1. シビル・ウォー アメリカ最後の日
《ネタバレ》 告知から抱いていたスケールとは違いましたが、独特の切り口で表現しているものの、やはり一種の“終末パニックもの”だったという感想です。 若き報道カメラマンの成長(?)ストーリーと捉えれば、そこそこ面白い作品だと思います。 成長というよりは、戦争の狂気に侵され、徐々にクライマーズ・ハイのようになっていくのですが、そこが見所ではないかと。 また、戦闘シーンと対比するように使われる穏やかな風景や音楽により、戦時の惨さが格段に強調されていました。 残念だったのは、終盤の大統領官邸のくだり・・・ちょっとご都合よすぎだったかと…。 ラストシーンは目的を達した軍人の「記念写真」、それとともに流れだす不気味なテーマ…愚かな人間にふさわしいエンディングを見せつけられ、昨今の危うい世界を重ね合わせ、ただただ空しくならざるをえませんでした。 [映画館(字幕)] 6点(2024-10-20 13:29:50) |
2. LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
《ネタバレ》 少し前にたまたまチャンネルを合わせたテレビ番組やっていたのを思い出しました。 その時に食い入るように最後まで見てしまいましたが、これが良い意味で予告編になってくれたようです。 本作も最後まで食い入るように見ることができました。 映像、音楽、サクサクと進む構成・・・すべてが心地よかったです。 グーグルアースを絡めてくるあたり、いかにも現代ですね・・・ 作品のネタに使えそうなテクニックを実話が先にやってしまった感じがします。 最後の最後にきての”ネタバレ”も心憎い。 ほんと、アンビリーバボーですね(^^; [DVD(字幕)] 8点(2017-11-01 23:17:44) |
3. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
"量産"し始めたところからドン引き・・・残虐とかグロ以前の問題。 [DVD(字幕)] 3点(2015-04-04 17:47:45) |
4. ラスト・デイズ・オン・マーズ
何となく期待していたのですが、最初からB級臭丸出しの雰囲気に嫌な予感。 年に何回かある「なんだこれ?」という失望感を味わいました。 感想の書きようがないつまらなさ。 時間返して・・・ [DVD(字幕)] 1点(2015-03-15 22:50:31) |
5. トランセンデンス(2014)
「人類は未知なるものを恐れる」ですか・・・ならば恐れ多いほどの未知なる展開を見せてほしかったです。 冒険しすぎて難解になってしまったのならまだわかりますが、本作は抑揚もなく突っ込みどころすらない退屈さ加減。 ノーランの名を借りた宣伝に、まんまと引っかかってしまった気分です。 [ブルーレイ(字幕)] 2点(2015-02-09 07:03:46) |
6. インターステラー
《ネタバレ》 いい意味で予想を裏切られ、単なるパニック映画ではなく親子の絆を前面に出した作品でした。 ただし、前宣伝にある「世界中が号泣」というのはちょっと言い過ぎかな、、、と思います。 ストーリーは某宇宙戦艦を思わせるようなかなりのご都合主義な展開で、設定ほどの壮大さは感じませんでした。 むしろ本作で評価すべきは、映像化が難しそうなストーリーをここまでわかりやすく表現し、一応の納得いく結末に持って行ったことにあると思います。 あの状況からあのラストに持っていったことは、ある意味サプライズでした。 [映画館(字幕)] 7点(2015-01-03 10:28:44) |
7. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 一見騒がしいだけのおバカ映画の様相ですが、その騒がしさが去ったあとの突き落とされるような絶望感がたまりません。 [DVD(字幕)] 6点(2014-12-29 21:47:46) |
8. わたしを離さないで
衝撃的SFサスペンスと儚い青春ラブストーリー・・・相性の悪そうな組み合わせがうまく融合していたと思います。 これまで見た作品の中でも最上位の切なさを感じました。 若者3人の演技が素晴らしい。 特に華奢な主演女優によって、切なさ倍増でした。 [DVD(字幕)] 7点(2014-08-17 22:43:51) |
9. ホテル・ルワンダ
どの国も自らにとって重要な拠点でもなければ力を貸してくれない…ということを改めて思い知らされました。 映像自体のインパクトはそれほどないものの、メッセージのインパクトは物凄い。 主人公がありとあらゆる手段を繰り出し命懸けでやっと救えた1200人と殺された人々の数を比べたとき、ただただ絶望的な空しさが残りました。 ルワンダ虐殺という事実に世間の目を向けさせたことに大いに意義がある作品だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2014-08-16 23:49:24)(良:1票) |
10. キック・アス ジャスティス・フォーエバー
突拍子もない内容にもかかわらずノリと勢いで乗り切られた感のある前作・・・あれは1回限りだから許せました。 今回はさすがに許せません(^^; ノリと勢いがなくなって残虐さは維持・・・良い所がなくなって悪い所を残した感じです。 内容は前作のヒットガールの当たりに便乗したわけではないでしょうけど、彼女をメインに据えてちょっと真面目に作りすぎたように思いました。 [DVD(字幕)] 4点(2014-07-09 00:19:15) |
11. ジャッジ・ドレッド(2012)
《ネタバレ》 とにかく主人公が冷静で強い。表情が見えないことにより硬派な雰囲気が増幅されていました。 下手に強力な敵を出すのではなく、ルーキーと容疑者という足かせを彼につけることで敵との釣り合いをとっていたのも、強いイメージが崩れず良かったと思います。 一方、ルーキーのヒロインは、いい意味で漫画チックな存在でした。 真面目に意見してしまえば、なぜ彼女だけヘルメットを被っていないのか?という疑問が頭に浮かぶわけです。 ・・・実に愚問です。それは、漫画だからです!華がなくなるからです!可愛いからです! メットを取らない主人公、そして、メットを被らないヒロイン・・・絶妙なバランスでありました。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-05-09 22:07:16) |
12. 悪の法則
《ネタバレ》 思わせぶりな会話が多く、何かある!と身構えながら鑑賞しましが、気付いたら1時間ほど経過…とても退屈でした。 ようやく話が動き出したと思いきや、マフィアもの任侠ものなどでお馴染みなテイストだったため、やや拍子抜け。 豪華キャストを使いつつも品はないし汚い絵面が多いし、何の救いもない話はただただ不快になるだけでした。 色々な描写にメッセージが含まれているのかもしれませんが、初見でそこまで深読みするほど良心的ではありません。 思わせぶりに引っ掛かり、思わせぶられたまま終わったような感じです。 見る者に媚を売らないといったところは確かに"悪"でした。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-04-05 16:44:14) |
13. トランス(2013)
《ネタバレ》 心理療法があまりにぶっ飛びすぎていたため、序盤から興味が薄れてしましました。 これでは何でもありの世界。落としどころにしても非常に平凡でした。 それに加えてそそらぬヌードに不快な後部トランクの中身ときて何か損した気分です。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-04-04 23:37:28) |
14. 縞模様のパジャマの少年
《ネタバレ》 戦争の理不尽さを訴えたいのはわかりますが、子供を利用した無理な設定はいただけません。 実際のところはどうか知らないのですが、子供連れであんなところに一緒に住むことがあったのでしょうか? また、子供が易々と誰にも見つからず網をかいくぐっていけたのでしょうか? そういった不自然さが気になってしまい、どうにも作品に入り込めませんでした。 [DVD(字幕)] 4点(2014-03-30 09:16:11)(良:1票) |
15. ショーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 わざわざゾンビ物に手を出すことはないのですが、この作品はタイプが違うとのことで鑑賞しました。 悪趣味すぎると思えるシーンもありましたが、これくらいお馬鹿にやってくれないと見た甲斐がありません。 仲間が死んでいるのにハッピーエンド風情に終わらせているのは許せん!…なんて思ったのも事実なんですが、生真面目に見たら負けですね、こういうの。 [DVD(字幕)] 6点(2014-03-30 09:15:17) |
16. ヒューゴの不思議な発明
《ネタバレ》 「映画」をテーマにしたうえに映像の素晴らしさ、さらにスコセッシ監督・・・傑作になりそうな材料が並んでいるにもかかわらず残念な印象を受けました。 調理方法を間違えたのか組み合わせが悪いのか、古い映画を持ってくる以上はもっと深く心温まる作品にしてほしかったです。 個人的にあの公安官にはまらなかったことにも要因はあります。あのキャラクターが出てくる度に虫唾が走る・・・(これ完全に個人的な偏見にすぎませんけどね) そういったわけでサイドストーリーが無駄なものに思えてしまいました。 ハードル上げ過ぎてしまったのと、劇場で見なかったのが良くなかったかもしれません(反省)。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-03-29 18:55:23) |
17. ワールド・ウォー Z
ゾンビ物のホラー、アクションはあまり興味がないのですが、これはパニックもののゾンビと言っていいのでしょうか。 洪水や溶岩の代わりにゾンビが襲ってくるというある意味斬新な印象を受けました。 かと言って特に賞賛するようなものはなく、良くも悪くも話題はブラピ"様"くらいかと。 彼が出てなきゃ気にも留めない金かけたB級映画でしょうから(彼が出たから大金かけたB級映画かもしれませんけど…) [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-03-08 18:05:22) |
18. ウォッチメン
《ネタバレ》 よく比較されるあの作品にも感銘を受けましたが、これはそれを上回る衝撃でした。 馬鹿と天才は紙一重といいますが、名作と駄作の紙一重にあるような作品に思います。 こんな作風とは思っておらず、危うく置いてきぼりになりそうでした。 それを象徴するのがDr.マンハッタン。 そもそもヒーロー界でこういうのが存在していいのでしょうか? 鑑賞後の時点で自分の中ではアメコミは打ち止めの感が強いです。 これを上回るインパクトを得られる漫画の実写化作品など到底お目にかかれそうにありません。 [DVD(字幕)] 9点(2014-03-05 23:05:51) |
19. ラッシュ/プライドと友情
《ネタバレ》 F1自体にそれほど興味はないですし、この2人の闘いをリアルタイムで見たことがありませんが、それでも充分に楽しめました。 F1をまったく知らない人でも、年間チャンピオンがどうやって決まるかくらいを簡単に抑えておけば大丈夫だと思います。 何より対照的なキャラクターの2人がどちらも存在感があったことが良かったです。 おそらく主役にし易いのはジェームズ・ハントだと思いますが、本作はどちらにも偏りすぎず見事なW主演の作品に仕上がっていました。 ストーリーは予告編からイメージしてたよりも淡々と進み、ブツ切りになっているせいかそれほど抑揚はなかったと思います。 例えば2人が殴り合うとか、ニキの例の復活シーンをもっと派手にするとか、もう少し脚色を加えてもいいかなと思うこともありましたが、これでいいんでしょう! この淡々とした感じこそが、拳で語る、いや、マシンで語るリアルな"男の友情"なんです! ラストのレースは、舞台が日本ということで贔屓目ですが、最後まで熱く"観戦"させてもらいました。特にスタートの緊張感が印象に残ってます。 [映画館(字幕)] 8点(2014-02-05 12:49:58)(良:2票) |
20. モーターサイクル・ダイアリーズ
《ネタバレ》 こういう作品をもっと若い頃に見たかったです。…もし見ていたら私も旅に出ていたでしょうに、その後は変わらず平凡だっただろうけど。 けっこう早い段階でモーターサイクルがなくなってしまったのがちょっと残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-26 23:13:01) |