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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1630
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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121.  桃太郎 海の神兵 《ネタバレ》 
言い尽くされているコトでしょーが正直観てビックリ!という作品なのは間違い無いと思いますね。それは、現在のアニメとの「流儀の違い」と同時に、で在りながらの(もはや普遍性とも言える様な)クオリティの高さ、にだと思います。ディズニーの『ファンタジア』も参考にしたとのコトで(日本での正式公開前なのですが、戦地で接収したフィルムを今作のスタッフは観るコトが出来た…とのコトで)まずは秒間24コマのフル・アニメーションでもありますし、また近年のアニメに比べても同じ画面中で動くモノが終始やたら多かったり、作画が面倒な画面の「奥⇔手前」の動きもまたふんだんだったり、一方で静止画のシーンやバンクはごく僅か…という(逆に小細工をまだ知らないが故の)正真正銘の真っ向勝負!が全編実にゴージャスに感じられました。  ただ、そのまた一方で、コレも全編で非常に工夫された凝った構図の数々やシンプルながら高品質なキャラデザイン、そして(コレも『ファンタジア』を模してのコトであるが故の)比較的ボリューム有るミュージカルシーンをはじめとして、シーンごとの「見せ場」とゆーのも結構多様だったと思いました。当初の製作意図はどーあれ、全編実に「心」の込められた作品だと思います(その戦意高揚の為の要素とゆーのも、個人的には予想よりもずっと控えめだった様に思います)。この作品が後世に残されたコトには、素直に感謝したいと思いますね。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-10 18:06:07)
122.  よだかの片想い 《ネタバレ》 
人間ドラマ的に内容のありそーな題材なのですが、中盤はワリと長いコト結構オーソドックスにキラキラ恋愛映画やってるのですよね。ただ最後まで観るとその恋愛映画としては、正直あまり面白くないのです。男の方がどーにも魅力的に見えて来ないのと(外見は恰好好いですが)結局こーいう結末になってしまったのも2人にとってこの恋の「意味が違いすぎる」というそもそもの話でしかない様に見えるのでして。  ちょっとしっくり来なかったのが、いちばんのキモである松井玲奈さんの「痣」とゆーのが、その大半を占める恋愛映画の「邪魔にならない」という程度の属性にも見えてしまったコト、ですかね。ゆーて、元が松井玲奈さんレベルのルックスなら…とゆーコトにも見えますし、そもそも結局本人もソコまで気にしてなかった…とゆーコトにも(特に終盤は)見えてゆく様にも思われるのでして。んで、ラスト付近でパタパタパタっと人間ドラマの方が動き出してキレイにカタが付いてゆくのですが、全体を通しての印象は何にせよ「ライト」だな…という感じでしたかね(=好く言えば観易い、多少思い切って言ってしまえばも~少し「歯応え」が有っても好いかも…と)。  ただ、松井玲奈さんは超・魅力的でしたし、雰囲気も役柄にごく合ってましたし、演技もやっぱり中々どーして達者ですよね(最近は観るたびに何かビックリしてしまいます)。また、私は中島歩さんもやはり巧かったと思いましたし(別に全然キライな雰囲気じゃねーのです)終盤の藤井美菜さんも素晴らしく素敵だったと思いますね。観終わった感覚はかなり晴れやか・爽やかで素直に観て好かったと思いました(全然良作な方かと)。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-08 20:48:20)(良:1票)
123.  ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー 《ネタバレ》 
私としては、前作をハッキリと上回る素晴らしい出来だと思いました。ふたりのドラマ(コメディ)とアクションが両立しているという点では、引き続きまた(公表されてもいる)コンセプトどおりだとも思うのですが、続編とゆーコトでそのふたりのキャラがシンプルにより深まっている…とゆーのがドラマ&コメディ面に一層効いていたかな~と。加えて、掃除屋さんが男女コンビになっててコッチも面白いキャラが確立されつつあったり、あと全体的に役者さん達の演技自体もシンプルに向上してた気もしますね⇒髙石あかりチャンとか諸々と結構「やるな…」と思いましたすよ。更に更に、続編・スピンオフも益々ドンドン期待できるシリーズになって来てますね(今後に向けての期待が止まりません)。前作を含めて、この機会に是非。
[映画館(邦画)] 7点(2023-04-04 19:30:15)
124.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章<OV> 《ネタバレ》 
三部作ラストは、ミもフタも無く言うとモ~完全にコメディ!なのですよね。。。ただ、ソレでも私は重ね重ね「好く撮り切った!」と嬉しくも思いましたよ。そして今作でもまた、久保山智夏さんが思い切りハッチャケるシーンはとても好ましく観れましたし、宇野祥平さんは再び雰囲気十二分な演技で実に存在感ありましたし、何より監督だっても~メチャ頑張って演技してて⇒終いにゃちょっと上手くなってきてるのも確実に感動モンでありましたですよ。やっぱ最終の結論、低予算でもやれば(ココまで)出来るのよ!と実に爽やかに観終われました。若きホラー監督さん達よ、大志を抱け(⇒更に1点足しておきます)。
[DVD(邦画)] 7点(2023-01-23 19:06:08)(良:1票)
125.  そばかす 《ネタバレ》 
テーマは「アセクシャル」とゆーコトで、日本語だと「無性愛」って言葉になるんだとか。小耳に挟んだコトはあったものの用語としての細かい意味なんかは定かには知らなかったのですが、作中でも何度か明言される様に性的関心や性的欲求がどちらも無い(か、非常に薄い)という人のコトを指す言葉のよーです。また、コレもなんとなーく(個人的に)そう思っていて後で調べたらやはり大体そんな感じ…というコトだったのですケド、いわゆる男性よりは女性の方が多少該当する方は多い…という様なコトでもあるらしいですね(私も、女性はともかく男性でこーいう方ってのは、正直あまりイメージ自体が湧かない…という感じではあります)。  物語としては、この言葉に当てはまる主人公の様子を比較的穏やかに描写してゆくと同時に、最終的にはごくポジティブかつシンプルに彼女が一種の「解放」に辿り着く迄を描くという作品でした。描写の諸々も比較的ポジティブとゆーか多少はコメディ的な雰囲気も纏って進んでゆくので結構観易い映画かとも思います(所ドコロにちょっとワリと「気まずい」シーンはありますケドも)。思ったよりはノンビリと楽しく、しかしある面ではやはり非常に興味深く・(大袈裟に言えば)意義深く観るコトも出来たと思いますし、総合的にはまま良作だったかな、と。加えて、三浦透子さんは超・ハマり役でモ~出色の出来だったですね(彼女のファンの方も是非)。
[映画館(邦画)] 7点(2023-01-04 23:12:12)(良:1票)
126.  シオリノインム 《ネタバレ》 
一応、キングレコードの自社レーベルで「エロティカクイーン」という成人映画のシリーズがあって、コレもその一作…てコトなのですね。ゆーて私も観たのはコレが3作目、位な感じなのですケド、現行のOP映画なんかに比べるとドレもいくぶん一般映画寄りとゆーか、話が比較的しっかりしてる・尺も一般映画くらい(⇒今作は実はそーでもない)・で主演がAV女優じゃない、とかって感じではあるのですね。今作とて、まずは監督がしっかりホラー畑の人なのですし、実際にホラー映画の特集企画で上映されてるコトからも分かる様にエロ映画とゆーよりは完全なる(エロ入りの)ホラーという作品ではありますね⇒題材が題材なので結構最初から最後までエロっぽかったりするのではありますケドも。  で、まずはそのホラーとしての感じからして結構良好だな…と思えてました。当然、低予算映画の範疇には在るリーズナブルな質感だとは思うのですケド、ドエロくもまた生々しい恐怖シーンの出来なんかもまずまず冴えてたと思いましたし、その他随所に挿入される工夫された美的な映像表現の数々(+ソレが醸し出す何とも言えない淫靡で陰鬱な雰囲気)とかだって確実にお値段以上なヤツだな、と眺めてましたね。またこの話ってのは要は主人公の女性が(見た目地味なのに)とにかく「性欲が強い」って方で、なんですケドそれ故にトラウマを抱えてしまいソレを抑え込もうとする、が……というヤツだと思うのですよね。で、そのお話の流れも(主演の松川千紘さんの個性+実際の役づくり・演技も含めて)まま無理も無く緻密につくり込めていたと思いますし、何よりこの「エロい必然性の在るエロ映画」にチャンとなってる、という点でもだいぶん好感が持てました(実は今年、ロマンポルノと最近のピンク映画を年中観まくってたのですが、そんな私もまた実のトコロ「エロい必然性の無いエロ映画」とゆーのがとにかく大嫌い…だったりするのですよね)。結論、諸々と意外なマデに完成度が高かったかな、と(⇒率直に結構な掘り出し物だな、と)。  もう一点、またコレでエロシーンの出来自体もワリと全然悪くない…てのが好かったと思うのですよね。松川千紘さんは(前述どおり主役のキャラにごく適合した)地味なルックスをつくり込んでいながら、エロシーンは終始ノリノリ+また結構な巨乳でもあって、序盤に夢の中で実にねちっこく胸を責められてゆく(で次第に躰が反応してゆく)シーンなんかはモ~結構タマランかったすよね(⇒んでハッと目を覚ましたら寝汗ジットリ…てのがま~た絶妙に艶やかでして)。そして何よりオーラスの濡れ場が(女のみならず男の方も)メチャクチャに気合入ってましたですね(結構長尺の本番+でその最中もディープキス塗れ)。もう一つの結論、ピンク映画としてもシンプルに相当質は高いかな、と。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-12-24 16:13:41)
127.  恋は雨上がりのように 《ネタバレ》 
走るのがとにかく嫌いなのですが(=同じコトなら歩けば好いジャン!と)今作ではこの「走る」とゆーの自体が実に爽やか!とゆーか、ナンとも気持ち好さそうでしたですね。全体的にもとにかくひたすらに爽やか!とゆーか、誠に清々しい映画でした。多少、お話はシンプルで軽めかとも思いましたが(そもそも本来は続きのある物語なのでしょうし)イチ映画としてはむしろ良好な纏まりでしたし、巧く終わったとも思います。フツーに面白かった・楽しめたという感じですね。  まあでも、言い尽くされているコトだとは思いますが、本作もまたそのクオリティの(少なく見積もって)半分は小松菜奈の魅力が占めている、と言って好いでしょう。ビジュアル的にも本人のキャラ的にも正にドンピシャな役だったかな…と思いますが、コレもまたやはりそのビジュアルの爽やかさと来たら!個人的に、今作の彼女を超える前髪ぱっつんポニテは今後50年現れないと思ってます(眼福でした)。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-11-19 15:52:16)
128.  マイ・ブロークン・マリコ 《ネタバレ》 
本質的なお話の内容自体はごくシンプルなモノではあるし、終わり方含めても今まで全く見たコト無かった…というヤツではないかと思う。他方、映画としての展開運びはまずまず巧みであり、ほっこりしたり笑えたり、或いは心を締め付けられる様なシーン・かなりキレ好く緊迫するシーンも色々と含まれていてソコはバランスが好かったな…とも。ただ、一番の見ドコロはやはり登場人物のそこそこユニークなキャラクターであって、だから結局永野芽郁チャンそのものが今作の最大の勘所だ、とも思ったりするのですよね(基本出ずっぱりで、かつ単独行動するシーンも結構多いので)。  その意味では、芽郁チャンに関してはまずはとにかくこの役にはドハマりしてたな…とはまた思うのですね。年の頃合いもドンピシャだし、少しやさぐれてるケド基本的にはしっかり者で、ただ所ドコロ多少乱暴でバカっぽい…ケドやっぱ根はしっかりしてる…みたいなキャラの表現としてかなり巧妙・精密に仕上げてたかな、と(私が今まで観た彼女の演技の中では確実にピカイチというモノでしたね)。一点、やや珍しくも思える一人旅でのロード・ムービーというコトで、特にその最中は説明的な台詞や自分の心の声をド直球に「独り言ちる」シーンがワリとふんだんに含まれてくるのですよね。重ねて、最初からそーいうキャラとして役自体が構築されてるモノではあるのですし、ラスト付近の肝心なシーンの演出にもその設定+流れを活用できていたり…と決して悪いコトばかりではなかったとは思うのですケドも、全体として観た時にちょっと「直接的すぎるかな…(少しダサいかな…)」というシーンも無くはなかったので、個人的にはココは功罪両面あったかな~と仄かには思いましたです(=可能ならば、本人に言わせずに語れないモンかな、と)。  ただし重ね重ね、シンプルなダケにごく共感し易い(=誰しも感動できるだろう)物語だったと思いますし、(コレも重ねて)だからこそ重要となるキャラクターの魅力も十二分に引き出されてはいたかな、と。相方の奈緒チャンも(芽郁チャンよりちょっと更にややこしい役柄にも)同じ位にハマってたと思いますし、もう一人、窪田正孝の役柄も非常に魅力的に見えました(彼に関してはモ~流石…という感じですかね)。
[映画館(邦画)] 7点(2022-10-08 18:50:06)
129.  ヘルドッグス 《ネタバレ》 
ヤクザ・ヴァイオレンスとゆーか、も~ヤクザ・ファンタジー!てな如くに異様にスタイリッシュで格好の好い(格好付けまくりな)ヤクザの様子が終始描かれてゆくのですね。そしてソレを彩る殺人とセックス…実に男性的ではありますが、また実に普遍的・大衆的でかつシンプルな娯楽作品に仕上がっていたかと思います。アクションのキレ味にせよ、主演に岡田准一を起用できたコト(+その他キャストも男女ともに華と実力を兼ね備える面々で揃えられたコト)にせよ、また如何にも日本独自!といったヤクザ組織の在り方というテーマ部分を含めても、邦画のアクションとしては基礎的なクオリティに加えてユニークさも兼ね備えた良作だったかと思います。コレなら海外ともある程度は勝負できるのではないでしょーか(⇒ハリウッドのブロックバスターは別にしても)。  とは言え、お色気にせよアクションにせよもっと派手にやってる作品は外国映画なら幾らでも在りますし、あと本作って見映えはともかく中身は(実は)殆ど無いヤツかも知れないすかね。特に、コレだけヤクザをなんか凄そうな連中としてカッコ好く描いているにも関わらず、お話の結論としては内実はアンダーカバーだらけで一瞬で壊滅させられるという体たらくなワケで。オーラスは『ゴッドファーザー』のオマージュだったのかと(少しダケ)思ったりもしましたが、正直観終わってはちょっと笑ってしまいましたよね(なんか妙に可笑しくて)。  重ねて、ごく見映え重視で評価してのこの点数になります。岡田准一もそろそろハリウッドの方でも観たいですよね…
[映画館(邦画)] 7点(2022-09-18 16:58:24)
130.  ブレット・トレイン 《ネタバレ》 
日本の観客からすると、まず本作における日本の描き方が総じてどれもメチャクチャ!という指摘はまァその通りだろうと思います。が、個人的にはソレは別にイケナイこととまでは言わんでも好いかな、と。こーいうのって結構「意図的」なヤツではあるんだろーな、とは(最近は特に)そー思ってたりするのでして。その他の部分のやや支離滅裂な感じを含めてもリアリティ・整合性よりは大いにツッコミ待ちのボケをふんだんに盛り込んでコメディ風に仕上げるのを重視している作品には見えていましたし。  捻りの効いた文学的な台詞回しなんかとか、また諸々と確かにタランティーノ作品を彷彿させるという感じでもあります。がコレもよりシンプルな娯楽作に大いに寄せてはつくってるかな…とも(=コレはも~最近はワリと流行りの質感…てな感じかと)。テンポも良好でアクションも手頃に派手、で全体としてはお話の中身も決して分かり難いモノではなく、気楽に楽しめる作品だと思いました。とは言え、伏線の多さとか細かい部分でややこしさ皆無…というワケでは決してねーですし、エロは抜かれてますがヴァイオレンス描写のグロ度合(血ミドロ万歳!的な)とかはそこそこ高めなのでお子様・ファミリー向けとは全く言えませんケドも。  入れ替り立ち替り色んな人(=だいたい殺し屋)が乗り込んで来てはまた様々な企てを持ち込んで来てくれるので、重ねてまずまずの密度とテンポで2時間見事に走り切った…という感じではあります。んで終盤もかなり盛り上がって終い方もスッキリ!巧くいったとも思いますし。とは言え、ラス前が少し目に見えてスローダウンしたコトに加え、若干「無駄に」複雑・或いはエピソード(or キャラの存在自体)として不要カモ?という部分も(個人的には)無くはなかったかな、とも。も~少しダケ削ぎ落して疾走感を高めてくれた方が好みだったかな…という感じでもあるのですね(このタイトルにもより適合するんではねーかと)。まあゆーて、全然面白く観終われたので不満というレベルのモノは特にナニも無いのではあるのですケドね。
[映画館(字幕)] 7点(2022-09-03 16:02:49)(笑:1票)
131.  サバカン SABAKAN 《ネタバレ》 
非常にシンプルな青春もの・ファミリー映画だと思いますが、だからソレこそ誰でも共感できるという作品だと思います。大部分では実際の子役が物語を演じてゆきますが、導入・結末とナレーションで入っている草彅クンのお蔭で大人でも容易に作品に入り込んでゆける、と言いますか。私は世代的にもドンピシャで、実に心地好いノスタルジィと夏の楽しさ、そして一生ものの友情の片鱗を感じ取れて大満足でした。是非家族で観ていただけると好いなあ…という感じですね(ごく手堅くオススメできる作品ですね)。
[映画館(邦画)] 7点(2022-09-02 16:24:03)
132.  あのこは貴族 《ネタバレ》 
私は地方出身で、で大学に入った時に上京して以来ずっと東京住まいという人間ですが、幸か不幸かあまりこーいう「階級」を意識する様な人間関係には近付くことなく過ごしてきたのではあるのですね。ただ、ゆーて今作の門脇麦みたいな境遇の方々てのが今なお(ワリと大勢)いらっしゃるのは承知しておりますし、またその意味では今作の2人とゆーのは一見対照的に見える様で、ごく典型的で何より「古典的」という意味では大いに共通点のある女性像をそれぞれ体現してるのかもな…とも思うのです。私よりも更に若い人達だとまた、この感覚にももはや世代格差が在るのかも知れない…とも思いますが、まず私にとってはこの2人とゆーのはごく容易に共感してゆけるというキャラクターではあったのですよね(実際、まあまあ同世代と言っても好い年齢設定でもあるのですし)。  本作は物語としては、この女性2人(⇒特に門脇麦側)のある種の成長とゆーか人生の転機とゆーか、そーいったごくシンプルなモノを描いてゆくお話ではあるのですし、その実際の結末もまた比較的シンプルで分かり易いモノ(⇒何なら所謂ごく「先進的な」=「最近は特に好くある」モノ)だったと思ったりもします。そもそもこの2人って、成長とはゆーてもその元々のスペック(=彼らがそれぞれ属する階級・境遇において求められる素養)とゆーのは全く全然低くないという感じではあるので、だから何かそんな劇的な展開があるというワケでもない全体として実に緩やかなお話でもあったとは思います。率直に序盤が(その階級の存在そのもののイヤらしさを見せつけてくる感じが)結構心地好くなくもあったのですが、中盤以降は非常にまろやかにどこか温かく観てゆけたし、また爽やかに観終わることも出来たかと。個人的にはかなり好みな作品でしたね。  主演の2人、まず門脇麦さんについては、やはり序盤に「いま何やってんの?」と訊かれて「家事手伝いとゆーか…」とか答えちゃうトコロなんかにはかなりギョッとさせられもしたのですが、重ねて最後まで観るとごく共感できるキャラではありましたし、また終始決してヴィヴィッドに感情を発露するワケでもないのに実に何とも「伝わる」種々の演技とゆーのはモ~流石だったな…と思いました。他方、水原希子さんの方も、重ねて彼女の方が当初の門脇麦さんよりはやや「人間が出来ている」という感じかなとも思うのですが、そのサバサバとした自然体な魅力とゆーのはコレも自然に伝わってくる様でその意味では中々好い演技の仕事だったかと。他、この2人のそれぞれ親友役の石橋静河さんと山下リオさんの2人も(コレも流石の)芸達者!というグッドな出来だったと思います。人間ドラマとしては、演技面でもチャンとクオリティ備わってる作品かなと。
[DVD(邦画)] 7点(2022-08-07 20:06:31)(良:1票)
133.  キングダム2 遥かなる大地へ 《ネタバレ》 
続篇としては比較的大胆だな…とも思いましたが、Wikiを見る限りおおまかには原作どおりの流れ、とゆーコトの様です。前作の主役級では長澤まさみは実質出て来ず、吉沢亮と橋本環奈さえ大半で蚊帳の外…という(大沢たかおはともかく)。かつ二昼夜程度の合戦をひたすら描くという内容なのでこのコンテンツの全体の物語からしてもお話的にもほぼ進んでないんじゃね?という感じすらします。しかし、ソレでいて(=話の内容が無いワリに)見応えとゆーのは十二分でした。いや~、技術の進歩とゆーのは実に喜ばしいとゆーか、邦画の娯楽作でもやれば出来るジャン!とゆーか、ボリュームが命の歴史的戦争映画でココまでのモノが観れるなんて、モ~善い時代になった…としか言えませんね。次回作も確実に映画館で観るでしょう(少し甘めですがこの評点で)。  前作でも思いましたが、今作でも山﨑賢人は好かったですね。暑っ苦しい位にひたすらに熱い感じも私は全然好みですし、アクションシーンの動きのキレも素晴らしかったです。他、俯瞰的合戦シーンの中でも騎馬のシーンがまたボリューミーかつ壮大で、楽しくテンションアゲアゲで観れました。次回作は(打って変わって)政治的・謀略的なお話かも…とも思いますが、この感じのアクションもまた観たいトコロですね。
[映画館(邦画)] 7点(2022-07-17 16:09:24)
134.  いとみち 《ネタバレ》 
しかし今どき、ココまで訛ってる女子高生てのは本場青森にも居るモンなのですかね?(⇒まあコレは、内向的な性格+多分お婆ちゃん子だった、というキャラあってのモノなのでしょーケドも)で、言い方はまた非常に悪いのですケド、このレベルの訛りに加えてのこのコミュ障ぶりってのは、ちょっとマジでヤバいっすね(何しろ全編通してナ~ニを言ってんだかまるでサッパリわかんない、という…)。今作はそんな女の子の成長物語としてはまずは非常にシンプルな筋ですし、本質的な話の内容・実際の展開運びとゆーのもまたごくオーソドックスだと言って好い作品には思えるのです。が、ソレを津軽の諸々+メイド喫茶という各々ごくドメスティックな要素と、前述どおりの主人公の特殊な(やや極端な)キャラで彩った演出自体は、中々にユニークでかつ本邦独自という感じの雰囲気も十分に醸し出せていたかなとは思いました(=決して月並な青春ものには為ってなかったかな…と)。あと、彼女の仕草・口調に合わせた様なごくかなりゆったりとしたテンポとゆーのも、最後まで観ると個人的にはなんかとても心地好くも感じられましたね(好い意味で素敵に田舎な空気感が在ったかな…とゆーか)。  主演の駒井蓮さんは、流石にこの人は青森出身なのだろーな…と思ったらソコはドンピシャでした(あの訛りっぷりは一朝一夕のモノではないでしょーなと)。ただ、ラストの三味線も一年稽古して自前で演奏した…とゆーのには率直にちょっと驚きましたですね。演技諸々も含めて素晴らしい仕事だったと思いますし、その他助演の方々も総じてまずまず好い出来だったかな、と。オススメ出来るか出来ないかで言えば、前者ですかね。
[DVD(邦画)] 7点(2022-07-17 00:01:58)
135.  神は見返りを求める 《ネタバレ》 
まず率直に、予想以上にワリと「予想通りな」映画だったとも思いますし(終盤までは特に「定石」的かと)またかなりコテコテにブラックなワリには終い方自体は少し軟着陸な方に倒したな…とも。とは言え、見かけはまた相当にバッド・エンド的でもありますし、ゆーてもキッチリ着陸し切ったなんてコトもない感じにだって見えるのです。それよりもやはり(=この終わり方も含めて)色々と多様に&高度に全編でごくモヤモヤさせられっ放しだったという感じでもあり、思わせられる・考えさせられる(+イライラさせられる)トコロとゆーのはごく非常に豊富だったと思いますね。個人的には近年稀に見る方の”心地好い”モヤモヤ映画だったかと(=脳ミソがピリピリと活発に動き出すとゆーか)。  重ねて、結構色々と思わされたコトはあったのですがソレは今回は詳らかには書かないでおきます。ただ個人的に、こーいうごく時流に沿った事柄を題材に取りつつも、肝心な部分のソレらとゆーのはワリとシンプルに本質的で共感可能だ…とゆうモノが多かった様にも思います。同時に、結構ダークでキツめな題材を好んで撮る監督かと思いますが、その部分の手堅さ(或いは一種の「確実性」)とゆーのに関してはごく「信頼」に足る映画作家だな、とも思います。好きな監督ですね。
[映画館(邦画)] 7点(2022-06-30 00:04:01)
136.  最後の特攻隊 《ネタバレ》 
いい時代になったな…と言いますか、冒頭いきなり「この映画は宇垣中将とは関係ありません」とかテロップ出て、誰?と思って調べるとすぐにどーいうコトだか分かるという(他、特攻隊についてもWikiで散々調べられる)。本作の公開当時であれば、知ってる人に訊くしか手段が無いコトですもんね。  時代的なこともありましょーが、多分に特攻隊、とゆーか特攻に命を捧げた人たちの人間性の好ましい側面を重視して描いた作品ではありますか。しかし様々な観点において、彼らの人として・或いは軍人としての在り方には非常に多面的な部分が見て取れて、それが特に面白かったですね。一番印象的でかつ尺も割かれていたのは渡辺篤史の吉川飛長(=命を捨てる覚悟が全く出来ていないキャラ)でしょーが、でもそもそも主人公の鶴田浩二からして一度特攻に失敗・死に損なって以降は特攻機の援護(直掩隊)の方を務めている、という少しややこしい感じではあります。他にも、特攻一発で死ぬ位なら生き延びて一機でも多く敵を倒したいという山本麟一の堂本軍曹とか、そしてその弟の梅宮辰夫は打って変わってフワフワした感じでかつアッサリ死んでいったり、と正に人間模様という感じですね(見応え在りました)。中で高倉健はひとり特攻に対する非常に確固たる意思を持ったキャラであって、その面ではも~少し人間味が薄いとゆーか個人的にはちょっと怖くも感じるレベルでしたかね。  まあとは言え、今作からひとつ際立って強力に感じられるのは、これもやはり「集団意識」の産物なのだろうなあ…というコトですよね。ある種日本人の気質とも言いますか、でもやっぱり本当に自分自身として納得して死んでいった人なんて殆ど居なかったのだろうな…とは強く感じるトコロでして(むしろ周囲の圧力に流されて or 周りが死んでいるのに自分だけ生き残るのは…と止む無く死んでいった人の方が遥かに多いのではないかな、と)。そしてそもそも、私ならまあ絶対に無理だなコレ…とは常々思っているコトでもあります(泣いて逃げるかと)。個人的には中々、共感するとまではいかないものの好い感じに色々と考えさせられるという良作であったか、と思いました。
[DVD(邦画)] 7点(2022-06-10 22:37:08)
137.  関東緋桜一家 《ネタバレ》 
その方面ではある種、史上最強・空前絶後のオールスター超豪華キャスト!と言って好い映画でありましょう。要するにぶっちゃけ「顔見世公演」みたいなモンで、でもそのワリには(思ったよりも)お話も整理が付いていて分かり難くもなく楽しく観てゆけます(火事場・盆茣蓙・修羅場諸々だとか、期待する見せ場も大体網羅はされており)。まあ、役者の方々のそれぞれはごくいつもと同じ様な役回りを演ってるのでその意味でも頭には入ってき易いかと(=いつもの悪者はフツーにまた悪者だし、善玉はまあ善玉だしで)。  ただそーは言っても如何せん、後半のカチコミ(オーラス)までの30分弱くらいはちょっと流れが重いかな、とも。まあコレも、嵐寛寿郎・鶴田浩二・片岡千恵蔵(+若山富三郎も)といったごく「大物」の方にもシッカリ見せ場をつくってかにゃならん…というコトで、鬼鉄一家と「に」組がイザ喧嘩しそーになると片岡千恵蔵やら鶴田浩二やらが都度仲裁に入って来る…てな始末で(⇒に組は冒頭で明らかに鬼鉄に河岸政が殺されてるのですから、思えばそもそもこの流れ自体がちょっとまどろっこしいですよね)。そして(コレも)そもそもこの辺て、一番肝心な藤純子その人の出番があんまし無くなってんじゃねーか!とも思いますよね。  まあ、それでもやっぱ肝心の藤純子にしたって冒頭は芸者⇒後半は火消の親分(髪型が変わってるのがまたナイス)の両構えで、修羅場でもピストルぶっ放したり槍振り回したりモチロンポン刀でも大暴れしますし、またオーラスの流れとかだってそこそこすんなりと好く出来ていたとも思うのですね(=藤純子の「皆さん、お世話になりました」の台詞への繋がりも含めて)。そして、ソレこそが「やりたかったコト」でもある…というその辺はどれもとても上質にやれていた、と思うのです。結論、やはり一点足しておくコトにはナンの躊躇もありませんですね。良作です。
[DVD(邦画)] 7点(2022-06-07 22:33:13)
138.  子供はわかってあげない 《ネタバレ》 
ナンか(何故か)壮絶に勘違いしてて、ちょっと重い映画なのかって思い込んで観るのを躊躇してたのですよ(+俺トリュフォーってあんまし観てねーんだケドな~とかも懸念マデしちゃってた、つーか)。が結論的にはぜんぜんフツーに超・肩の力抜いて観れるヤツだったのですよね(漫画原作なのですね)。んでまたミョ~に尺が長いのも勘違いの原因ではあるのですケド、それも単にごく非常にノンビリとした時間(=ある夏のひととき)を描き出すのが主眼ってゆう映画だからなのであって、ですね。  全体的には多分にコメディであって、かつソレもまたオーソドックスではありつつも⇒本質的な内容の面にも比較的しっかりとしたモノがチャンと在るって言える様な作品ではありますね。が、やはりシンプルな青春映画であるが故、コレも全体的にも役者さん達の「素」の魅力とゆーのがかなり重要になって来てるヤツかな…とも思うのですね。その意味では、今作はとにかく主演の上白石萌歌ちゃんの夏らしい魅力がそのクオリティの軽~く半分は占めてるかな…と思うのです。けっこう個性的なルックスだとゆーか、とてもほっぺたがぷっくらしてるのがチャーミングでソレこそ今作のホッコリした雰囲気にはまずドンピシャだと思ったのですケド、でも顔の個々のパーツ自体は(ほっぺた以外は)好く見ると相当に美的な感じとゆーか、ややエキゾチックさも醸す様なレベルで超・美人系なのですよね。であるからして、ココぞという場面における真剣な感じなんかも(コミカルシーンの感じからすれば意外なホドに)実にハイソでキレ好くイイ感じだったな…とゆーか、そこら辺も含めて非常に高度に役にハマってたな~と思わされてしまいました(優れたキャスティングだったな~と)。彼女が多少なり気になってる…という御仁には、全力でオススメしたい作品になりましたですね。
[DVD(邦画)] 7点(2022-05-20 00:08:27)
139.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
『シン・ゴジラ』を受けてのモノなのだから、今作も映画的なコンセプトとゆーのは非常に明確で、コレもやはり一種の「現代訳(モダナイゼーション或いはオトナ化、ソコに加えての”庵野化”とでもゆーか)」が求められているトコロだと。でも、ゴジラは元々も映画作品で(背景となる世界観自体はまましっかりとつくり込まれたモノであったにせよ)お話としても非常にシンプルに「ゴジラを倒せば好い」ヤツだった、と。翻って、ウルトラマンてのは全部で40話近いテレビコンテンツなのだから、コッチは当然シン・ゴジラでやった作業に加えて高度に取捨選択・省略・整理整頓が必要になるワケだ…と。で基本、映画てのは内容がタップリなモノを(涙を呑んで)削ってつくった方が面白いモノにはなり易い、だから本作も(全然フツーに)面白く観れるのは間違い無いと思うのですよ。でもだから、個人的に観終わって一番強く感じたのは、結局ただただ「色々ともっとチャンと観たいな~(2時間の単発映画には勿体無いな~ or 1クールの1時間ドラマでおんなじ様なコト出来たりしねーのかな~)」というコトだったのですよね。重ねて、今作に用いられたオリジナル題材の取り合わせ・物語の(超・テキパキとした)運び方自体・或いはその「現代訳」にあたって新たに持ち込まれた種々のアイデアのクオリティ、に関してはほぼほぼ不満などは無いのです(=2時間の映画としては非常に好く出来ていたな、と)。ただコレも重ねて、もう少しボリューミーな別のコンテンツとして(クオリティそのままに)出てきてくれた方が個人的には当然に嬉しかっただろーな…というコトなだけであって(実現可能性は度外視するとしても)。  再度、フツーにかなり面白い映画だったとは明言しておきます、が、とは言え二点ほど、前半はともかく後半はほぼ(ウルトラマン本人も含めた)「外星人」絡みの話ばっかになってしまっていて、コレはむしろ『セブン』の方に空気感としては近いんじゃねーか?とも思いましたかね(=もう少しだけ単純な怪獣バトルの方も観たかったかな、と)。あとは純粋に映画として、個人的にココまで「間」とか「余韻」の少ないヤツはやや苦手なのですよね。そこら辺を含めてこの評価で。
[映画館(邦画)] 7点(2022-05-15 00:47:34)
140.  tarpaulin 《ネタバレ》 
27分のワンカットだが、ソレは明確に3つのパートに分かれる。次第に不穏さを増してゆくひとつの会話⇒ただ歩く男⇒その先に(何故か)訪れるギターの弾き語り(⇒そしていつしか再び繋がれる手と手、と、そのままエンドロール)。  要するに(と言ってしまえば)、どー見ても一番重要なのは「歌」であり、率直にただコレを活かすことが主眼の短編であるとも(個人的には大いに)感じられるのだね。ただ、不自然に唐突に割り込んで来るにも関わらず、その音楽が放つ鮮烈さとそして一気にその世界観に引き込まれてゆく感覚てのは、実に意外なマデに素晴らしかったとも思います。ある種、非常に上質なミュージックビデオの類いだとも言えるかも知れないですかね(勿論、楽曲自体が上質なコトを踏まえたうえで、だケドも)。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-10 23:22:44)(良:1票)
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