1. 東京物語
《ネタバレ》 親子だからこその悪意の無い厭らしさも、血縁関係ではないから優しさに覆われる狡さも、それでも孫より子供が可愛いという二人も、何だかとてもやるせなく悲しいのです。大きく否定できないから苦しいです。色々書きたい思いはあるんですが上手くまとまりません。とにかく素晴らしい作品だと思います。 [DVD(邦画)] 10点(2012-03-31 17:31:32) |
2. ションベン・ライダー
少年たちよ、なんでお前らはそんなにも自由なんだ!走り回ることを忘れた大人は、彼らに恐怖し、また憧れ、羨望し、心を乱される。もちろんこの映画も台風クラブと同じく、心の永久欠番。すなわち王と長嶋・・・ではなく、衣笠と山本!! [DVD(邦画)] 10点(2011-03-26 04:32:23) |
3. 台風クラブ
深夜放送のテレビで初めて観たとき、衝撃が走った。それまでは邦画なんてつまんないのしかないと思い込んでた。それをこの映画がぶち壊してくれた。それ以来ことあるごとに観返してきたが、未だに心のベストテンの上位ランカーとして健在、というか、もはや心の永久欠番である。 [DVD(邦画)] 10点(2011-03-26 04:14:36) |
4. お茶漬の味
《ネタバレ》 勝手知らぬ台所でお茶漬けの用意をするような過程(家庭!!)を共有すること、妻は慣れない手つきで漬物を切り、夫はそっと袂を持ってやる、そんな思いやりこそ夫婦円満の秘訣なんですね。ツンパートが長かった分、デレパートの愛らしさが凄いです。台詞回しがどれも面白く、2回目に「インティメイト でプリミティブな」が出てきた所なんてもう大笑いでした。パチンコ甘辛人生教室ってのも良いですね。 [DVD(邦画)] 9点(2012-03-31 17:33:00) |
5. SR サイタマノラッパー
本物のダメ人間だけが共感できる、というよりも身の詰まる思いで、胃が痛くなる。もうちょっとだけ夢みさせてくれ! [DVD(邦画)] 9点(2012-01-11 11:57:18)(良:1票) |
6. 蒲田行進曲
《ネタバレ》 すごくバカで純粋で優しい。でちょっと悲しい男たち。妙に大げさな演技は溢れんばかりのパワーの表れか。大好きな映画のひとつ。ラストでいつも泣いてしまう。 [DVD(邦画)] 9点(2010-12-18 19:28:58) |
7. サマーウォーズ
繰り返し観ては泣き、観ては泣きで、もう条件反射的に涙が出る、冒頭からなぜか泣けてくる始末。 [DVD(邦画)] 9点(2010-12-18 18:43:03) |
8. 早春(1956)
《ネタバレ》 なにより全編を通じての言葉の弾むようなリズムが可愛らしくて可笑しい。退屈にも思える日々から、うねりに流れているうちに、ある日突然抜け落ちたものが大事なもの、幸せだったんだなんてよくあることですが、リスタートが蛍の光だなんて人生の春、青春からの卒業ではないか。甘さの残る青春を脱皮し、これから断固とした夫婦になっていくのだろう。なんとこれは成長の物語だった! [DVD(邦画)] 8点(2012-03-31 17:35:15) |
9. 秋日和
《ネタバレ》 晩春では娘役だった原節子が母役なのが面白い。こちらのほうがコミカルで楽しいですね。 [DVD(邦画)] 8点(2012-03-31 17:33:35) |
10. 晩春
《ネタバレ》 切り取られた日常の会話の面白さ、特に紀子とアヤのやり取りはすごく面白いです。小津を語る時反復という言葉がよく使われますが、反復する当たり前の日常が、娘が嫁に行った後の寂しさを浮かび上げます。最後のシーンは、京都の床の間にあった月明かりに照らされた壷のように孤独で、しかし美しい姿に映ります。 [DVD(邦画)] 8点(2012-03-25 06:50:51) |
11. 運命じゃない人
《ネタバレ》 時系列を入れ替え、また視点を変えただけなのになんでこんなに楽しいんでしょう。ヤクザに捕まってもクスクスとなる緩さ、良いのか悪いのか締りはまったく無い。大オチがなんとも気持ちよく、ビリー・ワイルダーあたりを彷彿させる。 [DVD(邦画)] 8点(2012-03-24 07:04:35) |
12. さんかく
リアルさと映画的おもしろさのバランス。素晴らしきキャストによる絶妙の小物感。当時AKBだったらしい小野恵令奈のかわいさ!ダメで痛いからこそ人間らしくて愛おしい。俺はやっぱりこんな映画が好きです。 [DVD(邦画)] 8点(2011-10-18 05:13:34) |
13. クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦
《ネタバレ》 いろんなパロディと強烈なキャラクター、特に指宿ちゃんが可愛いくてたまらん。テレ東がテレ東であったり、終末の時それぞれの過ごし方、大怪獣に長嶋に丹波と語るべきところは多い。日常を非日常が侵食していくところなどパトレイバー2辺りと並べて語れるアニメだと思う。変身バトルはご愛嬌。そうそう、エンディングテーマも最高です。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-01 21:54:35) |
14. タンポポ
食べることはエロチックである。性と生と死の縁で、私たちは食べることをやめられないのだ。笑いあり涙ありエロありベタあり、これがラーメンウエスタン!なんじゃそりゃ!あーラーメン食べたい。 [DVD(邦画)] 8点(2010-12-18 19:27:46) |
15. MIND GAME マインド・ゲーム(2004)
《ネタバレ》 またしょうもないサブカル系の奇をてらったやつかと思ってたら、これが大間違い。あ、いや、間違いでもないか。とにかくラストの激走の熱量がハンパない。唖然。 [DVD(邦画)] 8点(2010-12-18 19:23:01) |
16. 修羅雪姫(1973)
完成されたコントラスト…漆黒の闇、舞い散る雪、噴き出す血飛沫、梶芽衣子の眼力、修羅の花。キル・ビルの元ネタだとは知っていたけど、まんまやね。でも梶芽衣子の美しさには、釈は言わずもがな、ユアサーマンもルーシーリューもかなわない。あ、でも柴咲コウはけっこう似てるなあ。タランティーノはキル・ビルに柴咲をオファーしてたっていう話、あながち嘘じゃないのかもしれない。 [DVD(邦画)] 8点(2010-12-18 19:09:55) |
17. 愛のむきだし
近所のGEOに告ぐ。上巻だけ置くのはホンマに止めてください。 [DVD(邦画)] 8点(2010-12-16 17:06:55)(笑:1票) |
18. 秋刀魚の味(1962)
《ネタバレ》 家族にも人生にも悲喜こもごも、繰り返す日々にドラマがあります、色んな思いがあります。変わり行く時代の中でそれを捉え切り取り続けた小津監督はやっぱり偉大だと思います。娘を嫁にやる父と、もはや戦後ではない時代に忘れ去られようとする戦中派が重なり、ひとつの役目を終えた世代への慈しみとペーソスを感じます。 [DVD(邦画)] 7点(2012-03-31 17:34:19) |
19. 彼岸花
《ネタバレ》 男とは父とはこういうものではないかと思います。広島へ向かう電車で父は流れる景色を見るのでしょうか?車窓から見える景色のように遷り変わっていく時代を切り取ると共に、ライフステージのように多くの駅を経過し続いていく線路に人生を重ねてしまいます。 [DVD(邦画)] 7点(2012-03-25 06:48:18) |
20. リンダ リンダ リンダ
《ネタバレ》 このど真ん中の青春物語は、本番前夜一人出歩くソンの様に、訳のわからない高揚感で「何か変わりそうで眠れない夜」を過ごしたボクの青春時代を丸々肯定してくれているみたいに感じる。自己解放、自己表現と存在表明のlive(ライブとリブ)に涙がでるのか、それとも彼女らに重ね合わせるように自分の思い出の断片がフラッシュバックするから涙がでるのか。思い返せば中学時代、バンドを組んで初めてのステージは文化祭、曲は「リンダリンダ」に「終わらない歌」に「青空」だった。遠いノスタルジアとプールに浮かぶ香椎由宇の生意気な二つの小山を抱いて、今はただもう眠りたい。 [DVD(邦画)] 7点(2012-03-24 13:47:07) |