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コメント数 304
性別 男性
自己紹介 つたない文章力で自分なりのレビューを心がけます。映画館で観た作品は自然と評価が高くなりがちです。

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41.  トゥモロー・ワールド
ゼログラビティにも通じる、長回し。そして物語を一人称で語り、伝えたい事を映像で見せることで感じさせる映画。堪能しました。
[DVD(字幕)] 7点(2015-02-13 16:50:34)(良:1票)
42.  ローカル・ヒーロー/夢に生きた男 《ネタバレ》 
いつもバイクで走り回っている人、船の名前を何度も書き直している人、屋根の修理人、あの中では浮きまくってるパンキッシュな姉ちゃんなど、一人一人が強烈なキャラクターでそれぞれがあの村には必要不可欠な存在。景色や建物、人を含めた全ての要素のどれか一つが欠けてもあの素晴らしい村は成り立たないような気がしました。村全体の団結力が強い、かといって閉鎖的ではなく外部からの人も温かく受け入れ、いつの間にか溶け込ませてしまい町の風景にしてしまう。ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな不思議な魅力が一杯の理想郷でした。
[DVD(字幕)] 8点(2008-02-27 20:23:53)(良:1票)
43.  ドント・ブリーズ 《ネタバレ》 
ひと気がない整然と並ぶ家々を俯瞰して見下ろす映像から、カメラが下降し老人が女性を引きずる様子を映し物語は始まる。この台詞なしのワンショットのみで異様な空気、不吉な予感を漂わせる。 時折不気味なゴーストタウンのショットを挟みながら物語は進み、三人は老人の家に進入する。 家に入ってからの舐めるようなカメラワークの長回し。緊張感の演出もさることながら、観客にあらゆる物の配置、間取りを覚えさせるという機能も果たしている。ここで恐怖の下地が整う。 そこからは恐怖があらゆる感覚を通じて、連続で続く。 視覚による恐怖。痛覚の恐怖。嗅覚(老人が嗅ぎつけた香水であろう匂い)による恐怖。触覚(怪力で盲目の老人に触れられる事で逃げられない)の恐怖。聴覚(物音を立てる事ができない)の恐怖。 沈黙の間の中押し寄せる恐怖の連続は観ている側にも、息をつき物音を立てる事を許さない。 人物設定も素晴らしい。過去に娘を事故で亡くした盲目の退役軍人と獰猛な番犬という補って余りある補完関係は、主人公達との力関係を絶妙なラインでシーソーのように揺れ動かせる。そして妹と現状を抜け出す為にどうしても金がいるロッキーは、人間の罪や弱さを背負う。そのどちらもがサスペンス要素を伴いそれを増長させる。 そして計算されつくした舞台設定。 一軒家という限定された空間、薄いガラスの天窓、一人しか通れない幅の地下通路、鍵束、ホームセキュリティ、格子付きの窓、通気口など挙げればキリがないセットはどれもが物語に十二分に機能していく。 何から何まで作り込まれた物語、状況設定に、あらゆる感覚を刺激されるという、今までに感じた事のない恐怖体験だった。
[映画館(字幕)] 8点(2017-01-17 23:46:42)(良:1票)
44.  コーラス
音痴という理由で楽譜台にされてしまった彼とモンダンの行く末に少し不安が残りました。マチューのような先生は生徒に光を与えるが、他方では影も与えやすい存在。この校長は少し行き過ぎかもしれませんが、ある程度生徒と距離が離れたところにいるような人も必要。だからきっとこんな先生ばかりでもうまくはいかないんでしょうね。 でもいなくてはならない、いて欲しい先生だと思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2009-11-07 01:26:32)(良:1票)
45.  湯を沸かすほどの熱い愛 《ネタバレ》 
この映画に出てくる人物は全て過去に家庭において不幸を背負っている。 そして他にもいじめであったり、病気であったりと登場人物を取り巻く不幸は絶えることがない。 しかし、逃げずに戦うという力技で過去の関係は精算され、対人関係は好転する。 家族を取り巻く都合の良すぎる不幸と都合の良すぎる善意。 いじめの加害者、双葉の母親、鮎子の母親という家族以外の人物は悪意の塊となり、家族の結びつきを強めるバックグラウンドとしてしか描かれない。 店内で、いきなり客が店員にビンタをしたら、食事中の他の客はどう思うだろう。夜病院の外で大声で楽しそうに叫んでいる人がいたら、今息を引き取ろうとしている他の患者の家族はどう思うのか。 あの葬式に対して近所の人は、今後銭湯を利用する人はどう思うのか。 拓海、君江、探偵とその娘も含めた広い意味での家族以外は、悪意で塗り固められ、ただの背景になってしまう世界。家族以外の他人に対する思いやり、想像力が欠けた世界。それらが、何の後ろめたさもなく”良き事”とされてしまう自体。 その内向きで閉じられた世界観が、ひたすら気持ち悪かった。
[DVD(邦画)] 2点(2017-07-29 23:11:47)(良:1票)
46.  百円の恋 《ネタバレ》 
現代の日本における女性版ロッキー。主人公は凄く魅力的に見えたし、狩野に振られてからのトレーニングシーンはBGMと映像と気持ちの高ぶりがシンクロし、とても観ていて気持ちがよかった。間の取り方やカットのタイミングなども全編を通して凄くテンポがよく心地がよかった。 ただ主人公を取り巻く周りの環境、人物描写が極端すぎる部分もあって少し記号的に見えてしまった。
[DVD(邦画)] 6点(2015-12-28 17:03:29)(良:1票)
47.  クリーピー 偽りの隣人 《ネタバレ》 
「CURE」の萩原聖人が癒しを与える者なら、今作の香川照之は破壊、不和をもたらす者。 目的の違いはあれど、思想としては共に自分の手を染めることなく殺人を犯す。「ダークナイト」におけるジョーカーのように、人間の弱み、悪意に付け込む悪魔として描かれる。 しかし、CUREと今作では殺人という結末に向かう過程が全く異なる。萩原聖人が使う武器が話術であるのに対して、香川照之は薬物という武器を使う。その武器の違いは、そのまま作品の質の差、恐怖の種類の違い、危うい魅力の差としても現れる。 それは香川照之を偶像化したくなかったからだろうか。あるいは犯罪者を類型化したくはなかったのか。 風、霧、カーテンなどの遮蔽物、明暗を使った恐怖演出。不意を突く銃殺場面。玄関(家と外を隔て、他人と自分の間に立ちはだかる壁)を巡っての攻防戦、人間関係の描写。シーンごとの長回し。大学構内での学生の動きや視線、画面を行き交う通行人への多層的な興味の惹きつけとその積み重ねから生まれる、違和感、不穏感。それらは今まで観てきた黒沢映画そのものだった。 だが今作には、人間や社会に内在しうる悪意、脆弱性を映し出す恐怖がない。少なくとも身に迫る説得力は感じなかった。
[映画館(邦画)] 7点(2016-06-19 01:37:01)(良:1票)
48.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
悪魔に魂を売るかのごとく、私生活を代償にしながら夢を形にしていく二郎。 自分の命を削りつづけながらも、二郎に寄り添い続ける菜穂子。そこには、世間が考える善悪や倫理観などの物差しでは図る事ができない幸せがある。そしてあまりにも刹那的な生き方。 他の人にはわからない。けれど幸せ。それが全て。 そして二人の姿に、ルパンがポルコ・ロッソがアシタカが逃げ続け、ポニョで結実した宮崎監督が描く愛の形のその先を観た気がした。
[DVD(吹替)] 9点(2016-02-26 00:13:43)(良:1票)
49.  カリートの道 《ネタバレ》 
自分が情けをかけた相手に殺されるというのが何とも皮肉です。カリートの行動は筋を通しているからといって正当化されるものではないにしても、必死に過去の自分からの脱却をしようとしているその様が魅力的に見えたことは、確かです。銃撃戦も見ごたえたっぷりでした。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-02-03 11:01:25)(良:1票)
50.  運命じゃない人 《ネタバレ》 
色々あった結果、一番幸せなのは別の世界で生きていた宮田で、得をしたのは組長、損をしたのはあゆみで、いい奴だったのは神田、そして一番良い仕事をしたのは便利屋のやまちゃんでした。 そう考えるとそれぞれの落とし所もそれなりに納得がいくようになっています。 全てのシーンが意味やつながりを持っていて、何回も見せられる同じシーンでもそれぞれの視点があるので退屈にはならず、本人たちが真剣である分余計に、事情、裏が分かっている見ている側は笑ってしまう。話は行ったり来たりで場面も飛ぶが、登場人物の行動にしっかりと意思や目的があり、一貫性があるので観終わった後に変な混乱を生む事もない。 全てが隅々まで計算されつくされていて、しっかりと作りこまれている素晴らしい映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2011-03-19 22:05:47)(良:1票)
51.  俺たちに明日はない
軽い感じの音楽と、徐々に破滅に向かっていくシリアスな内容とのアンバランスさが面白おかしかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2007-12-29 18:46:25)(良:1票)
52.  ディストラクション・ベイビーズ 《ネタバレ》 
柳楽優弥が街にでて始めて獲物を探す場面。背中越しに構えられたカメラ、長く持続するカット、途中で止まる音楽。そして、振り向いた柳楽優弥の笑った顔が映され、獲物へと向かう。 息をもつかせぬ緊張感、全てが異様でしかない空気をセリフなしで捉える。 そして、暴力を通してしか他者とコミュニケーションをとれない男を、皮膚感覚も含めて提示する。 それからは、ひたすら暴力が続く。暴力の描写も鋭い。ロングショットの長いワンカットで捉えられるその様子は、鈍重さ、暴力の美しくない姿をしっかりと映す。 柳楽は相手を選ぶ事なく、ただ楽しさを求めて、喧嘩を繰り返す。そして戦い毎、成長する姿は悟空に近いものすら感じる。 彼にとって生きる事は、喧嘩をする事なのだろう。暴力を通して痛みを感じる事でしか、生を実感できないのだろう。ミュージシャンにリベンジを果たした後の、生に満ち溢れた眩しい太陽がそれを物語っている。 暴力の連鎖の果てで長身の男を倒し、一つの絶頂を迎える。 絶頂の後、菅田将暉と行動を共にするようになった物語中盤から一気に暴力の質が変わっていく。 秩序から無秩序へ、純から不純へ。 そしてその変化と反比例するように、柳楽の存在は小さくなり、菅田や小松菜奈の物語における存在が大きくなっていく。 菅田は自分より強い相手に喧嘩を挑まないだろう。自分より有利な状況の相手とは戦わないだろう。 小松は自己防衛の為なら何でもするだろう。そしてその二人が限りなく一般人に近い存在なのだろう。 エスカレートする暴力の中で人が死に、事故が起きる。警察に嘘をつく小松。弟に対するいじめ。柳楽よりは自分に近いであろう、普通の人々が映るたびに、柳楽の存在が恋しくなっている自分がいる事に気付く。 長い不在の後、満を持して故郷に凱旋する柳楽。 闇夜に照らされたその姿は、崇高ですらある。 負の側面だけには収まりきらない、暴力の魅惑を強烈に突きつける怪物がそこにはいた。
[映画館(邦画)] 8点(2016-07-01 19:59:03)(良:1票)
53.  るろうに剣心 伝説の最期編
福山雅治が福山雅治にしか見えなかったし、ボソボソしゃべりすぎで何を言ってるかよく分からなかった。修行の場面が長いし、福山雅治の顔のアップも多くて、PVを見せられているのかと思った。 もっと前半を短くして、茶番処刑の場面を失くして、敵側にフォーカスを当てて、宗次郎と剣心の過去を対比させる事で、善悪は紙一重であり状況次第、境遇次第(剣心が始めに出会う人が志々雄のような人物であれば状況はまったく変わっていたかもしれない)で、人間は善にも悪にもどちらにもなり得る、また単純に善と悪に分ける事はできないといった事も描け、作品自体にもっと深みが増したのではないかと思った。
[映画館(邦画)] 4点(2015-07-30 16:58:02)(良:1票)
54.  クレイジー・ハート 《ネタバレ》 
ラストでの大人の男の余裕と懐の深さ、いさぎよさに憧れました。
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-23 20:02:39)(良:1票)
55.  マネーボール 《ネタバレ》 
元プロ経験者が引退してからそのスポーツの監督やコーチになると経験や勘や情を重視するというイメージがあった。しかし、このビリー・ビーンという人はそことは真逆で選手の価値を数値化することで客観的な視点で選手を評価することをしている。最後には金より情でチームに残る事を選んだり、すぐに感情的になったり、ジンクスを信じていたりと客観的というには程遠い行動も取るというグレーな存在であるからこそここまで魅力的で求心力のある人物になったのではないかと思った。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-21 20:10:10)(良:1票)
56.  マンディンゴ 《ネタバレ》 
足の不自由であるハモンドは肉体的なコンプレックスを持っている。それ故か、どの白人よりも黒人に対して優しく、理解を示している。残酷な現実が描かれる中で、唯一救いとなりえる存在。 しかし、彼は最後に妻も心の底ではきっと憧れを抱いていたであろうミードも殺し、父を殺され、全てを失ってしまう。 自分という人間を否定されたときでも、まだ他者に理解を示せるのか。人種、時代など関係ない人間という生き物を、白人黒人どちらにも寄ることなく、ヒーローや善人を出すことなく、ただただ愚劣にうつしていた。
[DVD(字幕)] 8点(2015-02-04 18:13:20)(良:1票)
57.  スターダスト(2007)
ロードオブザリングの指輪がすべてを滅ぼすものならば、この物語のイヴェインはすべてを与えるもの。そのぶん話も明るく登場人物も多すぎず、ごちゃごちゃすることなく話もうまくまとまり、オチもついてて非常に観やすかったです。未来世紀ブラジルとこの映画のデニーロは脇役だけどいい味出しすぎてます。
[DVD(字幕)] 6点(2009-10-19 19:45:31)(良:1票)
58.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 
これほど、乗り物が道具が自然が、そして人間が有機的に機能、連携し、流動的に姿を変える映画を観た事はない。 映画内でサリーと妻は直接会う事はない。「電話」という手段が文字通り二人の意思疎通を助け、絆を繋ぐというこれ以上にない役割を果たす。 飛行機の不時着の場面。テレビのニュースが現状を映す事で、音声だけでは伝わらない画面としての説得力を、安心を、妻は「テレビ」から得る事ができる。 このテレビと電話の無償の補完関係の美しさ。 報道陣からサリーを守り目的地まで運ぶ「車」の頼もしさ。 飛行機が不時着し、役目を終えてもなお4本の腕で乗客を支える「飛行機」の健気さ。今まで見せた事がない新しい側面。 そこにすかさず、四方から駆けつけ人命を救助する「船」。船では助けられない、川で溺れる人を空から救う「ヘリコプター」。 人間同士の連携はもちろんの事、この乗り物同士の無償の奉仕性、有機的な連携は感動以外のなにものでもない。 そして川、水が人命を助ける場として機能する愛しさ、もっと言えば水が凶暴さを潜める新鮮さ、水が水として機能しないさま、それは映画史への挑戦でもあると思う。 人間同士の爽やかで、柔軟性がある関係性は言うまでもない。 100分にも満たない時間、一見すれば単純にも思えるストーリーラインの中で、これほどまで奥深く濃厚で感動的な映画体験を出来る幸せを感じた。
[DVD(字幕)] 8点(2017-08-16 16:32:57)(良:1票)
59.  ダゲレオタイプの女 《ネタバレ》 
写真というものが、身体的外見を人工的に固定し、存在を時間から引き離す事で、存在を生につなぎとめるものであり、被写体を死の運命から解き放つ事で、生者の心をかき乱す存在であるとするならば、それは幽霊とも似ているのではないか。 ドゥニーズは幽霊となりステファンの前に現れ恐怖させ、悩ませる事で、彼の精神を縛り続け支配下に置いていた。 それは生前彼女が、”写真を撮る”という行為を通して行われていたであろう束縛を、最も体現した報復律。 彼女は、そのように死後幽霊として夫を苦しめていた時の方が、マリーは死後幽霊としてジャンと逃避行をしていた時の方が、生前より自由であったのではないか。 肉体的な生と死(人が一般に定義する生死)、どちらがより自由で幸福であるかは、他人の尺度で測れる事ではない事実と同時に、生と死の境界線の曖昧さも描いている。 そして、写真が良くも悪くも、身体と精神を永遠に縛り付けるものであるとするならば、映画という映像芸術は虚構を映像化する事で、そのものを解放する作業(今回であれば、幽霊となったドゥニーズとマリー)となり得る。 正負どちらにも転びうる、生と死の概念、映画と写真という芸術の関係性や特性を見事に表現していた。 他にも、水銀が植物園を枯らしてしまう(ステファンの罪がマリーの尊厳を犯す)という視覚的表現や、階段下にカメラを置く事で原因を不明にし、結果のみを伝えるという落下表現も瑞々しい。 この監督は、あらゆるものの可能性、とりわけ映画という媒体の可能性に挑戦し、生と死の境界線を揺るがし続けている。 だからこそ、その大きな挑戦から目を離すことが出来ない。
[DVD(字幕)] 9点(2017-09-24 20:27:59)(良:1票)
60.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
まずテーマ曲と共にオープニングクロールが流れた事、そしてディズニーがシンデレラ城のオープニングロゴを出さなかった心意気、それだけでもう十分満足。 前作までのセルフパロディ、歴史や世代を超えた繋がりを感じさせる数々の場面の踏襲はあげればきりがなく、そのどれもでいちいち涙が出そうになった。 そして今作で前作までと大きく変わったと感じたのは、前作まではアナキンやルークという選ばれし者の物語であったものが、今作はストームトルーパーであるフィン、ダースベイダーの正当な後継者ではないカイロ・レンといった選ばれなかった者達の物語に変化したという事。 そのことにより物語に厚みと深さ、多くの人に対して共感、勇気を与えていると思う。選ばれなかったものたちの物語の中で、特に自分が魅力的に感じたのは、カイロ・レンという人物で、アナキンと比べるとどうしても全ての面で劣っており、劣っている事を自ら感じているゆえの苦悩、どうやっても拭えない小物感、若さゆえの痛々しさには清々しさすら感じたし、愛おしくなってしまった。 スターウォーズという世代を超えた繋がりを感じさせる壮大な物語を現代社会の中で生きるあらゆる人に向けて作った素晴らしい作品だと思った。
[映画館(字幕)] 9点(2016-01-04 23:49:10)(良:1票)

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