181. ドリヴン
最後のレースシーンがいい 5点(2003-02-22 00:59:20)(笑:1票) |
182. 大いなる遺産(1998)
水のみ場でのキスはとても印象に残った。子供時代の雰囲気やほろ苦い思い出みたいなものは面白いんだけど後半がやや力不足…ラストで、冒頭の脱獄犯が再び出てきたのは良いけれどわざわざ殺さなくても物語は収束したと思うんだが…どうもイマイチだった。 5点(2004-03-20 20:23:30)(良:1票) |
183. 地上最大のショウ
映画に拘らず演劇やサーカスなど人が拘ってる娯楽ってのは華やかな表があればこうした地味で過酷な裏もあるんですよね。裏でどんないざこざがあっても舞台に立てば明るく演技しなきゃならないし、お互いのプライドをかけた戦いであっても観客はそんなこと知る由もなく、ただ目の前の演技に息を飲むばかり。実際自分も、空中ブランコ乗りどうしの熾烈を極める戦いを危なっかしいものを見るような目で見ていた。ホント、高いところが苦手な人は冗談抜きで冷や汗物でしょうね(笑)たとえ名物ブランコ乗りが落下して怪我を負おうが、列車が脱線してテントやその他の道具がオシャカになろうが何食わぬ顔で人々に笑いを提供する、その不屈の精神に完敗(乾杯)です。 8点(2004-08-30 13:06:48)(良:1票) |
184. RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3
随分と遅い続編ですが、1作目では製作、2作目では監督も努めたユズナが再度監督ってのは嬉しいですね。特殊メイクも2作目同様マッド・ジョージですし、でもやはりなんと言っても我らがジェフリー・コムズが三度ウェスト役ってのが一番嬉しいですね。ストーリーのほうは、前作の事件のあと刑務所に入れられたウェストが性懲りkなく死体を生き返らせるというとるに足らないものですが、この手の映画が少なくなった今で再びこのシリーズが見られるってのはやっぱり嬉しいですね。あの“まんまサイコ”の有名なテーマ曲も健在ですし。でもやっぱり1作目には劣るってことで3点…なんですが、エンドロールの、ネズミvs“あるもの”の対決があまりにも馬鹿馬鹿しくて逆に笑えてくるので、おまけとして4点献上。 4点(2004-08-01 18:07:21)(良:1票) |
185. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキー
ぶっちゃけこれはツイ・ハーク版のワンチャイよりも面白い。というのも、ツイ・ハーク版は1対1の闘いの場合、地上戦よりもアクロバット思考でワイヤーをやたら使いすぎるのでリンチェイの実力を殺しているのに対し、これはワイヤーは使うにしろどちらかと言えば地上戦(屋根の上も)のほうが多いためにドニー君の素早い動きが生きてきます。しかしワイヤー使用が氾濫してるなかでワイヤー無しで魅せられるアクターってのはドニー君やリンチェイ様、あとはトニー・ジャーくらいしかいなくなりましたね。ジャッキーは歳のせいもあって落ち目だし…出来ればもう一度、リンチェイ様とドニー君の闘いをワイヤー無しで映画化して欲しいもんです。 8点(2004-08-30 13:30:19)(良:1票) |
186. ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
《ネタバレ》 題名を和訳して副題と並べてみると「かくれんぼ/暗闇のかくれんぼ」と非常にくどいものになってしまう本作。もう少し邦題も選んでいただきたいものだと思いながらの鑑賞。ギョッとする場面もいくつかあることにはあるのだが、脚本がどーしよーも無いくらいに穴だらけなので、結果的にさして印象に残らないという悲しい結末になっている。↓ネフェルピトーさんも指摘しておられるが、ああいうオチにするのは別に良いとして、何故そうなったかの説明が劇中にたった一言それを“仄めかす”台詞と幾つかのあやふやなシーンだけ、というのはあまりにも説得力に欠けるし必然性が見えてこない。ただ、アカデミー賞受賞経験のあるデ・ニーロと最近では天才子役と評判の高いダコタちゃんの演技はなかなかいい。特にダコタちゃんに限っては可愛いのは勿論だが前半部分などに見せる生気の宿らない表情など、その前の溌剌とした表情との対比もあってより印象に残る。しかし、全体としてみれば、それでも限界があり、結局「またこのパターンね」という感じの作品であった。 [映画館(字幕)] 5点(2005-04-23 21:37:12)(良:1票) |
187. コン・エアー
一見冴えない普通のオッサンに見えて実は結構(かなり)やってくれるニコラス・ケイジ、やけに悪役がしっくり来るジョン・マルコヴィッチ、本当に病気なんじゃねぇかと思うほど(ある意味)イっちゃってるスティーヴ・ブシェーミ。とにかくこの3人の存在感が凄い。囚人護送飛行機版ダイハードな展開は、それぞれのアクションは今となっては今更ながらそれでもなかなか見ごたえがあり、最後まで飽きない。しかし、ここで気付いた事が一つ。俺…前にもこれ、見たことある…。 6点(2004-06-07 18:41:10)(良:1票) |
188. 鮮血の美学
《ネタバレ》 ベルイマンの「処女の泉」がモチーフだそうで、といっても娘を殺された両親が森の中で復讐する、という点が同じだけで件の作品の持っていた宗教的救いなんぞ全くなくただ後味が悪いだけ、という作品です。 とは言え後味が悪いのはこの作品に限らずこの年代に作られた作品の大多数が当てはまるので何とも言えないのですが。 確かに内容は不愉快。現代の視点から見ればそれほど直接的に痛めつけられるというわけでもないのでそれほど陰鬱さは感じないのですが、何か所かはそうしたシーンもあり。 ただ冒頭から「観る映画間違えたんじゃね?」と思ってしまうような牧歌的な始まりをするのと、本筋の内容とは別に挿入されるコメディ要素がどうしてもちぐはぐな印象を受けてしまい、乗り切ることができませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2021-07-03 04:18:04)(良:1票) |
189. ミクロの決死圏
典型的なSFって感じですね。縮小技術やレーザー光線の実用化などの科学技術は目覚しいほどに進歩しているのに対し、医療技術が対して変わっていないってのがなんだか可笑しいですが、それすら気にならないほどにこの作品はすばらしいです。映像は確かに時代を感じさせるものだし、特撮もCG合成全盛期である今の人々から見れば物凄くショボイというのは確かなんですが、しかしながらCGに引けを取らないほどの神秘的な情景を見事に映像化していますし、僕は脚本(ストーリー)第一で映像技術は二の次三の次なので、全然気になりませんでした(むしろよくここまでという感じです)ミクロの世界で起こる様々なトラブルやサスペンス要素が上手く絡み合って、今見ても充分見ごたえのある映画になっています。毛細血管や肺胞、毛様体などの言葉が出てくるため、なんだか生物の授業を受けてるみたいですけどね(笑)それにしても、人間の体というのは劇中でも言っているように物凄く神秘的な存在ですね。まさに外宇宙に対する内宇宙といったところですね。 8点(2004-03-13 03:36:11)(良:1票) |
190. ブレット・トレイン
《ネタバレ》 予告編にあるような全編ノンストップアクション!というのを想像していたら実際はそれほど連続したアクション、というわけではありませんでしたが、例えば格闘戦中に挿入されるコメディ要素だとか、新幹線内使った攻防などはとても楽しかったです。 ストーリーにしても二転三転していて飽きませんし、真田広之のキャラクターも立っていてとても良かったです。 原作は日本の小説ということですが、ハリウッドでの映画化ということで、外人が「フジヤ〜マ!ハラキ〜リ!カミカ〜ゼ!バンザ〜イ!!」とか叫びながら作ってそうで、後半に行けば行くほど尋常じゃない被害ですがそれもひっくるめて楽しい作品でした。 [映画館(字幕)] 7点(2022-09-25 19:00:03)(良:1票) |
191. 世界残酷物語
以前に見つけた「不滅の映画音楽」というCD。「風と共に去りぬ」「第三の男」「ゴッド・ファーザー」「スティング」などの名画に混ざって、なぜかこの「世界残酷物語」のモアが収録されていました。「これが不滅の映画(名画)!?」と驚いたのですが、少し考えて答えは出ました。確かにこれは不滅の名画です。“モンド映画”の。題名は凄まじいものですが、内容はそれほどすごく残酷ではありません。残酷さなら他のフィクションのホラー映画のほうが勝っています。ただ、“悲惨”という意味では、ちょっと凄いかも知れません。実際、この中に収録されているものの大部分はヤラセでしょうけど、ヤコペッティはただそう云うものを見せるだけではなく、「なんともやりきれない」という題名を付けることで「俺たち人間のやってることってのは本ッ当にバカだねぇ。俺たちって、何なんだろうねぇ」と皮肉っているようにも思えます。まあ、ヤコペッティ氏が本当にそんなこと考えていたかどうかは判りませんが(笑)。ただ際物と切り捨てるには惜しいようなものではあるとおもいます。 5点(2005-03-29 20:15:45)(良:1票) |
192. イタリアは呼んでいる
《ネタバレ》 スティーブとロブのグルメトリップ(未見)の2作目。とはいえストーリーなんてあってないようなものなので全然問題ありません。 グルメリポートというテイですが実際は料理そっちのけでさまざまな俳優のモノマネや蘊蓄、そのほかを好き勝手言いたい放題ま状態なので、純粋に「グルメ映画」として見てしまうととんでもないことに。 ただ、出てくる俳優や映画のことを少しでも知っていればまた楽しさが変わってくる作品です。 そのほか、イタリアの風景や登場する料理は詳しい言及はされないまでもどれも美味しそうで、自分も旅行に行った気分になれます。 正直、起承転結もなにもない作品なので、映画として面白いか?と言われるとちょっと微妙ですが、いい歳したおっさん2人が楽しそうに話しながらおいしいい料理を頬張る姿を、自分もそこにいる感じで楽しむことができれば面白い作品だと思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-01 01:46:23)(良:1票) |
193. プラットフォーム
《ネタバレ》 ぱっと見「CUBE」のようなシチュエーションスリラーのような感じも見受けられますが、上下無限に続く階層と謎原理で昇降する台座(プラットフォーム)の存在でこの作品が現実とは異なる世界だということがわかります。 劇中、散々聖書の一節が言及されているようにどこか哲学的。と言うより宗教的な隠喩が多く感じられる本作。 資本主義、と言うより人間社会全体の構図、絶対的な力を持つ管理者(神)、そして管理者の生み出した秩序の中でしか生きられない各階層の人々。 自助努力でどうにかなる場合もありますが、結局立場、状況など時の運。ある時は下層の者を見下し、またある時は上層の者を呪う。 その構図を変えようと大それた野望を持つも(ドン・キホーテのように)、結局現実はより闇深きモノであった。そして欲望のままに生きることを勧める最初のルームメイトの幻影はさながら人間を堕落させた悪魔の如し。 他者のことなどどうでもいい。極限の状態では自分が生きることが第一(現に劇中、「第五の戒(汝殺すなかれ)を破ったな」とセリフにある通り)。そんな極限の状態において、普通であれば真っ先に淘汰されるであろう矮小そして純真無垢な存在(子ども)を、上(天界)へ返すこと=キリストによる救済とダブらせているのだと思います。 、、、などと難しいことを色々と考えるのですが、そんな小難しいことに気を留めなくとも、次々に変わるルームメイトと状況、一体この建造物の構造はどうなっているのか?上/下はどうなっているのか?といった魅力的な謎や、所々に挿入される残虐描写など、ほぼ変わり映えのしないシチュエーションの中とても楽しめる作品だと思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-01 16:11:22)(良:1票) |
194. デスペラード
《ネタバレ》 黒装束にギターケースを持つガンマンって、なんか「続・荒野の用心棒」のジャンゴみたいだな~(あれは棺桶だけど)もともと制作費70万円ほどの超低予算映画「エル・マリアッチ」の続編という事だけど、作品的には成功した部類だろうな。とにかくラテンの血がプンプンのバンデラスがこれまた熱きラテンミュージックにのって撃つ!撃つ!撃つ!そしてその相棒は、マシンガンが仕込まれた(何故に?)ギターケースでひたすら撃つ!撃つ!撃つ!ロケット・ランチャーが仕込まれたギターケース(だから何故に?)でひたすら撃つ!撃つ!撃つ!そして壊す!しかしあまりにもいい味出してたタランティーノやブシェーミをあっさり殺しちゃったのは惜しかったな~。ラストも、「兄弟かよ!ってか何でそんな大事な事今まで判らなかったんだよ!っていうか気付けよ!」って突っ込みたいけど、その前にストーリーが既にどーでもいいって感じなのでこの際気にしない。ささやかなるギャグも盛り込まれててなかなか楽しいし、これでもう少し、銃撃戦を激しく華麗にしてくれたら言うことなしだったな~…。 6点(2004-08-01 16:51:14)(良:1票) |