1. ヴァチカンのエクソシスト
《ネタバレ》 ホラー映画でありながら、ほぼ冒険活劇でアクションでコメディ。 これはいろんな層の人が楽しめるエンターテイメント映画ではないかと。 ホラーとしてもアクションとしても充分な面白さ。 しかし、いまだに本家「エクソシスト」のエビぞり階段下りを超える衝撃を受けたことがない。本作でも似たようなシーンがあるが、やはり二番煎じになってしまうのは悲しいところ。 [映画館(字幕)] 6点(2023-07-27 15:22:14) |
2. REC/レック4 ワールドエンド
《ネタバレ》 思っていたよりも描写が過激。 まあこの映画観るような人は、前作を観ているんだろうし、それなりに耐性もある人だろうから問題はないのだけど、ゴアシーン多め。 船に閉じ込めて感染拡大を防ぐ、という設定は説得力があるし、閉塞感があって面白かった。アパートの中だけとか、場所を限定するのはいいやり口。 すぐ死ぬだろって思ってた人物が意外に漢気もあって最後まで生き残る、というのもハラハラ度が増して面白かった。 シリーズものとしてはよくできているんじゃないかな。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-05 07:38:25) |
3. マローボーン家の掟
冒頭から映画の中に引き込まれる。 ただ怖いだけの映画ではなく、ただ哀しいだけの映画でもなく、観終えてから「これいいよ」って人に勧めたくなる映画だった。 一切の予備知識なく鑑賞されることをお勧めしたい。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-08-17 08:57:25) |
4. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 オフェーリアは、王国の姫君になれたのだろうか。 それとも、全ては彼女が厳しい現実から逃避するために作り上げた虚構の世界だったのだろうか。 それにしても、なんたる想像力。 オフェーリアもデルトロも、創り出す異形のキャラクターのなんと不愉快で忌まわしいことか。 あれが彼女の現実に対する認識なら、なんて悲しくて切ない物語。 そこに加点。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-02-17 21:27:01) |
5. ALONE/アローン
《ネタバレ》 なぜ最初の狙撃を実行できなかったのか。 なぜ愛した女性と別れようと思ったのか。 一歩踏み出せ、自由であれ、と言う現地の男とこの二つの疑問が自分の中でつながらず、ただ地雷を踏んでひとりぼっち、という極限状況を楽しむだけになってしまったのが残念。 もはや何が現実で何が幻なのか区別がつかなくなってしまった。 踏んだ地雷が作動しない確率が7%なら、踏んだのが地雷じゃない確率は0.5%くらい? 彼女役の女性がとても感じが良かったので、そこに加点。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-02-12 00:31:19) |
6. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 ヒロイン不在。 まあそんなもの必要ない硬派なアクションが売りのこのシリーズだけど、やっぱり寂しい。 ニッキーと過去に何かあったかのような思わせぶりなシーンもあったけど、少し弱い。 暗殺マシーンが過去を取り戻す、というこのシリーズ。 やはりボーンの孤独さが際立つ。 そして圧倒的な格闘アクションとカーチェイス。 スカッとして、ニヤッとするラスト。 いや、文句なし。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-04 14:49:36) |
7. 複製された男
《ネタバレ》 予備知識もなく、ジェイク・ギレンホールが出てるからってことで鑑賞。 この人好きなんだよね。それにサラ・ガトンの大胆シーンあり? しかも複製されたってことはSFじゃん。面白そう。 でも、ドニ・ビルヌーブが監督なら、一筋縄ではいかないかもなあ……を現実にしてくれる映画。 瓜二つの人物がいることの事情を知っていそうな妻。 夫ではないと気付きながらベッドの上で身を寄せる辺りは、観ている方もかなりの緊迫感。 どうなっちゃうんだ、いったい。 え?役者の方、事故で死んじゃうの? 事故した車も恋人も教師のものだから、これからは役者として生きていくってこと? 翌朝、抱かれといてあまりにも何事もなかったような妻を訝しく思いつつ、寝室を覗いたギレンホールと共に、絶望感に包まれるラスト。 なんで巨大な蜘蛛に変身してるんだよ。 本当にSFになっちゃったじゃんか……という、さまざまな解釈を楽しめる映画。 この映画を読み解くには、私にはまだまだ時間が必要なようだけど、それもまた面白そう。気長に考えたい。 肝心のジェイク・ギレンホール。 この映画でもその豊かな表情で楽しませてくれたが、一番印象的なのは、サラ・ガトンが大学にやってくるシーン。 この時の彼の笑顔は、柔らかい上に最高に眩しい。 それが観られただけでも大満足な一本。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-03-03 23:14:51) |
8. ロスト・ボディ(2012)
面白い。 自分で謎を解く気は全くないのだが、続きが気になる展開であることは間違いない。 推理しながら観る人には、もってこいの映画。 そうでない人も楽しめる。 ネタバレなしでどうぞ。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-12-03 21:17:38)(良:1票) |
9. マーシュランド
《ネタバレ》 事件の舞台が湿地帯ということもあってか、終始ぬるっとした居心地の悪さが拭えない。 捜査を担当する刑事二人も、なんだか得体の知れない過去がありそうで、感情移入する対象が見つからないまま中盤。 そこからの展開は少しあっさりし過ぎるものの、観ているものを引き込むどす黒さに溢れている。 普段聞かない言語であることも、底の知れない薄気味悪さを際立たせることに一役買っていた。 まあこれは日本人の感想。 ラストを考えさせる伏線がいろいろあったんだろうけど、それを確かめるためにもう一度観る気にはなれないかな。 1980年を描いた映画ってことで、登場する車はエンスーにはたまらないラインナップかも。 しかし、ラスト近くのマリナと名乗る女の子のスタイルは反則。そこまで築いてきたストーリー全部持ってっちゃったよ。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-11-15 23:09:41) |
10. 28週後...
《ネタバレ》 ゾンビ系の映画としては、稀に見るクオリティ。 とにかく息つく暇がなく、全編通して息を飲む展開。 そして感染者も食料がなければ餓死するという、今まで誰も触れてこなかったタブーを逆手に取って新たな地平を開いた稀有な作品。 食べるのか殴るのかはっきりしないのが唯一の難点かも。 ジェレミー・レナーとローズ・バーンが使命感に燃えて(ジェレミーは本当に燃えちゃったけど)子供たちを救ったことが、結局エッフェル塔の下にまでゾンビを呼び込む皮肉な結末。 続編見たいけど、これ以上のクオリティはちょっと期待できそうにないから、なしでいいかも。 相変わらず美しく、迷彩服がセクシーなローズ・バーンにも加点。 [インターネット(字幕)] 9点(2020-07-04 18:28:57) |
11. リグレッション
《ネタバレ》 リグレッションってなんだよ。 なんでちゃんと日本語に直してくんないんだよ。 なんかオカルトっぽい響きだからそのままでいいじゃん、みたいなのもう止めようぜ。 観終わってもなんか頭に少しも入って来ないんだよな。 でもイーサン・ホークはやっぱいい役者だなあ。 でもってエマ・ワトソンは綺麗すぎて貧しい一家に育ったって言われても全くそんな感じがしないのは問題。 きっと彼女もその点を悩んでるんじゃないかな。 アンジェラと婆ちゃんがエマの一人二役では?最近の特殊メイクすげーなーって思いつつ観終わって、エンドロールで確認したら別人だった。 私以外にもそんな人いない? [インターネット(字幕)] 6点(2020-02-25 00:22:38) |
12. ロスト・アイズ
独特。 監修がギレルモ監督ってことで、その点は覚悟して観たんだけど、やっぱり独特。 まあそもそも映画を分類すること自体無意味なことなんだろうけど、やりたいこと全部詰め込んじゃったらこうなりました、的な展開。 だから2時間必要なわけだ。納得。 ギレルモファンでなくても充分楽しめると思うが、もはや自分の感覚に自信が持てなくなってるから、オススメ切れない映画。 面白かったけどなあ。 女優さんタイプだし。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-13 20:20:38) |
13. MAMA(2013)
《ネタバレ》 設定の発想が普通ではない。 小泉八雲の「飴を買う幽霊」の話を思い出した。 日本びいきのギレルモ監督のことだから、きっとこの怪談を知っていたに違いない。 それにしても、人間が四つ足で歩くだけでこんなに恐怖を覚えるものかと、演出に脱帽。 怖いだけで終わらせない、異常ではあるけれど、人間の情を描く脚本は嫌いじゃない。 そしてジェシカ・チャステイン。 ボディラインも母性を感じさせて、つい見入ってしまった。 好きなタイプの女優さんじゃなかったんだが、観る本数を重ねるとどんどん魅力的になって来た。 そこに加点。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-11 02:55:03) |
14. グリーン・ゾーン
イラクはイラク人が統治すべき。 そりゃそうだよ。 それをハリウッドが描こうってんだから、この件はもうアメリカでは過去の話になってしまったということだろうか。 なんでもありだな、アメリカ。 トランプ大統領が裏がないだけ善人に見えてきた。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-10-27 01:42:05) |
15. シンクロナイズドモンスター
《ネタバレ》 アン・ハサウェイこんな映画出てたんだってだけで借りてみたものの。 やはり脳の中は、ちゃんとどのジャンルの映画なのか、カテゴライズの準備をして鑑賞するようになっているらしく。 SFに行ったりラブコメに行ったり、サスペンスに行ったりヒューマンに行ったり。 なんだかソワソワしたまま、結末がどこに落ち着くのか、結局引き込まれてしまったようなわけで。 でも、こっちにいてソウルに出現できるなら、ソウルに行けばこっちに出現できるかも?と考えてしかも実行する主人公の発想には脱帽するしかなく。 深く考えずに、そこらへんを楽しむべき映画かなと。 怪獣とロボットの立ち位置がパシフィック・リムとは逆になってるのは、なんだか意味深のような。 [DVD(字幕)] 7点(2018-11-14 00:48:37) |
16. 怪物はささやく
《ネタバレ》 怪物に病気を治す力はなく、現実を受け入れる手助けをするだけ。 信念を持って最善を尽くしても、無理なことはある。 失うことが悲しいと母親に伝えれば、母親は嘘偽りのない優しさで、彼を抱きしめることができる。 母親もそれを怪物に教わり、それは息子にも受け継がれていく。 祖母も怪物に学んだ一人だったのかも。 アニメーションとCGの映像配分が絶妙で、美しい映画。 [DVD(字幕)] 8点(2018-09-08 23:24:46) |
17. ミッドナイト・イン・パリ
《ネタバレ》 タイムスリップとは少し違うけど、『カイロの紫の薔薇』がよぎって、つらい結末かも?って心配になったものの、清々しいラスト。 ちゃんと現実を見て選択した主人公になんだかホッとした。 マリオンでもレイチェルでもない、あの雑貨屋の女の子が一番ファンタジーだと思う。 そしてパリジャンが傘を差さない所に妙に納得。あそこは濡れて行くのがいいよね。 いい女の役しかやらないイメージのレイチェルに悪女を演じさせてるのも、珍しくて面白かった。 [DVD(字幕)] 8点(2018-05-06 20:46:05) |