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1.  海獣の子供 《ネタバレ》 
原作、途中まで既読。というか、途中で挫折した。 ジュゴンに育てられたという設定がものすごく面白そうだったので、 ワクワクしながら読み進めたものの、だんだんついていけなくなり。  映画だったら少しは意味が分かるだろうかと期待したものの、 後半、何やら美しく神秘的で幻想的なシーンでまとめられた感じ。  言葉にはできないものの、表したいことは分かるような気がする。 こうでああだからそうなのねなんて、具体的に言えることでないのも分かる。 でも、何かそういう俗っぽい分かりやすさみたいなものが欲しかった気もする。 どうにも消化不良。  ただ、映像が美しくて、それを見るだけでも心が洗われるような気持ちにはなる。 総合的には好きな映画です。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-05-23 04:22:18)
2.  百円の恋 《ネタバレ》 
普通にいい映画だった。 最初見始めたときはもっとアングラな感じかと思ったら、 最後は爽やかな気持ちにさせられた。  家を出てからの安藤サクラにはいろいろなことが起こる。 それは一般的には社会に出て働くであろう年齢から32歳までを、 この短期間に凝縮して体験するみたいな、そんな感じを受けた。 世間知らずゆえに、ひどい目にも遭う。  しかしロッキーのトレーニングシーンのようになってからの彼女が、 何ともいえずいい。 それまで尖っていた目に徐々に光が宿っていくような、 その少しずつ変化していく演技がすごいと思った。  それから、 彼女は最初から最後まで割とぶれていない。 働いていないときも、働き出してからも、割に自分という軸を持っていると思う。 だから最後は良かったなと素直に思えた。  ただ男のほうはどうにも好きになれない。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-23 22:39:50)(良:1票)
3.  言の葉の庭
短く簡潔にまとまっていて、それなりにいいと思う。  「絵空事」的なレビューをよく目にするけど、 個人的には、別にそれほど感じなかった。  ただ絵がきれいすぎて(写実的すぎて)、 逆に味気なくなってるような気もします。
[DVD(邦画)] 5点(2020-11-05 14:37:54)
4.  赤ひげ 《ネタバレ》 
黒澤監督のことは尊敬してます。  でもこれは全てにおいて、 メイクも演技も大げさなように感じました。  映画ではなく舞台のような演技ですね。  それでもラストはさわやかな気持ちになりました。 これは原作の力によるところが大きいと思います。  ただ三船敏郎は、「さすが」としか言いようがありません。
[DVD(邦画)] 6点(2020-11-03 23:50:16)
5.  しゃぼん玉 《ネタバレ》 
久々に邦画を見て感動した。  美しい自然、あたたかくておいしい食事、規則正しい生活と労働、人からの感謝の言葉、 そして何より、絶対的に自分を肯定してくれる人間の存在。  これで心がほどけないほうがおかしい。  最後、ばあちゃんの家に灯りがともっているシーンを見て、 涙が出ました。
[DVD(邦画)] 8点(2020-10-24 17:38:12)
6.  壬生義士伝 《ネタバレ》 
最初、コントのようなフケたメイクをした佐藤浩市を見たとき、一瞬引いてしまったのだけど、 回想の西本願寺のシーンから一気に引き込まれた。 久石譲の音楽も相まって、本当にかっこよかった。  演じる俳優さんの年齢が高過ぎないか?と、それも気になったけど、 演技力のおかげか気にならなくなった。  実際この映画を初めて見たときは、 いいお話なのにどこかリズム感が悪いというか、 (死ぬ前の中井貴一の非常に長い一人語りといい) いろいろ違和感が残った。  それでも8点なのは、 根底に流れるものに美しさを感じるから(原作からかな?)。  当時、堺雅人という俳優を知らなかったが、 彼が演じた沖田総司には釘付けになった。  少し狂気をはらんだこの沖田総司が、 個人的には一番しっくりくる。
[DVD(邦画)] 8点(2020-02-23 23:48:31)
7.  山桜 《ネタバレ》 
藤沢周平原作の映画の中では、一番好きな映画。  田中麗奈のどこかケロッとした佇まいのおかげで、 嫁ぎ先での苦労も、そんなに重苦しくなく見ていられる。  あえて、これからのハッピーエンドへの予兆だけで終わってるのもいい。  見終わった後に心が温かくなる、そんな映画でした。  それぞれの母親がまた魅力的。
[DVD(邦画)] 7点(2020-02-23 23:07:21)
8.  デトロイト・メタル・シティ
もっと下品でくだらない感じの映画かと思ったら、 いやいや、ほのぼのとかわいく、 笑えました。 面白かったです。
[DVD(邦画)] 7点(2019-10-24 21:33:45)
9.  彼女がその名を知らない鳥たち 《ネタバレ》 
映画の最初から、地味なシーンが淡々と続く割に、 退屈せずに入り込めた。  見ているうちに、あ、なんだ、そうなのかとたかをくくっていたら、 最後の最後でやられました。  陣治のあれが愛なのかどうかは分からない。 でも胸は打たれる。  いい映画かと言われると「?」ですが、 見ごたえはありました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-10-24 21:12:10)
10.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
普段アニメは見ないが、WOWWOWで流れていたので何となく見た。 題名から想像していたのとは全く違うストーリーで意表を突かれたが、それなりに面白く観れた。  ただ、どうしても絵空事感が気になった。 それは「おおかみおとこ」という設定のほうではない。 非常に細かいことで恐縮だが、冒頭で花の一人暮らしの様子が流れたとき、お鍋の中身をおたまから小皿に移して味見する、 そのシーンに非常に違和感を持った。 私は女だけど、一人暮らしの自炊で多分あんなことはしないだろうと思ってしまった。 そこで、この映画を見ることを一瞬ためらった。  その他、足踏みミシン?や手作りのワンピースで、この映画の時代設定が分からなくなったり、 そんなに貯金続くんだろうかと気になったり、要らないところでエネルギーを使ってしまった。  しかしどこか郷愁を感じる自然の描写は本当に美しいし、 若い母親の子どもを育てるひたむきさに胸を打たれた。  人間の描写にもう少しリアリティーがあれば、もっと高得点。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-05-20 13:55:34)
11.  七人の侍 《ネタバレ》 
「偉大な作品」という先入観がどうしてもあるが、やはりそれなりに古い。でも白黒で音声が悪いにかかわらず、ここまで面白いのはすごい。昔は宮口精二演じる久蔵がかっこよくてたまらなかったが、何度も見ているうち、それぞれの侍に魅力を感じるようになった。特に平八のような人は、いてくれると貴重だなと感じた。(最初に死んでしまったけど)
[DVD(邦画)] 7点(2019-03-25 15:06:30)
12.  クローズZERO 《ネタバレ》 
面白かった。何も考えずに楽しめる。ただ、やぺきょうすけの「いいなあ、おまえらは(あとは失念)一点の曇りもねえ(だったか?)」というセリフの後に、The Birthdayの『Kaminari today』が「忘れたか、あの時を~♪」とかかるシーンに、少しジーンとしてしまった。山田孝之の目と腹の据わった演技もとても良かった。
[DVD(邦画)] 7点(2019-03-25 14:18:14)
13.  キツツキと雨 《ネタバレ》 
しょっぱなから、役所広司の「……はい?」という部分で笑った。体育座りしていたり、正座して洗濯物を畳んでいたり、とにかくかわいい。彼との交流で小栗旬が変わっていく過程も良かった。何度も見たくなる作品。この監督の映画はいつもホッとする。
[DVD(邦画)] 7点(2019-03-25 13:28:42)
14.  かもめ食堂 《ネタバレ》 
何度も見たくなる不思議な映画。とにかく見ていると落ち着く。疲れると引っ張り出して見ています。食べ物がおいしそう。
[DVD(邦画)] 7点(2019-03-25 13:19:55)
15.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
日本の観光PRのような映画だが、サムライスピリットの根っこはきちんと押さえているので、不思議な日本描写にもそれほど不快感はない。今回2度目の観賞で、前回よりもきちんと見てみると、トムクルーズ演じるネイサンのバックボーン、心の傷や葛藤がよく分かり、それがサムライ達と過ごすうちに癒え、洗い流されていく過程がとても良かった。小雪も楚々とした雰囲気がとても魅力的だった。たた渡辺謙は、日本の時代劇で侍を演じているときはとてもしっくりくるのに、この映画では肩をいからせ、早口でまくし立て、それがアメリカ的な演技なのだろうけど、武士の長というよりも山賊のように見えた。
[DVD(字幕)] 6点(2019-03-25 13:14:24)
16.  祈りの幕が下りる時 《ネタバレ》 
薄い映画だった。ほかのレビュワーさんも言われていたけど、逃避行のシーンは『砂の器』を思い出した。しかし比べ物にならないぐらい薄い。とにかく事件の全貌を知るためだけに最後まで観た。薄いなりに退屈はせずに観れるので5点。ただ松嶋菜々子はこういう役がとても似合うと思った。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2019-03-08 22:09:25)
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