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ヴレアさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  2046
先に断っておくけど私はキムタクの大ファンでは無い。2004年この映画が日本で公開された日。私は初日から観に行くほどの気合の入れようだった。私の住む地元ではあまりミニシアター系の作品は公開されず、まさか王家衛作品が公開されるなんて思っても見なかったからだ。しかし、初日だというのに席はガラガラ。客層も女性ばかりで、いかにもキムタク目的という雰囲気を醸し出していた。そんな中、気合の入った唯一の王家衛好きは明らかに浮いていた。ただ、いくらキムタクが出ているとはいえ王家衛作品をこんな大々的に全国公開して大丈夫なのか?という一抹の不安を覚えたのも事実。そして、それは予想通りの興行結果となるのである…。  さて、何故今さらレビューを書こうと思ったか。それは、DVDを買って以来約8年振りに特典DISCを観たからである(遅っ)。特に新しい発見は無かったんですけどね。面白かったのは出演シーンが数秒しかないチャン・チェンがちゃっかり記者会見に登場し「どうやってアンドロイドの役を演じたらいいか監督に聞いたら、”いつもの半分の速さで演じろ”と言われた」と真面目に答えた所。あんた、動いてるシーンなんてあったかい?と突っ込みを入れたのは言うまでも無い。  この映画が失敗に終わった理由を分析してみる。完成までに5年もかかったという点。これだけ待たされれば期待が過剰に膨らんでも仕方が無い。次に、あの予告編。CGを使ったシーンばかり予告で流し、いかにもSF的作品であるかのように宣伝した罪は重い。そして、「欲望の翼」「花様年華」を観ていないとついて行けない点だろう。いくら監督が続編では無いと言い張ろうが、トニー・レオン演じるチャウは「花様年華」と同一人物なんだし、その2~3年後を描いているのだから切り離して考えるのは無理ってもんである。また、突然カリーナ・ラウが2046号室で殺されていたというシーンが出てきて、彼女は”足のない小鳥”を探していたというナレーションが出るが、これなんてもう完全に「欲望の翼」のミミと同一人物なわけですよ。観てない人にとっては完全に??となった事でしょう。  最後に結論。これは王家衛が60年代の香港を描いた3部作の完結編であり、これまでのオールスターキャストも集結したお祭り的大作であり、わかる人だけわかればいいという映画である。王家衛ファンなら黙って10点献上!  ‥‥と思ったけど、やっぱりつまらないので4点!
[映画館(字幕)] 4点(2018-03-03 17:24:38)
42.  ニュー・シネマ・パラダイス
この映画の永遠のテーマ、激論「オリジナル版」VS「劇場公開版」の話は今回置いといて、この映画は昔ながらの劇場に慣れ親しんだ人なら誰しも、その琴線に触れる作品ではないだろうか。 懐古厨乙!とか言われそうだが、私も地元の映画館で閉館する日にこの映画が記念上映されたので観に行き、深く感動したのを覚えている。今の綺麗なシネコンしか知らない人が見たら驚くだろうが、真昼間から煙草をふかしながら見てる人が居たり(禁煙だけど)、場所によっては前の人の頭で完全に視界が遮られたりとか当たり前で、座席取りも命がけだった。まあ、余談はこれ位にして、「劇場公開版」は本来あるシーンがカットされた言わば不完全版なので、監督も「オリジナル版」を観てほしいと言ってる位だから、やはり「オリジナル版」の方を見るべきだろう。※以下入力が面倒なので「オ」「劇」と省略させていただきます。  「劇」を観てから「オ」を観ると、ある意味裏切られたような、そんな事知りたくなかった。純粋に感動できない。という声が多い事も知っている。私自身もそうだった。しかし、歳を重ねるごとに「オ」の方がより人間ドラマとして深みのある物語だという事がわかってくる。むしろ「オ」こそが全てであり「劇」はいわばダイジェストに過ぎない。そうとさえ思っていた。 だが、そんな時ふと思い返したように「劇」を観ると・・・。 ああ、これはファンタジーなんだなと思い出せてくれる。純粋に映画の素晴らしさ、映画館の楽しさを思い起こさせてくれる。人間ドラマの部分が省略されたからこそ、この映画館という主役に対して一層の憧れと感動を純粋に味わせてくれる。そんな気がした。 あー結局、激論「オ」VS「劇」やっちゃってるじゃんというツッコミはなしの方向で・・・。どっちもそれぞれ良さがあると思うので両方お勧めです!
[映画館(字幕)] 9点(2018-03-03 17:20:48)
43.  パディントン2
脚本的にはかなりご都合主義だが、前作に比べて大人も楽しめる作品に仕上がってたし、スピーディな展開で飽きさせなかった。 パディントンがおばさんの誕生日にプレゼントする為に仕事をして、お金を稼ぐっていうのがいいよね。適当にやって失敗しちゃう所なんかはMr.ビーンみたいで面白いし、でもちゃんと上手く出来るまで努力する所がエラい。  前作のニコール・キッドマンといい今作のヒュー・グラントといい悪役がやっぱり変! 悪い奴なんだけどコミカルな所もあってなんか憎めないんだよねぇ。  前作に続いて、松坂桃李の吹き替えが上手い!紳士的だし凄いハマってて良かった!
[映画館(吹替)] 8点(2018-02-21 14:36:35)
44.  セールスマン
全編を貫くサスペンスと、観る者を引き付けて離さない脚本の巧さ。  物語はある夫婦が引っ越して来た部屋で巻き起こる事件の連鎖を描いたサスペンスで、誰の身にも突然起こるかもしれない恐怖を描いている。 謎が謎を呼ぶ展開で終始飽きさせないし、夫婦が所属する劇団が上演している「セールスマンの死」という戯曲が、物語に暗喩的な効果を生み出していてドラマに奥行きを感じさせる。 男と女、それぞれの立場の違いも象徴的に描かれる。イランではよりはっきりとその違いが表れていて、タクシーに乗り合わせた女性が男性と触れるのを恐れ席を変わってもらったり、演劇で裸役なのに真っ赤なコートを着ていたりといった描写で表されている。これらは監督がイランでの女性の立場に異議を唱えている訳ではなく、ただ現実を知ってもらいたかっただけと語っている。他にも、急速に建設が進む街の様子など、イランの現実が随所に描かれていてとても興味深い。また、とにかく夫婦役の2人の演技が凄くて引き込まれた。
[映画館(字幕)] 9点(2018-02-21 01:07:09)
45.  アンダーグラウンド(1995)
エミール・クストリッツア特集上映「Unza!Unza!Kusturica!2017」にて鑑賞。 本当は本邦初公開の”完全版”(5時間14分)を観たかったのだが、悲しいかな私の地域では”通常版”のみの上映だった。 通常版の2時間50分ですら長いのに、そこから2時間半近くも上乗せされているなんてヤバい、狂ってる。でも観てみたい!  さて、こっから”通常版”のレビューですが、何というか一言では言い表せない作品だ。 色んな部分で狂気を感じるし、クストリッツァ独特の演出は他の作品と併せて観れば観るほどハマってしまう中毒性がある。 はっきり言って訳がわからない内容なんだけど、鮮烈に印象に残る場面がいくつもある。 特に彼の作品には多くの動物が登場し活き活きと活躍していることも特徴だが、本作では戦争の悲惨さを表す為かやや扱いが酷かった。しかし、そんな中活躍してくれるのがチンパンジーだ。愛らしい表情で和ませてくれるし、時に人間に復讐したりしてなかなか憎い役所だ。彼には演技賞をあげたい。  戦争の悲惨さを時にリアルに描きながらも、寓話的に作られたこの世界では人々は決して悲しみ暮れる事なく、永遠に続くかと思われる宴、いや狂宴に身を投じていくのだった。その宴のテンションは異様で、観る者を圧倒するだろう。ただ、かなり好き嫌いの分かれる作品だと思うので注意は必要。ちなみに、最新作の「オン・ザ・ミルキー・ロード」はこれに似た作品でありながらもかなりマイルドなので、先にそちらを観て気に入ったら本作を観るというやり方もおススメです。
[映画館(字幕)] 9点(2018-02-21 01:06:40)(良:1票)
46.  ゴーギャン タヒチ、楽園への旅
ゴーギャンが刺激と新たな制作拠点を求めて、パリから遠く離れたタヒチに行くという話。 まず思ったのは、ゴーギャン生活力無さ過ぎ!絵が全然売れず、旅費に全財産を使い無一文で行くの!タヒチでいきなり現地の村人の嫁さんができるんだけど、食わす金が無い上、服も買い与える事ができずに、魚を釣ったりしてなんとか食いつなぐんだよ!嫁さんはひたすら絵のモデルやらされるし(お腹空いてるっちゅうねん)、勿論絵の具を買う金も無いし、仕方なくその辺の木を切り倒して木彫りの彫刻作って街に売りに行くのよ!こんな生活じゃ嫁さんも愛想つかして当たり前。 良かった点はゆったりと流れる時間の中でタヒチの美しい風景に浸れた事と、ヴァンサンカッセルがなかなかの好演だったこと。
[映画館(字幕)] 7点(2018-02-12 14:53:01)
47.  RAW~少女のめざめ~
これもうR18指定でいいんじゃねえの?って位過激だし、見る人によっては失神する人も居るかも。あと観終わったらしばらく肉が食えなくなる、注意!  ベジタリアンの少女が獣医学部に入学し、そこで何故か生肉を食わされた事で目覚めてしまい、草食系から肉食系(物理的に)に変貌を遂げるというもの。  少女は狂ったように暴走を続けるが、決して彼女は悪くないと思った。周りの環境が悪すぎる!特に獣医学部の寮の先輩達!今日びアメリカの軍隊でもここまで酷くないだろう。現実にあるのか?あったら凄い。
[映画館(字幕)] 7点(2018-02-10 22:32:45)(良:1票)
48.  エンドレス・ポエトリー
ホドロフスキーの映画は「エルトポ」しか見た事がない初心者の私だが、噂通り、もう狂ってるとしか思えない内容で、2時間もの間普通な時間は無く終始狂いっぱなし。  この映画が何を言わんとしているのか? それは多分若者への教訓だろう。 それは‥ 芸術家や詩人になんてなるな!医者になれ!だ。  よもやこの映画を見て詩人になりたいと思う人は皆無だろう。だから自分の子供や友達が詩人になりたがっていたらこれを見せれば解決である。 これほど説得力のある映画はない。
[映画館(字幕)] 7点(2018-01-28 22:57:28)
49.  岸辺の旅 《ネタバレ》 
まず、幽霊にも色んなタイプが居るという解釈が面白い。 浅野忠信演じる幽霊はとにかく人間臭い。こんなに生活感のある幽霊は初。こういう設定の話って大抵、近い人にしか見えないとか色々制約があるのが常だが、この映画では誰にでも見えるし、喋るし、電車に乗るのも切符が必要、と幽霊なのにあまり得する事がない。 でも、たまに悪い幽霊が居たりして、あんたはこの世に未練があって引きずり込もうとしているだけだ。と他の幽霊に説教したりする所が面白かった。じゃあ自分はどうなんだとツッコみたくなったが、どうやらこの幽霊は分をわきまえているらしいのだ。なるほどねぇ。
[DVD(邦画)] 7点(2017-12-02 17:10:51)
50.  エル ELLE
大変ショッキングなオープニングで。もうこれは完全にサスペンス映画なのかと思ったが、事態は思いもよらぬ方向に展開していく…。 あれだけの被害にあった女性が取り乱すわけでもなく冷静に後片付けをし、いよいよ警察に電話するのかと思いきや寿司の出前を頼むという超展開に唖然…( ゚д゚)ポカーン しかし、その後明らかになる彼女の生活を見ていくと納得。この監督の描く典型的パターンである女性は美しくて賢くて格好良くてセクシーで…要するにスーパーウーマンが愚かな男共を手玉に取りまくって、レイプ犯にも武器で立ち向かっていくというサスペンスというよりアクションでありコメディであり、もうジャンル不能のぶっ飛んだ映画であるのだった。さらにイザベル・ユペールが64歳と知って二重の驚きであった。
[映画館(字幕)] 7点(2017-11-20 23:50:12)(良:1票)
51.  ロダン カミーユと永遠のアトリエ
ロダンと言えば「考える人」くらいの予備知識しかなかったですが、地獄の門?制作にかける彼の情熱とか、女性遍歴とか、そこそこ楽しめたかな。ロダンに対して詳しい人ならもっと楽しめるのかなと思いました。 主演の人は、如何にも芸術家だなぁという雰囲気を醸し出していたし、アトリエの様子もリアルで良かった。全体を通して芸術性とエロスが感じられた。 但し、突然の日本描写にはちょっと違和感も。絶対日本出資してるだろうと思ったけど、そういう訳ではないんですね…。
[映画館(字幕)] 6点(2017-11-19 15:54:45)
52.  灼熱の魂
注:何の予備知識も入れずに観たほうが楽しめます!  ミステリ的要素を楽しみつつも次第に明かされる衝撃的事実にゲンナリ…。こんな重い話だったとは…。わかった上で2回目を観ると伏線の数々に気付けて面白い。冒頭、頭を坊主にされる子供の踵が意味あり気にアップになったりとか。都合の良い展開もあるが、全体を通して良くできた映画だなと思う。
[インターネット(字幕)] 7点(2017-11-02 18:36:10)
53.  スクランブル(2017) 《ネタバレ》 
全体的にあまりに荒唐無稽。 警察は何をやってるんだ? カーアクション映画とおもいきや、高級車ばかりの為かひたすら等間隔で走っているシーンを見させられます。カークラッシュもあるけど何か物足りない。 一週間以内にある車を盗め!というミッションが本題だが、これが盛り上がらないこと。 助っ人となる人物を沢山集めるんだけど、爆破役以外何の役に立ってるのかよくわからないし、盗まれる側もセキュリティがガバガバ。なんで全部の車のキー挿しっぱなんだよ(笑) というわけでまあ全体的にB級な映画でした。タイトルも微妙ですね、全然面白そうな感じがしない。
[映画館(字幕)] 4点(2017-10-30 21:12:26)
54.  青いパパイヤの香り
非常に淡々と少女の日常が描かれる。時にドラマティックな展開になったり、涙を誘うような感動ポイントがある訳でもない。 ひたすらゆったりと雰囲気を楽しむ映画。 しかし、印象的な音楽や台詞も無く、登場人物に感情移入できる訳でもないので、あまりに退屈だった。
[DVD(字幕)] 4点(2017-10-30 10:27:13)
55.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 
この映画観た過ぎて近くのレンタル屋はしごしたものの置いてなくて、ついには買ってしまった。 しかし、後日近所のレンタル屋でアクションの棚に並んでいるのを発見してがっくし。コメディ映画だと思ってたのでアクションコーナーをチェックしていなかったというオチでした。 しかし、今では買って良かったと思うほど面白くてハマりました。 やっぱり主役の2人の掛け合いが面白い。「ショーン・オブ・ザ・デッド」を観た後だけに、サイモン・ペッグがエリート警官役というだけでも笑えてしまう。 あと、ラストの銃撃戦のバカバカしさ。あれだけ派手にドンパチやってるのに、人がほとんど死なない所が優しくて好き。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-10-23 16:01:43)(良:1票)
56.  アリゾナ・ドリーム
クストリッツァ監督のいつものガチャガチャした感じが好きな人にとってはやや物足りない感じ。 動物成分も限りなく薄いのも物足りない。無理矢理犬とか亀は登場しますが…。 ちょっと待って!車を売る仕事はしないと言い張っていたジョニデが、いつの間にか車を売りだしたと思ったら、空飛ぶ車を作ろうとしていたのにはびっくり。展開早すぎて思考が追いつきましぇーん。 あと、やっぱりギャロは嫌いだよ〜
[DVD(字幕)] 4点(2017-10-16 22:33:04)
57.  ライフ・イズ・ミラクル
とにかく変な映画。 とにかく先の読めないシュールな展開。 とにかくシリアスなのに皆能天気。 とにかく動物達がかわいい、活き活きしてる。 とにかく愛の力を感じた。 とにかく長い。  普段、レビュー書く時に「とにかく」が口癖なので、今回はとにかくだけでとにかく書いてみました。
[DVD(字幕)] 9点(2017-10-16 19:03:04)
58.  プラネタリウム
降霊術をメインで展開していけば面白くなりそうなのに、映画業界が絡んできてから面白さがガタ落ちしている。撮影して降霊術は本当にあるのかみたいな事を検証して行くんだけど、ここも中途半端すぎてダメ。さらに大人の恋愛要素も無理矢理ぶっ込んできたがこれまた中途半端。映像はフランス映画お得意のなんか格調高い感じだけど、物語がこれじゃあ入り込めません。 劇中にアメリカ映画は革新的発展を遂げているのにフランス映画はダメだみたいな台詞があったが、この映画の事を言っていたんですね。なんという自虐。
[映画館(字幕)] 4点(2017-09-27 19:08:33)
59.  ダゲレオタイプの女
ダゲレオタイプ・・・妙に惹かれませんか?このタイトル。一体何なのか想像もつかないでしょ?ステレオタイプじゃないよ。 私もそんな風にして妙に気になるタイトルだったので、何気なくレンタルしてみたのだった。勿論大好きな黒沢清作品という事もあったが。なんでもダゲレオタイプは170年前の撮影法らしい。でも、映画を観終わって改めて思うに”ダゲレオタイプの女”というよりも、”ダゲレオタイプの男”もしくは”ダゲレオタイプ狂いの男”と言った方がこの映画を的確に表していると思った。でもそんなタイトルじゃあ誰も興味を惹かれないでしょうけどね。あはは。  最初は、普通にアート系の映画かと思いきや、そこはやはり清なので実は凄いサスペンスホラーで。詳しく書くとネタバレになっちゃうんで自粛しますが、簡単にあらすじを紹介すると、何故か今時、世界最古の撮影法であるダゲレオタイプにこだわる男が居て、妻を撮影していたが亡くなってしまった為、代わりに娘を撮影しているという。それはダゲレオタイプで撮影すると魂を生きたまま永遠に保存できると信じているかららしい。そんなダゲレオタイプ狂いの男と、それを手伝う内に彼の娘に恋をしていく事になる主人公を描いた物語。  このダゲレオタイプの機材だとか、撮影されたでっかい”シャシン”だとか、それらの道具が凄い印象に残った。それにしても、ダゲレオタイプで撮影するには露光時間の関係で20分から70分、多い時で120分くらいジーっとしていなきゃならない。そこでモデルを固定するための道具があって、固定して撮影するというのがなんだかシュールで可笑しいが、これは大変な作業だと思った。 面白かったのは最初はカメラとか芸術に全然興味の無かった主人公が、次第にダゲレオタイプの世界に魅入られて行く所。また、この主人公が段々と狂っていくところが怖くて、監督の前作「クリーピー」でしだいに狂っていった西島秀俊を思いおこさせた。 直接的なホラー描写はあまりないんだけど、黒沢映画特有のジワジワと攻めてくるような怖さがあり、勝手に閉まる扉や、明暗はっきり分かれた映像、ロケーションの美しさ、など見所は多い。「岸辺の旅」に通じるテーマ性もはらんでいて、後半の展開はとても切ない。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2017-09-25 20:43:06)
60.  ブライト・スター/いちばん美しい恋の詩(うた)
詩の才能が凄い男(←表現に全く知性の欠片もなく申し訳ない)に恋をする少女の純粋な恋物語であるが、どうしてそこまで惹かれるのか説得力に欠けたし、何かってぇとすぐ「ママ、ママ」と母親に頼るので、どこまで本気なのかなぁと思ってしまった。 詩を勉強して彼を理解しようとする心意気は良かったが、他の男からの手紙でちょっとグラついたりして、結局は金がないとどうにもならなかったり・・・。 画的に美しい映画ではあるんだけど、そこまでハマれなかったなぁというのが正直な感想。
[DVD(字幕)] 6点(2017-09-14 13:44:27)
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