21. シャイニング(1980)
ホラーはものすごく嫌いで今までホラーを避けてきたといってもいいぐらいの私ですが、キューブリック作品であり、また評価もなかなか良かったので思い切ってレンタルしてみました。(普段はレンタルするまえにレビュー数が何個とか平均点数が何点とかは見ないようにしているのですが、なんせホラー作品ということで慎重に・・・。) もうとにもかくにも怖かった!!とくに妻役のシュリー・デュバル、恐怖に満ちた彼女の表情は間違いなくジャック・ニコルソンを超えていたと思います。バットを振りまわすシーンや夫が斧でドアを壊して侵入してこようとしているときにドアの横で脅えている彼女の顔・・・怖すぎる。ジャック・ニコルソンも名演技だったが、あまり違和感を感じませんでした。普段の彼がどんな感じかはもちろん知りませんが、狂った表情もなんとなく想像がついてしまいました。あと子役の子もよかったです。トニーと会話するときの表情や声はみごとでした。この作品の怖さをさらに増幅させたのは、やはりキューブリック独特の映像や音楽の使い方やカメラワークだと思う。迷路はもののみごとに左右対称でしたね。特にこの作品はカメラワークが良かったと思う、子供が誰もいないホテルをひたすらおもちゃの乗り物で走りまわるシーンは角を曲がる度にどきどきでした。怖い怖いと思いながらもキューブリックの芸術性の高さに驚かされた作品でした。本当のホラー好きの人にはまったく怖くないのかも・・・。 あと、もしホテルに泊まって『237』号室だったら絶対替えてもらわなくては・・・。けどあんなトイレは行ってみたい。 8点(2003-11-08 11:18:49) |
22. スターリングラード(2001)
エド・ハリスとジュード・ロウの魅力がものすごく伝わってきた作品でした。スナイパー同士の戦いは緊迫感がありドキドキでした。個人的にはエド・ハリスがあの少年を逃がしてあげていればと・・・。しかし現実はそんなにあまくはないですね。 映画館で観ていればもっともっと緊迫感とふたりの魅力が伝わってきたでしょうね。映画館で観たかった!! 8点(2003-11-01 22:45:24) |
23. ノッティングヒルの恋人
あまり期待せずにたまにはこういう作品もいいだろうと思って観たのですが、非常によかったです。最近ではひねりにひねったラブストーリーやアンハッピーエンドなラブストーリーが多いなかでこの作品はあっさりしてわかりやすくとてもよかった。ヒュー・グラントとジュリア・ロバーツという組み合わせもとてもよかった気がします。プリティー・ウーマンのリチャード・ギアとの組み合わせよりよかったかも・・・。 8点(2003-10-11 23:13:12) |
24. ミニミニ大作戦(1969)
ストーリーなんて気にせずにミニばかり見てました。(笑)カーアクションがとてもよかったです。もちろんCGもない時代でしょうから実際に映像のまま走っているわけですから、そう考えるとすごい!!最後のバスのシーンも非常に面白くあっさりと楽しめた作品でした。それにしてもミニファンから考えるとあの3台の素晴らしいミニ達を最後には山の上から捨ててしまうことが一番辛かった。あのミニが欲しい!!! 8点(2003-09-03 22:27:44) |
25. フォーリング・ダウン
マイケル・ダグラスの演技に驚かされました。誰でも日常生活の中でキレそうになる瞬間はありますよね、しかし普通はそれを理性で押さえつけるのだが、押さえがきかなくなるとこうなっていまうのでしょうか?恐ろしい・・・。マイケル・ダグラスのキレキャラに面白みも感じてしまうのだが、マイケルがキレている内容が誰にでも起こりうる日常生活での出来事なので心の底からは笑えない・・・。ラストはやはりああなるしかなかったのでしょうね、切ない。 8点(2003-09-03 21:45:06) |
26. アポロ13
最後まで諦めずにがんばる!!まさにそういう感じが伝わってきました。これがまた実話と言うからすごい。思わずゲイリー・シニーズがしてたネクタイにそっくりなものを買っちゃいました。 8点(2003-08-18 18:40:27) |
27. ダンサー・イン・ザ・ダーク
ビョークとミュージカル、最高でした。ビョークの歌声はもともと大好きでした、演技もものすごくよかった。しかし辛すぎる・・・久しぶりに泣きに泣いてしまいました。 8点(2003-08-04 20:39:43) |
28. グラディエーター
キャストがとてもよかったと思います。ホアキン・フェニックスは最高にハマってました。ラッセル・クロウも本当に強そうな感じが滲みでてました。 8点(2003-07-27 18:50:30) |
29. サラフィナ!
《ネタバレ》 政府はアパルトヘイトは差別ではなく分離発展であると主張したらしいが、実際の目的は白人による政治や経済的に特権を維持すること。この作品を観て国連が「人類に対する犯罪」と発言したのには納得です。無力な学生たちに負わせた心の傷は一生消えることはないでしょう・・・ [地上波(吹替)] 7点(2007-01-14 23:30:40) |
30. ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ
「心配しなくていいのよ」と幼い頃のジャッキーにもっと声をかけてあげれる人が多くいればジャッキーの人生は違う方向へ向かっていたかもしれませんね。最期にジャッキー自身からジャッキーへかけてあげる「心配しなくていいのよ」は切なすぎます・・・ [地上波(字幕)] 7点(2007-01-09 23:00:33) |
31. ひかりのまち
最初は街の灯りが冷たく孤独で寂しいイメージに感じられましたが、ラストには街の灯りを見て温かく優しいイメージに感じることができました。一見孤独そうに見える人でも心のどこかで誰かを頼り温かさを求めて生きている、そう感じました。 7点(2005-02-28 23:51:01) |
32. ストレイト・ストーリー
トラクターの速度と同じく映画全体のストーリー展開もゆっくりと進み皆さんもレビューされていますが「ほのぼの」という言葉がまさにぴったりの作品でした。しかしゆっくりとした展開の中にもアルヴィンのこれまで歩んできた人生や彼自身の考えや意思がしっかりと伝わってきました。これが実話なんて驚きですね。 7点(2005-02-02 23:16:48) |
33. イン・アメリカ 三つの小さな願いごと
子供の頃って両親がケンカしたとき「自分がしっかりしなきゃ、頑張るからどうか明日の朝には両親が仲良くなってますように」なんて空に向かって頼みこんだものですよね。(私だけ??)クリスティの三つの願いは本当にどれも意味のある素敵な願いでしたね。 7点(2004-08-10 17:57:16) |
34. 戦場にかける橋
本当に「なんと愚かなことか・・・」というセリフがそのままの感想になってしまう作品でした・・・。 7点(2004-06-04 21:32:43) |
35. ウェルカム・トゥ・サラエボ
ジャーナリスト側から見た戦争を描いてあり、私にはものすごくリアルな作品に感じました。実際の映像が使われているんですか?そうとしか思えないほど残酷でした・・・。 7点(2004-02-11 16:14:08) |
36. フルメタル・ジャケット
《ネタバレ》 戦争(戦場)の残虐さや恐怖感をあまり描かず、人間が壊れていく様を描いているこの作品によりいっそう戦争に対する恐怖を感じました。前半の海兵のマインド・コントロールとも言っても過言ではない訓練模様、その訓練で壊れていく海兵隊。銃に名前を付け褒め称えながら銃を磨くパイルの姿、そして前半のラスト。後半は戦場に移り、ベトナムの悲惨な状況を描いている。ヘリから逃げ回る村人にひたすら銃を撃ち続け誇らしげに語る兵士やその他の兵士の奇怪とも言える行動(戦場ではこれが当たり前なのだろうが・・・)そして、後半のラストに銃撃兵を殺してしまうジョーカー・・・。誰もが戦争に関わってしまうと、自我を失ってしまうのであろうか・・・。以前にTVでベトナム戦争に関わらず戦場へ行った兵士の多くがその後精神的異常を持ち、自殺する者が多くいるといった放送を観たことがある。キューブリックはこの作品で戦争を繰り返す人類のバカさを描きたかったのだと思う。 7点(2004-01-25 14:08:11) |
37. マイ・ハート、マイ・ラブ(1999)
ストレートなラブストーリーでしたね。なんのひねりもこれといってないので映画のピークがどこかすらわかりませんでしたが楽しめた作品でした。姉妹といってもそれぞれの恋愛感があるもんですね。この作品のアンジーの演技は魅力的だったのでアンジーと彼の恋愛をもっとストーリーの中心にして欲しかったです。 7点(2004-01-14 19:06:15) |
38. スパイ・ゲーム(2001)
設定が面白かったです。しかし、最後の『ディナー・アウト作戦』のあっさりしたこと・・・。もうすこし過去の回想シーンや最後の作戦のどこかに盛り上がるシーンを創って欲しかった・・・。 7点(2003-12-15 18:11:04) |
39. ゴーストワールド
《ネタバレ》 スティーブ・ブシェーミと言えばかなりの個性派俳優ですよね?もちろん演じる役柄によるとは思いますが、この作品では個性派という点では明らかにゾーラ・バーチの方が上手でしたね。ストーリーは誰もが悩む時期が取り上げられており、ゾーラ・バーチが一般社会の流れに飲み込まれることを恐れ自分の個性を必死に表現しようとするがそれが空回りしてしまうという悲しい感じでした・・・。最後のシーンでバスへ乗り込んで『ゴースト・ワールド』に向かった彼女のその後はどうなるんでしょうか?現実逃避とも私には感じられたのですが、できれば最後にバスに乗ると見せかけてバスが過ぎ去った後のベンチに彼女が座っていて欲しかったと思う。 7点(2003-12-14 14:27:57)(良:1票) |
40. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
非常に評価がしにくい作品ですね。素直に笑いの部分を笑いとして感じることができませんでした。さすがに博士が自分の右手を必死に抑えているシーンと『総統!歩けます!!』のセリフには笑わされましたけど、どちらかというと核や戦争のイメージが強く残りました。(まじめに観すぎたかな?)冷戦時代の緊迫した状況の中でこの作品を作ったキューブリックはすごいですね。ピーター・セラーズの一人三役にはみなさんのレビューを観るまでまったく気付きませんでした・・・。 7点(2003-11-15 14:42:13) |