。
[地上波(邦画)] 6点(2019-08-20 16:40:00)
42.  ザ・リング 《ネタバレ》 
筋は分かっているのだけど、それなりにドキドキ感は味わえました。 でも欧米とホラーに対する感性が違うのか、日本人が感じるような おどろおどろしさはいまいち表現できていなかったような気がします。 やはり土地柄の違いなのでしょうか。  それにしても日本版も含めてやっぱりひっかかるのが、サマラ(貞子) と殺される人たちとの関係。確かにサマラは井戸に放り込まれて7日間 苦しみ抜いて死んでいったのはそりゃあ悲惨ではありますが、青春 まっただ中で殺された罪の無い高校生たちにはまだまだこれから楽しい 人生が待っていたはず。それをいわれなく呪い殺されてしまったので は相当な無念さや恨みが残ったはず。それはサマラのそれと比較しても 遜色ないはずで、今度はサマラが皆から呪われて苦しむ番になって しまうのではないでしょうか。私ならそうしますけど。  評価点は呪われると怖いので6点にしておきます。
[地上波(吹替)] 6点(2019-07-03 20:50:14)
43.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
世の中の流れに乗せられて映画館で観てしまいました。なるほど、こういう話だったのですね。下の方も書いていらっしゃるように、それぞれのパーツは、特殊な天体現象、男女の入れ替り、時をまたいだ交信、タイムスリップ、自然災害、歴史改ざんなどなど、どれもどこかで観たような聞いたようなものなのですが、それらをうまく組み合わせると結構なお話が創作できるという典型的な作品でしょうか。特にテレビのサスペンスドラマのように何から何まで主人公が語って聞かせるのではなく、細部は意味不明な部分を残しておいて、観る側に考えさせる余地を残すところが、この作品をここまでヒットさせた一つの理由ではないかと思いました。リピートしたくなる人の気持ちが分かります。  テレビニュースなどでは中高年の人も涙を流していたようですが、残念ながら涙は出てきませんでした。過去にこんな出会いや別れがなかったからなのか、それとも既に感性が枯渇してしまったのか。主人公たちと同世代の時に観ていればまた違った感じ方をしたかもしれません。  それにしても若い人たちって、喫茶店をサテンではなくってカフェって呼ぶんですか。自分が高校の頃にそんな呼び方したらキザかダサイかどちらかだと思われたかも。時代は変わりますね。  追記:地上波発放送で録画してじっくりと観ました 改めて観ると、見ている最中は鮮明に登場人物やストーリーを覚えているのに目が覚めた途端にあっという間に忘れてしまう「夢」というものの特性を巧みに使っている点に感心しました。いつか夢の中で手のひらに文字が書かれて、目覚めて見てみると現実の自分の手のひらにその文字が残っていたら・・・なんて期待する歳では残念ながらないですがね。 一つだけ突っ込みを入れると、ミツハちゃんのいる時代はタキ君より3年遅れているわけで、タキ君に入れ替った時に果たして未来の携帯端末やアプリを使いこなせたのか、なんて思ってしまいました。昨今のIT技術の進歩はすさまじいものがありますから、1年でも違うともう浦島太郎状態になってしまうはずですから。
[映画館(邦画)] 6点(2019-07-01 14:59:54)
44.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
この映画ってファンタジーだったんですね。 原田知世の頃からタイトルは知っていましたが、現在と過去を行き来して悪を倒すとかいうお話かと 思って特に興味はなかったのです。 こんな高校生の日常と心情を淡々と描いただけのお話とは全く想像していませんでした。 タイムリープは単なる仲良し3人組の心の機微を描く為の小道具に過ぎなかった、という感じなので しょうか。 多分10代の頃とかに観たら、意外と感情移入できたかもしれませんが、素直にストーリーを受け入れるに はあまりにも人生経験と常識がつきすぎて汚れてしまった自分には、正直これは無理と感じましたね。  汚れてしまった自分には、折角回数が限られたタイムリープできる能力を手に入れたのなら、そんな くだらないことに使うんじゃなくて、3.11や9.11の直前に跳んで行って人々を救えよ、とか考えて しまうものですから。
[地上波(邦画)] 5点(2018-07-21 20:56:34)
45.  22年目の告白 -私が殺人犯です- 《ネタバレ》 
冒頭の記者会見からサイン会あたりまでの部分で一気に 引き込まれ、一体この話をどう収束させるのか期待しまし たが、終盤にかけていつもながらの過剰演出で、終わり方 もなんとなく予期するものでした。 警察も簡単に犯人もその襲撃者もみな取り逃がす醜態ぶり も相変わらずのパターン。 そもそも殺人事件が22年前という設定は、殺人の公訴時効 廃止により避けられないものであったとはいえ、登場人物 がみな若すぎるという違和感を生んでしまって、せめて10年 ぐらいであればもっとリアリティがあったと思います。  それにしても犯人は不死身ですね。あれほど腹を思いっきり 刺されて止血もされずに助かったのですから、最後の一撃でも 死なずにピンピンしていたのでは、などと冷めた見方をして しまいました。
[地上波(邦画)] 6点(2018-06-12 08:41:59)(良:2票)
46.  名探偵コナン から紅の恋歌 《ネタバレ》 
黒の組織(そもそもあいつら経済力で中国に大差をつけられ少子高齢化が進む落ち目の日本で一体何をやっているのやら。米国や中国で活躍できない落ちこぼれ集団なんでしょうか)が全く関係せず、お子様用客寄せパンダの少年探偵団も控えめな作品ということで、迷宮の十字路以来の出来栄えを期待をしていたのですが(制作側にも二番煎じを狙った意図がありありでしたが、あのしっとり感や丁寧な描写は皆無)、劇場版相棒を意識したのか、最初からやたら派手にドカンドカンとやらかしてその時点ですっかり興ざめしました。  十字路に続いて平次と和葉の恋のさや当てをもう一つのテーマにしたのも無理があったと思います(っつうかあまりにも平次がでしゃばり過ぎ)。 2時間の枠内で描ききるには、競技かるたや百人一首というテーマは奥行きが深過ぎて、上っ面をなでる程度で終わってしまった感が強かったです。 昨年のヒットNo.1邦画なのだそうですが、この内容だと従来の若年層にも大人にも満足できなかったのではないのでしょうか(特に子供には理解不能?)。やっぱり従来のお子様向け娯楽作品に徹した方が罪は少ないと思います。
[地上波(邦画)] 4点(2018-04-21 14:47:07)(良:1票)
47.  四月は君の嘘 《ネタバレ》 
不謹慎ではありますが、いったいカオちゃんはいつになったら発病するんだ、とか思ってしまいました。テンション高いし、もりもり食べてるし、走ってるし、橋から飛び込むし、で自分よりもずっと元気じゃん。こんな元気な「重篤な死の病」ってあるの、っていう感じではありました(最後のシーンで一体どこを手術したんだ?)。 マンガの方は未読で映画がどこまで原作に忠実なのか分かりませんが、映画を見る限り、目新しいテーマではなく、ヒネリもなく、季節はいつもながらの満開の桜の春、そしてラストも月並みでオチもなく、強いて言えば超ありふれたお話のところが最大の見どころなのでしょうか。 とは言え、男女が出会えばすぐにHに発展するのが当たり前の今のご時世で、セックスともイジメとも無縁の4人の仲良し高校生の清く正しいグループ交際は返って新鮮に感じてしまいました。従って後味は悪くはなかったのですが、多分心には残らないでしょうね。
[地上波(邦画)] 6点(2018-03-31 16:14:05)
48.  バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 
色々噂を聞いていたので相当な残虐場面を覚悟していたけど、島での最初のシーン以降は、なんかNHKの中学生日記っぽくなってきて、見終えた後の余韻も悪くなかった。ボートのシーンで終りにすれば良かったのに、「走れ」っていうエンディングだけは拍子抜けしたけれど。 ビートたけしはミスキャスト。どうも彼の演技には馴染めない。 この映画で描かれているのは勿論非現実的な世界なのだけれど、半世紀前には神の国を守る為に、神風特攻や人間魚雷、万歳突撃などの狂気が当然のことのように行われていたのであり、全くの架空の話と割りきれない怖さがある(原作ではその延長戦上の時代の設定らしい)。ところで、そもそもBR法ってなんで実施されたのか。大人に反抗的なガキに見せしめをするため?それともダメ教師の復讐(なぜキタノ先生が司令官みたいにあんなに威張ってられるんだ)?しかし昨今の少子化の中、将来の労働者予備軍、納税者予備軍を殺してしまったら、困るのは結局大人たちということになるのでは。映画の舞台を原作とは変えて現代の設定にしたのだけど、原作の設定と混同している部分(兵隊さんがものものしすぎるよ)もあって、かなり無理がある。 最後にこのお話、全くの荒唐無稽なありえないものではありますが、設定を中学生から老人に変えてみたら・・・高齢者の負担に耐え切れなくなった現役世代は、70歳になった老人たちを強制的にある島に送り、そこで生き残った老人たちだけがその後の人生を年金や介護をもらって生きて行ける権利を与えられる・・・とかなんとか、数十年後のお話として現実味を帯びてくるような。まあ今はこれはタブーなのですけど、将来どうなるかわかりません・・・
[ビデオ(邦画)] 6点(2018-03-04 17:35:15)
49.  祈りの幕が下りる時 《ネタバレ》 
前作の「麒麟の翼」が非常に良かったので大いに期待して観に行ったのですが、まあ、確かに大作ではあります。シリーズ最終作品ということでドローンを使っての風景描写、最後にカメオアピアランスまでおまけにつけて、スタッフの気合いの入りようは感じられました。ストーリーもカレンダーに書かれた橋の名前をきっかけとした加賀家と浅居家との因縁的結びつきと加賀の過去や現在が明らかになるなど、非常に練られた構成で楽しめるはずだったのですが、なんか違うんですよね。このシリーズの持つ独特の雰囲気が描かれていないような。場所が日本橋近辺だけではなく、彦根や仙台にまたがっていたからなのかもしれませんが、やっぱりこのシリーズの肝は恭一郎が足を使って地道な捜査をするところにあると思うのですが。 途中からは加賀は脇役に追いやられ、浅居父娘が主役となってしつこいくらいに二人のシーンが続き、そこまで二人の絡みを入念に描く必要はあったのかと正直ちょっと食傷気味でした。 最後に加賀さんが人形町をぶらついて終わりにしたのもなんか取ってつけたようで、あまり余韻は感じられませんでした。
[映画館(邦画)] 6点(2018-02-12 19:36:47)(良:2票)
50.  ラヴァーズ・キス 《ネタバレ》 
吉田秋生の作品は櫻の園などと同様に、しつこさやどぎつさのない淡々としたストーリー展開と全体に漂うなんとも言えない切なさが良いですね。サティのジュテュヴ(あなたが欲しい)が心地よく心に響いています。 最初見た時は同じ話が何度も出て来て行ったり来たりするのでストーリーを理解するのに3回くらいみなくてはなりませんでしたけど。里伽子と朋章は結局別れることにはなったけど、それでも最後に6人の明るい未来を暗示させているのでやっぱりこれってハッピーエンディングでしょう。平山綾はあまりにもかわいこちゃんのイメージが強過ぎて、ちょっと里伽子役は難しかったようです。それにしても、同性への思いをこんなに明るく健全に語れるものでしょうか。
[DVD(邦画)] 7点(2017-03-08 23:27:14)
51.  名探偵コナン 迷宮の十字路 《ネタバレ》 
子供向けの漫画と思ってあまり期待していなかったのですが、コナンシリーズの中では大人でも(むしろ内容的には大人向けを意識して作られていますね)楽しめる上質の出来だったと思います。ストーリーは推理物としては確かに少し物足りないのですが、事件のみならず、義経主従の逸話と手毬歌を絡めての京都観光案内、平次の初恋の相手探し、新一と蘭の恋物語などが100分の中に無理なく収められていました。いつも余計な少年探偵団があまりでしゃばって出てこないのも良かった。少なくともマンネリ化したテレビのサスペンス劇場よりは良く練られた内容であったと思います。倉木麻衣のエンディングも良かった。マルタケエビスニオシオイケ・・・・手毬歌(初めて知りました。なかなか勉強になります)に誘われて桜の咲く季節に京都を訪れて見たくなりました。(⇒実際に行ってきました。五条天神や六角堂は俗化していて期待はずれでしたが、桜の舞う蹴上インクラインの軌道から南禅寺までのコースはお勧め。残念ながら仏光寺の門の前に玉龍寺跡の石碑はありませんでした。当たり前か)
[映画館(字幕)] 7点(2017-03-08 23:19:54)
52.  告白(2010) 《ネタバレ》 
いやあ、面白かった、もう一度見たい、とか言うと人間性疑われそうな内容ですけど、でも正直、映画館にわざわざ見に行って良かったと思いました(たぶん地上波テレビでは放送されないでしょうから)。この映画の予想外のヒット(日経MJによれば、邦画ヒットの3大要素:①テレビ局とのコラボ、②ハッピーエンド、③イケメン男子が全くないのにヒットするのは驚きだそうです)は、現在の日本の世相を反映しているのではないでしょうか。高度経済成長時代なら、単なる悪趣味な映画で終わっていたかも。上辺だけの優しさや偽善、馬鹿丁寧さ(客を様付けで呼ぶ、お世話していないのに“いつもお世話になっております”等)、本音を隠して表面的には取り繕った明るさなどが氾濫する昨今の世の中で、主人公たちがかくも自己中心的、自己正当化的行動を繰り返すのをあからさまに、あっけらかんと見せつけられると、なんかむしろ爽快感すら感じてしまいます。こんなに自分本位に行動して人を殺しても後悔すらしなかったら人生さぞかし楽でいいだろうなあ、なーんてね。あの終わり方に異論はあると思いますが、それは森口先生に善性を期待するからではないでしょうか。そして私たちをその期待にミスリードするものは、松たか子が優秀な女優であるばかりではなく、個人的にも明るく聡明で育ちの良いことに起因しているのではないでしょうか。中島監督はこの役をできるのは彼女しかいないと切望したそうですが、役者さんは演技力ばかりではなく、その人の持つ個人的なイメージも大事なことだと感じました。このお話の中の森口先生は決して優秀な先生ではなく(クラスは崩壊状態)、子供たちに愛情を感じ熱心に指導しようという教育者としての資質を全く保持していない人物であり、そもそもこの映画は教育や命の大切さをテーマにした映画ではないと思います。  追記:NHKBSで放映されたのを改めてみて、劇中で語られる女子中学生が家族4人を毒殺したというルナシー事件。当時はまあフィクションの世界のお話と思って特に記憶に残っていませんでしたが、何年か前に佐世保や名古屋で起きた女子高生、女子大生による異様な殺人事件。その加害者が同級生などに毒物を飲ませた過去があるという話を聞いて、もしやこの映画に触発されたことはないのだろうかなどと思ってしまいました。大人でもかなりインパクトのある内容の映画なので、子供が見たらどう感じたのでしょうか。劇場公開時はPG13の規制がかかっていましたが、見ようと思えば誰でも見れたのでしょう。
[映画館(邦画)] 7点(2017-03-08 23:14:18)(良:1票)
53.  細雪(1983) 《ネタバレ》 
有名な作品なので一度は観ておこうと思ってみたのですが、女性たちの関西弁によるしょうもないおしゃべりで始まる出だしの部分で早くも興ざめぎみに。しかし何とも言えぬ趣のある雰囲気が醸し出されていてついつい引き込まれてしまい最後まで観てしまいました。これはやはり名作と呼べる作品だと思います。  原作は軍部により発表差し止めとなり戦後に発表されたというように、戦前の上流階級のまだ贅沢が多少なりとも残る時代の物語。 当時は格式や身分が重んじられる旧社会制度の因習の中で、息苦しさや窮屈さもあったのでしょうが、昨今のめまぐるしく移り変わるネット社会の中に身を置いていると、優雅で時間がゆったりと流れる当時の生活に、なんとも郷愁と憧憬をおぼえてしまいました。 戦争をはさんで今日までに、時代は大きく変わってしまいましたね。  四姉妹と養子の男性二人を演じる役者さんたちの演技が秀逸で、作品を引き立てていたと思います。市川監督が細部にまでこだわって作り上げた作品であることは納得できます。 特に岸恵子さんは、今までは気がつかなかったのですが、その美しさや存在感を改めて感じました。  古手川佑子さんは入浴シーンを監督の指示で何度も取り直したそうですが、役者さんというのは大変なのですね。
[地上波(邦画)] 7点(2016-11-24 10:53:09)
54.  ソロモンの偽証 後篇・裁判 《ネタバレ》 
前後篇に分けての劇場公開という、"大作"にしては話題性が低くて、テレビ公開後の書き込みが少ないのは意外でした。個々の中学生の心の葛藤や揺れはうまく描写されていて、悪くはなかったと思います。特に三宅さんと浅井さんの関係はうまく描けていたと思います。しかしやっぱりあのような形での中学生による学校内裁判というのは、実際にはやらせる学校はないでしょうし、あそこまでできる中学生もいないでしょうから、あまりのリアリティのなさが致命的なのかもしれません(佐々木刑事の証言は公務、それともプライベート?)。原作があるとはいえ、折角前後篇の長丁場にしたのですから、せめてドラマ「鈴木先生」の鈴木裁判ぐらいの現実味は出してほしいところでした。 それにしても、浅井さん親子は、子供の配役が決まってからそれにつりあう両親を選んだのか、それとも両親の役者さんが決まってから、二人から生まれそうな子役を選んだのか、気になってしまいました。
[地上波(邦画)] 6点(2016-05-28 22:27:49)
55.  思い出のマーニー 《ネタバレ》 
テレビ録画して見たのですが、ここでの評判は芳しくないし、杏奈は超ひねくれもので性格悪いし、よく転ぶし、寝るし、相方のマーニーは得体がしれずうっとうしいしで、もう前半で録画消去してしまおうかと何度思ったことか。 でも彩香ちゃんの登場とともになんとなく雰囲気が変わってきて、終盤での真相説明で一気にこの作品への見方が変わりました。親に見捨てられたマーニー、その子もまたマーニーに見捨てられたと思い、そのまた子である杏奈もマーニーに見捨てられたと思って恨み続けて暗い性格の子になってしまったのを、この夏の不思議な経験でそれらの負の連鎖が断ち切られて、明るい未来を想像させる清涼感のある終わり方でした。確かに全体的には小粒な作品ではありますが、細部にわたって丁寧に人物描写されいて、途中で削除せずに最後まで見てよかったと思いました。最後におばちゃんのことを「お母さん」と呼ぶくだりは、みえみえでそうなることが分かってしまいましたけど。 一点だけ突っ込みを入れさせていただくなら、湿っ地屋敷がたまたま頼子さんの親戚夫婦の家の近くだったというのは、ちょっと出来すぎに思えます。
[地上波(邦画)] 6点(2015-10-10 18:47:32)
56.  ルームメイト(2013) 《ネタバレ》 
※まずここでの批評を読まないで観賞することをお勧めします。 GYAOの期間限定無料配信で見ました。 ビデオや録画のように早回しができないので、誘惑にかられてついついここでの批評を読んでしまいましたので、ちょっとその分 魅力が低下してしまったことは否めません。まっさらな状態で見たら結構おもしろかったかもしれません。 ただ、この筋からすると映像化は難しく、ある意味で見る側にはルール違反的なものを感じますが、まあ二人の 美女の主演ということで受入れたいと思います。下の方でも誰かが書いていましたが、果たして第四の人格を登場させ る意味はあったのかどうかは微妙なところです。また、同じく、最後の鉄格子の場面で工藤君も実は幻想だった (彼女が自分を本当に愛してくれる人を創造していた)というもう一つのオチがつくのかと一瞬思いました。 (こうなったらとことん幻想人格作りまくるとか)
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-05 15:30:24)
57.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
普段あまり宮崎作品は見ないのですが、この作品を最後に映画製作から引退した記念的作品ということもあって期待してみましたが、正直ちょっと予想したものとは違っていました。後半ではゼロ戦開発の苦労話が描かれるのかと思いきや、堀辰夫の「風立ちぬ」をモチーフにした、実在の人物でありながら全くのフィクションの恋愛話となっていて、テーマ(職人の苦労話なのか、病を患った人への恋愛話なのか)を何にしたかったのかよくわかりませんでした。宮崎監督は本当にこれで達成感を持って引退したのでしょうか。 堀越二郎のご家族の了解はとってあるとのことですが、自分の祖父や父のありもしなかった恋愛話に対してどう感じたのでしょうか。(あの話を真に受けた人からは、あんたたちは後妻の子供なのか、と誤解されたのではないのでしょうか) ちなみに、奇しくもこの作品がテレビ上映される直前に放送された「永遠のゼロ」の中で、主人公がこんな戦闘機が生まれていなかったら戦争は起こらなかったのではないか、というような設計者への恨みごとを言うシーンがあったと思うのですが、その後だけに、なんか設計者の無邪気さに共感する気にはなりませんでした。
[ビデオ(邦画)] 5点(2015-02-22 13:51:55)
58.  真夏の方程式 《ネタバレ》 
久しぶりに2度、3度繰り返し見たくなる映画でした。最初の雪の歩道橋での殺人のシーンから、海底のシーン、そして電車のシーンからトンネルの中のパンタグラフの火花、と一気に引き込まれてゆきました。随所にみられた映像の展開や細かいところまでこだわった筋立てには、さすがプロの作品だなと思ってしまいました。 確かに、テレビでのような数式書きまくる派手な演出も、あっといわせるようなどんでん返しもなくて、推理サスペンスとしては物足りないむきはあろうかと思いますが、自らの子供の頃の夏休みと重ね合わせて余韻に浸ってしまいました。あの子は、この夏休みの思い出を今後どうやって背負っていくのだろうか。そして成美も。 それにしても、塚原さんはなぜ「不吉な死者」として川畑家に現れたのでしょうか。警察、検察、裁判所が仙波氏が犯人だと最終的に結論した事件について、警察を退職した後になって敢えて「真実」を追究しなくてはならなかったのでしょう。おそらく事件当時、塚原さんは仙波氏が冤罪であるとの疑問を感じていたのでしょう。けれど彼が所属する組織はそれとは違う結論を出してしまった。もしそれに承服できないのであれば、その時にあくまでも自分の意見を主張することもできたはずだし、辞職することもできたはずです。しかし結局彼は組織の決定に従い、仙波氏の服役に同意したわけです。仙波氏が無罪を主張していて冤罪になったのであれば別ですが、彼自身も望んで刑期を全うしたわけです。塚原さんは、結局個人的にけじめをつけたいという利己的な理由だけで、全て終わってしまった事件の真実をほじくりかえそうとしただけではないか、という気がしてなりません。その結果が、新たな二人の犯罪者を生み、小学生まで殺人に加担させてしまったことになります。 最後に、中学生だった成美がいきなり包丁もって相手を追いかけてブスリとやるのに違和感を感じた意見が多いようです。でも、彼女の境遇は経験してみなくては分からないわけだし、むしろ感受性の強い中学生だからこそ、純真だからこそ、両親を愛していればこそ激情に駆られた、というのに私的にはそれほどの違和感は感じませんでした。  
[地上波(邦画)] 7点(2014-06-26 20:41:55)(良:1票)
59.  櫻の園(1990) 《ネタバレ》 
子供の頃住んでいた家の近くに有名女子校があったので、ちょっと覗き趣味的な気持ちもなかったわけではないのですが、映画としても合格点だったと思います。漫画の原作を踏まえて新しい要素(杉山さんの志水さんへの思いなど)を加えて演劇部員の数時間をうまくまとめあげ全く違った作品に作り上げたられていたと思いました。全体的な素人っぽい演技(雑談や普通のおしゃべりを自然に演じるのはなかなか難しいと思うので彼女達が別段下手というわけでもないとは思いますが)はむしろこの映画のほのぼのさを演出していたと前向きに捉えたいと思います。三角関係の3人の心の機微の細かな描写は良いですね。 アラを探せば、最初の城丸さんと男の子の絡みはもう少し何とかしてほしかったし、あの男の子は必要だったのか。部内の同級生同士なのにやけに口調が丁寧だったり(志水さんと杉山さんが進路指導室で話すところなんかかなり不自然。相手が部長でも同学年なら当然タメクチになるのでは=原作ではその辺の理由説明があるのですが)、よそよそしかったのは変。お嬢さん女子高ならもう少し美少女がいてもいいんじゃないか、などなど。 好きな人に、しかも一つ間違うと禁断の関係ととられかねないような相手に、素直に告白できる少女達は羨ましい。私も色々な場面で自分の気持ちに素直になれていたらなどと反省してしまう。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2013-12-28 06:52:26)
60.  相棒シリーズ X DAY 《ネタバレ》 
相棒劇場版(スピンオフを含めて)の中では一番面白かったし、タイムリーなテーマをうまく取り上げていたと思います。主要な登場人物がそれぞれに持ち味を出したチームワーク作品という感じで、スーパーマンの杉下さんが前面に出てきて彼を大活躍させるために無理が生じてしまうような作品よりも、むしろストレスなく楽しむことができました。 物語の中で一番引っかったし現実味が感じられなかったのは、国の将来を考えて官僚たちがリスクを冒して大がかりな実験を今行うだろうかという点ですね。今のIT時代には若い行員でなくてもどこからか情報が漏れることを100%防げる保証はないわけですから、バレた時に一体誰が責任をとるのでしょうか?あと、この種のお話で必ず出て来る「もし国民が知れば大パニックになる」「これが公になれば破滅だ」の類のせりふ。「お前は預言者か?」と言いたいところです。 宇津井健さんは、テレビの相棒でも感じましたが、もう80歳を超えて明らかに声量がなく蚊の鳴くような声であの役は無理ですね。厳しいことを言うようですが、役者のプライドを持ってほしいです。ところで、相棒の人気とは裏腹に、ここでの投稿が少ないのはちょっと意外です。さすがにマンネリ化でしょか。
[地上波(邦画)] 6点(2013-12-23 11:53:11)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS