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プロフィール
コメント数 220
性別 女性
年齢 40歳
自己紹介 いい映画に出会うと幸せです。いい友人に出会ったような気持ちになります。

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評価順12
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1.  バベル 《ネタバレ》 
観る前から玄人映画の匂いはしてたんです。私は大衆映画好みの素人映画ファンなんで、ちょっと悩んだのです。でも菊池さんの演技を観たいっていう好奇心で観ました。そして、かなり後悔した。  なぜかっていうと、全体的に意味がわからない。理解不能。何が言いたいの? 際どいシーンもグロテスクなシーンもなんで必要なのか全然わからない。人の欲や本性をさらけ出したかったのか。だから見てて気分が悪いのかもしれない。  でも、それを通して何を伝えたかったのかいまいち伝わってこない。人間の愚かさか?それとも無難に家族愛ですか?  ただ銃がたくさんの人を不幸にしてるっていうのは分かった。母親が銃で自殺した日本の家族も、殺人未遂事件を起こしたモロッコの家族も、死にそうになったアメリカの家族も、みんな銃のせい。 でも、それの発端である銃がなんで日本のものなんだろうか。銃社会を批判したいならアメリカの銃にすればいいんじゃないだろうか。日本である設定の理由を問いたい。しかも日本の描写に違和感があって、映画館でなければ映画を見続けることは出来なかったと思う。  
[映画館(字幕)] 2点(2007-05-02 23:52:10)(良:3票)
2.  シンデレラ(2015)
女の子は誰でもシンデレラに憧れる時期はありますよね。私も大好きでした。幼稚園の頃、小さな絵本を何度も何度も夢中になって読んでいました。 大昔の話です。  夢見る少女だった私も一応、一人前の大人になりまして、  魔法使いに会えなくても、欲しい靴やドレスを自分で買えるようになりました。 どんなに願ったって、かぼちゃは馬車にはならないことを知っています。 階級制度がなくなった現在の日本においてすら、結ばれない恋が溢れていることも分っています。 所詮シンデレラは「おとぎ話」だと、醒めた正論を展開することもできるくらい、口も達者になりました。  なのに、この映画は、擦り切れた絵本をめくっていたあの時の感情を、運んでくるのです。 魔法のシーンは、裏切ることなくわくわくしますし、ガラスの靴を履くシーンはロマンチックでうっとりします。 子供の頃に夢見てた世界がそのままスクリーンに現れます。何の小細工もなく、正々堂々と王道一直線です。  私はスーツを着て、電車にかけ込まなくちゃいけないので、ガラスの靴は履けません。 でも、シンデレラの様に勇気とやさしさは抱えて、私らしく生きていこうと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2015-05-01 12:06:56)(良:3票)
3.  恋は雨上がりのように 《ネタバレ》 
こんなに良い意味で裏切られるとは思わなかった作品。ほろ苦い初恋を音楽で適当に色づけしているレベルかなと思ってました。ごめんなさい。の子の歌がラジオから流れてきて、見に行くか!となったくらいだけど、その感覚を持てた私を思いっきり褒めてやりたいです。見逃さなくて良かった。  なんとなく若者向けと思われてしまうかもしれませんが、とても大人向けの映画です。これは、年の差恋愛なんかじゃなくて、傷ついた二人が、悩みながら、お互いの夢に向かって、歩みだす作品なんですよね。  真っ直ぐなあきらに刺激され、諦めかけていた小説と向き合い始める店長、 反対に、自分が負った傷を抱きながら静かに諭す店長の言葉に、大事な陸上に戻っていく決意をするあきら。  これだけだって十分な作品なのに、店長とあきら、それぞれの友人との絆が描かれているのだから、もう涙腺崩壊です。 若者だからこそぶつかってしまう感情、大人だからこそ歩み寄れない溝。それぞれ違うもどかしさ。わだかまりが解けたときの温かい空気。 素直に泣けます。足掻き続けること、大切な人との絆を、少ない台詞と細やかな演出で、しっかりと描いてくれてます。  ラストも最高でした。あきらの涙が切なくて、美しくて、、爽やかで、素晴らしかった。  永井聡さんは、漫画の実写化が上手い監督さんなのかもしれません。帝一の國もよかったです。
[映画館(邦画)] 10点(2018-06-16 19:33:23)(良:2票)
4.  シザーハンズ 《ネタバレ》 
演出や設定はすごく良くできていると思う。 鮮やかな原色の町並みと真っ黒なエドワード。手のひらを返したように態度が変わる人たち。抱きしめたくても抱きしめられないはさみ。雪の降る理由など。 こういう手法の描写は好きです。  しかーし!全体的に不自然過ぎ!!!もうちょっと自然に話を運べばいいのに。おとぎばなしをベースにしてるといってもこれはひどい。突っ込み所満載。キムとエドワードが魅かれていく過程も省きすぎ。。最後、亡くなった人がいるのにみんながあっさり帰るところも、なんか納得いかず。。  くだらないところ(前半)が長くて後半はしょった意味を誰か教えて下さい。ううう。
[地上波(字幕)] 3点(2006-07-08 14:42:23)(良:2票)
5.  シュレック
「白馬の王子様が悪を倒して、色白でキレイなお姫様と幸せとなる」という"美しい"ディズニーの王道を覆して、新しい価値観のストーリーをブラックユーモアで味付けした。そんな大人向けの映画。けっこう楽しめました♪(ただブラック過ぎるような気もします。苦笑)  でも、なんといってもドンキーの存在が素敵です。シュレックだけじゃなくて、ドラゴンも友達にしてしまうドンキー!! 世の中にひねくれ者はたくさんいて(私もそうですが。。)、そんな不器用な人とコミュニケーションをとるのって難しいけれど、ドンキーのように見返りを求めず、愛を注げば簡単に仲良くなれるのかもしれません。 
[地上波(吹替)] 6点(2006-08-02 22:06:30)(良:2票)
6.  スパイ・ゲーム(2001)
みなさん点数が低いようですが、、私は文句なしの満点!!派手な銃弾戦やアクションシーンは少ないものの充分スリリングで大変面白かったです。いや、むしろアクション無しなのにこんなに楽しむことができるのは本当に素晴らしい。よく出来た映画だと思います。会議室の中での心理ゲーム、トムを助けるためのネルソンの見事な手腕、騙し合い、駆け引き、どれをとってもcool!!!まさにスパイゲーム。だけど、このようなスリリングな駆け引きが「国の作戦」だったら私はここまではまらないと思う。ネルソンが単純にトムを助けたいっていうのがまた良いのである。情けで人を助けないのがルールであり、スパイとして優秀で冷徹なネルソンがトムを助けようとするとこに胸が温まる。ディナー作戦を軽やかにやってのけた後、ネルソンが去るシーンはまさに爽快だし、トムが作戦の名前を聞いたときは思わず泣きそうになる。スリリングなゲームと格好いいロバートレッドフォードを楽しみたいならまさにこの映画しかないでしょう。  
[地上波(字幕)] 10点(2005-04-07 23:58:40)(良:2票)
7.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
印象的だったこと3つ。 1.希望・生きていることの素晴らしさ。 どうしようもない状況に追い込まれた時、希望を持つことはやっぱり難しいもの。 普通に生きててそう思うのに刑務所の中で希望を失わなかった彼を見ると、負けていられない、と感じてしまう。それを嫌味なく、自然に思わせてしまうのがこの作品のすごいトコだと思う。 どんな困難がおこっても、それがどんなに理不尽でも、希望を持って生きなければ何もはじまらないんだと、私を励ましてくれる映画である。 最後の海のシーンは本当に美しい。生きていること、希望を持つことの素晴らしさを象徴してるみたいだった。   2.犯罪者の社会復帰。 犯罪者がどうなろうと私はどうでも良かった。所詮、犯罪者。見下していたのかもしれない。けれど、この映画は私の考えを少し変えた。彼らがスーパーで働く姿には胸が痛んだ。私は浅はかだったなと思った。罪を犯した者はいなくなるわけではないのだ。社会が存在を無視し続けようとも。彼らが社会に出てきたことを心のそこから喜ぶようにならければ、犯罪は減らないだろう。私達は防犯カメラの設置に力を注ぐより、そんな社会をつくらなけらばいけないと思った。  3.痛快なシーン。 脱獄の見事なところもハンマーの隠し場所も 所長のお金をがっぽり持っていくところも拍手したくなる! 金庫を隠した額の台詞もぴったり。  ただ、ハーモニカを拭くシーンがなかったのが個人的には残念でした。 せめて台詞の中にくらい登場して欲しかったと思う。 
[DVD(字幕)] 10点(2004-07-21 02:22:18)(良:2票)
8.  魔女の宅急便(1989)
歳を重ねるごとに見方が変わる映画はたくさんありますが、この映画もそのひとつ。  昔は、キキが空を飛ぶところしか記憶に残らず、まあ好きな映画ではあるけれど、、設定が平凡すぎてちょっと影が薄いという印象でした。  それもそのはず。実は魔女の宅急便ってすごく大人向けの映画だと思うんです。 たった一人で、新しく住むところを見つけて、仕事を始めて、いろんなひととかかわりながら、一生懸命すごすその姿は、働いた経験がある人にこそより強く心打たれるのではないでしょうか。少女に自分を重ね、仕事がうまくいかなくて、落ち込むキキに心痛めたり、周りの人に支えられて、ひたむきに頑張るその姿勢に背中をおされたりするはず。私は、作品を見返すまで、こんなにも登場人物と自己投影ができる作品だとは思いませんでした。宮崎さんはどこにターゲットを決めてこの映画をつくったのでしょう。  それでも、キキをしっかり思春期の女の子として描けていることに宮崎さんのすごさを感じます。 キキはシーンごとに大人と子供の間で、さまざまに表情を変える。思春期のこどもの特徴を丁寧に書かれていて、本当にすばらしいと思う。 たとえば、出発のシーン。さびしげな表情を見せる両親には気づかず、最後まで母親に反発しながら、涙ひとつ見せず、楽観的に旅立っていく。このあたりはいかにも子供っぽい。かと思えば、仕事を始めると、お客様に言われたことだけでなく、料理の手伝いや電球の交換まで申し出るなど、大人顔負けの働き方を見せる。 それから女の子としてのキキの感情もちゃんとあらわしている。同年代とすれ違うとき、自分の格好を気にしたり、朝起きてトイレに行くときに恥ずかしがって、様子を伺うシーンなんて、普通、着目しないと思う。  見れば見るほど新しい発見があって、派手さはないけれど、丁寧な人物描写とさわやかなストーリは何度も見返したくなる作品。落ち込んだとき、きっと私はまたキキに会いに行くと思います。
[地上波(邦画)] 10点(2002-04-07 21:11:12)(良:2票)
9.  パッチギ!
この映画は確かに"井筒監督の言う"日本人の罪とやらを表現し切れてはないと思う。割と表面的な印象を受ける。イムジン河を歌うシーンは泣かせるし素晴らしいけど、お葬式で康介に向けられた悲しい憎しみが歌うことで拭いきれるわけじゃない。二つの恋愛だってうまくいったけど、だからといって朝鮮学校と日本人の学校が喧嘩しなくなるか?といえば、絶対にない。 だけど、いいのではないのだろうか?こういう小さな交流が、少しずつ溝を埋めてきたのではないだろうか。映画で描かれているこの小さな交流が私は好きだ。もどかしい交流に心打たれた。リアルだし、素直に感情移入できた。日本映画のよい作品を久しぶりに清々しく見たと思う。 そーして!単なる自慢で恐縮ですが、本当に一言だけこの映画で台詞を言いました。自分の声を聞くのは照れた(笑)
[映画館(字幕)] 8点(2005-02-10 12:09:34)(良:2票)
10.  崖の上のポニョ
毎日暗いニュースが飛び交う中、単純にほっとさせてくれる作品。 ありえないくらいいい人たちの登場だけど、映画くらい人間の素晴らしさを訴えて欲しいと私は思います。  へんてこな生き物にもお年寄りにも誰にでも優しい少年。 夫の安否さえ確認できない状況で、少しも不安を見せずに子供たちにラーメンを作る母。 街が海のそこへ沈んでも、悲観的にならず活気あふれる人々。  こんな登場人物を見ていると、生きていることは素晴らしいと素直に感じる。 大変なことがあっても大切な人がいる。ただそれだけで強く、やさしくなれるのかもしれません。 どんな目にあっても、人はただ泣いて暮らしたりはしない。 明るく笑うことができる。  人間の逞しさを再確認できる映画です。 世の中が暗くても、人間は明るく笑いあうことができる。 そんなメッセージを私は勝手に受け取りました。  ストーリーが強引なトコは気にしちゃいけないと思うのです。  
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-20 22:10:33)(良:1票)
11.  幸せのレシピ
私は、映画前半のケイトのように仕事を優先するが余り、周囲への配慮は二の次というほど極端ではないにしろ、人間関係の疎ましさは、いつも感じてきた。だから、苦手な人とは距離をとって、周囲とは波風たてないように仕事をこなし、成果はそこそこ出す。それが正しいと思って生きてきた。人と深く関わらないようにしてきた。しかし、働く上で、いや、生きることは人間関係を築くことであり、避けては通れない。  この作品の中でケイトは、仕事を人生の優先事項とし、単純に仕事だけに打ち込む日々であった。それが、姪をひきとり、恋人ができ、孤独と引き換えに多くの悩みと向きあっていくことになる。悩みながら人との関わりを築く事により、少しずつケイトの壁がとれ、素敵な女性になっていく様子を爽やかに描いている。  生きている以上、人と関わりを持つ以上、悩みは絶えない。むしろ人との関わりが深くなればなるほど、煩わしさは増えていく。 だけど、そんな悩みが人生を豊かにしてくれる。素直にそう感じさせてくれるすばらしい作品です。
[地上波(吹替)] 10点(2011-06-26 14:40:13)(良:1票)
12.  ボクの妻と結婚してください。 《ネタバレ》 
うーん、うーん、素敵なお話なんだけれど、いまいち心に響かなかったのはやっぱり現実離れしてるからかな。。  でも、結婚のよさを語るシーンはとても感動的でした。心に残る台詞も多かったです。  「いろんなモノが食べられるんだ、家族で食べる食事は世界で一番おいしい。」 これって、人生のことだよね。。自分ひとりで生きていると、自分ひとりの世界しか味わえない。 でも、家族と生きていれば、違う世界を味わうことができる。  昔は、そんなこと考えられなかった。  自分の世界でいっぱいいっぱいだったし、ほかの人の世界を背負うことが怖かった。 今は、違うかな。少しほかの世界を味わうことへのおおらかさ?気持ちがでてきたから分かる台詞。  「大事なこと言い合えない夫婦なんて、そんなの無しだよ。」 普通じゃない?って思ってたけど、これがさー本当に難しいんだよね。近くにいればいるほど、甘えも出てしまう。
[地上波(邦画)] 4点(2018-06-19 23:42:34)(良:1票)
13.  ずっと独身でいるつもり? 《ネタバレ》 
女性の生き方をそれぞれ描いて、でみんな幸せになるよ っていう感じでしょ? もうそういうのお腹いっぱいなんですけど。。って思って避けてきた作品。  全く期待していなかったですけど、結構よかったです。 ストーリーにひねりはないし、ある意味、王道!って感じですけど、 一つ一つの台詞や描写がリアル。すごく。 ありきたりっていうのは、悪いことじゃないんだとこの作品を見て気づきました。 それをいかに共感を持たせてリアルに描けるかが、作品の良し悪しを決めるのだと思います。  田中みな実さんもすごく良かったですよ。 何かと目立つ人だから批判もされがちなのかもしれませんが、 すごく上手に演じられていたと私は思います。 エキセントリックな役で注目を集めがちですが、等身大の役も上手でした。 努力家で、なんでもできてしまう多才な人という見方をしていましたが、 また新たな彼女の一面を見れたことも、私の中では高評価のポイントです。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-01-14 01:30:12)(良:1票)
14.  LIMIT OF LOVE 海猿
母一言。前作も本作も伊藤英明は助けられてばかりね。救助するんじゃなくて救助されるんだね。んー確かに!
[地上波(邦画)] 4点(2010-09-25 23:17:08)(笑:1票)
15.  ベガスの恋に勝つルール 《ネタバレ》 
ラブコメの王道。その一言につきる。なんていうの?安心してみていられるよね。 予想通りにストーリーが進んでいくのよね。それでも笑えるし明るい映画だしまあいいんじゃない??って感じです。ただねーなぜ最後仕事を辞めたかについて深く描いていれば言うことなし!だったのに。。そしたら恋愛と人生観が上手く組み合わさって単なるラブコメどまりではなく、もう一歩働く女性の心情を描けてさらに面白くなったのではないかと思う。。。  しかし、こうやって難癖つけちゃう私ではベガスの恋みたいなドラマチックな恋はできないのかしら。もっと素直になろうと思います。
[映画館(字幕)] 5点(2008-08-17 21:24:35)(良:1票)
16.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
前半で恐怖の瞬間であったシーンが、後半で笑いと妙な緊張感が溢れるシーンになる様子は、ただただお見事! 面白いだけでなく、ホロリとくる構成で、とっても良かったです。  見事なシーン転換に感嘆しながら、自分が分かっている「つもり」になっている物事はどれくらいあるんだろうと考えていました。  私たちが「分かったつもりになっている」他人の表情や行動の意味なんて、本人でなければ、合っているかどうかなんて分からない。 自分から見える他人は、その人の超表面的な部分でしかない。理解しようともしないまま、簡単に批判することはできるのだけれど。 自分のカメラのフレームから外れた他人の気持ちに気づけるようになりたい。  脚本の意図は分かりませんが、ふとそんなことを考えた鑑賞後でした。
[映画館(邦画)] 6点(2018-09-15 23:12:35)(良:1票)
17.  風立ちぬ(2013)
時間に制約はあるが、夢は自由だ。生き方も自由だ。  貧困にあえぐ日本を目の当りにしながらも、莫大なお金をかけて、ゼロ戦を開発する。病に侵されていながら治療より、愛する人と一緒に過ごすこと優先する。 使命や愛を貫く姿は美しいが、見方を変えれば、周囲のことを考えない傲慢な姿だ。その傲慢さを本人たちもわかっている。矛盾を抱え、葛藤の中で、自分の信じる道を進む。それはどんなに苦しいことか。どれだけ強い信念を必要とするか。  今、自分の使命の傲慢さと向き合い、苦しみ、自身の道を切り開く人はどれだけいるのだろう。  平和で医学も発達して一定の安定を保障されている中、私は毎日働き、眠りにつき、そしてまた朝になれば会社にいく。自分の使命が何かを問うこともしなければ、自分の夢どころか、欲望を満たすことも考えない日々だ。自分と向き合うこともしないくせに、一般的な倫理感という意思のない価値観で、他人の生き方を批判することはできる。  矛盾のない生き方など存在しない。だからこそ、自由に自分の生き方を貫くべきなのだ。その傲慢さにもがきながらも、自身の生き方を全うしたいと思わせてくれる映画であった。
[映画館(邦画)] 6点(2013-10-20 12:28:23)(良:1票)
18.  かぐや姫の物語
美しい映像は完璧で、姫は可愛らしくって、それでも、、点数が伸びないのは、なんでだろう。この理由を私は今回も分析することができなかった。前見たとき、途中で挫折して、今回もう一回のチャレンジ。やっぱりだめだったなー。話の展開を知ってしまっていること、かつハッピーエンドではないことが原因なのかな。。幸せな気持ちになれる作品でないと、私はだめみたいです。
[地上波(邦画)] 4点(2018-05-19 11:51:47)(良:1票)
19.  ワイルド・スピード/MAX
普通のカーアクション映画です。普通に楽しめます。つきぬけたシーンとか言葉はないですが、カーレースを楽しめばよいのかなあと思います。 ストーリーは「ザ・王道」です。ただ、あまり、ひねりもなく、読めちゃうところも多いのが残念。私は他のシリーズを見てないから人間関係の部分に感情移入できなかったので、他シリーズを見たほうがより楽しめるかもしれません。 最後のシーンは次への布石として、面白いと思いました。あきれてる主人公の顔もよし! 
[映画館(字幕)] 5点(2009-10-17 22:58:31)(良:1票)
20.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
作品全体から伝わる真っ直ぐさがとても心地よかった。起承転結が少ない物語だけれど、映画の魅力は登場人物のキャラクタであると思う。風間君は文句なしの爽やか好青年で、海はひたむきで芯のあるヒロイン。その他脇役たちも、みんな擦れていない。  また、女子のハートをつかむ演出はジブリ作品の中でもハイレベル。自転車の二人乗り。学校を抜け出す。船に飛び乗る海を風間君が受け止めるシーン。ベタなんだけど、日常生活から離れすぎず、うまく切り取られていて、上手に引き込んでもらえた。クライマックスにかけては細かい突っ込みはせずに楽しめばよい。作品全体に漂う哀愁のせいなのか、じわじわと泣かせられる。とてもよかった。良くまとまっている。   ただ、作品全体として惜しいのが、少女漫画から抜け切れていない部分があること。 作品の芯や伝えたいことがどうしても私には見出せなかった。 なぜカルチェラタンを守りたかったのか。好きだから?それだけだと少し寂しい。 父親たちの友情が彼らにどんな影響を与えていたのか。勝手に物事を決めていく大人との壁を彼らは何を感じたのか。 ジブリお得意のわくわく感はカルチェラタンに入るところや、掃除のシーンでとってもよい雰囲気を出しているだけに、物語にある芯が見出せないのは非常に残念。   各登場人物のキャラクターは良かったけれど、もう少し深堀してほしい。たとえば、風間くんはもっと感情を出してもよかったかなと思う。登場シーンや討論会を見るともうちょっと活発な設定なのでは?なのに後半になると感情を押さえつけていて、人となりが見え辛い。直接理事長に乗り込むシーンは、淡々としすぎ。高校生が東京に乗り込むってすごいことなんじゃないの?なのに3人からはその不安さが伝わってこない。  ストーリーとは離れるが、気になったところは、絵とBGMの使い方。最初の街の景色がちょっと粗い。朝だか昼だかわからない。草がただの草であり、朝露と朝日を浴びる草ではない。それから海が旗をあげて汽笛を聞くシーン。これはすごく見せ所。なのにBGMと汽笛が被っている。これには唖然。ここは静寂が良いのでは。神聖な祈りの意味もあるわけだし。外国アニメと異なり、ジブリは音のない演出が上手い作品が多いだけに、少しがっかりした。  色々と文句もかきましたが、全体的には良い作品。もう一回見たいと思います。   
[映画館(邦画)] 6点(2011-07-31 22:41:47)(良:1票)

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